水上悟志のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
非常に評価に困る作品。というのも、私は一巻を読んだ時点でこれを手にとったことを激しく後悔した、痛いキャラばかりのつまらない漫画という印象だったのです。唐突に巻き込まれる地球存亡をかけた戦いを大きな疑問も葛藤ももたず受け入れてしまう浮世離れしたキャラクターたち、地球を砕くのは自分とか言っちゃうヒロインとそれに二つ返事で従う主人公、なんてうすら寒い漫画だ…。とにかくキャラ(主に主人公とヒロイン)に感情移入できなかった。特に序盤の主人公のキャラ設定がブレッブレで、騎士になってからの経験により徐々に性質が変化していく…という王道パターンを踏襲しようとしているのはわかるのですが、いちいち芝居がかっていて腹の底が見えないのです。そして非日常へ溶け込む過程が早すぎる。
とはいえ騎士が全員そろってからのそれぞれのキャラの掘り下げは秀逸でした。私は太郎花子回で一気にボルテージアップ、太陽とマイマクのあたりではページを開く手が止められなくなっていた。なんだこれ、大体少年漫画って最初のとっかかりが面白くて惹きこまれるのに後半のバトルがだるくてつまらないものだろ!?なんでこれは物語が進行すればするほど面白くなってんの!?と衝撃を受けたものです。
ラストバトルからVSさみだれ、そしてアニマとの再会…の流れは涙なしでは読めません。無駄な引き伸ばしをしないバトル展開や最初の目的であったさみだれの願いをちゃんと終盤で回収しまとめる手腕は素晴らしい。とはいえやはり1~3巻あたりの展開にはものすごく不満があるので星は-2です。 -
Posted by ブクログ
毎巻々々ほんとに盛り上げてくる漫画だなあと思う。
この巻でとうとう一人目の犠牲者が出てしまった。そこに生じる各登場人物の喪失感や虚しさをこの漫画はとても上手く絵描いている。死に方が呆気ないところとか生々しい。
大コマで青空の下に花子がポツーンと一人で佇む描写とか胸にくるよね
ここまで読んできて思ったのはこの漫画は「感情」を描き出すのが本当に上手いということ。決意のような強い感情、死を目の当たりにした時の悲しい感情、気持ちが晴れ上がった時の爽快感、色々あるけどそれをキャラクターの表情、台詞、背景、コマ割りなど使えるものをフルに使って読者にぶつけてくる。キャラ一体一体のもつ熱量がすごいのだ。だからこそそのキャラクターが死んでしまったときにぽっかり穴が空いてしまったように感じる。
ここからラストスパートに向けてどんな風に盛り上がっていくのか本当に楽しみ。