酒井駒子のレビュー一覧

  • 初夏ものがたり

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    初夏の頃死者が一日よみがえるビジネスですとタキ氏淡々//タキ氏は七歳の少女、オリーブ・トーマスを一日だけ誘拐した。/自分とワン・ペアである、事故で死んだ双子の兄を取り戻すため、権力も財力もあり十八歳のナオミはタキ氏を脅迫する。《あたしの意志は、あらゆる障害を認めません。》p.65/一族の通夜でミノ夫人は子供の頃に出会ったタキ氏を再び見かける。《全世界はね、親しい人たちばかりで輪になっているようなものなんだわ》p.151/逃げ出したクライアントにタキ氏たちが右往左往。過重労働、けっこう苦労してます。

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    2025年01月07日
  • RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女

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    夏休みの終わりに学園に戻った泉水子は、〈戦国学園祭〉の準備に追われる。衣装の着付け講習会で急遽、モデルを務めることになった泉水子だったが……

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    2024年10月11日
  • RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧

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    感想
    これって1巻に1回は姫神が降りるパターン?

    姫神を降ろせる器も絶滅危惧種であれば、彼女に降りたが最後で絶滅という意味もタイトルは含んでいるのかな?

    それにしても学園モノは何故か生徒会長は絶対的な存在。実際はそんなことない。


    あらすじ
    東京の高尾山の北側にある設立まもない鳳城学園に途中編入した泉水子と深行。

    泉水子は寮で同じ部屋になった真響にあれこれ面倒を見てもらう。その弟の真夏とも知り合う。

    学校が始まり、同じクラスになったリカルドは人外の者であると気づく。

    リカルドは学年一成績の良い高柳の式神だったのだ。真響によると高柳は陰陽師で、生徒会長になって学園を牛耳ろうとしている

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    2024年10月04日
  • 初夏ものがたり

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    皺ひとつないダークスーツに身を包んだ正体不明の日本人ビジネスマン、タキ氏。故人を生の世界へ連れ戻す、時間制限付きの"ビジネス"を描いたジェントルゴースト・ストーリー。著者初期作の復刊。


    死神は生者を死の世界へと連れ去るけれど、タキ氏がおこなう「ギブのビジネス」はその逆だと言えばまあまあ合っていると思う。だが、話の主体になるのは6歳から50代までの女性たちであり、タキ氏はあくまで彼女らをエスコートする狂言回し。元はコバルト文庫のために書き下ろした少女小説だ。
    4つの連作のうち、「通夜の客」は東雅夫・編のアンソロジー『少女怪談』で既読だが、お屋敷、美濃夫人、双子たちと、和洋

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    2024年10月02日
  • RDG レッドデータガール はじめてのお使い

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    感想
    泉水子が何者でそこにどんな力が秘められていて、どう使うのかが最後まで読んでもわからない。が、続きは知りたい。神道?山伏が絡む和製版エヴァンゲリオン的な感じか?


    あらすじ
    泉水子は紀伊半島の山奥の神社で暮らす中学三年生。高校進学を機に街に出たいと考えている。

    母親は公安、父はプログラマーで別居しており、祖父と暮らしている。

    泉水子はPCや携帯に触れると壊れることがあったため、それらに苦手意識があった。

    二者面談に父は来られず代わりに父親の友達の相楽がやってくる。彼は自分の息子を泉水子の下僕だと言い、逆らう彼をねじ伏せ無理矢理転校させる。

    泉水子は相楽が山伏の家系で女神の泉水子を

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    2024年09月17日
  • 初夏ものがたり

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     連作集。あの世とこの世を繋ぐ謎のビジネスが存在する世界で、この世に時間限定で戻ってくることができるサービスを担当しているタキ氏がどのお話にも登場する。もう一度会いたい人がいたり、しなければいけないことがあったり、それぞれの理由でこの世に戻ってはきたものの、思うようにはいかず、空回りしているうちに制限時間がきてしまう。生きていたあいだにうまくいかなかった人との関係が、生き返ったからといって好転するわけがないのだ。この世に戻ってきた理由がピュアな第三話が一番好き。

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    2024年08月18日
  • 初夏ものがたり

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    酒井駒子さんの挿絵に惹かれて読み始めたが、
    この世とあの夜の仲介人、タキ氏と、各章に登場する少女たちとの物語が、ファンタジーでありながら現実と地続きである物語のように感じられ、一気に読んでしまった。
    物語のミステリアスさ、幻想的な内容に、酒井さんの挿絵がピッタリハマり、絵画的な美しさを醸し出している。
    4話の中では、「オリーブ・トーマス」が、特に印象深かった。
    著者の他の作品も読んでみたい。

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    2024年08月05日
  • 初夏ものがたり

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    酒井駒子さんの絵が大好きなので、表紙に惹かれて手に取った

    作中ずっと夏の空気があって今の時期に出会えて良かったな〜!

    山尾悠子さん、知らなかったけどとても好きだったので他の作品も読んでみたい

    辻村深月さんの『ツナグ』を思い出した

    タキさんは、現実にいるなら岡田将生さんのイメージだ(「虎に翼」の航一さんの印象に影響されている自覚はある)

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    2024年07月30日
  • 初夏ものがたり

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    ネタバレ

    連作短編4篇
    あの世とこの世を結ぶビジネスに関わるタキ氏。死んだ人からの一度きりのオファーでこの世に戻って来ることができる。タイムリミットは夜中の12時。会いたい人に会ったり見たい風景を眺めたり、そんな不思議な淡いの時間を描いている。タキ氏がとてもクールで魅力的。

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    2024年07月27日
  • RDG5 レッドデータガール 学園の一番長い日

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    ネタバレ

    学園祭!
    表のクラス同士の対抗と、裏の派閥争いが絡み合って大事件になる巻

    ずっとこのお話は泉水子ちゃんの成長の話だと思ってたけど、深行くんの成長でもあったんだなとおもった

    高柳犬が口調が尊大なのに行儀がいいわんちゃんなの面白いし、泉水子ちゃんが世界遺産候補に選ばれた理由も姫神パワーじゃなくてそっちかーってかんじで面白かった

    和宮最初いけすかないやつだと思ってたけど、不穏になった後めちゃくちゃ頼りなるカラスだった

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    2024年07月21日
  • RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女

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    話が動いていく第4巻
    夏休みが終わって学園祭の準備は大詰め。泉水子はなんとなく学園の空気が変わったことに気づいた
    姫神のこととかちょっと見えてきた

    次巻いよいよ学園祭かな?

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    2024年07月20日
  • RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた

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    合宿!

    泉水子ちゃんたち生徒会は真響さんの実家に遊びに行くと、いろいろと事件が起こって…
    泉水子ちゃんが自分のありかたを見つめ直すきっかけになる話

    ちょっと話が動きそう
    学園祭が楽しみでもあり何が起こるか不安でもある

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    2024年07月16日
  • RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧

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    泉水子ちゃん高校生になりました✨の巻

    なんだか怪しい人が多い高校でホームシックになりつつも頑張って生活する回

    いろいろ登場人物増えて謎が深まってきた…次巻早く読みたい

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    2024年07月10日
  • 初夏ものがたり

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    幻と現実の境界線が曖昧な日常を、生者と死者を結ぶタキ氏を中心に、両者が織り交ぜられていく。浮遊感を感じる物語だったが、腑に落ちるシーンもあり、四遍を通して少しずつタキ氏の印象が変わっていくような不思議な感覚に包まれた。

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    2024年07月08日
  • RDG レッドデータガール はじめてのお使い

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    壮大なファンタジー世界の序章のようで、引き込まれるようにして読んだ。何か大きな秘密を抱えていそうながらに、不器用でどこにでもいる内気な女の子に見える泉水子。彼女が少しずつ自分の運命に自覚的になっていって、それを引き受ける覚悟をする様子がとても丁寧に描かれていて、勇気をもらえた。東京に降り立った泉水子と深行が謎の影に追われる場面や、和宮が正体を現した場面は迫力があった。

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    2024年05月26日
  • RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと

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    ネタバレ

    6巻は今までになく一気に読んでしまった。
    学園トップとなったけど、高柳を前に出して自分を隠すところとかあざとくも感じつつ、チーム姫神という素敵チームアップは前巻から想像もしてなく驚いた。

    さらに味方と思ったいた人が反対に泉水子を売ろうとしていたこととか、驚きの連続ではあった。
    たぶんもう一度初めから通して読んだらもっと理解が進むし楽しめるような気がする。
    彼らの数年後の話とかも読みたい。

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    2024年05月07日
  • RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女

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    ネタバレ

    何にも知らない泉水子がわからないままに深行に対して恋心を抱き、周囲を含めて振り回してる感じがある。
    その嫉妬を抱く相手が姫神で……これは果たして別の存在なのか未来の泉水子なのかは未だにわからない。

    唐突に姫神が未来では脳みそ卵巣のみ保管された扱いをされている事実にはギョッとするし、千年を超えるやり直しの三度目という果てしない時間を目的のためにやり直し続けている強靭な精神の持ち主だというのもスゴイことで……相変わらず謎だらけだけど、続きは気になる

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    2024年04月13日
  • RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた

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    よくわからないまま、やはり進んでいくところは変わらない。
    でもその「わからないところ」が気になって、読むのをやめるではなく続きを読みたくなる。

    玉倉山から出たことのなかった泉水子が東京の学校に行き、そして今度は戸隠へ。
    世界が広がると同時に、わからないことが増えていく。とうとう母親である紫子も登場したけど、煙をまくような感じで終わった。

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    2024年04月13日
  • RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧

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    ネタバレ

    高校生となり、実家から離れて寮暮らしを始めた泉水子の話。
    泉水子が姫神と呼ばれる神さまを降ろせる人間であることはわかったものの、この姫神がどこまで重要な存在として扱われてるのかは、この巻でもわからなかった。
    ただ、忍者、陰陽師など色々な存在も出てきて、ワクワクが止まらない。どこへ向かうかも目的もやはりわかってないけど、わからないままにいずみ水子とともに謎の解明を楽しんでいきたい

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    2024年03月31日
  • RDG レッドデータガール はじめてのお使い

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    ネタバレ

    当然であるけれど主人公なのだから、何か特異なことがあると思いながら読み進めるのだけれど…本当に何もできない女の子のまま進んでいく。むしろ周囲がそんな女の子にしていた。

    どちらかというと奔放に育てられた深行と相性が悪いのも頷ける。
    けれど泉水子はそんな殻を打ち破ろうと果敢にも外に出ていく。そこには深行と距離をおきたいという強い意志があったのだろうけれど。

    最後には姫神をおろせる特殊な血筋であることも判明し、守られてるだけではなく外へと飛び出して成長が必要だと自覚するタイトル通り「はじめてのお使い」が実感できるお話。

    まだまだわからないことだらけなので、このあと泉水子がどうなるのか、深行とど

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    2024年03月22日