黒柳徹子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
思春期の頃、母親と「普通になりなさい!」「普通ってなんだよ!」って毎日のようにケンカしてた私にとっては、無意識に惹かれるのがトットちゃんなんだと思う。
子供の頃に読んだトットちゃんの映画見て、しばらく経ってから本屋さんで平置きされてるこの本に出会って。
元気がちょっと欲しいときとか、ほぇこりしたいときに一つずつ丁寧に読みたくなる本。現に、いつもなら一気読みするのに、4カ月強。
いつからか人の目や評価や本音が言いづらくなった毎日に、あれなんでこんな気にしなきゃいけないんだっけ?と気付かされる。人の目を気にしないのと、人のことを思いやらないとままったく別物。
また心が弱った頃に読み返そうかな -
Posted by ブクログ
トットちゃんは天真爛漫
好奇心が強く
興味をもった物には
周り構わず真っしぐら
先生に何度注意されても
落ち着かず
廊下に立たされ
小学校を退学になるほど
周りの大人たちが手を焼く子供でした
そんなトットちゃんが
トットちゃんらしい天真爛漫さを
失う事なく 個性や魅力へと昇華し
現在まで様々な分野で活躍されていられるのは
周りの大人達 特に小林先生とご両親の愛と優しさがあったからこそなのだと思います
トットちゃんの言動は
私にも似ている所があり
度々 変わっていると言われて来ました
ただ 残念ながら
私の個性を認めてくれる大人は
周りにおらず
変わっていると言われないよう
自分を押し込み -
Posted by ブクログ
黒柳徹子の個性は、どこに行っても潰されない強さはあるだろう。
その個性をいい方向に向けさせる大人に出会えたことが、今の黒柳徹子を作ったに違いない。
小林先生も、トットちゃんのお父さんもお母さんも、素晴らしい。トットちゃんの記憶でデフォルメされてるとしても、いい人達だったんだろうな。
人生は、出会い。
子供を育てるには、大人側の余裕が必要だと強く思った。私は、そんな大人にはなれていない。些末なことにとらわれて、しょっちゅうカリカリしてしまう。トットちゃんが、退学させられた学校の教師と同じ。
ほとんどの親や先生は、子供を型にはめるのに必死になって、型にはまらないと悪い子とレッテルはって、戦前 -
Posted by ブクログ
戦時中、戦後を生きた黒柳さんの波瀾万丈の人生。どれも貴重なお話でした。私も好きなことだけやって生きていくぞ!と思いました。
〈学んだこと、心に残ったことなど〉
・泣くのも許されないのが戦争
・無責任だったことが戦争責任だと知った
・目には見えないもののためにも心を痛めることが大切
・優しい人間になるためには教養を身につけなければならない、そのために本を読む
・ものがいっぱいある幸せもあれば、ものがない幸せもある
・神様はどんな人間にも飛び抜けた才能を一つ与えてくださっている、でも大概の場合その才能に気づけない
・そのままでいてください、大丈夫
・死ぬまで病気をしない方法は、自分の好きなことだけ -
Posted by ブクログ
現在、特別支援学校で勤務しています。
まさかこんな昔に、様々な子どもたちが伸び伸びと過ごせる学校があったとは驚きでした。
そして、驚くことに今の特別支援学校で実践していることに繋がることの多いこと。特に、リトミックはどこの支援学校でも行っています。散歩も今の生活単元学習に通ずるものを感じますし、自分もよく季節探しの単元や校外学習などで取り入れます。お弁当の時間のお話は、今の時代の他者理解及び自己表現力に通ずるものだと考えます。
あの時代にトモエ学園のような「席も自由、何から勉強するかも自由」といった先進的な学習を子どものためにされたことや、「海のものと山のものを持たせてください」等と子ど -
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黒柳徹子さん最初のエッセイ集で、2025年復刊。
徹子さんらしい笑っちゃうエピソード満載で、「続窓ぎわのトットちゃん」に続き、大いに楽しめました。しかも、武井武雄さんの絵の素晴らしいことと言ったら!かわいくて、色彩豊かで、生き生きとしていて。言葉で言い表せないぐらいです。武井さんの絵は以前から知っていましたが、こんなに一気に見ることができたのは初めてで、もう感激でした。
黒柳さんの原稿ができる前に武井さんは、89歳で急逝されました。武井さんのお嬢様が、黒柳さんの大ファンであり、文章と合う絵を必死に探されたとのことです。私にとって宝物のような一冊になりました。 -
Posted by ブクログ
後半、涙がボロボロ。
棺の中の泰明ちゃんに、夏休みに脚立と自分の頭を使って木に登らせた思い出が蘇って涙が止まらなかった。ずっと一緒にいたよね。
明日が待ち遠しい毎日。
自分を善きものとして扱ってくれる大人たち。
子どももこんな環境で育ててあげられたらな。
ちょっとした大人の言動が、子どもの人格形成に関わるのか。幼少期に大人から受ける影響の大きさにちょっと怖いまである。
戦前の自然豊かでのんびりした東京の雰囲気から一転、太平洋戦争に突入していく雰囲気を子どもの視点で見ると、改めて戦争てなんてむなしくて恐ろしいんだと。
本当に家に帰ってきた子どもが学校であったことを喋るのを聞いているような感 -
Posted by ブクログ
前半、戦時中の場面では、辛い状況にあるトットちゃんのことを思うと胸がきゅっと締めつけられるような気持ちになりました。でも、素直で天真爛漫なトットちゃんの様子に救われました。トットちゃんのお母さんの、現実に負けることなくエネルギッシュに立ち向かう姿、印象的でした。母は強し!
終戦後は、トットちゃんらしいユニークなエピソードに、クスッと笑える場面あり、女優になる過程では、苦しかったことや失敗談を飾らず表現され、心の中で「トット、がんばれ!」と思いながら読み進めました。
子供の成長過程において、親、教師、周囲の大人が、あるがままの子供を受け入れ、愛情をもって接することが大切であり、そうすることで