黒柳徹子のレビュー一覧
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子どもは実は思慮深い。生きてきた年数は少なくても、大人が経験を盾に理屈で判断するようなことが天性で判断できたりする。そして、その子どもの判断は、常識に縛られた大人とは相容れないものだったりするのだけど、世の中の良識や真理に沿うものだったり、その子なりの筋道だった考え(説明はできないのだけど)によるものだったりする――ということが確かにあると思う。自分の小さいときのことを思ってもそうだから。
黒柳徹子は、自分の子どもの頃の気持ちをよく記憶しているし、今も子どもの目線で物事を考えることのできる人。そのことは、本書の1編目「赤い松葉杖」をだけでも、十分に表れていると思う。小さかった頃の思い出ばなしや -
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ネタバレ窓際のトットちゃんの頃から、ユニセフ親善大使の頃まで。
黒柳さんの人生の様々な場面が切り取られてて、
彼女の豊かな人生から、沢山のメッセ−ジがある。
するめ、というエピソードがある。
戦争に出兵する軍人さんの見送りをすると周りの人に配られる、そのするめが欲しくて、何回も見送りにいったトットちゃん。
その頃は意味もわからなかったけど、大人になってから、
自分はするめが欲しいままに、戦争に加担していたんじゃないかって、ずっと胸を痛めていた。
その話を聞いた戦争体験者から、「あのときの気持ちを忘れないでいてくれてありがとう」と言われて、少し許された気持ちになった、と。
戦争は、全ての年代の人を、傷 -
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星3.5
芸人のヒコロヒーが、『あさイチ』でおすすめしていた本。ヒコロヒーは本棚を持っておらず、好きな何冊かを箱に入れて保存しているが、『トットの欠落帖』は常にベッドサイドに置いて読んでいるそう。
ヒコロヒー自身、何か失敗したりすることがあっても、「欠落帖に書くことが増えたやん」と心が凪ぐそうだ。
私たちがもしこの本に書いてあるような失敗を一つでもしたら、ずっと引きずって、這い上がれないと思うのだが、トットちゃんは、明るく本に書いて生きている。本当に素直な性格なんだなと思う。
この本は単行本が平成元年に刊行されたものなので、出てくる人名や、事柄が古い。また、文庫の文字が(令和7年印刷なのに -
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トットちゃんを読んだのは、自分がまだ子供のときだった。
こちらの作品は大人になってから読んだこともあって、トットちゃんの立場というよりも、自分がお母さんの立場だったら…というのを考えてしまった。
裕福な暮らしをしていたところから、戦争に入ってひもじい暮らしの中、子ども4人を食べさせなければいけない。
その中で、縁もほとんどないところで未経験の仕事を見つけて暮らしていく。自分にできる定食屋を開いてお金を稼ぐ。
昔の地域のつながりやおおらかな空気感ももちろんあるとは思うけど、本当にすごい。
自分が急にそんな立場になってできないだろうなと思う。
トットちゃんはまだ読み返せていないけど今読んだら -
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「ザ・ベストテン」で久米さんが「黒柳さんが泣いていますから、もうやめてくださいね」を覚えています。
黒柳さんの涙声を。
アメリカ人女性が中国で子供のパンダを捕獲して、ミルクで育てながら本国に連れ帰ったスーリンが中国の外に出た初めてのパンダとか、
西暦685年中国がパンダを初めて国外に出したのは、日本の天皇への贈りものとしてとか、
アメリカ帰りのおじさんから貰った、アメリカで大人気のスーリンのぬいぐるみ、その子がパンダとは知らず可愛がって大きくなったトットちゃん。
うんうんと頷いたり、
へぇ~そうだったんだ~。と
驚いたり、
涙ぐんたり、笑ったり、
懐かしい人達が山盛り出てきて -
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黒柳徹子がこれまで出会った人々の忘れられない言葉をもとに綴った自叙伝。
エピソードの多くは今まで読んだ本で見たことのあるものが多かったが、本当にいろいろな人たちに愛されてきた人なんだなあと思った。全編通して、ちょっととんちんかんなところはあるけど(きれいだと思って、カマキリの卵をプレゼントしたり)、優しくて思いやりのある、愛らしい人だということが伝わってくる。他の人がこういうことを書いていたら、ちょっと眉唾物だと思うかもしれないが、トットちゃんの場合、本当にこういう人なんだと思わされる。いつまでも元気でいてほしい。
(小沢昭一が高校をまわって演劇をしていた時のエピソードが楽しい) -
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疎開して、戦後に東京に戻ってきてもなお、物がない時代。恵まれた家庭に生まれた徹子さんですが、それでも大変な時代。徹子さんの人柄を知っているだけに、おっちょこちょいながらの前向きさに、目じりが下がります。
NHK専属の東京放送劇団に入ってからの徹子さんはラジオドラマでも、テレビの通行人のような役でも、あれこれ考えて、目立つことをやってしまいます。
北島マヤか!と突っこみたくなりました。
徹子さんの個性を理解する人達と、等身大に生きてきた徹子さんの真っすぐさは、「人と違うことをしなくちゃ」とか「人よりも飛びぬけなくちゃ」と思わなくてもいいんだ、と気付かせてくれます。
戦後80年の今年。最近、