和田誠のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「報知新聞」の日曜日に連載していた、当時流行っていた歌謡曲に関する和田さんのコラム集。
美空ひばり、森進一、高倉健、かまやつひろし、ザ・ピーナッツ、野口五郎、今陽子、北島三郎‥どれもこれも知ってる人、知ってる曲ばかり。‥そうなんだよねー、昭和芸能って、みんなが同じことを共有してみんなで楽しんでた時代だったなぁ。懐かしい。令和の現代、個人個人で推しを楽しんでる。Aさんが大好きな芸能人でもBさんはその人のことを知りもしない。なんか寂しい。紅白歌合戦でも知らない人いっぱい出て来るもんね。
「あとがき」で和田さんは歌詞が聞き取れないと語る。1986年でそんなことだと2025年現在のの歌を聴いたらなん -
Posted by ブクログ
ネタバレ幼少期のお子さんとの思い出から、育児と仕事との付き合い方や、平野レミさんらしい料理哲学まで、子育てと料理の喜びがたっぷり詰まったエッセイ集。
レミさん本人が話しているかのような、テレビで見た通りの明るく軽やかな語り口、そして和田誠さんのシンプルな挿し絵はとっても滋味深くてかわいらしい。
本書で紹介されているレシピ名は、「レミパン・パニーニ」「うまいったけ混ぜご飯」「おにぎりトリオ」「きんぴーらーごぼう」「チン豆腐のきのこがけ」「あじのフライパレード」などなど……命名を知るだけでも楽しい気持ちになれる。
巻末の嫁ズたちとの鼎談も楽しそうで、和田家が勢揃いした食卓かのようなにぎやかさが素敵な一冊だ -
Posted by ブクログ
子供の夏休み期間ほぼ1か月にわたり、著者とその一家で、フランス、スペイン、モナコ、イタリアと巡られた旅行記です。著者の体験だけでなく、夫の和田誠さんの挿絵やコラム、小中学校の息子たちの感想や意見なども都度盛り込み、一家で作り上げた旅行であることが印象強く感じました。現地の協力者がいるとはいえ、車でヨーロッパを巡り、泊まるホテルも現地で交渉して探すという旅は過酷だと思いますが、それを楽しんでいくところに著者の強さを感じます。そして旅行の醍醐味はやはり食であると。本書ではたくさんの、その地域のレストランでの食事が描かれています。一家団欒のそういった食事風景もまた本書の魅力の一つになっています。
-
Posted by ブクログ
本書の元版は2002年刊行の『はじめて話すけど…』(フリースタイル)で、文庫のボーナストラックとして北村薫との記事が新たに収録されている。聞き手の小森氏は「短編ミステリの二百年」の編著者であるから、そのご縁での創元推理文庫入りだろうか。
〇各務三郎さん、懐かしいお名前。各務さんもミステリマガジンの編集長をされているのか。田村隆一、生島治郎、都筑道夫、常盤新平など錚々たる人たちが早川書房の草創期に働いていたのだな。
〇皆川博子さん、皆川さんには濃いファンが多いと聞いたことはあるが、残念ながらその著作を一冊も読んでいない。子どものころに読んだ本のことをこんなにも覚えているものなのか。巻末付