水上悟志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「彼ら」は人間の頭の上に住んでいる
「小さな宇宙人(ドワーフ)」達だ
漫画に出てくる双子はなぜみんな同一化しようとするのか問題。そして教室を入れ替わる。
人はきっとみんな誰かと一心同体になったり見分けられなくなったりしたいのだ。
でも現実の双子を同一視すると病むので気を付けましょう。
ということで、長編も短編も中編もぜんぶ面白い水上悟志の新刊だー。
夜、団地の窓から空を眺めると、町より大きい魚が飛んでるんですよ。
んで、次のページでは超巨大な腕が出てきてその魚を殴りつけるんですよ、見開きで。
無限に広がる大宇宙の虚無感っていうのを表現するSFってすごい好き。
上遠野浩平のナイトウォッチ -
Posted by ブクログ
計算され尽くしたストーリーという訳ではないだろうが、終盤になるにつれて増える大ゴマや見開きの数々は読んでいて心震えるものが多かったなぁ
この最終巻においても人智を超えた力を得た千夜と迅火の頂上決戦は他者の介入が一切許されない程に熾烈なものとなっていく
だからこそ、迅火が符術によって千夜を押し始めた局面で戦いに割り入って迅火を抑えてみせたたま達の功績が素晴らしい
長い間、千本妖狐として心が囚われていた迅火。彼を開放すべくたま達が迅火の心に潜ったは良いものの、そこには分厚い壁
壁を破って迅火を正気に戻すには飯だけでは不足。いや、飯で注意引けた事は驚きだったんだけども……(笑)
たまが語るのは二 -
Posted by ブクログ
死霊王となったフルトゥナに刃を向けたコーコ。ここでコーコは泣きそうになりながら自分の行動への悔い、そしてフルトゥナの非道を説くのだけど……
幾つもの非道を進み、幾つもの命を奪い。それでも何も理解して来なかったフルトゥナはここに来てコーコの言葉で自身が道を外れたと理解するのか……
でも、その自覚は遅すぎる。選択の瞬間も選択を巻き戻す猶予も既に終わってしまった。だからフルトゥナは自分の非道を理解してなお、その非道を進むしか無い
その行状を近くで見ていたコーコにはフルトゥナの非道は許せるものではないし、自分も世界の破滅に関わってしまったという自覚が有るから余計にフルトゥナに立ち向かうしかなくなる
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Posted by ブクログ
義輝将軍はこの漫画で知りました(バカ
さみだれを大人買いしてから、「この作者さんの他のマンガも読んでみたい」と思って、短編集やらと一緒にその時7巻くらいまで出ていたのが戦国妖狐。
最初の方は、「何かやなやつだなー」って感じだったな、やまとじんか。
さみだれも初めから読んでたら夕君のことそんな風に見てたかも知れないなぁ。
「世界は残酷です!!誰も助けてくれません!! 皆騙してきます!!! この世は地獄なんです!!! 人は無駄に死にます! あなたを落とし入れてきます!!! それでも生きろバーカ」みたいな、クソみたいなアニメやら漫画ばっかり一時期増えてたけど、「これを読んでくれた人の中にも、温かい -
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風太の前からスピリットサークルを持って逃亡したルン
ここ最近の過去生に強い影響を受け続ける風太の様子を見れば当然の行いなのだけど……
そうすると風太はラファルが感じた悔いに向き合うしか無くなってしまう。序盤の中学生らしい中学生だった風太の姿はそこに無く、有るのは自分の決断を正しいと信じられない学者の姿
そこで鉱子は良いアシストをしたね。いや、本人はアシストのつもりはなかったのだろうけど
風太としての人格でラファルの過去生を見直した。それはこれまでも過去生の誰もなし得なかった希望の見つけ方だね
そうして、因縁を終わらせるために過去生を見続けると決めたのだけど、飛び込んだのはとんでもない過去生