水上悟志のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
子供の頃に感じた怖くて重かった正義の象徴である父を超える11巻。
遊んでくれない父親なら遊びを教えてやろう。父親を超えるという少年誌ならではの展開となった今巻、やはり熱くなりました。頑固親父を説得するのはいつだって息子拳骨の一撃。神雲の元では絶対に学べなかったであろう遊びの力をフルに使い立ち向かう千夜はとてもカッコ良かった。こういった殴り合いで解決できるのも親子ながら男同士の良いところですね。
過去と向き合う強さ。千夜が父親との対話をするために今回も月湖は千夜の背中を押してくれました。彼女は自分の無力さを嘆く弱さを持ちながらも誰よりも強く生きています。子供時代からその心の強さは輝いて -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公・風太が過去世の一つで作った道具・スピリットサークルを使って、転校生の少女・鉱子との因縁を持つ7つの過去世を辿っていく物語。
全てを視終わった二人の対決シーンが先に描かれていて、鉱子から事情を聞いた後でも分かり合おうとしていた心優しい風太が、どのようにして変わっていくのか気になる。
スピリットサークルとは何か、登場時4つしか視終わっていない鉱子がなぜ過去世が7つと知っていたのか、因縁の二人以外にも縁者も輪廻転生に巻き込まれているようだが、イーストとルンは何故背後霊となっているのか等々謎を散りばめつつ、テンポよく進んでいくストーリーに一気に引きこまれた。
少し残念なのが、「老い」が上 -
Posted by ブクログ
買って速攻読み終わりました。
ぴよぴよの時に書きましたが、短篇集ってやっぱ敷居高いんですね。その作者のファンの数だけしか売れないだろうからなぁ、仕方ない。
タイトルにもなってるげこげこは結構好きだなー。
かなり絵が荒削りなんだけど、どうも魅力的。
弥一郎の話は、小井戸景子の説明コマ絵が良かった。
いや、そこだけじゃないですが……顔の書き方が上手いんだなぁ。特に鼻が破綻してないな。新人の頃描いてた作品なんだよね、凄い。
伝説の男は、悪ふざけでしかないと思うけど、描きたかったんだろうな。こーいうのもあってもいいかな。
除霊師は、短編に向いてない作品だなーと。感情移入しきれないから、熱いセリ -
Posted by ブクログ
ネタバレ短篇集。短篇集ってよっぽど作者が好きじゃないと手を出さないだろうから、埋もれる作品となりやすいのが良くないなぁとたまに思う。
本作品はとてーも良かったです。
選ぶとしたら「ぴよぴよ」と「えらぶみち」、かな。
まぁ、感動的な作品はどうしても印象が強くなるので。
ぴよぴよは月日の流れが怒涛で、きちんと最後はほんわかさせてくれてよかったです。安易に寂しさを残されると、読んでいる方は辛いので。。。
えらぶみちは、構成が神がかってるなと。ありきたりな時間ループものとか作者は言ってますが、そうかな?
主人公もそうだけど、こーこも結構辛い選択をしてるように思う。蹴り飛ばす描写で多少救われるものはあるけれど -
Posted by ブクログ
ネタバレあらすじだけを読んでみると、なんのこっちゃよくある話じゃないの?っと思ってしまうかもしれません。
しかし、この物語は決して王道には進みません。
ちょこっとネタバレさせてもらいますと(どーせ序盤ですぐわかるんですが…)、
魔法使いVS姫率いる獣の騎士団!というこの構図。
これをわかりやすく解説すると、
魔法使いは巨大なビスケットハンマーで地球を文字通り叩き割り破壊することを最終目標としています。
そして獣の騎士団はそれを阻止し、地球を救うという話なのですが…。
実は獣の騎士団のトップ、姫こと朝日奈さみだれの最終目標はビスケットハンマーで地球を破壊される事を阻止した上で、そこからさらに自らの拳