水上悟志のレビュー一覧
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つかみはいいけど
絵が下手くそじゃないのだけど、なんか汚い。
作者より原本というか、スキャナの問題?
お焦げが、少なくない上に微妙に口にしたくない系、
コンタミした発芽米を食わされている気分になる画質の作品。
まあ、お好みで。 -
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魔界探索で訪れる場所は何処もかしこもトンデモ空間ばかりだから、絵としてのインパクトがある状況が続くね。その代わり、1・2巻に有った情報の渦は一旦落ち着いた印象も有るけれど
唯一の追加情報はリンゼンの正体か。同じ妖精でもセレンは2枚羽でちっこい妖精、リンゼンは人間より少し大きく6枚羽。これはタイプの違いなのかそれとも別の違いに基づくものなのか
これまではなあなあで遣り過してきた妖精について今一度考える必要がありそうだ
大草原の小屋、天地逆転の世界、明るい洞窟、赤雪原…。そういった摩訶不思議を乗り越えた先にあったのが宝島と呼ばれる霊宝宮殿ですか
サルベイジャーの目的地であり、見た目は普通に宮 -
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あんまり事前情報を集めないままに読んでしまったから、想像とのギャップに驚いたけど、水上先生の投稿時代からさみだれ連載開始までの流れを描くエッセイなのね
ただ、過去を振り返るだけに留まらず、これから漫画を書き始めてみよう、プロを目指して持ち込みしてみようという者へ対するアドバイスも含まれている為にエッセイでありながら指南書のような形となっているのは特徴的
水上先生って短編漫画の作り方が上手い印象が有ったけど、早い段階で短編の作り方をコツを掴んでいたというか、兎にも角にも短編を編集部に持ち込み続けるという事をしていたのね
道理で多くの短編が勢いを感じつつも話がよく纏まっていると感じられたわけだ -
購入済み
絵は遜色ないです
さみだれのイメージを壊すものでもないです。
が、三日月でこの話を書く必然性があったのか?というと微妙。同人誌と思って買った方がよいので、買うならそのつもりで。 -
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どこかディズニーめいた幻の楽園が描かれる第58話。この話自体はそれほど大きな騒動とはならないのだけど、一瞬映った迅火や灼岩が居た頃の4人道中の姿に思わずホロリと来てしまった……
思えばこの頃から随分と時が流れ、そしてそれぞれの表情も変わってしまったものだ
泰山を連れての山の神への挨拶
前々から威厳と強大な力を持ちながらも、それ故に何を考えているのかよく判らない人物だったけど、その評価は今回も変わらないかも(笑)
帰ってきた泰山を足蹴にしつつ、絶対に通らないと思われていた千夜の要求をあっさり通してしまうんだものなぁ
ただ、そこには山の神なりの深謀遠慮や力のバランスを取ろうとする考え方がある。 -
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義輝の死によって幕を閉じる京での騒乱
家人達や真介は結界に守られた村に匿われたことで一応の平和を手にするわけだけど、千夜にとっては人生の指針を教えてくれた師匠のような存在を知らぬ間に失ったというのは辛いね…
また、京での争乱の終わりはあくまでも人の世のことだから、五人組に付き纏われる千夜にとって幕はまだ開いたままというのも遣る瀬無い
そんな千夜に再び指針を与えるのが死んだ筈の将軍であるというのは感慨深いね
自身の中の闇達と対話したように、五人組とも対話してみせたのは素晴らしいの一言
ただ、闇達との対話では対話の果てに一致点を見出すことが出来たのだけど、五人組である無の民が要求しているのは千夜 -
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物語の主役がかつての敵である千夜に移っての第二部
第一部の段階では口数も少なく異形をその身に持っているということで親しみやすさなんて皆無だった千夜が、第二部ではいきなり記憶喪失になっていることで普通の少年に見えるようになっているね
また、彼の面倒をみる真介が保護者のようにも見え、より千夜の子供らしさが目立つようになっている
それでも見えてくるのが千夜が普通の少年ではないという点
通常の村なら彼の異形は迫害されたっておかしくない。けれど、闇と共生する村では千夜の異形が目立たなくなるというのは面白いね
ただ、それはあくまでも見た目の話
人や村を傷つければそれが守る為の行動から生じたものだろうと -
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迅火とたまによる世直し道中が早くも異なる色を見せ始める第2巻
ぐらぐら様の討伐だって本来なら迅火がやる筈だったのにその役目は断崖集の刺客である斬蔵に奪われてしまった
だから人に仇なす闇を倒しただけでその道中は終わらない。斬蔵との果たし合いが必要になってしまう
そういったものが混ざり込んでしまった時点で迅火とたまの世直し道中は本人たちが望む形から外れてしまっていたのだろうね
また、斬蔵の強さが桁違いであったことで人間を舐めていた迅火にとって人間の底知れ無さを感じさせる仕合いとなったようで
命を失うかも知れない恐怖によって味わった命の価値。それは再戦の場において、生にしがみつくかのような強さを迅 -
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超久しぶりに読み返してみた
本作の巻が進む毎に勢いとスケールを増していく熱量は結構好みだったりする
第1巻時点ではその熱量は大人しめなんだけど、それでも後々へ繋がっていく要素がちらほらと既に見えている点は満足できるね
人間嫌いで仙道の迅火、人間好きで妖狐のたま。強さを求め二人を追いかける人間の真介、改造人間として闇(かたわら)に近い存在となった灼岩
人と闇が共に在った戦国の時代に出会った四人から始まる物語
人と闇が共にあるから人は簡単に闇になってしまう。そして闇は人を襲う
誰かが正さねばならない状況。そこで色々と反対の要素を持つ迅火とたまが世直し兄妹として行脚というのは面白いね
ただ、問 -
Posted by ブクログ
第一巻から随分と情報量の多い作品だね。魔法汚染に歪曲現実場、霊宝にサルベイジャー…。そしてトドメが魔女化に2周目ですか
あんまりにも情報量が多いものだから1回読んだだけじゃこの作品の世界観はどのようなものか、そして何が起ころうとしているのか、全てを理解するのは難しそうな印象
でも、主人公のソルテの目的そのものはかなりスッキリしているかな
両親の死、養育者の裏切り、そして目の前で死んだサリエラ…
理不尽な世界を知り、果ての果てまで行ってやると決めた彼女の生き様は非常にシンプルだね
また、ソルテを支えることになるセレンも登場時こそ謎の塊のような存在だったけれど、よくよく事情を聞いてみればただのア -
Posted by ブクログ
アニメ6話中盤から7話終盤までが収録された漫画版第4巻
ここに来て随分ペースがゆっくりな気がしないでもないけど、それが仕方ないと思える程に漫画版ではバトル描写に力を入れているね
この力強いノリは「戦国妖狐」の終盤を思い出せる程のものでなんだか懐かしくなってしまったよ
竜造寺隆と閣下に因る超次元の戦いが繰り広げられたかと思えば、宗矢と竜造寺隆との力の全てを出し切るような戦いに移行していく展開はかなり好み
その戦闘描写も大コマを多用した漫画ならではの表現ばかりで、アニメを見た際にも胸が熱くなる展開ばかりだったのに、漫画においてそれを上回るんじゃないかと思えるようなシーンが連続する点は大変満足でき -
Posted by ブクログ
非常に評価に困る作品。というのも、私は一巻を読んだ時点でこれを手にとったことを激しく後悔した、痛いキャラばかりのつまらない漫画という印象だったのです。唐突に巻き込まれる地球存亡をかけた戦いを大きな疑問も葛藤ももたず受け入れてしまう浮世離れしたキャラクターたち、地球を砕くのは自分とか言っちゃうヒロインとそれに二つ返事で従う主人公、なんてうすら寒い漫画だ…。とにかくキャラ(主に主人公とヒロイン)に感情移入できなかった。特に序盤の主人公のキャラ設定がブレッブレで、騎士になってからの経験により徐々に性質が変化していく…という王道パターンを踏襲しようとしているのはわかるのですが、いちいち芝居がかっていて