酒井駒子のレビュー一覧
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表紙の絵は可愛らしいが、内容は児童書のわりにちょっと重め。
離婚した母と暮らす亜澄は、何度か転校を繰り返した夏休みにアパートの近くの駄菓子屋で飼っている白猫のマルを預かることになる。
母と2人の生活にマルが加わり、寂しさも少しマシになるけれど、やっぱり母親がバイトを掛け持ちしたりだとか、夜遅くに帰ってきてお酒呑んでるとかは無い方がいい。
何度も職を変わったり、「死のうか。」なんて言わないでほしい。
小3なのに母親のことばかり考えてるのはどうなんだろう…。
マルといっしょにいた数日は友だちのように話し相手になったんだろうな。
マルはどこから来たの…は、自分はここではないところから来たけ -
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感想
結局、学園生活で幕を閉じてしまった。未来がどうなるのか?
続編はあるのか?
あらすじ
学園祭が終わり、如月会長は生徒会の役割と立場を明らかにし、村上が真の生徒会長であることを認めた。
また、学園が高柳を世界遺産に推すために作られたこと、他の生徒は比較対象であったことを明らかにした。
村上は、泉水子を世界遺産候補と決めたが、高柳が異議を唱えて、泉水子と一対一の勝負を挑むも敗れる。泉水子は高柳をトップに仕立てて、隠れ蓑にするように提案する。
生徒会でクリスマスパーティーが企画され、高柳が力を示すために泉水子は結界を解除するが、問題が発生し、泉水子は力の使い方を学ぶ。
クラウスか -
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感想
だいぶファンタジーになってきた。ところで世界遺産って何?
あらすじ
文化祭が始まり、泉水子は中等部に何度も姫モデルをやるように攫われそうになるが、周囲が留める。
その後、3年のホラーハウスで、泉水子は幽霊に連れ去られそうになるもなんとか逃げ切る。
2日目の合戦は、攻め1・2年対守り3年ということになった。
攻め側は高柳が主将、守り側は、実行委員長の早川が、真響をねじ込んだ。早川は真響側の人間だったのだった。
2日目の合戦の当日に化学部は気球を上げ、泉水子はそこから嫌な気を感じとる。
高柳の術中にハマり、泉水子は従いそうになるが、深行の名前を聞いて、我を取り戻し、自分で高柳の -
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感想
学園祭までのあれこれの巻。姫神の登場が人類の終わりまでの話になるとは。
あらすじ
夏休みが終わり、生徒会で文化祭のことを話し合う中で、学校から近いという理由で北条氏照の戦いをテーマにすることになる。
生徒会の面々で、八王子城址の下見に行く。
和装の着付けの講習会になり、急遽泉水子がモデルを務めることになる。
講習会の後、突如として姫神が降臨し、深行と八王子城址に行きたいという。姫神が人類を終わらせたこと、三度目のタイムスリップであること、深行が和宮と一体であることなど語られる。
姫神が八王子城址には霊がいないと言ったことから、高柳の一派が霊を学園に集めて学園祭で何かしようとし -
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感想
3巻目にして漸く母親登場!
母親の言動から今後の学園祭にも一波乱ありそう。。
あらすじ
泉水子も学園生活に慣れてきた。生徒会の活動も真響と深行と行っている。
学園祭のことを決めるために、真響の実家がある戸隠山に合宿に行くことになった。時を同じくして日本史研究会も戸隠で合宿を行うことになる。
戸隠では、真夏が大切にしていた馬が亡くなり、真澄の影響が増していたこともあり、真夏がこの世からいなくなればよいと考え、姿を消す。
泉水子は別の層に真夏が隠れていると思い、姫神の力を使って取り戻そうとするも上手く行かない。真夏は取り戻せたものの、戸隠の九頭竜神が出てきて収集できず、ピンチのと -
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山尾悠子さん、存じ上げませんでした。1980年に25歳で刊行した本作、44年の時を経て文庫復刊って、名作? 初夏は過ぎましたが、今に相応しいタイトルと復刊の魅力に惹かれ、手にしました。
死者と生者を仲介人がつなぐ物語‥‥そうそう、ありましたね、そんなお話。4編からなりますが、共通点が、死者と生者を仲介する日本人ビジネスマン"タキ氏"。
そして、4編とも舞台は日本ではない異国の地。さらに、共通してヒロイン的な少女、または幼さを残す女性が登場します。
少々特異に感じたのは、「つなぐ依頼は死者側から」という設定で、生者の未練や願いを果たす、謎の解決ではない点です。また、タキ氏からはビジネ -
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