和田誠のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
少し前、雑誌のインタビューでレミさんが和田さんのことを語っていた。その中の、「わたし、和田さんみたいになりたいの!」という言葉に、撃たれた。「今でもすごく会いたい。」とも言っていて…泣いた。
この本でも、先に起きて仕事に行く和田さんがレミさんに残していたメモの写真や、和田さんとの生活や最期のときまで…が、たくさん語られている。
失礼ながら、おしゃれな料理本じゃない。
でも和田さんや息子さんたちが好んで食べていた簡単で美味しい家庭料理のレシピがいっぱいで、忙しい和田さんや育ち盛りの息子さんたちがほおばっていたんだな、と想像すると、ほのぼのする。
和田さんのイラストもいっぱい。へんてこな料理名 -
Posted by ブクログ
書店で何気なく見かけて、気楽に読めそうと思って購入したが、意外と面白くて佇まいを直しながら読んだ一冊。
村上春樹との共作「ポートレイト・イン・ジャズ」を手掛けるなどイラストレーターとして活躍し、昨年逝去した著者がライフワークとして手掛けた”装丁”をテーマに、様々な作品のエピソードが語られていくのだけれど、本好きの自分でも全く知らない世界ばかりで本当に面白い。
全体のデザイン、イラストや写真の作成、フォントの選定や自らのフォント作成、紙の材質の選定など、”装丁”とはここまで奥深い世界だったのかと驚かされる。同時に、実際に著者が手掛けた無数の作品が紹介され、その作品をどう表現するかに関する工夫 -
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新たな地平の開拓という意味で最近jazzを聞き込み始めております(最近のrockはどうも、、、何というかキャッチーさが足りないんですな。やたらとギターとドラム音をがなり出してるだけみたいな、、、うーん、当方も年を取ってしまったのか。とは言いつつclassicとは結局折り合えなかったところ、中途半端でもあるのだが)。
そこで何か素人に取っ掛かりを与えてくれる本はないかと探していたところ本作に出会う。この本が入門本として良いのか否かは正直判断できないけれども、この本への賛否両方の反応に対応していけば、jazzの世界には浸れるということではないかな?
ともかく村上春樹のjazz愛は半端なものではない -
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最近は友人に誘われてライブに行くこともあるのですが、実はこれまでほとんどジャズは聞きませんでした。でも村上春樹は大好きなのでこの本を手には取りましたが、普通に読んでもピンと来ないのでそれぞれのミュージシャンのエッセイに合わせてその演奏を聴きながら読むことにしました。最近は月額固定の聴き放題サービスを使っているので、そちらで検索しながら少しづつ読んだのでめちゃくちゃ時間はかかった。
が、これが大正解。春樹氏の文章の意味するところがなんとなくわかるし、これまで敷居が高かったジャズという音楽が少し好きになりました。
何名かはお気に入りができました。今日車でソニー・ロリンズの「サキソフォン・コロッサス -
Posted by ブクログ
ジャズが好き、和田誠さんの絵が好き…で購入したのですが、この本を読んで村上春樹さんの短いエッセイのファンにもなりました! 行間から、「音が聴こえてくる」んです。この本を読んでから聴いたビル・エヴァンズ「My Foolish Heart」、マイルズ・デイヴィス「Four &More」…ああ、村上春樹はこの音をそう表現するのか…と、うっとりしました。まだ聴いていないとっておきの曲がまだまだたくさんあって、考えるだけでわくわく。CD化もされていて、村上さんがエッセイを添えていますが、これも涙もの。ジャズとはどういう音楽か? 村上流のめちゃくちゃ素敵な答えがそこに。これもぜひ読んでみていただきたい名エ
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