あらすじ
累計4000万部突破! TVアニメ大好評放送中! 原作最新刊は流行病の発生がテーマ。猫猫は感染拡大の秘密に迫れるのか?
皇帝の手術を無事に終えてから半月、季節も冬へと近づいていた。
術後の治療を上級医官に替わってもらったおかげで、
猫猫(マオマオ)の日常は忙しくも平常運転へと戻っていた。
そんなある日、老医官に届いた文を読んだヨの顔色が変わった。
「怖いことになるかもしれない」。
その文には水膨れができた患者が増えていると書かれていたのだ。
嫌な予感がする猫猫だったが、その心配は当たってしまった。
「疱瘡(ほうそう)の発生」。
感染力、致死率が高く、顔や身体に痕が残りやすく恐れられている流行り病だ。
特効薬はなく、猫猫でも今から見つけることは不可能だろう。
感染が広まれば村一つが閉鎖することもあるという。
そんな絶望的な状況に一筋の光を放ったのは、
かつて疱瘡から快復した経験を持つヨの一言だった。
「私が生き残ったのは、そのお医者さんのおかげです」。
疱瘡に詳しい民間の医者----猫猫が知るのは克用(コクヨウ)しかいなかった。
猫猫が時折、花街の薬屋に応援を依頼する、顔半分に疱瘡の痕がある美青年。
厄介な感染病の大流行に備えて医者はいくらいたっていい。
しかも疱瘡の知識と耐性があるならなおさらだ。
克用は医官たちの面接を経て採用され、ヨと共に感染が広がりつつある
人口数百人の農村に派遣されることになった。
また、ある時、猫猫は壬氏(ジンシ)から皇太后の実家の当主の娘が、
とある人物に呪いをかけたのではないかとの相談を持ち掛けられる。
当主の娘とは妾の子であり、皇太后の姪にあたる病弱な梔子(ジーズー)。
その姪を助けてほしいという「皇太后からの頼み」により猫猫が調べを進めると、
梔子に毒が盛られていた疑いが出てくる。
そして、その背景には母親である妾の思いが透けて見えてくるのだった。
一方、疱瘡の感染拡大防止に奮闘していたヨから話を聞いていた猫猫に、
大きな疑問が浮かんだ。
「その疱瘡はどこから来たのか?」。
疱瘡の感染源を調べるうちに、猫猫たちは衝撃の事実にたどり着くのだが……。
日向夏(ヒュウガナツ):福岡県在住。『薬屋のひとりごと』にてデビュー。主な著書に『不死王の息子』『トネリコの王』(共にヒーロー文庫)、『神さま学校の落ちこぼれ』、『聖女に嘘は通じない』など。
しのとうこ(シノトウコ):イラストレーター。初の著作『薬屋のひとりごと画集』も大好評発売中。他の挿絵担当作品に『ウロボロス・レコード』(ヒーロー文庫)、 『ダブルクロス(TRPG) 』『ぼんくら陰陽師の鬼嫁』、『おやつカフェでひとやすみ』、『いらないスキル買い取ります』、『MonsterZ Mate(MZM)』など。
舞台は中華圏を彷彿とさせるとある大国。
元・市井の薬師であり、現・後宮の下働きとして日々を送る少女・猫猫(マオマオ)が、その知識と観察眼を武器に後宮で巻き起こる事件を解決していく、ミステリーシリーズ。
Webサイト『小説家になろう』で掲載され、大人気を博した作品です。
後宮に売り飛ばされた薬師の猫猫。
年に似合わず沈着冷静で頭のいい彼女は、後宮ではひたすら目立たないよう、大人しく過ごし、年季が明けるのを待とうとしていました。
しかし、そんな後宮で、皇帝の子が相次いで三人身まかられ、さらに現在も二人の妃の生まれたばかりの宮がどちらも衰弱するという事件が発生。
呪いとして片付けようとする周囲に対し、元・薬師としての性分がうずいて仕方のない猫猫は、何気ない気持ちから事件解決のヒントを匿名で投げ文しますが、それが宦官・壬氏(ジンシ)の目に止まってしまい……。
頭がよく、常に一歩引いた視点で物事を考える猫猫が、その博識を生かして事件解決にひと役かっていく姿がなんとも痛快な本作。
そんな彼女に執着し、活躍を後押しする美貌の宦官・壬氏との関係からも目が離せません。
やがて宮中の小さな事件を解決するうち、二人は国家転覆計画へと巻き込まれていくことに――。
作りこまれたキャラクターや世界観に、一度ハマったら抜けるのは至難の業!
コミカライズ版もあるので、ぜひどちらも楽しんでください!
感情タグBEST3
私にも補充をいただきたい
なんだか心がザワッとする疱瘡編の最後。
猫猫と同じくモヤッと喉に異物引っかったような気持ちを切り替えたく、せめて終話のシーンを挿絵で頂けたら私も補充できたのにっ。
つぎの17巻が待ち遠し過ぎます!
良きかな
疱瘡の治療に深く関わらなかったのが
少し残念。羅門さんのストップのかけ方が絶妙。
長紗無双のところの挿し絵が面白すぎ。
発売日から3,4日経ってますが今だ笑いが止まらない。(牛)
しのとうこ先生万歳!この物語をいっそう盛り上げてくれてる。
登場人物達が皆それぞれ相変わらずなのが
(残念なヤツは残念なままで)また良い。
今までは、壬氏が猫猫に惹かれるのが、
うん、そうだね、分かるよ、って感じが強かった。
けれど、様々な事件を通し、接していくうち
壬氏のひととなり、付随する苦労に
一線引いていたはずの猫猫の心が
寄り添っていきそうな気配がし始めた。
平民に、っていう言葉、次の展開に繋がるのかな。
伏線回収の名手、日向夏先生、続刊、どうか
なる早でお願いします。
匿名
楽しかった
これだけ長く続いていて ダレることもなく 展開にワクワクするお話はすごいと思う。
猫猫はとっても頑張っているし 少しづつ いろいろな事が前進してる感じ。
次のお話が楽しみ。
Posted by ブクログ
流行病(疱瘡)収束へ(;´∀`)そしてチョコチョコ謎解き…と忙しそうな猫猫(ΦωΦ)馬閃と里樹の唇の動きを読んで実況している雀さんが一番面白かった(≧▽≦)今回はちとしんどい終わり方だった(;´д`)
おお~
じっくり大切に読みました。あの話はここに繋がるのか…と何と言っていいのか凄いです。ウ~ンと唸ってしまうようなこの設定…まだまだ先につながるのでしょうか?とにかく二人は早く何とかして下さい!逆に疲れちゃいます‼️
Posted by ブクログ
シリーズ第16弾。
ここ最近医療ドラマっぽかったこのシリーズも、今回は後宮ミステリにかえったみたいで読みやすかった。
アニメを観ていたので仕方ないけれど、アニメに比べて壬氏様が猫猫に対して少し冷めた感じで淋しい。前はしつこい位に攻めていたのに。それだけ大人になったのかな。
流行り病の疱瘡。NHKドラマ『大奥』を思い出す。あれはひどかった。けれどあの克用が。。あの能天気で人の良さそうな克用にあんな過酷な過去があったなんて。今回一番の衝撃だった。
小蘭からの手紙。アニメを観た後なので余計に切ない。一方通行じゃなくて、なんとかやりとり出来るといいけれど。
ラストの猫猫から壬氏様への補充。猫猫もようやく壬氏様に対して素直に甘えることが出来るようになったかな。壬氏様もそんな猫猫を見て次の行動に移す気になるといいな。次回も楽しみ。
濃かった…
今巻も濃かった…。
突然の疱瘡の流行、克用の秘密、馬閃と里樹の恋、壬氏と猫猫の関係。
読み応えたっぷりだった。
コレで疱瘡事件は落ち着くのだろうか?
既刊を全て読み終わってしまったので、ロス感が激しい。
Posted by ブクログ
疱瘡の発生により、慌ただしくなる医局。
特効薬もない上に、猫猫も免疫がないので現場へは行けないのがもどかしい。
克用が中々良い性格で、善意には善意、悪意には悪意と言うスタンスだった事に驚きでした。サラッと言ってるけど、やってる事はえげつない…
里樹と馬閃が可愛すぎる!
中学生みたいな関係がもだもだしました。
そして、猫猫が自分から壬氏に甘えに行くなんて!
この二人も平民だったら簡単だったのに、関係が複雑すぎて一筋縄ではいかないのももどかしいです。
深い
今回もとても面白かったです。たくさんの登場人物がそれぞれの個性を発揮して展開が予想出来なくて、一気に読み進みました。善と悪が交錯して深かったです。
Posted by ブクログ
一気読みでした。面白いですよね。
皇帝の手術が終わり、ホッとした束の間、今度は疱瘡が発生…。猫猫は未だ感染していません。
克用や妤は感染している様ですが、薬や予防策は見つかるのでしょうか?
余談です。
韓国語版を1〜15巻まで書いました。
Googleをかざすと翻訳してくれるのですが、あえて辞書片手に読んでいます。未だ1巻目の半分くらいです。
いつ読み終われるのやら、無謀な事を考えたものです。
反省してます!
深いいー
読み進めるごとにお話の構成がしっかりしているのを実感します。2人(二組の)恋の行方はまだまだスローだけど、もだもだ感もいい味出してるように思えてくるから不思議だな。次の巻も早く読みたいけど16巻が出たばかりなので待ち遠しすぎる!なのでまた1巻から読み直すかなー。
匿名
猫猫と壬氏が過ごした年月
今回も医療もの、ミステリーが大好きな者にはたまらない物語の構成でした。猫猫と壬氏がもう長い時間共に過ごしていることが分かる描写を見るたびに、二人の関係性が愛おしく感じます。次巻も楽しみ!
面白かった〜!
おさらいとして14巻から読み返しました。登場人物も多く話も複雑なのに、緻密に計算された伏線と回収に毎回感動です。みんなそれぞれキャラが立っていてブレないところや その背景がしっかり作りこんであるところ、トリビア的な知識と猫猫の洞察と推理などなど 面白さ盛り盛りでした。今回は特に、能天気キャラだと思っていた克用の暗部が明らかになって驚きでした。誰しもが持っている二面性が不幸に作用した結果の事件でちょっと考えさせられました。
猫猫と月の君の距離は 絡みが少なくてヤキモキしましたが、最後には、あぁ ちゃんと育まれてるんだなぁ〜と ジワリあっためてもらい、読後感は甘々になりました。
なんかうわー!?ってなった展開だったな....その後にちょいラブ的ななんか甘えてる猫猫珍しくてうわー!?展開の気分が和らいだ
疱瘡対策の回。
妙に軽く明るい克用の過去が明かされる。
良くも悪くも鏡のように相手に報いる克用の不気味さ。
うまく使えば強い味方。
克用の闇に触れどう扱うべきか判断を投げることもできずに抱え込み疲弊する猫猫が珍しく壬氏に寄りかかったところで次巻へ。
猫猫も壬氏に絆されてきたかな。
猫猫が自らの感情に向き合う
花街で育てられた猫猫は自分の感情に疎いもので、面倒くさいことは考えることもやめてきた。
しかし、今回のクライマックスでは猫猫も複雑な気持ちを抱えざる負えなくなっている。
これも猫猫に多少の正義感や規範意識から生じる罪悪感、そして、他者との間に生じる情けや思いやりがあったからこそ「もやもやした気持ち」を抱えることになったのではと思いました。
このような気持ちは読者も経験したことがあるかもしれないし、ないかもしれないけど、日向夏先生が描く人物の人間らしさを感じました。
そして、この「もやもやした気持ち」を抱えるために猫猫は珍しく人(壬氏様)に甘えることになったわけですが。
つまり、ツンデレ猫(「ツン」の比率が99%以上)の猫猫の「デレ」が壬氏様に向けられたわけですが、このくだりに悶絶しました。
壬氏様は突然の「デレ」に驚いたでしょうけど、後からジワジワ喜びを感じていたに違いない。
日向夏先生ありがとうございます。
ファンとしては盛大にお祝いしたくなりました。
Posted by ブクログ
印象程当てにならない。 2つの出来事のどちらも、印象で物事決めつけてはならないって内容だったんだけど。最終的に過去一気分が滅入る終わり方だった。猫猫の気持ちがわかるわ。あれは、どうにもならない。
Posted by ブクログ
また蝗害騒ぎの時のように、国を挙げての大騒ぎになるのかと思いきや、それとは関係なさそうな身の回りのあれやこれやにページを割いて、所々で疱瘡に関する報告が有る感じ
毎回毎回それではしんどいので、例えこれで疱瘡問題収束でも特に不満はない
それよりも、今回は最後に克用に全部持っていかれた感
極悪人ではないのに、心底ぞっとするのは、多分自分が超善人ではない自覚があるから
Posted by ブクログ
話は変わって、伝染病の疱瘡の対処に猫猫が医官たちと奮闘する物語。克用の生い立ちが少しずつ明らかになって衝撃的。猫猫と壬氏の絡みは少なくてちょっと残念ですが、このところ巻ごとの終話でちょっとずつ進展している(?)のが嬉しいです。さて続きも気になりますね。
Posted by ブクログ
皇帝の手術が終わってホッとしたのも束の間、今度は疱瘡(天然痘)の話に!
平和な日常?そんなもの、猫猫ワールドには存在しません。
克用が“善意のワクチン実験”をしていたり、命の選別をしていたりと、倫理観ギリギリを攻めてくる展開にヒヤリ…。でも彼の冷静な狂気(?)には妙な説得力があるんだよなあ。
一方で、梔子(ジーズー)ちゃんの新生活や、羅半兄の「羅漢邸に居候しながら畑耕し生活」が癒し担当。
羅半兄、もはや“農の人”では?(笑)
燕燕ちゃんや梔子ちゃんとの関係性も今後が気になります。
あと、雀さんが虎狼を“事故”にしようとしてるあたり、相変わらず修羅場感満載。
猫猫も壬氏も読者もドキドキが止まらない、まさに“静かな嵐”の巻でした。
Posted by ブクログ
いつもの薬屋っぽくエピソードが散らかっていて、文章も示唆的で分かりやすくはない。内容はすごくしっかりしていたけど今回はあんまり自分に刺さるエピソードではなかったかな。ただラストはめちゃ良かった。
Posted by ブクログ
とある村に「疱瘡」が流行してしまう・・・
感染力が広がると村が一つ壊滅してしまうほどの感染力がある中、対処することに・・・
人や立場によって考え方が違う。
改めて、考えると当たり前のことだけど忘れてしまう事実の一つ。
呪いの壺の真相もなるほどと人間心理の怖さがありました。
そして、疱瘡など、昔ながらの知識や技術など、当たり前だが今に通じるものがあって昔の医術を勉強している気がして面白かったです。
歴史から学ぶことができることは実感した気がします。
今回は内容の割にほっこりしながら読めました。
人との繋がりを強く感じる巻でもあったと思います。
Posted by ブクログ
疱瘡編であり、克用編だった。
ミスリードに釣られて(?)妤が通り魔の犯人かと思ってしまった…ごめんよ、妤。
種痘へと話が進んでいくので、ミステリー要素は引き続きありつつも、医療もの感も強まってきた。女子たちのわちゃわちゃも読んでいて微笑ましい。
個人的に雀さん最推しなので、今回も出番が多くて嬉しかった。
ラスト、猫猫が自然と壬氏の立場やこれまでに思いを馳せ、猫猫の方から甘えたシーンは、たった見開き2ページのことなのに感動した。
種痘も話に出ただけで疱瘡は解決していないし、羅半問題、そして姚と燕燕の恋の行方など、今後が気になるトピックが盛りだくさんの巻だった。
次回は早くても秋冬くらいになりそうなのでまたしばらくお預けだが、早く続きが読みたいものだ。
Posted by ブクログ
疱瘡の巻。
今回は克用がキーパーソン。今までになく、強く悩む猫猫。そんな中、かしましい娘たちの恋はから騒ぎ。
桃と羅半、燕燕と羅半兄、里樹と馬閃。片思いや相思相愛もあって、猫猫と壬氏ともども、これからどうなるやら。
Posted by ブクログ
現代では治せるような病気でも、昔は村ひとつ全滅させることもあったり。
これは現実にも言える話ですね。
医学や薬学の発展過程なんだとはいえ、犠牲が出ていく様子は何とも言えない気持ちになります。
感染症がメインだったので、あまり猫猫の活躍はなかったですが。
他のキャラたちの存在感があって、謎だった背景が明らかになったり、読み応えがありました。
全体通してちょっと重い話だったかなと思ったところで、最後のほっこりがとてもよかったです。
最後にこういうのがあるのと、読後感が良くなりますね。
本音を言えば、もっと進展してほしいとも思っちゃいますが。
ここまできただけでも十分な進展なのかな。
Posted by ブクログ
一年以上前から少しずつ読み進めていた「薬屋のひとりごと」。
やっと最新刊まで読み終わりました!
一巻から比べると登場人物が増えに増えましたね。
今回は掴みきれないキャラクターだった克用の正体が明かされます。
まだまだ続きそうなこのシリーズ。
次作が今から楽しみです。
Posted by ブクログ
今回はジンシとの関わり合いよりも「種痘」と感染症についてのクダリが一番面白かった。
ご存知のように「天然痘」だ。今でいうワクチンの開発に「牛痘」が使われたことは有名だが、その話しと繋がるともいえる。
牛や馬、ここでは主に牛だが、その牛の感染症として「牛痘」というものがある。罹患した牛には水疱状の出来ものができるのだが、牛の世話をする過程で手の傷などにその水疱の液体などが入り込むと、発熱、悪心などの一定症状を呈した後、2、3週間で完治するという…そうした牛飼いの人々が「天然痘」にはかからないということに着目したエドワード・ジェンナーが広めたとかれる「ワクチン」。
日本でも試されたわけだが、江戸時代には水戸藩の直轄であった「稽医館」で接種が行われた他、長崎などても活発な研究がされた、と。
猫猫もこの「牛痘」の話しを知っていることから、時代を想像できるし、当然、留学経験のある養父、ルオメンも知っている知識だろう。
天然痘がある村に広がり、多くの犠牲者がでる中で、感染経路が不明な点を、いつものように謎解きするのだけれど…もう少し深掘りしてほしかったなぁ。。。
ジンシ様はじめ、宮廷の要人にもこの「種痘」(ワクチン)は必要だろう。いずれ、することになるのか…
それと、ラストシーン。
初めて猫猫がジンシに甘えることがある…
ようやく素直に感情を表現できるようになった猫猫は果たして、これからどんな成長を見せるのやら。
個人的にはジンシがその立場を降りるのではなく、いや、むしろ国の中心としてありながら、いつも通り、ジンシを労り、お尻を叩き、時に知識で導きながら「同志」や「戦友」のように、後ろではなく肩を並べて歩いてほしい、猫猫と。
かつて、現帝がアードオ様とそのような関係性であったように…
ジンシが実は弟ではなく、実子であることが判明する日はいつなのか…
その時、ジンシが自らした腹の焼印はどんな意味を持つことになるのか…
そして、玉葉妃とその子供たちとの関係は…
まだまだ先は不透明、かつ、楽しみだ。
Posted by ブクログ
相変わらずの猫猫だけど今回はあまり大きなお話にはならなかった印象。
皇太后の姪を巡る毒物事件と疱瘡が流行する村に関しての事件の話。
どちらも自分のために人を利用しようとし、できなければ悪意を向ける人物がなんとも物哀しい。
疱瘡に関しては猫猫は当事者ではないし現場にも足を運ばないので少し熱に欠ける。
この話題はこれでおしまいだろうか?薬屋としては疱瘡の流行で猫猫が種痘をうけて前線に…的な展開を期待してしまうのだけど^^
まあラストの壬氏との補充は猫猫もすっかり壬氏に懐いたなあとは思った^^
Posted by ブクログ
シリーズ16巻。
呪いの壺が発見され、皇太后の姪にあたる病弱な梔子の様子が気になった猫猫。
わかり難いように梔子に毒が盛られていた疑いが…。
疱瘡が広がりつつある農村に派遣されたのは、かつて疱瘡から快復した経験を持つ妤と医官たちの面接を経て採用された克用である。
最後には感染源がわかるのだが…
なんとも言えない結末なのは、猫猫が克用のことをどう考えればいいのか…悩んでもすっきりとはならなかったことだろうか。
最初に会ったのは西都帰りの船着き場だったことや女装して官女試験を受けようとしたこと、左膳が心配だから緑青館の薬屋を見てほしいと頼んだことなど…いろんな場面が蘇る。
確かに悪い奴ではなく腕のいい頼りになる奴だと。
克用に誰かが悪意を向けない限り、克用は誰かの役に立ってくれるだろうと思うことにする。
ほどよい感じで出てくる雀や壬氏が絶妙すぎて気持ちいい。
Posted by ブクログ
親と子、男と女の間の複雑な感情が描かれた巻だった。いつも美しく尊いわけではないよね、という。変わっているようで変わらなくて、それでも確実にお互いに対する接し方が変わっている猫猫と壬氏が良い。
新刊お待ちしてました
また猫猫の物語が読めて嬉しいです。
今回は久しぶりに、後宮の頃のようなやりとりもあって、嬉しくなってしまいます。壬氏様との関係も、少しずつ進んできていて。オヤジとなかなか会えないし、一人で立っている猫猫にとって、ちょっと甘えられるのは、実は壬氏様だけなのかと思います。なかなか険しい道ですが、幸せになってほしいなぁと思います。
Posted by ブクログ
村で疱瘡が流行る
ョと老医官(疱瘡にかかった事がある)
が村の調査に行き戻ってくる
壬氏の母 皇太后の実家より
ズージーという14歳の娘
(虐待され飢えていた)
を引き取る
→羅半邸へ住まわせる
その世話を姚と燕々が行う
後半は..
顔半分が(疱瘡で)あばた顔の
克用が
同じ村だった村長から
恨みをかい襲われる
→克用と間違われて
壬氏が襲われる
制圧されて事件解決
新しい登場人物は
次々出てくるけれど..
猫猫と壬氏は
今回も特に進展はなし
このままお爺ちゃん
とおばあちゃんになっちゃうの
かも..と思うくらい
2人の間には進展は無い
Posted by ブクログ
テーマは感染症。
キャラが大渋滞してるので、経緯を思い出すのが大変だった。
掴みどころがない克用の本質に触れて、猫猫が何を思ったか。
また、何でも正論で突き詰めたり断罪する事が果たして正しいのか?若い猫猫には難しい選択だと思う。
Posted by ブクログ
連作短編、背後に1冊分の事件がありつつも別の事件を解決していく短編形式。
初期に近い感じかな。後宮の中ではないけど周囲の関係者にそれほど変化を
つけるわけにもいかず、わりといつもの面々、という感じで。
そろそろ物語締まってもよいころかも。
Posted by ブクログ
今回は主に、都の外の村で
「疱瘡」の感染が急に広まった原因を
医官たちとともにつきとめる話と
壬氏経由で持ち込まれた
皇太后の姪と呪いに関する謎を解く話。
この同時並行感がいつもながらうまいなぁ。
それにしても克用。
そういうタイプの「いいひと」だったのか。
一筋縄ではいかないキャラの多い小説。
里樹様がお元気そうで良かったです。
グダグダしてきたような…
猫猫と壬氏のやりとりが気になる私としては、それ以外の内容がほとんどになる巻はちょっと物足りなく感じてしまいます。展開もなんだかちょっとグダグダ気味な感じがしてしまいました。