酒井駒子のレビュー一覧
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冒頭は泉水子が日記をつけ始めたって流れでさらっと夏休み後半、玉倉山の実家に帰った際のお話が綴られて、そこで少し泉水子の心境の変化を感じ取りつつ、再び学園生活へ。
時期的にまだ夏って事で幽霊、心霊って単語が頻繁に出てきますw これが何を意味するかは読み進めてからのお楽しみ。
相変わらずの泉水子の無自覚ぶり。 それでもかなり成長しているは言動からも見て取れるんだけど、どうしても恋愛感情のような物が入り込むと周りが見えなくなるようでどうしても脳内がそっちに引っ張られて結果深行と揉めるいつもの流れにw
今回は学園祭の準備とそれを隠れ蓑にして行われる例の事に係るであろう不穏な空気が全体の流れ。
学 -
Posted by ブクログ
なんやかんやで生徒会執行部に籍を置いた感じになっている泉水子。 これまでも散々な目に遭ったのに相も変わらず油断しまくりの緊張感の足りなさに若干イラッとするw
色々変わらなきゃと思ってはいるんだろうし、実際少しずつ変化は起きているんだろうけど。
なのでその場の勢いで例のファンクラブにも入会してしまう。
伝えるべき事どそうでない事の判断がちゃんとできず、目の前の事だけに目が行ってしまいあげく周りを巻き込む騒動を引き起こす困った子だなw
そんなこんなで、学園祭の準備にかなり時間が掛かる事がわかり夏休みも事前準備であれやこれやしなきゃならないってので、なし崩し的に生徒会執行部一同は宗田兄弟の里帰り -
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鳳城学園に入学と同時に寮生活を始める泉水子。
同室になった宗田真響とすぐに仲良くなって楽しい高校生活がスタート!・・・とはならず、すぐにトラブルが。
相変わらず引っ込み思案な泉水子がちょっとずつ自分から内面を変えようと努力し始めます。
泉水子が物心ついた時から当たり前のようにしている事で、母親絡みの事にはほぼ意味があると思った方がいいな。
この学園は案の定普通じゃなかったね。 自覚がある連中は暗躍しまくってるみたいだし。
なにもろくに教えてもらえないまま入学してしまった泉水子が気の毒w
この巻で大まかに学園の特殊事情や泉水子の周辺の人間関係等もわかり、今後泉水子はこの学園内で本人が望 -
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Posted by ブクログ
1980年刊行の『オットーと魔術師』収録作品を、酒井駒子の挿絵を加え2024年に発行。初夏の雰囲気たっぷりに一晩の不思議な体験をする4話構成のファンタジー作品。酒井駒子の絵もどこか涼やかで、これは夏の今読むべき!と(まんまと)思わされた。
初めての山尾悠子作品だったが、あまりに読みやすいので驚いた。それもそのはず、巻末の解説によると作者が若い時の作品であり、女の子向けの雑誌に掲載され、しかも一晩三十枚のペースで書いたという。難しいところも無いので、スッと世界に入っていけて最後までしっかりと面白いので、ファンタジー好きな人にはお勧めします。新しくはない作品だが、空気感は今でも楽しめると思う -
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ネタバレチチとハハは別居した。
チチは生まれ育った王子島に帰って喫茶店を開くことにし、ハハは童話作家の仕事を続けながらも、新聞記者として働き始めた。
となりに住んでいるセンくんは一つ年上の五年生で、毎朝一緒に登校する。学校は行きたくない。たくさん考えて考えて、考えた先に出てきた「わたし、わかんないです」を言うと、先生は困った顔をするしみんなはわかんないちゃんって言う。
装画:酒井駒子
表紙の女の子、主人公中(ナカ)ちゃんの絵の雰囲気からか、このお話を読んでいる間ずっと、ジトっとして薄暗いイメージを持ち続けていました。
お父さんとお母さんが別居するということは、主人公にとってとても大きな事件なはず