田村隆一のレビュー一覧

  • 詩人の旅 増補新版

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    ネタバレ

    ウイスキーを好む詩人の旅紀行。
    日本各地を旅する。そして、旅は詩人を文章家として成長させる。
    紀行作家には、内田百閒と吉田健一の二人の存在が脳裏にあった。
    三人とも、究極の味覚は辛口の日本酒。

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    2021年01月23日
  • 最後の悲劇

    購入済み

    最後の最後で…

    ミステリー小説でこんなに衝撃を受けたのは初めてです。
    最後の数ページは、目が画面に貼り付き、涙も出そうでした。(電車内なので我慢しました笑)
    結末は一言で悲しいとは言えない、色々な感情が渦巻くようでした。
    まさに最後の悲劇というタイトルがふさわしいです。
    Xの悲劇から読み続けてこそ、意味のある1冊です。
    この本含め、このシリーズは一生忘れられないものになりそうです。

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    2018年06月09日
  • あなたに似た人

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     15編の作品を収録した短編集。

     絶妙な語り口と独特のオチの数々。それだけに内容がちょっと分かりにくいものもあるものの、それすらもこの短編集の魅力として映るような気がします。

     最初の3編はいずれも傑作揃いなので、そこでハマれば他の独特のオチの短編も、「こういう作家性なんだなあ」と自然に受け入れられるのではないか、と思います。

     その最初の3編はワインの銘柄当ての賭けの様子を描いた「味」
    思いがけず夫を殺してしまった妻が証拠隠滅を図る「おとなしい兇器」
    ライターで連続10回火をつけることができれば高級車を手に入れられる、しかし失敗すれば指を一本失う、という賭けの顛末を描く「南から来た男

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    2015年11月04日
  • あなたに似た人

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    ブラックユーモアの真骨頂。
    15篇ある短編の登場人物たちは中々の残酷さを持っているのだけれど、多分、誰もかれもがあなた(読者)に似ている。
    誰もが持っている残酷さを、ふくらまし粉でふくらませたのが、各主人公なんだろう。

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    2015年01月30日
  • あなたに似た人

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    ネタバレ

    ダールの作品で、マチルダを読んで時に、すごく面白いと思った反面、
    少し危うさも感じた。この本を子供に読ませてよいのだろうかと。

    しかし、ダールの自伝を読んだときに、その心配は消えた。
    ダールの自伝を読んだとき、ジブリの紅の豚を思い出した。

    ダールの作品は、暗いところや、斜めに構えたところがあるが、
    人間の温かさや、奥の深さが共通していることに気がついた。

    大人向けの本も出しているというので手に取ったのがこの本である。
    ますます、ダールが好きになり、翻訳ものは、ほぼ全部読ませていただいた。

    時間があるときに、順に書評を書いていきたい。

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    2011年06月20日
  • あなたに似た人

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    どの作品もちょっと皮肉な味わいがあって、おもしろい。
    そこから人間という存在のおかしみだったり、滑稽な姿だったり、ある種の恐ろしさが立ち上がっている様が心に響く。
    個人的には『海の中へ』がお気に入り。

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    2009年11月26日
  • オズワルド叔父さん

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    哄笑の物語。
    ただし、まじめな人は読んではいけません。

    再読のつもりで、本棚から引っ張り出したのですがきっと違います。これだけの作品、たとえ20年前に読んだとしても、記憶の片隅には残っているはず。多分、兄貴の一人の購入本が混ざり込んだのでしょう。

    1920年前後のヨーロッパの国王、音楽家、画家、著作家、科学者などの実在の人物に超強力なバイアグラを飲ませて、その狂態を描くという、悪趣味この上ない物語。よくもまあ、名誉毀損などで訴えられなかったなあと思います。
    しかし、悪趣味もここまで突き抜ければいっそ潔いかと。もちろん、ダールという才人が書いた作品だからでしょうが。

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    2016年08月07日
  • あなたに似た人

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    さすが、ダールは本棚に入れている人も多いですね。「海の中へ」の結末その後が気になる!「わが愛しき妻よ、鳩よ」に出てくるのがスネープさん。ハリー・ポッターを想像してしまいました。

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    2009年10月04日
  • あなたに似た人

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    海外の作家があまり得意でない私もこれは読めます。人の本質やあまりきれいでない一面を短編でさらっと見せてくれます。

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    2009年10月04日
  • あなたに似た人

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    その夜、ある家の晩餐の席で一つの賭けがなされた。美食家を自認する客の一人が、食卓に出た珍しい葡萄酒の銘柄を判定できると言いだしたのだ。賭け金はなんと邸宅と当主の令嬢――絶大な自信を持つ当主はその賭けに同意したが……幻想とユーモアと恐怖をちりばめた奇妙な味の短篇を得意とする鬼才ダールが、賭博に打ちこむ人間の心の恐ろしさと人間の想像力の恐ろしさをテーマに描いた珠玉の15篇を収める代表的短篇集。
    (05/02/21)

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    2009年10月04日
  • オズワルド叔父さん

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    「来訪者」の続編。
    ある甲虫から取れる粉は最強の媚薬だった!

    これを売りさばいて大儲け、さらに彼はこの薬を使ってとんでもないことを考えていた・・



    破天荒な叔父が繰り広げる短編。楽しい本です。

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    2009年10月04日
  • あなたに似た人

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    もう廃盤となってる旧訳版。
    絶妙な語り口でぐいぐいと読ませてしまう。
    オチもどうなるのか意外と読めなかったりして、引き込み方が非常に巧い。
    シニカルが効いている奇妙な味。
    人間の弱さ醜さ恐ろしさをユーモラスに描いた逸品。
    傑作と言われる冒頭の3編から始まり、「韋駄天のフォックスリイ」の心痛みながらも笑えるオチ、「告別」の苦笑いしてしまう復讐劇、子供の頃の妄想は世界共通でドキドキした「お願い」など、ゾクゾクする短編で出来上がっている。
    誤訳、悪訳が所々にあり読みづらい部分もあるものの、充分に良いと思う。
    なにせ40年以上前の古い出版なので、新訳版も読んでみたい。
    チャーリーとチョコレート工場の作

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    2021年06月14日
  • オズワルド叔父さん

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    強力な媚薬になるスーダンの甲虫の粉でひと財産を築いたオズワルド叔父さん。次にピカソやフロイトの精液を独自の方法で入手して売りさばこうとする。全編、「ぼく」がオズワルドの日記から抜粋した話なのだがどれも無茶苦茶なほら話。ロアルドダールお気に入りのキャラクター、オズワルド叔父の破天荒な行動は文句なしに楽しめる。今では精子バンクもあるけれどオズワルド叔父のやり方はもっとストレート!

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    2021年03月21日
  • あなたに似た人

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    短篇集。収録作品は、味、おとなしい兇器、南から来た男、兵隊、「わがいとしき妻よ、わが鳩よ」、海の中へ、韋駄天のフォックスリイ、皮膚、毒、お願い、首、音響捕獲機、告別、偉大なる自動文章製造機、クロウドの犬。

    短編の醍醐味はキレの良い展開。 この短篇集は、ミステリー要素はあまりないけど、話がどう展開してゆくかワクワクする。 予想外の結末にうならされたり、予想通りの顛末に納得したり。 特に好きな作品は、ワインをあてる賭けをする「味」、なんでもないような賭けが緊張感を募らせる「南から来た男」、時代を先取りし過ぎている「偉大なる自動文章製造機」。 賭けにまつわる題材が多い。 最後の「クロウドの犬」だけ

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    2020年07月30日
  • あなたに似た人

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    大人向けダールはブラックユーモアが効いている。本作はあなたの近くにもこんな人がいるかもしれない…人々が登場する短編集。最後の切れ味が抜群。オチがわかってゾッとするようなものも。ただ作品の出来不出来の差は少しあるかも知れない。私の読みが甘いのかオチがイマイチ良く分からないものも。一番良かったのは「南から来た男」。素晴らしい。2012/529

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    2015年07月23日
  • オズワルド叔父さん

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    オズワルド叔父さんが如何にして大金持ちになったかを、オズワルド叔父さんの日記を通して語られる。ダール特有のブラックかつシニカルかつユーモアにあふれた作品。前半は痛快・爽快でかなり面白かったが後半は同じことの繰り返し描写が多く少し退屈した。しかし、最後のオチまで含めて非常に楽しめた作品。こんなにも面白いのに絶版という不幸。大人向けのダールも面白いのにな。2013/274

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    2015年07月23日
  • あなたに似た人

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    ヒヤリとする

    人生を棒に振るほどアホなことをやってしまう人、そそのかす人達

    斧を選ばそうとする執事が怖すぎる


    あなたに似た人、っていうタイトルがまたユーモラスですな

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    2012年05月06日
  • あなたに似た人

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    ネタバレ

    短編の名手ダールの短編集。
    凶器トリックでは例題になるほどあまりに有名な「おとなしい兇器」、奇妙な賭けを持ちかける男の話「南から来た男」等々、恐怖、ユーモア、幻想を描いた、これぞまさに「奇妙な味」の詰められた1冊。全15編収録のうち、何作かが賭博に絡めて描かれているが、「賭け」というのものは時折ここまで恐ろしい要素を含むものか、と読後にヒヤリとさせられる。

    「奇妙な味」といえば自分はサキとダールを思い浮かべる。モダンホラーとも怪談とも異なる「怖さ」を味わいたいなら、必読かと。

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    2012年10月15日
  • あなたに似た人

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    ―SOMEONE LIKE YOU―

    ぐいぐい読ませる表現が好きです。
    「まるで、とけたバターでうがいしているみたいに」潤いのある声とか。

    内容は、血なんて飛び散らないのに恐ろしい。
    人間の怖さですね。
    それに、書ききらないで、読み手にゆだねてしまうところが良い。
    これがより一層恐怖をリアルにするように思います。

    面白い短編というのは、長編にできるものを短く押し込めるのだと誰かが言っていましたが、まさにダールはこの手法で面白いものを書いていると感じました。

    お勧めは、「おとなしい兇器」「韋駄天のフォックスリイ」「皮膚」「首」「告別」です。
    特に、「首」は今までにない種類の緊張感を味わい

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    2011年08月31日
  • あなたに似た人

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    ○2010/01/24 
    皮肉たまんねえ。告別とか。というか全体的に。
    読みにくい、伝わりにくい、分かりにくい、とぐだぐだ読みつつも後にに進むにつれて楽しくなってきて、最後の最後にニヤァ、と。こういうのはいいな…性格悪い人というか、こういう話がさらっと書けてしまう人になりたい(笑)
    でもやっぱり訳文は読みにくい…これが古いというのもあって。言い回しが曖昧に遠まわしすぎるのがなぁ。忠実に話を伝えようとするから余計に日本語が成立しなくなるってのが悔しい。
    翻訳ものを読むたびに、原著で読んでみたいなぁ、どうやって表現されて、それを感じられるのかなぁとすごく思う。

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    2010年01月31日