神奈月昇のレビュー一覧
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今回はゴブスレさんが普段活動する王国の西方辺境からは、遙か遠い東の隣国の砂漠地帯でのお話。
東の隣国は混沌の勢力に侵されているのか、前国王が崩御し、王女が即位できぬままに宰相が暗躍し…。
そんな中、侍女二人を外部へ逃がして形勢逆転を図るも…。
また、王国側もゴブスレさん一党とは別にならず者らを動かし、何処で関連しているのか、或る台詞は誰のモノか、なかなか難解で読み違えている箇所もあるかも…。
ところで砂海鷂魚の登場タイミング、2回目は予め判っていたのか謎。
未だ帰国してない筈ですし、続きがありそうだが次巻は短編集?
女神官ちゃんが青玉に昇級するか否かは、西方辺境に戻ってからのお話?
とい -
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今回はいつものメンバーでの行動がメインのお話。
巻頭の葡萄踏みのイラストから、そこがメインかと想像して読み始めましたが、答えは否やで、そこに至る迄の女神官の内面の艱難辛苦と、ゴブスレさんの自問自答、四方世界の勢力図を塗り替えようとする企み、色々な事が混ざった悪く言えば広汎で軽薄とも言えるが、ここは敢えて多くの登場キャラたちの成長を楽しむ巻と捉えるべきと思いました。
牧場主や牛飼娘との関係も今後どうなるのか、直接顔を合わせる事はないですが勇者らの絡みが増えて来ている様で、妖精弓手・鉱人道士・蜥蜴僧侶らも、さて? -
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その冬は春の兆しが感じられぬ厳しい冬だった。
ゴブスレさんは牛飼娘と共に越冬の食料が欠乏しかけている村に救援物資を配達に向かい…。
お陰で残されたパーティメンバーは前衛不在でどうしたものかと…。
そんなところに新米戦士と組む見習聖女に、至高神からの託宣で北方の山々に行かねばならず、しかし二人では心許ない。
ここに女神官を頭目とする臨時パーティーが…。
いゃ~、女神官さん染められてしまっていますね。
一方のゴブスレさん、最初の冒険で倒したオーガの弟に仕掛けられ、牛飼娘を護りながらの苦しい戦い。
互いの場所が意外にも近くて -
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上中下の三部作かと思い込んでいたら、まだまだ続くんですね…。
黒曜から鋼鉄等級への昇級の対象となったゴブスレさん、しかしゴブリン討伐しかしておらず、パーティーも組んでいない彼の事を、討伐実績&貢献度だけで昇級させる事に疑義を持つ者もおり…。
審査を担当する事になったのは、都からやって来た棘鎖を操る隻眼の査察官。
その彼女と組む事になった仮の一党での経験は、姉、姉が語り聞かせた父の狩りの技、圃人の老爺、弧電の術士らとの経験と同様にゴブスレさんを形作るものになってるんですね…。
若い戦士、銀髪の武闘家の娘、犬人の魔術師先生、森人の僧侶、鉱人の斥候らの一党は、本編での登場にあまり覚えがないのですが -
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ゴブスレさんが未だ白磁等級だった頃、「ゴブリンスレイヤー」と呼ばれるに至る物語。
本編でも断片的には描かれてはいたが、受付嬢も、槍使い&重戦士ら一党も同期だったんですね~。
岩喰怪虫討伐には参加せずに向かったのは寒村のゴブリン討伐、未だ戦い方を確立する以前、且つ20匹程の渡りの群れをソロでの討伐はヒヤヒヤもの。
寺院に居た一人称ボクの少女は、やっぱり勇者?
命の危機も有り得たゴブスレさんを救ったのは、女神官の初めての奇蹟?
牛飼娘の止まっていた時間は動き出すも、ゴブスレさんの呪縛を解く事が出来ないのは何とも切ない。 -
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今巻はアニメ2期終盤のお話。
アニメでは心情描写が私にとっては足りなくて、理解出来ていない部分が多数あった事を改めて感じられた内容でした。
特に女神官の出来る事、出来ない事、自らに対する自己肯定感の低さ、役に立ちたい思いからの信仰心の揺らぎ、初体験の迷宮が『死の迷宮』であったり、その他様々あれど、皆から個々に諭され、且つ他者へ救済を与えられている事を識る事で、先に進む事が出来るのか…。
そして、自身の変化の自覚が怪しいゴブスレさんの今後はどうなっていくのか…。
ゴブリンをただ殺せば済む話しから、今後は他の色々な者たちとの連携が必要になっていったりするんだろうか…? -
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今巻はアニメ2期中盤の内容と同一かと思いきや、ゴブリンシャーマンとの対峙の部分は随分違った内容だったんですね。
女神官の真摯な祈りを今まで聞き届けてくれていた慈しみ深い地母神が、糸を断ち切る様にして天上との繋がりを消失させ、女神官の行いに厳しく険しい声を発せられるとは。聖職者としての在り方を全否定された様で、これまでの1年でPTSDを患っている事も確定的でしょうし…、16歳の少女には激辛ですね。
まぁ、地母神様に見限られた訳ではなく、最終章では天上の神々の手に包まれた女神官の魂が、大きな温かな掌に慈しむ様に包まれたんですから、きっと次巻以降も大丈夫なのでしょう…。
ところで、地母神様は天上で -
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今巻はアニメ2期序盤の内容ですね。
ゴブリンスレイヤーが女神官と出会ってから1年、その後に蜥蜴僧侶・鉱人道士・妖精弓手らと一党を組む事となり、それまでの5年間と同じくゴブリン殲滅に駆り立てられていた筈が、やはりソロとは異なり色々な変化を伴っていた事を改めて振返り…。
赤毛の少年魔術師、背負っていると思い込んでいるのは判るも、やっぱり苛つきますね。女神官の昇格を素直に祝いたい気持ちとは、逆で…。
勇者たちが百手巨人と戦っていたのが絶命異次元で、そこから戻ってくるのが西方辺境の訓練場とは、何のこっちゃ?
やっぱり、ゴブスレさんと勇者や魔神は因縁があるのかな。 -
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今巻はアニメ版のOVA『-GOBLIN'S CROWN-』に該当する物語。
令嬢剣士には読んでてちょっとイラッとしてしまう部分もありましたが、追い詰められた人間としては致し方ないんですかね…。
アニメ版では気に留めなかったのか、記憶に残らなかったのか、ゴブリンスレイヤーが途中から感じていた違和感に改めて気付けました。
小鬼聖騎士は金属精錬を目指していた可能性って、四方世界の構図が今後変わっていくんですかね…?
最後のシーン、女神官の呟いた「この世界を動かしているのが宿命なのか、偶然なのか、神々とても…」は、この作品の根源に関わる部分なのでしょうし -
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今巻は、既刊の1~3巻を繋ぐ話しとして、短編集的な位置付けとあとがきにありましたが、内容が何だか既視感がある様な…。
アニメで織込まれていた内容だったのか、アニメ化されなかったエピソードもあまりに自然で、頭の中で記憶が捏造されてしまったのか、どちらにしても楽しませて貰いました。
ゴブリンスレイヤーの幼少期のお話っぽいのや、女神官が無残な死を遂げると勘違いさせる様な書き方は、チョット途惑ってしまいましたが…。
それにしても途中から気になっていましたが、牛飼娘への誕生日プレゼントだったとは…、、、
ところで、この作品世界内での現実の有り様は『四方世界』と呼ばれているって、既出かも知れませんが今巻 -
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今巻の内容が、アニメ版の掲示板等で度々見掛けた「収穫祭」だったんですね。
手に汗握る展開で、何故にこのエピソードがアニメ化されていないのか疑問ですが…。
地母神へと捧げる演舞の女神官の戦装束が、あまりに扇情的だったからでしょうか?
ゴブリンスレイヤーが、攻め寄せるゴブリンたちの囮にその女神官を使う作戦を選んだからでしょうか?
銀等級のゴブリンスレイヤーらではなく、本来なら白金等級の勇者が対峙すべき相手を倒してしまうと、後の整合性に問題が生じる?
そもそも勇者らが魂だけになっているって…?
アニメ化が望まれる訳は納得。 -
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数年前にアニメ1期を見て以来気になってた作品。
手を付けない内にアニメ2期が放送開始&終了し、漸く原作第1巻を手に取ってみて吃驚。
殆どアニメ1期の総集編みたいな内容だったなんて…。
まぁ、小出しにされても理解し難かった可能性も高いですし、1巻は作品全体のアブストラクト的なものだったんですかね。
光と秩序と宿命の神々と、闇と混沌と偶然の神々との、サイコロ勝負の盤面だった事も驚きです。
RPGの様な世界感なのに、能力等は数値化されず、魔法や奇蹟があるのに蘇生魔法とかがない世界。
大きな力の下では無力でも懸命に生きる人達…