田村隆一のレビュー一覧
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プロットはよくできていると言えばよくできているが、トリックは凡庸。登場人物も類型的で「らしくない」一冊。正直なところ、私設少年院という筆者が(おそらく)あまり馴染みのない舞台を選んだがために臨場感が薄れ、物語に深みを欠いたのではないかと推測。
これでミス・マープルが登場する長編12作のうち 6作を...続きを読むPosted by ブクログ -
文章自体がトリックと言ってもいいのかな。真相から目を逸らさせるような記述が多く、その結果、謎が成り立っている。
クリスティに関しては、ポワロもの長編を全て読んでマープルものも5作目となると、もはや謎解きよりもドラマとして見てしまっているので、殺人事件が起こらなかったとしてもさして不思議ではないかも...続きを読むPosted by ブクログ -
マギンティ夫人という、誰にも恨まれる覚えのない人物が殺害され、その罪である男が逮捕される。しかしその男は無実だと考える警視に頼まれポアロが真実を暴き出す。巧みな会話や描写に圧倒され、進んでいく物語。そして意外な犯人。自分は今回も最後まで犯人はわからなかった。Posted by ブクログ
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詩人として名高い田村隆一は、戦後間もない時期に早川書房編集長であり、クリスティーなどの海外ミステリの翻訳家でもあった。
そんな田村のミステリに関する評論、作家紹介、本の解説等をまとめたもの。
今となってはミステリに関する考え方として常識になっていることも多いが、ミステリと詩の関係を語っていると...続きを読むPosted by ブクログ -
クリスティ作品にしては珍しく、女中の殺人事件。
登場人物が多く、読んでいてあっちこっちに色々と展開してゆき、また、他作品と比べても、いやらしいミスリードが多い作品であった印象。
しかし、最後にスッキリ解決するのはさすが。Posted by ブクログ -
ドラマを先に見てしまいミス・マーブルが出て来ないんだと知る
あんなに原作を変えてしまう脚本はありなのか?Posted by ブクログ -
すらすら読んだが、犯人が以外過ぎてびっくりした。
いろいろヒントがあったのに、見逃していたな。
ソフィアが遺産相続して、一族を養うようにというおじいさんの遺言だったが、この一族を面倒見るのはしんどいだろうな。ソフィア頑張れ!!Posted by ブクログ -
アガサ・クリスティー。ポアロシリーズ。知り合いの作家に推理ゲームに招待されたポアロ、良からぬ予感がするという作家に協力するが、死体役の少女が本物の死体となって現れる。事件を防げず、犯人もわからないポアロがじれている姿に老いを感じる。最終的には真相をあばくがその過程は唐突で雑に感じた。Posted by ブクログ
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リスタデールという名前の響きが好きだが、話がうますぎてちょっと気持ち悪い、と思いながら次の「ナイチンゲール荘」を読むと迫力のある結婚詐欺の話で、一作目もあのままじゃ済まないよねという不安を引き起こさせる配置の妙を感じた。「ナイチンゲール荘」はサスペンスの典型的な題材ながらスピードと緊迫感がすばらしい...続きを読むPosted by ブクログ
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ダートムアを舞台に、登場人物がアーサー・コナン・ドイルに言及するなど、バスカヴィル家の犬を始めとするシャーロック・ホームズ作品へのオマージュ(脱獄騒動、赤の他人の男女が血縁のふりをする、消えたブーツ、ヴァイオレットという名の女性他)が散りばめられた楽しさのある作品。クリスティ作品の中でも特に登場人物...続きを読むPosted by ブクログ
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何かしらのミステリー風味はあるのだが、事件っぽい事件ではなく、何かしら不思議な事象が発生してそれに対して何かしらの解決が行われるよ、というような話。
他のクリスティ作品とは大分テイストが異なり、どちらかというと本格でない、今風のミステリー作品にクリスティが挑戦してみました、という印象を受けた。Posted by ブクログ -
アガサ・クリスティーの描く人物がすきだなあと思う。みんな魅力的で個性的。読み進めていくと、じわじわだったり突然だったりするけれど、第一印象から印象が全然変わってしまう。
今回ミスマープルはなにか不吉なことが起こりそうだというある屋敷に潜入する。そこにはやっぱり変なひとや魅力的なひとがいて、読み終わる...続きを読むPosted by ブクログ -
面白かった。
子供が犯人で、エラリー・クイーンのYの悲劇的な雰囲気を感じた。富豪っていうのも同じだしな。
なんか、モヤっとした感じが残るかな。
ソフィアのセリフとか他にもまだ全員に疑うポイントがあって...。まあそんなことないと思うが...
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ノンシリーズ。
牧師の息子ボビイは、崖下に転落した瀕死の男を発見。その男は「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」という一言を告げて息を引き取ってしまいます。
謎の男の、ダイイングメッセージがそのままタイトルになっている本書。
ボビイと幼馴染の伯爵令嬢・フランキー(なんだか、ごろつきヤンキーみたい...続きを読むPosted by ブクログ -
アガサクリスティー。ノンシリーズであるが、本格推理かと思いきや、トミーとタペンスを思わせる冒険ものだった
とはいえそちらも好きなので問題なし。
死の淵にいる男の最後の言葉が表題であり、その意味は事件の最後の方で明らかになる。長々と引っ張った割には拍子抜けで、全体的に単調だと思ったPosted by ブクログ -
短編集です。
いろいろなタイプの話が読めて面白いです。
短編なので少し物足りない感じもしますが
お気に入りの一編を探してみるのも悪くないと思います。 -
ポアロ
オリヴァ夫人が出るシリーズ。
毎回そうと言えばそうだが、途中までさっぱりわからず、最後怒涛の展開でエーッっていう犯人だった。ちょっともう一回読んでみようと思う。
ひとまず印象に残ったフレーズのメモ。
「わたしも英国人のように、ロマンチックな方ではないのです。良縁を得るためには、ロマンスよりも...続きを読むPosted by ブクログ -
犯人は明らかですが
登場人物が皆怪しげで、
なにか裏があるのかと
惑わされてしまいます。
最後に、それらの怪しさは一通り解明されて
なるほどとは思うものの
話を複雑にするためだけに作られたエピソードという感じが否めなかった。