水上悟志のレビュー一覧
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過去生を知るということがどんなことに繋がるか。前世の深い悔恨が今世を蝕む第2巻。
何のために生きているか。過去生に残る悔恨を風太は何度も反芻します。自分が何者で何をするために生きるかなんて現実わからないものですが、彼の場合は過去生を見たからこそ、その目的を掴むチャンスを得ます。第一話で彼はフルトゥナの過去生をかいま見た時、紘子と友達になろうと行動にでる。しかし、話が進むに連れて恨みは連なり、どんどんと膨れ上がっていく。1巻では風太が完成された主人公のように日常を理解し今生の大切さを説いている分、2巻の転換により風太自身が蝕まれていく様を見るのはなかなか辛いですがこの先彼がなにを思うのか、水上先生のキャラらしい成長がみたいな。
1巻からイーストが言い続ける過去生のだれでもない桶屋風太と石神紘子の存在を二人がこの先どう受け止めるか。この物語ってじつは1巻でやりたいこと全部ぶっこんでいた構成なのかな?最終的な戦闘も描いているし、そう思うと7巻ぐらいの連載を念頭にしているのか、まぁ何にしろ次巻も期待ですな。 -
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子供の頃に感じた怖くて重かった正義の象徴である父を超える11巻。
遊んでくれない父親なら遊びを教えてやろう。父親を超えるという少年誌ならではの展開となった今巻、やはり熱くなりました。頑固親父を説得するのはいつだって息子拳骨の一撃。神雲の元では絶対に学べなかったであろう遊びの力をフルに使い立ち向かう千夜はとてもカッコ良かった。こういった殴り合いで解決できるのも親子ながら男同士の良いところですね。
過去と向き合う強さ。千夜が父親との対話をするために今回も月湖は千夜の背中を押してくれました。彼女は自分の無力さを嘆く弱さを持ちながらも誰よりも強く生きています。子供時代からその心の強さは輝いており、どんな時にも考えることを止めず、自分の素直な心に従って来ました。神雲が幽界で見せた心の弱さが描かれた分、今巻では、特に彼女の心の強さは際立っていました。生身での戦いでも黒月斎の教えで戦力もアップした月湖がどんな活躍を見せるか楽しみです。
神雲の身体も相手の手中に落ちてしまい、どうなるかわからない展開になってきた戦国妖狐ですが、迅火を人に戻す術も開発され、ムドと道練も合流しそうですし、いよいよ本格的な対千本妖狐編になるんですかね。戦国妖狐は毎巻、次巻が楽しみでしょうがない終わり方なだけに待ち遠しくなります。 -
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ネタバレ主人公・風太が過去世の一つで作った道具・スピリットサークルを使って、転校生の少女・鉱子との因縁を持つ7つの過去世を辿っていく物語。
全てを視終わった二人の対決シーンが先に描かれていて、鉱子から事情を聞いた後でも分かり合おうとしていた心優しい風太が、どのようにして変わっていくのか気になる。
スピリットサークルとは何か、登場時4つしか視終わっていない鉱子がなぜ過去世が7つと知っていたのか、因縁の二人以外にも縁者も輪廻転生に巻き込まれているようだが、イーストとルンは何故背後霊となっているのか等々謎を散りばめつつ、テンポよく進んでいくストーリーに一気に引きこまれた。
少し残念なのが、「老い」が上手く描け無いところか。皺を描き足せば良いってものではないと思うんだが… -
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買って速攻読み終わりました。
ぴよぴよの時に書きましたが、短篇集ってやっぱ敷居高いんですね。その作者のファンの数だけしか売れないだろうからなぁ、仕方ない。
タイトルにもなってるげこげこは結構好きだなー。
かなり絵が荒削りなんだけど、どうも魅力的。
弥一郎の話は、小井戸景子の説明コマ絵が良かった。
いや、そこだけじゃないですが……顔の書き方が上手いんだなぁ。特に鼻が破綻してないな。新人の頃描いてた作品なんだよね、凄い。
伝説の男は、悪ふざけでしかないと思うけど、描きたかったんだろうな。こーいうのもあってもいいかな。
除霊師は、短編に向いてない作品だなーと。感情移入しきれないから、熱いセリフも軽く写ってしまう。もったいない。
読書の時間、これは良い。作者のセンスが垣間見えるな。
怪人夏伍郎、これを見て確信した。作者この方向性の世界観が好きなんだな。
High Jump Rabbit、この作品は美しいな。なるほど、と。
鋼鉄神将オメガフロッグ、うん、この世界観なんですね。
竜と少女と百鬼町、これ連載できそうな設定だなー。
主人公とヒロインのキャラデザも一番好き。 -
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ネタバレ短篇集。短篇集ってよっぽど作者が好きじゃないと手を出さないだろうから、埋もれる作品となりやすいのが良くないなぁとたまに思う。
本作品はとてーも良かったです。
選ぶとしたら「ぴよぴよ」と「えらぶみち」、かな。
まぁ、感動的な作品はどうしても印象が強くなるので。
ぴよぴよは月日の流れが怒涛で、きちんと最後はほんわかさせてくれてよかったです。安易に寂しさを残されると、読んでいる方は辛いので。。。
えらぶみちは、構成が神がかってるなと。ありきたりな時間ループものとか作者は言ってますが、そうかな?
主人公もそうだけど、こーこも結構辛い選択をしてるように思う。蹴り飛ばす描写で多少救われるものはあるけれど。
そして墓参りをする主人公の人間性。良いですね。なかなかデキないと思う。
サンダーガールは主人公が魅力的だった。
風穴頭は黒天女のキャラデザにヤラれました。今まで気づいてなかったけど、ヘアピンキャラ好きなのかな、そうかも。 -
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ネタバレあらすじだけを読んでみると、なんのこっちゃよくある話じゃないの?っと思ってしまうかもしれません。
しかし、この物語は決して王道には進みません。
ちょこっとネタバレさせてもらいますと(どーせ序盤ですぐわかるんですが…)、
魔法使いVS姫率いる獣の騎士団!というこの構図。
これをわかりやすく解説すると、
魔法使いは巨大なビスケットハンマーで地球を文字通り叩き割り破壊することを最終目標としています。
そして獣の騎士団はそれを阻止し、地球を救うという話なのですが…。
実は獣の騎士団のトップ、姫こと朝日奈さみだれの最終目標はビスケットハンマーで地球を破壊される事を阻止した上で、そこからさらに自らの拳で地球を粉砕する事なのです(笑)
とういう事で、実際の構図は「魔法使いVS獣の騎士団(姫を除く)」VS姫こと朝日奈さみだれ、となります!
もちろん獣の騎士団は姫のそんな最終目標も知らずに、魔法使い率いる泥人形と死闘を繰り返していくわけなのですが…。
そこから先がどうなるかは実際に読んでのお楽しみです。
もう一つ、この物語のメインテーマには「子供の未来を守るのは大人の役目」というのがあります。
いわゆるヒーロー物の王道テーマなのですが、それをもっと人間臭く描いています。
作中で「大人は子供に大人ってこんなに楽しいんだぞっと指し示すために、いつも笑顔でいなくちゃならない」というシーンがありますが、大人も子供が大っきくなっただけですから、当然泣くし怒るし、駄々もこねます(笑)
でも、「それでも大人って、人間って素晴らしいだろ!」って思わせてくれるエピソードが満載で、それを描く作者の人間描写力が本当にスゴいです。
全十巻とコンパクトかつ濃密なストーリーですが、最終巻での感涙は必至です!
全ての人にオススメできる最高の漫画です!
是非に!