シリーズ第3弾。
だんだん上橋菜穂子作品っぽくなってきた気がする。もちろん面白い。
今回は舞台が後宮外にも広がったし、国の成立ちや先帝のことも分かって読み応えもあった。壬氏も標的にされるし。まだまだ謎も多いし闇も深そう。
猫猫と壬氏の距離も縮まってきたかに思えたけれど、猫猫の鈍感さ故に…ここまでく
...続きを読むると壬氏が可哀想になってくる。まぁでも私が猫猫の立場であっても猫猫と同じように思うだろう。だってそもそも身分が違いすぎるから。
二人の身分の差問題が今後どのようにして克服されるのか、これからの展開がとても気になる。
野心を持つ者と野心を持たない者。
もちろん猫猫は後者。
下手な野心なんか持たずに己の信念を元に行動する猫猫のような生き方。そんな生き方ができる事が羨ましい。そしてそんな猫猫だから魅力的なんだよね。そしていつもながら知識量の多さと、とっさの判断力に感心する。