黒柳徹子のレビュー一覧

  • トットの欠落帖(新潮文庫)

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    黒柳さんがADHDないしLDを直接公言しているわけではないという前提ありきでの感想。特性を強みにしていけるような本人たちの頑張りはよくみているけれど、それを受け入れる社会の変化はまだまだだし、それが強く強く望まれることだなあ、と。

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    2019年10月07日
  • トットひとり(新潮文庫)

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    黒柳さんのおしゃべりそのまま、とても懐かしい方々との交友録です。それぞれのみなさんの人柄がなんと爽やかなことか。中でも賀原夏子さんの晩年の姿は・・・、言葉で表すことはできません。

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    2019年09月11日
  • 小さいときから考えてきたこと(新潮文庫)

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    タイトル通り、黒柳さんが小さいときから考えてきたことが綴られている。
    彼女の知的好奇心の高さと行動力・純粋さは、並みではない、といつも思っている。
    「低能」と呼ばれたことや、小学生の頃からロシア文学を愛読していたこと、戦争中の思い出、また女優時代の失敗話、ユニセフ親善大使として訪れたアフリカで感じたことなども書かれている。

    この本を読んで改めて思うのは、黒柳さんはやはり、非常に素直で純粋だということ。
    さらに、知的好奇心が非常に旺盛だから疑問に思ったことは、何でも聞くし、調べるし、やってしまう。その結果「変わってる」と言われてしまう。

    黒柳さん風「変わってる」になりたい、といつも思う。

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    2019年03月04日
  • トットちゃんとソウくんの戦争

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    これが絶対的に正しいと、教えられたのに、実は、間違ってましたと、
    言われたら、どうすればいいか?そういう視点で、この二人の戦時下の体験記
    を読みました。また、お二人の父親、母親は、どうその時代を生き抜いてきたのかも、
    参考にしたいと思いました。

    戦前生まれで、戦後が青春時代だった人は、ある見方では恵まれた世代かもしれません。
    なぜなら、何もかも失われてからのスタートだったからです。若さが、そのスタートを支えたからです。

    戦前生まれで、戦後すぐに中年だった人は、本当に大変だったと思います。
    あの戦争に、一番関わり、一番犠牲を払った世代だからです。まさに、このお二人のご両親です。
    特に、田原少

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    2019年02月24日
  • 新版 トットチャンネル

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    私がおばあちゃんになったら、自分の若い頃をどんな風に語るんだろう。こんなふうに、まっすぐで、失敗しても一生懸命だったと話せるように過ごしたい。当時は大変でも、後から思い返せば笑えるような失敗談がたくさんあれば、素敵なおばあちゃんになれそう。

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    2018年12月02日
  • トットひとり(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「トットチャンネル」に引き続き、黒柳徹子作品。

    日本にテレビジョンが来てから、ずっと第一線で頑張ってきたトットちゃん。天真爛漫な自身の性格から、たくさんにひとに愛され続けてるんだなとしみじみ思う。出会いが多い分、悲しいかな別れも多い。もしタイトルがそういう意味で付けられたのなら、違うよトットちゃん、あなたの周りにはあなたを愛する人がまだまだたくさんいて、ひとりになんかさせないよ、と伝えたい。

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    2018年01月03日
  • 新版 トットチャンネル

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    ネタバレ

    黒柳徹子といえば、私が物心ついた時にはもうタマネギ頭の早口で自由奔放なおばさん、といった感じだった。ドラマの「トットちゃん!」を見て、さらに黒柳徹子という人に興味を持ち、物足りなくて本作を読み、ものすごくものすごく好きになった。

    真っ直ぐ素直に生きてきたからこそ、人間関係に恵まれここまで偉大な人になったのだろう。自身が若かった頃のエピソードを書いて、ここまで面白い人って他にいない!
    何年か後にまた読み返したい。

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    2017年12月30日
  • 小さいころに置いてきたもの(新潮文庫)

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    いい意味での自由奔放さ、あらゆるものを拒絶せず、何でも興味を持ってみること、やってみようとするそのバイタリティに感服する。

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    2017年05月13日
  • トットちゃんとソウくんの戦争

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     「この世界の片隅に」ですずさんが玉音放送を聞いて「まだここに五人おる!」といきり立っていたとき、トットちゃんは青森の諏訪ノ平駅前のお店でラジオを聞いて、もう空襲はない、もう爆弾は落ちてこないとほっとした気分になっていたし、ソウちゃんは海軍兵学校に入るという夢を絶たれ、悲しくて泣いて、泣き疲れて寝ていたのだ。

     黒柳徹子さんの本として「窓ぎわのトットちゃん」は読んだことがあって、それと内容のかぶる部分もあるけれど、トモエ学園以外の話もあってなかなか興味深い。
     田原総一郎さんと黒柳さんとは年代がほぼ同じで、場所が違うということで、東京~青森と彦根とでの違いも見えて面白い。

     できることなら

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    2016年12月26日
  • 新版 トットチャンネル

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    黒柳徹子の思い出話
    お仕事ない時期とかもケロッとしてて明るい徹子さんを尊敬する。もっと人生楽しく生きたい。

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    2016年11月13日
  • トットちゃんとソウくんの戦争

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    黒柳徹子さんの疎開中の話って初めて読んだように思う。胸に迫って途中でやめることができず、一息に読んでしまった。戦前のいかにも山の手の家庭らしい暮らしぶり、だんだん物資が不足してきていつもお腹をすかせていたこと、とうとう召集されて戦地へ向かう父を見送ったときのこと、疎開先での母のたくましさ、戦後何年もたってから父が帰ってきたときの嬉しさ…、忘れがたく心に残る話ばかりだ。

    たくさんの出来事を細部まで覚えていて、またそれを生き生きと目に見えるように綴る黒柳さんの力はすばらしいと思う。どんな言葉より、そうした実際の具体的な情景によって、戦争というものの非道さ不条理さが心にしみ通ってくる。こういうこと

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    2016年09月30日
  • 新版 トットチャンネル

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    ネタバレ

    昭和28年(今から63年前)、日本にテレビ放送が生まれた。
    みんな「ありがたみ」を持って「テレビジョン」と呼んでいた。
    現場には生まれたてのテレビジョンを手探りで育て上げた人たちがいた。

    日本のテレビ放送開始から現在までテレビ業界で活躍するトットちゃんこと黒柳徹子の自伝エッセイ。
    生まれたてのテレビという教室の窓際からトットちゃんは何を見たのか?
    スーパースターはあまり登場しない。
    トットちゃんが見たのは名もなきクラスメイト達の苦難と奮闘だった。
    「知床の岬に ハマナスが咲くころ 思い出しておくれ 俺たちのことを」

    放送開始当時は小さな悲喜劇が毎日数え切れずに起きた。
    当時は録画機材の値段

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    2016年07月17日
  • 新版 トットチャンネル

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    日本テレビの草創期、ナマ放送でしばしばトラブルが起こり、どうしようもなくなると「終」と書かれた紙をカメラに貼り付けて、番組を終わらせてしまう。今だからこそユニークに感じるけれど、当時は黒柳さんたちが戦って作り始めたテレビ。その始まりをめぐる物語、そして黒柳さんの青春記は興味深く読むことができました。

    なによりこの作品を読んで、黒柳徹子さんを好きになりました。エキストラのおじいさんに関する話、作品への起用が決まり、あなたはその個性でいいと励まされた話、過労でテレビを休んだ話。このあたりが特に印象深い。どんどん進化していく世の中とテレビ。その中でも優しい心を持ち続け、今も大活躍の黒柳さんを、実に

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    2016年06月02日
  • 新版 トットチャンネル

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    昔読んだ。斉藤由貴の映画を観る前に読んだので、もうかれこれ30年まえ。
    ほとんど初見のように読んだ。
    二十歳そこそこでは読み取れない、黒柳さんの世界観の面白さがじわじわ。
    とりとめのない文章も面白いし、
    終わったのかまだ続くのかよくわからない余韻のなさも面白いし、
    終わりと言いながら、終わってない感じが、すごく面白いし。
    「トットひとり」という本が最近出たらしい。
    NHKのドラマ「トットテレビ」は、そちらのエピソードもはいるのかな?
    それにしても、
    トットちゃんは本当に面白い人だ。

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    2016年05月20日
  • 小さいときから考えてきたこと(新潮文庫)

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    子ども時代の記憶、悲しい状況にいる子どもたちのこと、いろいろな思い出、縦横無尽に語られるそれらを、読めば読むほど、面白い人だな〜、大好きだな〜と単純に思ってしまう。子どもだった頃の記憶を、まるごと保存している、稀有な人。子どものように感じて、大人として一生懸命考える、そのバランスも唯一無二。

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    2015年08月08日
  • 小さいころに置いてきたもの(新潮文庫)

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    常に等身大。背伸びや見栄という観念が黒柳徹子さんには存在しないのだと思った。我が道を行くという選択肢しか持たず、好きなことややりたいことに溢れているトットちゃんの魅力を垣間みれる一冊。大人の広い心と童心を併せ持つ天才的な人間国宝級のお方の本は、読んでいて心を綺麗にしてくれる気がする。

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    2015年07月13日
  • 小さいときから考えてきたこと(新潮文庫)

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    自分の中から世界まで。その膨大な距離の間で起こっていることをひとつひとつよく知っていったら人生もっと色鮮やかに見えてくるんだろうなと思った。

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    2015年07月08日
  • 小さいときから考えてきたこと(新潮文庫)

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    子どもは実は思慮深い。生きてきた年数は少なくても、大人が経験を盾に理屈で判断するようなことが天性で判断できたりする。そして、その子どもの判断は、常識に縛られた大人とは相容れないものだったりするのだけど、世の中の良識や真理に沿うものだったり、その子なりの筋道だった考え(説明はできないのだけど)によるものだったりする――ということが確かにあると思う。自分の小さいときのことを思ってもそうだから。
    黒柳徹子は、自分の子どもの頃の気持ちをよく記憶しているし、今も子どもの目線で物事を考えることのできる人。そのことは、本書の1編目「赤い松葉杖」をだけでも、十分に表れていると思う。小さかった頃の思い出ばなしや

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    2014年03月10日
  • 小さいときから考えてきたこと(新潮文庫)

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    「徹子の部屋」で有名な黒柳徹子さんの心に温かく響くエッセイ。表題の通り「トットちゃん」こと、黒柳さんの子ども時代のことから、ユニセフの親善大使で訪れたコソボやアフガニスタンのことなども描かれてます。今まで全然知らなかった家庭環境、子ども好きな理由、そして読書好きな一面などが、飾らない文体で忙しなく(笑)書かれてます。面白おかしく、時にホロリな内容でとても読みやすかった。

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    2013年05月25日
  • 小さいときから考えてきたこと(新潮文庫)

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    授業中にちっともじっとしていられなくて、どうやらLD(学習障害)だった(?)子供時代。ロボット犬グレーちゃんとの愉快なテレビ出演、沢村貞子や渥美清等かけがえのない人々との出会い、そしてユニセフの親善大使としてコソボやアフガニスタンの子供たちに出会ったときのこと。どんなときも「ほんとうの幸せ」を考えてきたトットちゃんの言葉が心にあたたかく響くエッセイ。


    徹子さんがだいすきになっちゃう。

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    2012年10月09日