蒼月海里のレビュー一覧

  • 地底アパートのアンドロイドは巨大ロボットの夢を見るか

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    【感想】
     サクサク読める第三巻。間が開いたのでかなり忘れてたが登場人物も少ないのであまり問題なし。

    【一行目】
     朝日が眩しい。小鳥の鳴き声がする。

    【内容】
     新キャラ、二人目の未来から来たアンドロイド、エクサ。社会勉強し未来に生かすのが目的とのことだがどこか胡散臭い。レギュラーになるのか?
     一葉くんの恥ずかしい二つ名が暴露される。

    ▼地底アパートについての簡単なメモ

    【エクサ】一葉が「遅刻しちゃう」とおにぎりをかじりながら曲がり角で運命的なぶつかりをしたイケメン。同じ大学への留学生にして二人目の「未来から来たアンドロイド」。マキシとは異なる時間軸の存在のようだ。
    【加賀美薫】2

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    2021年03月14日
  • 稲荷書店きつね堂 神田の面影巡り

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    怪談は語られてこそのもの。語られなくなれば、あやかしは人々から忘れられてしまう。あやかしといえども忘れられると淋しいから、必死で現れようとする。そんな状況を思うと、恐ろしげなあやかしも健気で愛おしく。

    どのあやかしも忘れられないようにここにとどまって、それぞれが就いた(憑いたではなく(笑))商売が繁盛するように協力しあう姿も微笑ましい。

    200頁程度の薄さも読みやすくて、長編小説の合間に読むエナジードリンク的存在。でもやっぱり気になるんです。誰かヨモギに「学校に行かんでええんか」とツッコミ入れてくれませんか。

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    2021年03月04日
  • 稲荷書店きつね堂

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    読む前に想像していた様な内容の本ではなかった。けれど、キャラクターが可愛いく、応援したくなる。まるで彼の周りの登場人物たちと同じように。元書店員だった作者ならではの本。

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    2021年02月24日
  • 水晶庭園の少年たち

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    幼いころからいつも一緒だった愛犬を亡くし、ショックで学校を休んだ中学生の樹は、庭の土蔵の扉が開いているのを見て足を踏み入れた。そこは亡くなった祖父が大切にしていた鉱物コレクションがしまわれていて、入ってはいけないと言われていた場所だった。キラキラと輝く石に魅入られていると同じくらいの年齢の見知らぬ綺麗な男の子が現れて・・・。樹と一緒に鉱物の魅力に引き込まれる一冊。鉱物図鑑と一緒にどうぞ。

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    2021年02月16日
  • 幽落町おばけ駄菓子屋 春風吹く水無月堂

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    おばけ駄菓子屋 最終巻
    華舞鬼町シリーズへと続くみたい。
    巻末には風景が描かれていてイメージが膨らむ

    シリーズ通して、今はない昔の風景がたくさん出てきてて作者さん下調べが大変そうだなって思った
    美味しそうなお菓子もでてきてて食べたくなってくる…笑

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    2020年12月21日
  • 稲荷書店きつね堂 犬神書店員来たる

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    やはり思ってしまう、そんな子どもの姿で通報されないのかヨモギくんって(笑)。それは今回もスルーするとして、今度は老いも若きも女子ならばキャーキャー言いたくなるイケメンに扮した犬神登場。複数の神様を祀ると喧嘩するというのはよく言われることですが、考えてみれば神様たるもの、縄張り争いをするなんて器が小さいわ。一緒に居たら知らぬ間にどちらかのご利益が薄れることはあるかもしれないけど、それを理解したうえで、やってみなきゃわからんと前向きなヨモギ、立派です。

    「伊達に雨風に晒されていないので」に笑った。さすが白狐像。

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    2020年11月16日
  • 幻想古書店で珈琲を

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    本が鳥のようにバサバサ飛び本の森とも言える古書店が幻想的。
    迷い込んだ人達を導いて救ってくれる自称魔法使いの亜門と司。本と人で紡がれる短編集なので読みやすく優ししいストーリーにホッとします。
    物語としては亜門との出会いから始まり亜門の正体は?と謎がとけて終わるまでで、まだまだ序盤という印象。
    ゆっくり身構えずにサラッと読めますが、スピード感や大きな起伏は感じないので物足りないと感じる人もいるかもしれません。
    次巻から亜門と司の新たな関係でのスタートになるので、二人のこれからや迷い込む人達がどんな人達なのか続きが気になります。

    作中色々な作家さんの著書がでてくるので、そちらも読みたくなってしま

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    2020年11月11日
  • 幻想古書店で珈琲を

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    久しぶりの読破。
    司視点で基本話が進むけど、今まで読んできた登場人物視点での作品では結構年齢を感じ。
    そのため、最初は少し読みにくさを感じたけど、読み慣れてくる内に気にならなくなりました。

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    2020年11月09日
  • 地底アパート入居者募集中!

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    色々な要素がありすぎてよくわからない話になっていた。淡々と話が進んでいく印象で、もう少し盛り上がる場面が欲しかった。

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    2020年10月15日
  • 稲荷書店きつね堂 神田の面影巡り

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    ずーーっと小さくて可愛いヨモギっていうイメージで読んでたけど、そんなに子供じゃなかったね。なまじな年齢じゃなかった。
    お見それしててごめんなさい。おじいさんと本屋のために頑張ってね

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    2020年10月12日
  • 稲荷書店きつね堂

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    お稲荷さんの祠の近くにある小さな書店。店主のおじいさんはいつもお稲荷さんに手を合わせ、対の白狐像を可愛がってくれている。そんなおじいさんが目の前で急に倒れたものだから、白狐たちは大慌て。おじいさんを助けたいという願いが通じ、白狐のうち弟が人間の少年の姿に変身します。

    少年が四六時中店を手伝っていたら、学校はどうなってるねんと通報されそうだと思うのは野暮でしょうか(笑)。少年が自分の素性を明かしても、おじいさんや近所の書店のアルバイト青年は驚かない。当たり前のように受け入れるのが温かい。御利益を売りつけようとする化け狸もどこか憎めなくて、やわらかい物語です。

    狐からいきなり人間になったのに、

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    2020年10月05日
  • 華舞鬼町おばけ写真館 祖父のカメラとほかほかおにぎり

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    ネタバレ

    なるほど、あのシリーズから世界観が続いているのか。
    道理で見覚えのあるメンツがちらちらと。
    特にそのシリーズを知らなくても困りはしないが、知っていたらニヤリとできるかなと。
    ただキャラ紹介のところで「その正体は……」と勿体ぶって書かれていた彼については、シリーズ知らないと「で、正体は何だったんだよ?」になっちゃうので。
    困ると言えばそのくらいか。

    ホラー文庫ながら怖さはほぼなく、寧ろほっこり系の物語である。
    ライバルであろうキャラすらライバルに成りきれていない部分もあって、結局みんなが家族みたいな雰囲気。
    過去の光景を映せるカメラっていいなあ。
    色々条件はあるけれど。

    個人的には電車の付喪

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    2020年09月20日
  • 稲荷書店きつね堂 犬神書店員来たる

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    強い助っ人、イケメン千牧の登場で華やかになったきつね堂。ヨモギと千牧の相乗効果で、お客様がどんどん増えてきたけど、根底には、おじいさんを思う気持ちと、お客様を増やそうとするヨモギの努力があって、前作同様、ヨモギの姿勢を真似られたらどんなにいいだろうと思った。
    最後の章で登場した、凄く紳士で素敵な感じがする亜門さんが、「一体何者なんだろう?」と気になって印象に残った。
    「本」にまつわる物語なので、読書好きの自分にとって身近に感じ、知ることや学べることも多く、そして終始微笑ましく、楽しく読むことができる。第3弾も出て、シリーズ化されていくのだろうか?まだまだヨモギの奮闘っぷりを見たいので、それを期

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    2020年08月27日
  • 稲荷書店きつね堂

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    おじいさんのために奔走するヨモギの姿に、読んでいる自分も心が救われるような、そんな気持ちになり、終始微笑ましく気持ち良く読んでいました。
    そして、読むまでは、こんなにおしえてもらうことがある作品だとは思いませんでした。
    読書好きな自分にとって、本屋さんのお仕事にどんな仕事があるのかを知れたことが、大きかったです。また、時代は常に移り変わるものだから、変わらないとついていけないって事も肝に命じたような気がしました。
    他にもヨモギやおじいさんの姿勢から学ぶことも多かったです。特に、ヨモギの神様に対する姿勢は、倣わなければいけないと思います。
    起動にのりはじめたきつね堂がどうなっていくのか、続編が楽

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    2020年08月22日
  • 咎人の刻印 ジャック・ザ・リッパー・ファントム

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    殺人鬼と吸血鬼、人と異なる能力を持つ二人の鬼の関係は?何を求めて動いているのだろう?
    人の世界に近いところも感じる不思議な彼らのお話し。

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    2020年08月20日
  • 怪談喫茶ニライカナイ

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    ネタバレ

    この表紙ならどうせラノベ、怪談と言ったってそう怖くはないだろうとナメてかかったら、最初の怪異はそれなり以上に怖かった。ひとり暮らし、深夜にドアノブがガチャガチャ鳴って、ドアスコープから覗いたら人の気配なく真っ暗、でも廊下には灯りが点いているのに真っ暗は変、向こうからも誰かが覗いているということ!?って、今こうして書いていても寒気がゾワ~っ(笑)。でもそこから先は震え上がることもなく落ち着いて読めます。怪異の正体は「向き合うことを無意識に避けていた自分」というのがいい。

    謙虚に見える主人公が、この世の者ではない喫茶店の主から「浅葱と呼んでください」と言われてホントに「浅葱」と呼び捨てにするのは

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    2020年08月13日
  • 稲荷書店きつね堂

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    稲荷の祠を敷地内で祀る小さな書店。祠の前には一対の白狐像がいるのだが、その阿吽の白狐の一匹であるヨモギが、ある事情で店主のお爺さんのために、本屋の経営を、ご利益と縁を使いながら学び、建て直していく話。
    何よりヨモギ可愛いし良い子ですね。神様の使いだけど、三谷さんも満更でもない感じで撫でちゃうし、狸もツンデレ感出てきちゃうし。
    人と本、というよりは人と人(その他常世に縁のある者)同士の縁がいかに大事かを感じさせる話だっま。
    少し不穏な感じを巻末で残しつつ、書店の建て直しの愉しい未来を想像できる終わり方は、さすが続編ものを多く書いている蒼月さんである。

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    2020年08月12日
  • 水上博物館アケローンの夜 嘆きの川の渡し守

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    東京国立博物館にある、常世と浮き世の境、嘆きの川。迷い混む人の嘆きで、水量や流れが変わるその川で、嘆きや自分を投影していた展示物と対話したり、船頭にお茶と菓子で持てなされ、説得されたりする。
    主人公の声が大きいので好みは別れそうだが、船頭のキャラクターとの対比で良いバランスになっている気がする。埴輪犬可愛い。
    アケローンと聞いて、ギリシャ神話に精通する人はすぐにわかったんだろうなと思うと、教養は大事なものだと改めて思う。彼の嘆きは、誰かに必要とされることだったのだろうか。

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    2020年08月10日
  • 稲荷書店きつね堂

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    ビルに挟まれるように建つ、古い小さな本屋さんのお爺さんは、日課である敷地内の稲荷さんにお参りに来たところ、突然倒れてしまった。祠を守る石像の白狐ヨモギはお稲荷さんにお願いしたところ、ナント人間の少年の姿に!助かったお爺さんに休んでもらうため、老舗本屋の店員・三谷さん、イラスト上手な兎内さん、化け狸にお稲荷様やお兄ちゃん白狐のカシワの協力を得て、再びお客さんでいっぱいの本屋さんにするべく奮闘するヨモギのお話。ちょっとツッコミ所もあるけど、頑張るヨモギを応援せずにいられない、温かいお話でした。気になる黒猫はまた出てくるのか?

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    2020年06月02日
  • 咎人の刻印

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    作品の雰囲気と文章の雰囲気が合っていない気がする。
    全体的に描写があっさり。さらっと表面を掬って掘り下げる前にさくさく展開する感じ。平易な文体なので読みやすくはある。
    メインのふたりのやりとりを中心に描かれているけれど、黒猫のヤマトや東雲さんのキャラクターが魅力的だったのでもう少し存在感があっても良かったと思う。

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    2020年05月13日