田村隆一のレビュー一覧

  • Yの悲劇

    Xのときもそうですが、我慢して我慢して、ある種修行のような前半の黙読を経て辿り着いた後半戦の勢いと言ったらなんでしょう、この作家の特徴なんでしょうか。。しかも最後の結末と言ったら!偉そうに予想していた結末を完全に覆されて、ただただ唖然とするばかりでした・・面白かったです。
    ただ、ここからはネタバレ...続きを読む
  • リスタデール卿の謎
    短編集。
    似たような感じの話・読んだことがあるような話もあるけど、どれもまあまあおもしろい。
    表題作が一番良かった。
  • 予告殺人
     朝刊に殺人をお知らせ申し上げます、という衝撃的な広告が載る。何かのパーティーだと思った村の人は、広告に載っていた家に実際に向かうが、その場で本物の殺人が起こる。大胆不敵な事件にミス・マープルが挑む。

     さりげない会話の中に巧みに伏線をしのばせるのはクリスティーの得意技ではあるのですが、今回はその...続きを読む
  • 魔術の殺人
    慌てて読んだから読み落としてるところはたくさんありそうだけど、やっぱりクリスティは面白い!
    トリックというよりは、物語が面白い。
  • あなたに似た人
    ずいぶん前に読みかけたまま放っておいたので、前半部分はほぼ内容を忘れてしまった。
    それでも、最初の3編(「味」「おとなしい兇器」「南から来た男」)はその饒舌な語り口とともに、なんとなくその内容を覚えている。特に「南から来た男」はその上手さに舌を巻き、なんとまぁ恐ろしい話だろう、と思うと同時になぜだか...続きを読む
  • あなたに似た人
    高校時、近隣大学英文学科の先生による訪問授業の教材が「おとなしい兇器」だった。単語1つ1つに隠されたもう1つの意味に感激、即購入。どこか狂ったような世界観と膨大な量に辟易して手放してしまったが、再読したいなぁ。
  • シタフォードの秘密
    降霊会でおきた、殺人事件。エミリーのキュートさだけで読めたかな?(笑)ミステリ部分はもう少し上手くなんとかしてくれよ!と思ったけれど楽しく読めた。
  • あなたに似た人
    著者のロアルド・ダールは『チャーリーとチョコレート工場』の原作者です。短篇集なのですが、どれも面白かったと思ったのを覚えています。
  • 魔術の殺人
    視点を変えれば、世界がそれまでとは全く違って見える。精巧なだまし絵のような、ミス・マープルもの。イギリスの壮麗な大邸宅に、個性的で怪しげな登場人物たちと、クリスティーらしい道具立てが揃っています。トリックよりも、人間性を丹念に描いている作品かも(わたしはマープルものの、そういうところが好き。一見地味...続きを読む
  • ねじれた家
    ねじれた性格の家族が集う富豪一家。
    あの有名な海外ミステリと同じような結末。
    でもクリスティーならではの人物描写でぐいぐいと読ませてしまう。
  • 予告殺人
    クリスティ生誕120周年記念読書3冊目。初!ミス・マーブル。
    途中で犯人は分かったけど、最後の解決までは予想できず。最初に新聞広告から始まるのは面白い趣向。
    読みやすく一気に読みました。
  • シタフォードの秘密
    吹雪の中、孤立した家に住む大佐が死に、数キロ離れた場所にいた人達の催した降霊会がそれを予言した。
    トリックがいまいち。
  • リスタデール卿の謎
    気軽に楽しめる短編集。「ナイチンゲール荘」は新婚の妻が厭な予感を覚えていく話。真相を突き止めた瞬間、思わずぞっとする。しかしサスペンスなので、それ以降の展開がハラハラドキドキなのです。「エドワード・ロビンソンは男なのだ」は、平凡な男の夢のような冒険譚。今で言えば、草食男子がひょんなことから肉食に変わ...続きを読む
  • マギンティ夫人は死んだ
    冒頭ポアロがメチャクチャ残酷で黒いんですが。
    ヘイスティングスをモナミといいながら馬鹿(比較対象)がいないと自分の頭脳は冴えないというエゴを告白し。

    そんなポアロが大好きだ。
    ただ、滑稽な見た目のデビット・スーシェにはそぐわないけど。
    ポアロ好きだ!
  • あなたに似た人
    【南から来た男】―短篇。
    ジャマイカのホテルにて。白いスーツの訛りのある小男と米軍青年の賭け。小男の「キャディラック」と青年の「左手小指」。レフェリーをまかされる主人公の視点で描かれる。緊迫感は味わえるが、痛そうな話は個人的に苦手だ。この小男みたいな人はたくさんいそうである。(2008.12)
  • シタフォードの秘密
    うーん、これはクリスティにしてはイマイチ。
    と、思ったのは、けっこう数を読んで飽きてきたせいかもしれません。まあ、あとヒロインが、いまひとつ好きでなかったからかも。基本的に、もてる人の心理ってわからないので。
    すぐに、心変わりしそうな感じがするところが、何ともはや。
    でも、終盤のみんなが主人公に「ど...続きを読む
  • シタフォードの秘密
    ドラマ化されたため読んでみました。1931年の作品。
    雪に閉ざされたシタフォード村の山荘。
    厳冬期にここを借りた母と娘は南アフリカ帰りという触れ込みだが、どこか不自然。
    座興にテーブルターニングで降霊術を行っていた所、山荘の持ち主トリヴィリアン大佐の死が告げられる。
    大佐の親友バーナビ少佐は気になっ...続きを読む
  • あなたに似た人
    短編集です。
    以前同じ作者さんの「チャーリーとチョコレート工場」を紹介しましたが、これは大人向け。



    全体に流れる雰囲気は「世にも奇妙な物語」と「古畑任三郎」を足してニで割ったような感じ。
    どのお話も、不思議で奇怪な雰囲気が漂っていて、中には背中がぞっとするような怖いものもあります。最後の最後に...続きを読む
  • あなたに似た人
    当時ほのかにステキだなと思った女性にすすめられた本。動機はいたって不純。

    この本のタイトルがあなたに似た人ってところが最高の皮肉。
  • 死者のあやまち
    不調期ポアロ。女流作家のオリヴァ・アリアドニからの突然の呼び出しによって田舎の美しい館に呼ばれたポアロ。オリヴァの殺人ゲームのシナリオどおりに起きた殺人と、館の主の美しい頭の弱い妻の行方不明が起こるが、ポアロはまったく、謎が解けない…
       うーん、ポアロは幾つなんだろう。この話ではわりと老いている...続きを読む