藤田紘一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「医療大崩壊」4
著者 藤田紘一郎
出版 講談社
p49より引用
“治療を受けても、その代金を払わない日本人や、
医者がちょっとしたミスをしてもすぐ訴訟を起こすような
日本人が増えてくると、日本の医療制度は、
米国のようなものに変更せざるを得なくなると思うのです。”
寄生虫学者である著者による、
日本の医療の問題点とその解決について考えさせる一冊。
医療の現状から医師との良い関係についてまで、
同著者の他の著作とは違った硬い文章で書かれています。
上記の引用は、
日本の医療のありがたさについての項の一文。
最近ではさらに米国の様になりそうな勢いですが、
今の医療を支えるためにも、 -
Posted by ブクログ
うつ病等の「こころの病」の現状、原因、治療が書かれている。
専門的に書かれているところもあり、少し難しく感じたが、内容の信憑性が高いと感じた。
現状について。
日本では年間自殺者数3万人。
日本の治療法は薬に頼り、先進国の中では治療のやり方が遅れている。
治療(予防)について。
こころの病気を治すには腸内細菌を増やし、免疫力を高める(野菜や菌を採る)。免疫力の約70%に腸内細菌が関係しているから。
楽しく生きる。
ポジティブな思考をする。
規則正しい生活をする。
これらにはメカニズムがあり、それらのことが書かれています。
特に、食事については詳しく、そしてそんなに食事って大事だったんだ、 -
Posted by ブクログ
アレルギーの話をしていたらこの本を紹介していただきました!色々な寄生虫の話が読めて面白かったです。なによりも著者の寄生虫に寄せる「愛」とか、色々な患者さんの実話とかがたくさんあって。。寄生虫は身近にたくさんいるけれど、それにかかってなくなる人はごくごく少数である。筆者も指摘していることだけれど、日本人は何かと大げさにしすぎなんだと思う。公園などの砂場に放置されたイヌや猫のフンから寄生虫に感染したと言えば、砂場で遊ぶなと言ったりする。ほんとに感染する確立は極少数だというのに。。寄生虫についてちゃんと正しい知識を身につけて対応していきたいと思った。
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Posted by ブクログ
著者は決して手洗いをしてはいけないと主張したいわけではない。過度な手洗いうがいに加え、マスクやアルコール除菌などなど。日本は超清潔志向の社会で、いまや世界一清潔な国である。そういった現状に警鐘を鳴らす一冊でした。
よく聞く内容でアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状は昔に比べ増えたという話。昔は子供たちが山を駆け回り、少しくらいケガをしたところで唾をつけて終わりだった。それが現代では親が子どもの一挙手一投足に目を見張り、落ちたものでも食べようなら大騒ぎ。過保護すぎるからいけないんだと。私はあまり信じてはいなかった。昔はアレルギーという疾病の枠組みがなく黙殺されていただけなのだと思っていた。しか