黒柳徹子のレビュー一覧
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続窓ぎわのトットちゃんに載っているエピソードの中から、トットちゃんが一日に大豆15粒だけしかなかった日のお話。
ご飯をがまんするだけではなく、空襲警報もあるし、もちろんトットちゃんは防空壕の中でいろいろ考えるのです。目の前の絶望的な状況と相反するトットちゃんの発想!その純粋さに救われるような気がします。戦時中の日本では小さな子どもが一日に大豆15粒しか食べられないようなことが普通に起こっていたのかと改めて大変な時代だったことをかみしめました。
この本を、高学年には続窓ぎわのトットちゃんを読むきっかけにしてほしいし、低~中学年には戦争のことを学ぶ本として読んでほしいと思います。
現場より
光村 -
Posted by ブクログ
▼「窓ぎわのトットちゃん」を初めて読んだのは、もういつだったか思い出せません。憶えているのは三十過ぎてからか、四十を過ぎてからかに再読したときに、「ああ、これは素敵な本だな」と思ったこと。本村凌二さんの何かの本に書いてあったことですけれど、ある本、あるいは映画や音楽やあらゆることは、一定の年齢になったりある人生経験を経たり、あるいは(本なら)ある読書量を経ないと感動できないものが当然のようにあります、と。「窓ぎわのトットちゃん」は理解が難しい本では全くないのですけれど、僕にとっては感動するのに一定の年齢?を要したようです。(皆さんはどうなんですかね?)
▼続編。初めに言っちゃうと僕はある時期 -
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窓ぎわのトットちゃんの副読本、というか、小さなお子さんでも読めるように優しい文章と可愛い絵が特徴的な絵本になっています。
でも内容は、トットちゃん(黒柳徹子さん)が実際に体験した、戦争中のお話…。戦争が始まって、お父さんは戦場に、食べ物に困りお母さんから渡されたのは15粒の大豆のみ…水を飲んでお腹の中で大豆が膨れると空腹感が紛れる…というものだけど、実際にはお腹は膨れないですよね…。しかも、いつ敵の焼夷弾が降ってくるかもわからない、毎日が生きた心地のしない日々…。そんな中でも、トットちゃんがたくましく、しっかりと自分をもって生きてる…そんな風なことを感じさせてくれた作品でした。
黒柳 -
購入済み
アニメの映画化でトットちゃんの42年振りの新作続編となったのでしょう。NHKやテレビ朝日でドラマ化されたシーンなど思い起こしながら読み進みました。
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購入済み
昔、読んだ事ありますが、映画化やアニメ化は、徹子さんが断り続けられてましたが令和になっての劇場アニメ化。ほとんど忘れていたのでこれを機に改めて再読。
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ネタバレ 購入済み
導くってこと。
話題になった当時には読もうと思ったが、本の良さがわからなかった。
時が過ぎ、今ならどうだろうとチャレンジしてみた。
驚いたのがよほど楽しい思い出だったのか、小学校低学年の頃から覚えているという事。
私はほぼ忘れてしまい、小学校時代の同級生すら思い出せないというのに、転入初日の事から事細かく記されていました。
それだけ黒柳さんにとってトモエ学園は大きいものだったのでしょう。
今では考えられない自由な校風、教育に情熱をもたれた校長先生。
楽しい雰囲気の裏では、太平洋戦争中ということで表からは分からないご苦労もなされていたのだろうとお察しします。
黒柳さんのお母さんも素晴らしい方だわ。うらやま -
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ネタバレ黒柳さんのエッセイは他にも有名なのが沢山あるけどこれが初めてだった。
「本を読むことについて」の章は自分が全く目を向けたことのなかった本について黒柳さんのおすすめ目線で書かれててすごく興味深かった。他は演劇、舞台についても。
アイボのグレーちゃんの話とかドッグスイヤーの話など、黒柳さんの中のちょっとおもしろ話みたいなのも、やっぱりなにか「もってる」な、というエピソードが多かったしだからこそ面白かった。
この本の中で印象的だったのはやっぱり戦地での話。ニュースの映像で見るよりもずっと悲惨な状況が伝わってきて、特に戦地での子供たちにフォーカスした内容を初めて読んだのでショックだったし涙が出た。 -
Posted by ブクログ
テレビジョン(テレビではなくここはテレビジョンと言いたい)の黎明期や、向田邦子さん、森繁久彌さんといった黒柳さんと縁のある方々とのエピソードがとても面白い…。
文章もとても読みやすく面白いのだけど、やはり取り上げられている方々に対する黒柳さんの親愛や敬意がとても感じられるのがこの上なく素敵で幸せな気持ちになる読者体験だった。
しかし今のテレビからは「ザ・ベストテン」の番組づくりなんて今は想像もできない(というか今は制約上絶対できないであろう)破天荒っぷり。
めちゃくちゃ面白い。
そしてそんな一緒にテレビの時代を作った家族みたいな方々との別れを経てきた、一見天真爛漫に見える黒柳さんの哀しみや -
Posted by ブクログ
ネタバレ本当は借りる予定ではなかったけど、パッと目にしてこれは読もう・・と。もともと黒柳徹子さんの著書は好きで読んでるから、徹子さんが書き手の一人というのは動機として一番大きい。
それと、やはり戦後75年で、テレビ番組や何かでいろいろ戦争のことが取り沙汰されることも、この本ともう一冊戦争関連の本を借りた理由の一つかもしれない。
先年亡くなった父は、自分にとって一番近しい人物であったとともに、貴重な一番身近な戦争体験者だった。まだ聞きたいことはいろいろあったけど、もうあとは自分で聞いたことを次の世代に伝えていくしかない。それと同時に、自分自身もあの戦争が何だったのか、そして戦争を体験してきた親世代の平和