酒井駒子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
流し読み。私にはどうも、好きなファンタジーと苦手なファンタジーがあると感じていて、その違いがまだ言語化できないのだが、この著者のいう「思考型ファンタジー」と「感覚型ファンタジー」という分け方は少しヒントになったかもしれない。ユングの類型論から思いついた分類らしい。
著者いわく、日本ではじめに評価されたのは思考型の方で、『モモ』や『ソフィーの世界』などドイツ系作品だった。感覚派の著者は失望していたが、そこへやってきた「ハリー・ポッター」シリーズ、そしてその勢いに乗って認知が広がった『指輪物書』などは、完全に感覚型ファンタジーだということで、そのブームに肩入れしたい思いだそうだ。
なるほど、そういうことでいうと私は思考派で、苦手だなと感じるファンタジーは感覚型なのかもしれない(ユングに従えば、感情型や直感型のファンタジーもあるだろう、との言及も少しだけあった)。こんなことを言って著者と対立しようなどというつもりは毛頭なくて、この分類という発想を示してくれてむしろありがとうと思っている。「ファンタジー」というジャンルではくくりきれないと、お互い(?)感じていることがわかった。