田村隆一のレビュー一覧
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ネタバレクリスティのマープルシリーズ第五弾。
ある一家の女主人に何か悪いことが起きそうだと、その女主人の姉から様子を見てきてほしいと頼まれたマープル。女主人の一族が勢揃いする中、銃声が響き…
マープルが最初から最後まで、小さいコミュニティの中で起きる事件にガッツリと関わる、これまでになかったケース。そこそこ多い一族から順番に事情を聞いて(というか聞かされて)、いつものとおり、村で起こった出来事と付き合わせて真相に迫る。
真相自体は意外性のあるものではないが、非常に手堅い完成度。だからある意味、地味すぎて埋もれてしまう作品なのかも。登場人物が多く、関係性が非常に複雑なのはマイナスか。
代表作と比べると影が薄くなるが、燻銀のような作品。悪くないです。
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ネタバレクリスティのミス・マープルシリーズ4作目。
ある朝、新聞広告に殺害予告が掲載される。誰もがゲームだと思い、予告れた日、予告された場所へと向かう。そして予告された時間、男が現れて…
過去の3作と比べると微妙。提示される謎の割には冗長で、中弛みも激しい。ここまで長くなくてもよかったのになぁと。
過去作の「牧師館の殺人」や「書斎の死体」ほどにはミステリ的に強くなく、「動く指」ほどにはユーモラスでもない。じゃあ何が良かったかと言うと、マープルが早めに動き始めるところ。なんと、意外にちょこまかと動く笑(前作が出番少なめだっただけの気もしている)。 -
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ネタバレ大富豪の老人が毒殺され、家族に嫌疑がかかる。
老人の孫と結婚したいチャールズは犯人探しに乗り出すが───
老人の家族と話しながら彼らの人となりや動機を考えていくのが本の8割くらい。結構地味なんですが不思議とすいすい読めました。
この人が犯人かな、みんな怪しいような、分からん!となったところに真犯人がわかるんですけどこれは分からなかったです。
子供が犯人だっていう発想がなかった。
ねじれた家のねじれた子供ってことなのでしょうがあんまり恐ろしさは感じなかったなぁ。
ジョセフィンはねじれた家のねじれた子供だった、というオチが自分には唐突であんまり可哀想とは思えませんでした。 -
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ネタバレポアロシリーズ㉔
マギンティ夫人は死んだ。
どんなふうに死んだ?
あたしのようにひざついて、
マギンティ夫人は死んだ。
どんなふうに死んだ?
あたしのように手をのばして、
マギンティ夫人は死んだ。
どんなふうに死んだ?
こんなふうに……
掃除婦のマギンティ夫人が肉切り包丁のようなもので後頭部を叩き切られて殺された。夫人の家に間借りしていたジェイムズ・ベントリィが逮捕され有罪となった。
しかし、逮捕したスペンス警視は犯人に納得がいかず、ポアロに再調査を求める。
年を取ったが、相変わらず尊大なポアロ。
調査をするが、相手はポアロの名前にピンとこず、奇妙な外国人としか思っていない。
しかも、宿泊したロング・メドウズのサマーヘイズ夫人は愛らしいけど、家中をドタバタと駆け回り、料理ときたら超残念。ポアロのしかめっ面に、ちょっと吹き出してしまう。
しかし、マギンティ夫人の持ち物であった新聞の切り抜きから推理が進み、それぞれの会話の端々から事実が紡がれ、みんなの前で、思いもよらない犯人を追い詰める。
その流れは流石の一言でした。
オリヴァ夫人の登場も嬉しい。彼女のチャーミングさと「女の勘で〜」って言いながら、ちょっと当てにならない感じが可愛い。
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ネタバレポワロでもミス・マープルでもないクリスティ作品。しかし、ストーリーはまさにクリスティ・ワールドである。
雪に覆われた、自然により作り出された「密室」、そこで行われた降霊術で示唆された殺人。
死体で発見されたシタフォード荘の主トリヴェリアン大佐。
フィアンセが容疑者となり、その無実を晴らすべく、エミリー・トレファシスが新聞記者チャールズ・エンダビーを相棒に事件に挑む!
という物語。
とはいえ、チャールズは最終的にあまり活躍しない賑やかしなのだが。結局はナラコット警部が優秀なのだが。
根っからのクリスティファンなので楽しんだが、ところどころトリックには突っ込みたくなったり、説明されていない謎があったりして、気になる人は気になるかなと思う。降霊術でどうやって大佐の名前出したんだよ、とか。
それらを凌駕してしまった理由の一つは、大佐殺しの動機が序盤から示されていることだろうと思う。 -
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1952年の作品。
ポアロシリーズ長編24巻目になります。
マギンティ夫人が死んだ、どんなふうに?
掃除婦として働く老婆、マギンティ夫人が殺された。容疑者はマギンティ夫人が部屋を貸していたジェームス・ベントリーという男で、確かな証拠もあり、裁判で死刑判決が下された。
しかし、この事件の担当刑事でベントリー逮捕にあたったスペンス警視は、ベントリーの無罪を確信しており、旧友のポアロに事件の再捜査を依頼する。
事件を捜査するうち、ポアロは20年ほど昔に起きた別の事件がこの殺人に関わっていることをつきとめる。その四つの事件には全て女性が関わっており、犯人は女性に違いないー。しかし、怪しいと思われた裕福な老婦人、アップワード夫人もまた殺害されてしまう。
ポアロ作品は特に順番に読んでないんですが、冒頭でポアロがもう引退して3度の食事しか楽しみがなく暇をもてあましていること、ヘイスティングスを懐かしく思っているところから、後期の作品なのかな?と。
探偵小説家のオリバー夫人という女傑が出てきますが、これはアガサクリスティの分身かな?自分の小説の主人公が嫌いでしょうがないと言っているところがポアロと重なります笑。
昔の事件がどう関わってくるのか、それを推理するのが面白い!ですが、四つも事件があるので途中から誰がどの事件の話だったんやらこんがらがってきました汗。
スペンス警視がだんだんポアロに苛立って殺意すら覚えるところが大変面白いですね笑。 -
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オリヴァ夫人から電話で呼び出しを受けたポアロは、現地で夫人が考えた「犯人探しゲーム」の賞品を渡す係を仰せ使う。
現地入りしたポアロは夫人に何か事件が起きそうだと言われるが……。シリーズ27作目
クリスティらしい「田舎で起こる事件」×「胡散臭いキャラクター」
少しダラダラとした感じを受けたが、ラストはさすが。読み終わってから冒頭に戻ると、あるキャラとポアロとの会話にゾクゾクする。これぞクリスティ。
個人的には335ページからのオリヴァ夫人とポアロの会話がとても好き。→
この会話が読めただけでも、このお話を読んだ価値がある感じする(笑)
ヘイスティングズとの関係もだけど、オリヴァ夫人とポアロの関係もたまらん。楽しい。 -
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【ポアロ】
1956年クリスティー66歳の作品。
催し物の「殺人犯人探しゲーム」で、賑やかなパーティーは一転して悲劇へと変わってしまう…。
『ハロウィンパーティー』でも出てきた女性ミステリー作家のオリヴァ夫人は、どことなくクリスティーを思わせる。
今回の事件はポアロでさえも考え込んでいる。いつも自信満々のポアロがこんなにも悩んでるんだから、私にわかるはずがない。
徐々にポアロがパズルを1つずつはめていく。
次第にパズルが埋まり、全てがピタッとハマった時の気持ちよさと面白さが楽しめる。
大胆過ぎる伏線、ミスリード、キャラクター、想像できない結末。
全てがちょうど良いバランスで熟練の技を感じた。
クリスティーのある2作品を混ぜて、それをさらに巧妙に進化させたような作品で、磨きがかかってて面白かった。
2014年に刊行された中編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』がこの作品の原型とのこと。
原作を続けて読んで、どこが違うのか読み比べしたい。 -
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ネタバレ崖下へ転落し瀕死の状態の男を偶然発見したボビイ。男が息を引き取る直前にボビイに告げた一言「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」が気になり、女友達フランキーと共に事件の真相を突き止める物語。
エヴァンズの正体にびっくりし、黒幕の正体にもこれまたびっくり。
表題にもなっているエヴァンズって誰?と、こちらはずっと気になっているのに肝心の2人がエヴァンズからどんどん離れていくので焦ってしまった。
怪しい人も次々に登場するし犯人説も二転三転。ラストに向かっての怒涛の展開に、もう一度最初から読み返してしまった。
主役の2人が若者だけあって、今までのクリスティーものと違い全体が軽快に進んだ。ポアロやミス・マープルとは雰囲気が全然違う。
たまにはこういう軽めの作品もいいかも。フランキーの無鉄砲でチャーミングなところがとても良かった。 -
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【ノンシリーズ】
もう何この面白そうなタイトル!
タイトルで1番気になっていたけど、冒険ものが苦手なのでなかなか読めずにいた。
ボビィは崖下に落下した溺死の男を発見した。男は「なぜ、エヴァンスに頼まなかったのか?」と一言だけ残して息を引き取った…。
この謎を解くために若い男女が潜入捜査する。
潜入捜査で思い出すのは『パディントン発4時50分』の何でも完璧にこなすルーシー。
この作品のフランキーも勇敢でカッコいい女性という点でルーシーに似ている。
さらにフランキーは伯爵のご令嬢で、ベントレーを乗り回す怖い物知らずの魅力的なお嬢様キャラクター♪
このフランキーのおかげで楽しくて一気読みだった。
タイトルの意味がわかった時の気持ちよさ!
思わず「出たぁー!」と大声をあげてしまい、猫をびっくりさせてしまった(ノ゚0゚)ノ~
やっぱりこのタイトルは最高だった。
若い男女の危なっかしいハラハラドキドキ感が満載で、最後まで期待を裏切らない面白さ。
今までとはまた違う作風で、クリスティー読書49冊目にしてまだ新たな驚きがあるなんて思わなかった。
1934年クリスティー44歳の作品。
『オリエント急行』と同じ時期で、再婚直後の幸せなノリに乗ってる楽しい感じが伝わってきた。晩年のマープルにはないフレッシュさを感じた。
攻略本によるとこの作品は「トミー&タペンスシリーズ」に似ているとのこと。
苦手かなと思って躊躇していたけど、この感じなら「トミー&タペンス」も楽しめそう!
★4.5 -
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クリスティの本を、文庫の新刊で読めるというのがいいですね!90年も前に書かれたとは思えない構成の緻密さ。この作品を発表した時の英国の読者たちの 驚く顔が見えるようです。
もちろん今の時代に読むと「ン?」という箇所もありますし、翻訳ものなので、英国の90年前の文化をよく知らない私たちにとっては分かりづらさ もあるのですが、それを差し引いても、このミステリーの二転三転する構成や、終盤にわかる真相は面白いです。予想外の人間が犯人であることも。
ポワロもミス・マープルも出てこないけど、フランキーという伯爵令嬢と、牧師の息子ボビイがバディとなって事件を追っていくスリリング さは見ものです。
ダイイングメッセージであるこのタイトルが、ミステリー好きには実に興味をそそります!
アメリカ版は『ブーメランの手がかり』とつけられ、日本でも『海辺の殺人』『すりかえられた顔』『謎のエヴァンズ殺人事件』など、いくつかのタイトルで訳されているそうですが、本書のタイトルが一番しっくりきますし、ミステリーの扉を開く感じがします。 -
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【マープル】
マープルのイメージをつかむためにPrime Videoでドラマ版を観たら大大大正解だった!
Audibleで自分が想像していたマープル像は完全に間違っていた…
ドラマのマープルは、知的で上品で、優しくて、控えめで品格があって、頼りになるとっても可愛い素敵なおばあさんだった!
Audibleの声のイメージから、私は勝手に生意気で噂好きな少し下品なおばあさんを想像していて、完全に正反対のイメージを持ってしまっていた。
マープルの姿も知らなくて、小説も読んでいないのに、いきなりAudibleで聴いてしまったのがいけなかった…
なぜならAudibleのマープル役は男性がやっているから!!
ナレーターさんはとても上手なんだけど、やっぱり男性に声だけであのドラマのマープルの感じを出すのは無理だ〜。
村の人のイメージも完全に間違っていた。
みんな上品で知的な紳士淑女だった。
この間違った想像こそがマープルを好きになれなかった原因だった。
それからマープルの英語の綺麗さと聴き取りやすさに驚く!!英語に慣れてない私でも知ってる単語は1つずつはっきりと聴き取れる。綺麗な英語にうっとり聴き入ってしまう。
イギリスの綺麗な田園風景、素敵なお家、上質で上品な服装、家具、食器、テーブルコーディネートの美しさ、テーブルマナー、何もかもが釘付けだった。この話は中流階級くらいの話。
この後に『パディントン発4時50分』を少し観たんだけど、お城みたいな上流階級の家で本当にこんな状態だった(♡∀♡)♡♡♡
ドラマ+読書のダブルが最高だけど、1度でも観れば小説でもAudibleでも断然イメージしやすくなる。
ポアロも映像では1度も観たことがないので観てみたい。(ハマりそうでこわい…)
○ここからはAudibleで読書のレビュー。
ドラマは小説どおりに忠実に再現されてるけど、やっぱりクリスティーの心理描写は小説でなければ味わえないと感じた。
有栖川有栖さんの『月光ゲーム』で大学生が遊んでいたマーダーゲームが出てきた。
こんなに昔からある伝統ゲームだったんだ。
予告殺人という今までにない事件の進み方にドキドキする。
中だるみ感はあるけど、ドラマ版を観たおかげで最後まで楽しめた。
マープルの魅力がわかって本当に嬉しい!!
これからはマープル楽しむぞー(*˘︶˘*).。*♡
Audibleにて。
◆あらすじ
地元紙の広告欄に「殺人お知らせ申し上げます…」という文章が掲載された。
好奇心旺盛の村の人々が館に集まる。
予告の時刻になると…