酒井駒子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「挿絵:酒井駒子」で平積みされているのを見て咄嗟に入手していた1冊。せっかくだからタイトルに合わせて5月に読もう、と少し寝かせていた。
死者と生者を面会させる「ビジネス」でつながった4編。それぞれに登場する少女たち(かつての、も含む)が生々しくも印象的で、春と夏の間のなんとも言えない季節感にぴったりだった。緑の匂いも、雨の気配も、行間から立ち上がるような感じ。
ダークスーツの日本人「タキ氏」が、ミステリアスな魅力にあふれていて、ずるい。西洋っぽい舞台はアメリカなのかイギリスだったのか。そのどの場面にもタキ氏は似つかわしくない雰囲気のくせに、存在自体は希薄で。さーっと存在が消えていく去り際なん -
Posted by ブクログ
ネタバレ深行が泉水子を危なっかしくて放っておけないところからいつの間に好きにまでなったのかと思ってたけど、それまで自分の予想通り動く周りの中で彼女だけそうじゃないという不可解や苛立ちから気になったとしたら、なるほど。
スケートリンクの真澄の大暴れという見せ場にヒロイン泉水子があえて居合わせないというのがこの物語の真骨頂で、表に出ない活動をするのが本質で(だから内気な性格も直す必要はない)、結界を張る力も攻撃ではなく守るために発揮することがますます理解できた。
ただ、チーム姫神のバランスのためとはいえ泉水子の恋愛進展を探らせるために盗撮を陰で先輩に頼む真響とか、祖父を引っ張り出すためとはいえ真響の前 -
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Posted by ブクログ
1980年刊行の『オットーと魔術師』収録作品を、酒井駒子の挿絵を加え2024年に発行。初夏の雰囲気たっぷりに一晩の不思議な体験をする4話構成のファンタジー作品。酒井駒子の絵もどこか涼やかで、これは夏の今読むべき!と(まんまと)思わされた。
初めての山尾悠子作品だったが、あまりに読みやすいので驚いた。それもそのはず、巻末の解説によると作者が若い時の作品であり、女の子向けの雑誌に掲載され、しかも一晩三十枚のペースで書いたという。難しいところも無いので、スッと世界に入っていけて最後までしっかりと面白いので、ファンタジー好きな人にはお勧めします。新しくはない作品だが、空気感は今でも楽しめると思う -
Posted by ブクログ
ネタバレチチとハハは別居した。
チチは生まれ育った王子島に帰って喫茶店を開くことにし、ハハは童話作家の仕事を続けながらも、新聞記者として働き始めた。
となりに住んでいるセンくんは一つ年上の五年生で、毎朝一緒に登校する。学校は行きたくない。たくさん考えて考えて、考えた先に出てきた「わたし、わかんないです」を言うと、先生は困った顔をするしみんなはわかんないちゃんって言う。
装画:酒井駒子
表紙の女の子、主人公中(ナカ)ちゃんの絵の雰囲気からか、このお話を読んでいる間ずっと、ジトっとして薄暗いイメージを持ち続けていました。
お父さんとお母さんが別居するということは、主人公にとってとても大きな事件なはず