酒井駒子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
久しぶりに日本人が共感できるような、子供心にモヤモヤした感覚を思い出す、児童書を読んだ。
親の、子供の将来を自分のことのように心配する気持ちと、子供自身の気持ちを信じたいことを両天秤にかけての葛藤は辛いことだと思うが、子供自身も辛いことを我が身のように感じられることができない理由は、何なのだろうか?
子供のいない私には分からないが、おそらく下記の台詞で、ハッとさせられるものはあるのではないかと思う。
「しなくちゃいけないと言われたから、しなくちゃいけないと思うのは、それは考えてないってことじゃないのかな」
悩み苦しむ彼女の背中をそっと押してくれた人は、かつて彼女と同じ思いを抱いていたが、それでも今現在、同じ思いを継承した生き方をすることができていることに、彼女自身は何か心動かされるものがあったのだろう。
ただ、正直なところ、家庭環境によるところも大きいので(特に保守的側面の残る日本の場合)、読んで却って辛く思ってしまうかもしれないのが、悩ましいところ。
ファンタジックな子供心の温かい交流もひとつの読み所としてあるにはあるが、あくまで主題は上記の重いものであり、これを反抗期の一言で片付けるのは、ちょっと違うと思う。 -
購入済み
ダメ押し続編って感じ?
「もっと続きを…」みたいなレビューがあったので、続編が始まったのかと思いましたが、短編小話でした。
一応「その後」を取り扱った話もあったけど、大きな流れの「その後」ではなくて、泉水子ちゃんというよりは宗田三姉弟の話でしたね。
これはこれで好きですが。
重さを期待してた分、なーんだ、という感じでした。