• 空の中

    自衛隊三部作読了

    謎の白い未確認物体…
    初めはSFチックな登場に???でしたが、読み進めていくうち、そうやっていつから存在してそうやって成長してきたのかとかなり理詰めな背景があり、なるほどーってなりました。
    これがちゃんとあるから最近良くあるご都合主義じゃないんですよね。

    色んな年齢層や立場の登場人物の描写も、心地よい理想も入りつつリアルだなぁと思います。
    宮じいの何十年生きてきたからこその言葉、希少が故のパイロットの心境、若手技術者の熱意、全て心に染みました。
    これ全部有川さん一人から生み出されているんだなぁと思うと何者!?と思いました笑
    沢山研究されてるんだなぁとも。

    密かに毎回楽しみ...続きを読む

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  • 海の底

    再読

    切迫した状況からの冒頭で一気に引き込まれました!
    最後までたるいところなどなく、結構なボリュームがあったのにも関わらず寝る暇も惜しんで一気に読んじゃいました(笑)

    個々のキャラの濃くて魅力が際立っているのがとても良かったです。
    夏木さんは無愛想で口悪いけど人一倍熱くて、、それだけの説明ならあぁそういうタイプのキャラねって終わるところを、台詞回しや仕草で更に自分の中で実体化されていくというか。
    夏木っていう名前もこれまたいいんですよね。

    そして前代未聞の非常識事態との葛藤も見所です。
    ザリガニvs生身の人間だと到底敵わなくて、大勢の犠牲者が出ているのに、なかなか自衛隊を動かし...続きを読む

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  • 最後の悲劇

    最後の最後で…

    ミステリー小説でこんなに衝撃を受けたのは初めてです。
    最後の数ページは、目が画面に貼り付き、涙も出そうでした。(電車内なので我慢しました笑)
    結末は一言で悲しいとは言えない、色々な感情が渦巻くようでした。
    まさに最後の悲劇というタイトルがふさわしいです。
    Xの悲劇から読み続けてこそ、意味のある1冊です。
    この本含め、このシリーズは一生忘れられないものになりそうです。

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  • 恋愛寫眞 もうひとつの物語

    もう一押し(..)

    最後の個展の場面では、静流の想いを感じて、私も目が熱くなりました。
    儚くて切なくてピュアな恋愛が、とても心地よかったです。

    ただ、静流の不思議な病気の設定は、リアリティがなく、かといってロファンタジーでもない?微妙な位置付けで、腑に落ちない感じはありました。
    他にも感じることは色々ありますが、一生心に残る作品と言うには、もう一押しでした。

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  • いま、会いにゆきます

    帰る日、6週間過ごした澪自信の存在や記憶が無いことになってしまうのかと思っていたら、
    これまでの結婚生活は、その6週間もあった上での澪だったって分かったら、良かった…って何だか余計に切なくなりました。

    ずっと一緒にいようってお互いがどんなに願っても、澪は若いうちに旅立ってしまった。
    それでも、あなたの隣で良かった、幸福だったって一生懸命伝えようとする二人に何度も涙をこらえました。(電車の中でした 笑)

    でも、そんなに「好き、愛してる」なんて大胆に言えるのはお互いが大切な人を失ってしまったからこそなんですよね。

    設定は非現実的ですが、先に旅立たれ残された人の多くが望むであろ...続きを読む

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