あらすじ
「姫様をどこにやった!」
辺境の街へきた馬人(ケンタウルス)の少女は重戦士を詰問した。犯人とされた重戦士はゴブリンスレイヤーに調査を依頼。
「都市の冒険(シティアドベンチャー)は苦手なんだよ。あと腕っこきの斥候は他にいないからな」
「…………俺は、戦士のつもりでいるのだが」
馬人の姫君の行方を追い、一党は水の街を訪れる。彼らを迎えた剣の乙女はゴブリンスレイヤーに囁く。
「――銀星号をご存じ?」
馬人競走が盛り上がる水の街で、消えた銀星号を探せ――。欲望と陰謀が入り交じる中、行き着く先は賽の目次第。鬼と出るか、蛇と出るか。
蝸牛くも×神奈月昇が贈るダークファンタジー第15弾!
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
ゴブリン討伐だけで銀等級にまで上り詰めた稀有な存在、
それがゴブリンスレイヤー。(子鬼を殺す者)
一般的なゲームでのゴブリンは最弱のキャラクターとして扱われていますが、
もしゴブリンが現実にいたらどれだけ日常生活への被害があるか、生々しく描かれています。
「どきどきわくわくする楽しいファンタジー作品なので是非読んでください」とは申しません。
目を背けたくなるようなグロテスクなシーンもあるのです。
だからこそリアルに感じ、この作品にぐいぐい引き込まれてしまいます。
痛みを受け入れ乗り越えられる大人に是非読んでいただきたい。重厚なダークファンタジー。
(※イラストはとっても可愛いです。素敵なアレが窓枠に乗っているシーンもあります。)
感情タグBEST3
今回は草原からやって来た(冒険者を信用していない)馬人から、冒険者を名乗る輩に攫われた疑いの強い姫様を探し出すお話。
これも所謂冒険の範疇に入るのか、冒険に憧れはあっても心の据わりが悪い感じのゴブスレさん。
でも、冒険で始まっても結局ゴブリン狩りになっちゃうのが運命ですね…。
そろそろ中堅クラスもさまになりそうな女神官ちゃん、巣立ちは必要と理解しつつも、なかなか思うところが皆ありそうで…。
あと、最近の巻では登場人物が増えてきているけど、名前が無いのもそろそろ限界に近い様な…。
そのまま続いては欲しいと思いつつも…
都市の冒険のはずが結局ゴブリンを追うことになり、広野を徒歩で歩きゴブリン達と大立ち回りを演じるのがいつものゴブスレさんの冒険だなぁと楽しかったです。
水の街へ向かう道中の馬玲姫と女神官達が語らい妖精弓手が草笛を鳴らすのどかな瞬間がとても愛おしく、それだけに次の場面の「ドラゴンでも出てくれば良いのよ!」「全滅するのも一興ですなぁ!」がどこか楽しそうでワクワクしました。
Posted by ブクログ
小鬼退治以外をしても良い、と思うんですよ。
強迫観念じみてゴブリンが出てくるからゴブリンスレイヤーがゴブリンを殺す羽目になっちゃってるけど(苦笑
とは言うものの、やはり巻が進むにつれ舞台を変える必要性には迫られます。…ホントに延々穴蔵でゴブリン退治ばっかりやるわけにもいかないですし。
結果的にワールドガイドや種族や民族の生活手引のようになっている感はありますね。TRPGのワールドガイドとしては良質、と言えます。
とりあえず、競技場の様子に、ついタイムリーだなーと思ってしまうのはご愛敬。そもそも女性走者しかいないような気になってしまうのは何故だい…?
馬人(ケンタウロス)、草原の民の矜持が何とも独特で興味深かったですね。…つい、馬人の服の事情とか、羞恥とかどうなのかな、と思ったりなんだり。
今回も(結局)ゴブリンが出て以下略なのですが、英雄譚の定番、お姫様捜索の体になっているのが何とも感慨深いです。
作中、ゴブリンスレイヤーに関わる人々が皆同じ心境になってるというのが、また。
誰もが彼の生業、そしてこれまでの功績を軽んじてはいないけれど、それでも彼自身の人生が復讐だけで占められてしまう事を心苦しく思っているわけで…良い人ばかりなんですよねぇ。
結果として、変わらないと思っているゴブリンスレイヤーが少しずつ変わってきている、それが嬉しくはある。
…特に最後辺りは誤植かな?って思うくらいに(苦笑
女神官が一端の冒険者になった結果、「―崩しましょう!」って言っちゃうのは最高ですよね(笑)
Posted by ブクログ
馬人の姫を探すクエストを受ける。水の街で剣の乙女より、銀星号が攫われたとの噂を聞き、捜索へ。
カジノの裏で情報を得、ゴブリンが根城にし不死の魔法使いがいるピラミッドへ。
いつものとおりゴブリン退治をし、ピラミッドを崩壊させ、魔法使いは生き埋めに。
銀星号は馬人の姫だったが、もう草原に戻るつもりはないと言う。
牛飼娘へのお土産は幸運の蹄鉄。
Posted by ブクログ
そうか。この世界ウサギ人間がリアルにいるから単なるコスプレか。
・・・それはなんか違和感だよなぁ。
リアルウマ娘の回。勝負服を纏って競争してるんだからまさにそれ。
昔ケンタウロスの槍使いと二刀流剣使いの戦闘シーンのあったファンタジー映画を見たことがあって、ケンタウロスのチャージって落馬しないし、いいな、と思った記憶がよみがえった・・・どんだけTRPG脳だか。
ベルセルクやSAOが小ネタに出てくるのは予想外だった。
ウマ娘のパロディにもなっているのかもしれないが、ゲームもやっていなければアニメ等も見ていないので定かでない。