水上悟志のレビュー一覧
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力によってすべては解決できる。すべての問題の中心にいる千夜。その物語の核たる男の悩みと選択が描かれる12巻。
舞台は整いつつある。無の民との全面戦争がはじまり、両陣営とも役者を揃える準備段階に入りました。無の民は千鬼夜行に対抗し、龍神王ナダレを主とした闇の軍勢を作り上げる。強い運命力には劇的な舞台が必要というのはさすがの水上演出盛り上げますね。そして、悟りを得てできる男になってきた真介も今一度過去の後悔を振り返るときが来ました。千夜も認める男ですが、いまだ本人の中では成長したと思えないわだかまりがある模様。迅火と千夜が主人公であるように彼もまた主人公たりうる人物だとボクは思っています。舞 -
Posted by ブクログ
過去生を知るということがどんなことに繋がるか。前世の深い悔恨が今世を蝕む第2巻。
何のために生きているか。過去生に残る悔恨を風太は何度も反芻します。自分が何者で何をするために生きるかなんて現実わからないものですが、彼の場合は過去生を見たからこそ、その目的を掴むチャンスを得ます。第一話で彼はフルトゥナの過去生をかいま見た時、紘子と友達になろうと行動にでる。しかし、話が進むに連れて恨みは連なり、どんどんと膨れ上がっていく。1巻では風太が完成された主人公のように日常を理解し今生の大切さを説いている分、2巻の転換により風太自身が蝕まれていく様を見るのはなかなか辛いですがこの先彼がなにを思うのか、