藤田紘一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ【この本の中心メッセージ】
子どもの腸内環境は、食事だけでなく、遊び・人との交流・生活リズム・ストレスなど、日々の暮らし全体によって育てられる。
特に幼少期は腸内細菌の環境が形成される重要な時期。「菌を遠ざける」のではなく、さまざまな菌と適度に触れ合いながら生活することが大切。
また、腸と脳、免疫、自律神経は互いに影響し合っているため、腸を整えることは、身体だけでなく心や脳にも関係する。
【1.外遊びと「菌」との付き合い方】
外遊びは、土壌菌をはじめ、さまざまな菌に触れる機会になる。
公園の砂場などを「菌がいるから危険」と避けるのではなく、自然の中で遊ばせる経験を大切にする。
特に幼少期は、見る・触る・嗅ぐ・音を聞くなど、五感を使った経験を積む重要な時期。
ポイント
・土や自然に触れる
・さまざまな人、動物、環境と触れ合う
・過度に「汚い=悪い」と考えない
・五感を使って遊ぶ
・好奇心や冒険心を伸ばす
【2.清潔にしすぎない】
感染症対策として必要な衛生管理は大切だが、日常生活のあらゆる場面で殺菌・除菌をして、菌を徹底的に排除しようとする必要はない。
大切なのは、
「清潔」と「無菌」は違う
という考え方。
必要な手洗いなどはしつつ、子どもが土や自然、人と触れ合う機会まで奪わない。
【3.自然免疫には「練習」が必要】
本書では自然免疫を、スポーツの練習試合に例えている。
免疫細胞は体内をパトロールしながら異物を見つけ、それに対応する経験を繰り返している。
そのため、
「病原体をすべて避ける」のではなく、免疫が適切に働ける環境をつくる
という考え方が大切。
【4.抗菌・殺菌製品を使いすぎない】
空間除菌や身の回りの過剰なアルコール消毒などによって必要以上に菌を排除すると、自然免疫が刺激を受ける機会まで減らしてしまう可能性がある。
家庭内を完全な無菌状態にしようとしないこと。
ただし、感染対策をしなくていいという意味ではなく、必要な衛生管理と過度な除菌を区別する。
【5.食事:「腸が喜ぶもの」を食べる】
腸内環境を整えるためには、腸内細菌のエサとなる食品を積極的にとる。
代表例
・野菜
・豆類
・穀類
・海藻
・発酵食品
・大麦
・昆布
・わかめ
・ひじき
・さといも
・りんご
特に水溶性食物繊維やオリゴ糖は、善玉菌のエサになる。
【6.プロバイオティクスを取り入れる】
腸内でよい働きをする微生物や、それらを含む食品を「プロバイオティクス」という。
代表的なもの
・ヨーグルト
・漬物
・納豆
・味噌
ただし、菌との相性には個人差がある。
同じ商品をある程度継続して食べ、
・体調がいいか
・お腹の調子がいいか
・便の状態がどう変化したか
などを観察し、自分に合うものを探す。
【7.おやつは食事の合間のエネルギー補給】
小さな子どもにとってのおやつは、単なる嗜好品ではなく、食事だけでは足りないエネルギーを補うもの。
おにぎり、さつまいも、バナナなどもおやつになる。
選ぶ際は、
「糖・油・添加物が少なく、よく噛めるもの」
を意識する。
よく噛むことで満腹感を得やすくなり、食べすぎ防止にもつながる。
【8.好き嫌いとの付き合い方】
「好き嫌いは絶対ダメ」と厳しく考えるより、
「好きなものだからこそ、食べすぎないようにしよう」
と伝える。
ハンバーガーやピザなどの高脂肪食品、甘いお菓子などに偏ると、腸内細菌のバランスを崩す可能性がある。
禁止するというより、「何を・どれくらい食べるか」を子ども自身が考えられるようにする。
【9.腸内フローラは幼少期につくられる】
子どもの腸内フローラは幼少期に大きく形成され、その後も長く続くとされる。
特に3歳ごろまでは、できるだけ多様な菌と触れ合うことを重視。
「特定の菌だけを増やす」より、「多様な菌と出会わせる」。
そのため、外遊び、人との交流、食事など、いろいろな経路から菌と接することが大切。
【10.スキンシップと人との交流】
家族や友達など、さまざまな人との触れ合いも腸内環境づくりにつながる。
過剰に清潔な環境だけで育てるのではなく、人・自然・動物などとの適度な触れ合いを生活の中に取り入れる。
【11.腸と免疫・NK細胞】
腸内環境を整えることで免疫細胞が活性化し、NK細胞の働きにも影響する可能性がある。
NK細胞は自然免疫を担う細胞の一つ。
腸内細菌
↓
腸内環境
↓
免疫
というつながりを意識する。
【12.笑うこととストレス】
腸と脳は互いに影響し合っている。
ストレスを感じると交感神経が優位になり、腸の働きが悪くなりやすい。その結果、腸内環境にも影響する可能性がある。
一方、笑うことで副交感神経が優位になりやすくなり、腸の働きにもよい影響が期待できる。
子どもと、
・たくさん話す
・一緒に遊ぶ
・家族で笑う
こうしたことも、腸や免疫の観点から大切。
【13.便秘・下痢は「腸からのメッセージ」】
食べる
↓
消化する
↓
吸収する
↓
排出する
この一連の流れを支えているのが腸。
便秘や下痢は、腸内環境の状態を知らせるサインとして捉える。
便を単なる排泄物として扱うのではなく、日々の健康状態を確認する材料にする。
【14.「いい便」を観察する】
子どもがトイレに行ったら、ときどき便を観察する習慣をつける。
理想的な便の目安
・黄色~黄褐色
・バナナ状
・練り歯磨きのような硬さ
・強い悪臭が少ない
・水に浮く~少し沈む程度
反対に、
・黒っぽい
・赤い
・コロコロしている
・水っぽい
・強い臭いが続く
などの変化がある場合は、食生活や体調を振り返るきっかけにする。
【15.生活リズムと「体内時計」】
腸内環境は生活リズムとも深く関係する。
朝起きて夜眠くなるというリズムをつくっているのが体内時計。
生活リズムが乱れる
↓
体内時計が乱れる
↓
腸内環境にも影響する
そのため、
・朝は光を浴びる
・夜更かしを避ける
・食事時間を大きく乱さない
といった基本的な生活習慣が大切。
【16.排便しやすい生活リズムをつくる】
睡眠中は「消化管の清掃活動」が行われる時間とされている。
食事の時間が遅すぎると、寝る時間になっても胃腸に食べ物が残り、十分な活動が行われにくくなる。
本書では、
「夕食は就寝の2時間ほど前まで」
を一つの目安として紹介している。
朝の排便習慣をつくるためにも、睡眠・食事・起床のリズムを整える。
【17.「菌育」という食育】
通常の「食育」に加えて、子どもに菌との付き合い方を教える「菌育」という考え方。
たとえば、
「食べたものは自分の体だけじゃなく、お腹の菌たちのごはんにもなるんだよ」
と伝える。
難しい栄養学として教えるのではなく、子ども自身が「自分のお腹の中にも菌がいて、一緒に生きている」とイメージできるようにする。
【18.「うんち」を教材にする】
子どもが興味を持ちやすい「うんち」を、腸や健康について学ぶきっかけにする。
「うんちってどうして出ると思う?」
「食べたものの栄養を体が使って、残ったものがうんちになるんだよ」
など、日常会話の中で伝える。
毎日の排便をきっかけに、腸内細菌や食事、健康について親子で話す。
【19.子どもと実践したい「菌が喜ぶ生活」】
・3食きちんと食べる
・よく噛んで食べる
・甘いものを食べすぎない
・発酵食品や食物繊維を取り入れる
・自然の中で楽しく遊ぶ
・消毒液や殺菌剤を使いすぎない
・いろいろな人と触れ合う
・ゆっくり呼吸する
・朝の光を浴びる
・運動する
・ときどき大笑いする
まとめると、
「よく食べ、よく遊び、よく寝て、人と触れ合い、よく笑う」
という日常生活そのものが、腸を育てる。
【読後に残しておきたいこと】
子どもの健康のために「何を足すか」ばかり考える必要はない。
・外で遊ぶ
・いろいろなものを食べる
・必要以上に除菌しない
・人と触れ合う
・よく笑う
・しっかり眠る
・便の状態を見る
こうした日常生活そのものが腸内環境づくりにつながる。
「菌=悪いものだから排除する」という発想ではなく、「菌と共存しながら身体を育てる」という考え方が印象に残った。 -
Posted by ブクログ
腸の大切さがよくわかった。
本の内容を実践すると、ダイエットや便秘等にとても効果があると思う。
脳ではなく、腸を意識した食事を実践していきたい。
・腸内フローラは「健康をつくっている工場」のようなもの。病気、キレイ、幸せな気持ちでいられるかどうかも、腸内フローラ工場において腸内細菌という作業員たちがどれだけ調子よく仕事をするかで決まってくるそうだ。
「みなさん、腸内一面に広がる〝お花畑の工場〟で1000兆の腸内細菌作業員たちが毎日せっせと働いている様子をイメージしてみてください。そう思うと、「がんばれー!」と作業員のひとりひとりに声をかけたくなりませんか。 」
こういう声掛けがすごくイメージしやすい!
・腸は脳よりも前に生まれている。そして、脳よりも賢いという言葉にびっくり。確かに脳は甘いものに飛びつくが、腸はそんなことしない。ミミズは腸しかない。その生殖の話にまたびっくり。
・糖質を大量に入れているのは、脳のしわざ。目の前の料理に箸をつけるときや、もう一口、もう一品食べようかというときに、おなかに手を当てて腸の声に耳を傾けてみよう。「腸は本当にこれを食べたがっているのか」「腸は本当にもう一口、もう一品欲しがっているのか」とお伺いを立ててみる。
また、おいしそうなごちそうを前にすると、どうしても脳の衝動的食欲が頭をもたげてきてしまうものです。筆者はいつも〝どう、どう、落ち着け、落ち着け〟と自分の脳に引き下がるようにいい聞かせている。脳が冷静さを取り戻して引っ込んでくれれば、そうそう食べ過ぎることもありません。
・腸のことを考えて食事をしよう。食前キャベツ、酢玉ねぎ。納豆、発酵食品、海藻類。
・外遊びをたくさんして、土や自然とおおらかに触れ合う
・食品添加物を排除し、食物繊維や発酵食品を毎日食べて腸内細菌を大いによろこばせる
・肉を食べるときには野菜も食べよう
・腸はこの世界中でいちばんすぐれた名医である -
Posted by ブクログ
ネタバレ子どもの腸内フローラは3歳までに決まるという内容。
特に興味深かったのは、除菌・殺菌を徹底された第1子よりも、適当に育てられがちな第2子以降の方がアレルギーが少ないという話。自分自身、幼少期は手洗いなどが適当なタイプだったが、周囲より健康なのは納得感がある。
腸内細菌を増やすポイント:
自然分娩、母乳(帝王切開やミルクでも、その後の触れ合いや改善で大差はなくなる)
多様な生き物(人・動物)や自然、身の回りの物に触れさせる
ジャンクフード、糖分、脂肪分、添加物の多い食べ物を避ける(これらは菌のエサにならない)
なんとなく実践したいと思ったポイント
調味料や添加物を避けた食事を心がける(生協とか活用したい)
自然の中へ出かけたり、家庭菜園を取り入れたりする
赤ちゃんのスペースに危険なものを置かず、自由に触ったり舐めたりできる環境を整える -
Posted by ブクログ
腸活的な本は初めて読んだ。説得力がある研究を用いてわかりやすく説明されていて、勉強になったし、3歳になる前に読んでおいてよかったと思った。
以下が祖父母から「なめさせちゃダメ」等言われたときに言い返せるよう、個人的に覚えておきたい内容。
幸せになるための基本は何といっても「健康」。また。「幸せだな」と実感しながら生きていくにはドーパミンやセロトニンの「幸せ物質」が欠かせない。
腸内フローラは生まれた後に形成されるもので、遺伝の影響はほぼない。双子でも違う。どんな環境で誰に育てられるかが大きく影響。
土にいる土壌菌は腸内細菌の最大勢力、腸内に住まわせたい菌の代表。兄弟がいる赤ちゃんのほうがアレルギー症状を持つ可能性が低い結果も。
脳の発達は環境に左右される。生後3年までを「脳発達の臨界期」といいう、この時期に「感覚的経験」を数多く積むことで子供の脳は正常に発達していく。
そのために必要なのは裸足で走り回って泥んこになる等五感を使う遊びをすること。英語等の知識的な刺激を与えることではない。
「天才」と呼ばれるIQ121以上の人は7歳まではっ大脳皮質の厚さが平均より薄い。このあいだに早期教育を受けずに感覚的経験を積んだからと推測。
ペットのいる家庭で育つ赤ちゃんはアレルギーになりにくい体質に。動物園も効果的。
お母さん由来の抗体がなくなるころには、赤ちゃんは自身の免疫系を働かせて抗体を作れるようにならねば。そのためにいろいろなめて体に雑菌を取り込もうとしている。床には腸内細菌の最大勢力であり、腸内に住まわせたい菌の代表でもある日和見菌の土壌菌や大腸菌がいる。善玉菌だけを取り込んでも免疫は高まらず、少しだけ病原力のあるちょい悪金を取り込むことも必要だと赤ちゃんは知っている。
高度成長期以降、いきすぎた潔癖志向が高まり、赤ちゃんがちょい悪菌に触れる機会はどんどん少なく、免疫力を低下させるようになった。 -
Posted by ブクログ
「腸にいいこと」だけをやりなさい!
by 藤田 紘一郎
実験は、好奇心旺盛か臆病か、不安や恐怖を感じやすいか感じにくいかといった性格傾向に腸内細菌が関係している可能性を示唆しています。
「人の性格は腸内細菌によってつくられている」「人の性格傾向は腸内フローラの組成バランスによって決まってくる」という推論が出てくるのは当然だと言えるでしょう。
つまり、 アレルギーになるかならないか、免疫力が高いか低いか、病気になりやすいかなりにくいかといった〝体質〟の基本ベースは、生後 10 カ月までにどのような腸内フローラを築くことができたかで決まってくる わけです。
ミミズはほとんど腸だけで生きている生き物であるにもかかわらず、これだけの生命活動ができるのです。腸で考え、腸で動き、腸で消化し、腸でウンコをつくり、腸でセックスもして……きっと、ミミズはその日その日を精いっぱい生きて、何の不足も感じていないでしょう。 脳などなくても、日々のすべてが腸だけで事足りていて、完結しているのです。
私は、「生きる」ということをとことん突き詰めて、無駄なものをどんどん削っていくと、最終的に腸の機能だけが残るような気がしています。腸という臓器には、「最低限必要なものしかないけれど、これさえあれば十分に生きていける」という究極の生存機能がセレクトされて残されているのではないでしょうか。
見た目は普通なのに、食中毒菌が混入した食べ物があったとします。脳は、それを口に入れろという判断を下すことでしょう。でも、腸は、食中毒菌が入ると、「コイツは入れちゃダメだ」という判断を下して拒絶します。安全ではないものが入ってくると、嘔吐や下痢を起こして体外へ出そうとするのです。つまり、脳は口に入れるものが安全かどうかを判断することができませんが、腸はそれが判断できるということになります。
しかし、 日々の生活に根差した「どう生きるか」「どちらを選ぶか」という部分では、脳よりも腸のほうがかしこい選択をすることが多いと思うのです。 少なくとも「より健やかに生きていくための知恵」という点では、脳の判断よりも腸の判断に従うほうが利口なのではないでしょうか。
昔の人は、腸に心が宿っていることをおそらく生活感覚的に知っていたのではないでしょうか。 たとえば、「腹積もり」「腹を探る」「腹を見透かす」といったように、昔からその人の考えや魂胆が「腹」に宿っているようないい方がなされてきました。また、「腹が立つ」「腹の虫がおさまらない」「腹が煮えくり返る」などの感情表現にも「腹」が用いられてきましたし、「腹が決まる」「腹をくくる」といったように、覚悟や意思を固める表現にも「腹」が用いられてきました。
ちなみに、私は知る人ぞ知るウンコ・コレクターであり、世界各地へ出かけては、さまざまな民族のブツを持ち帰って研究しています。そのコレクションはすでに 10 万個を超えています。ウンコを調べれば、その人がどういうものを食べてどういう生活をしているのかがだいたいつかめるのです。 もちろん、国による違いも非常によく表れていて、いままででいちばん巨大だったのはメキシコ人のウンコ。メキシコはもともと陽気な国民性であり、自殺率が非常に低い国としても知られています。きっと、体内に腸内細菌がいっぱいいるから、精神を安定させるセロトニンなどの物質もたくさんつくられているのでしょう。ウンコの大きさと心身の健やかさの間にはとても深い関係があるのだと思います。
いままででいちばん巨大だったのはメキシコ人のウンコ。メキシコはもともと陽気な国民性であり、自殺率が非常に低い国としても知られています。きっと、体内に腸内細菌がいっぱいいるから、精神を安定させるセロトニンなどの物質もたくさんつくられているのでしょう。ウンコの大きさと心身の健やかさの間にはとても深い関係があるのだと思います。
腸内細菌をよろこばせる食べ物は 「お・な・か・は・す・き・や・よ」で決まり!
それにしても、体を守る免疫システムが腸に集中しているのは、どうしてなのでしょう。 その理由は、腸が「内なる外」だから。
これは、まさに腸内細菌が多いか少ないかで症状に差が出たということ。感染した児童は腸内細菌が少なかったために、O-157菌の侵入を許してしまった。一方、何の症状も出なかった児童は、たくさんの腸内細菌を持っていたために、O-157菌の侵入を許さずにやっつけてしまっていたわけです。
腸内細菌の量を増やすもっとも手っ取り早い手段は、食生活を改善してたっぷりの食物繊維を摂ること。毎日たくさんの食物繊維を摂って、たくさんのウンコが出ているようなら、大量の腸内細菌が活躍している証しです。また、腸内細菌を減らさないためには、食品添加物を減らしたり、規則正しいリズムで生活したり、リラックスしてゆったり行動したりといったことを心がけていく必要もあります。
腸内フローラは、わたしたちのおなかのなかに広がっている「自然」のような存在です。見渡す限りの花々に彩られたお花畑、しかも、ひとりひとりみんな違う固有のお花畑を持っています。
下痢の場合も、腸内細菌がろくに働けないような環境となるのは変わりありません。下痢というのは、腸内細菌が働く暇も与えられずに流されてしまっているような状況です。
みなさんは、私が自分のおなかのなかにサナダムシを飼っていたのをご存じですか? 初代がサトミちゃん、2代目がヒロミちゃん、3代目がキヨミちゃん、4代目がナオミちゃん、5代目がマサミちゃん、6代目がホマレちゃん……。長年にわたって彼女たちと暮らしを共にしてきたのですが、数年前に下痢をした際に不覚にもホマレちゃんを流してしまい、以来新しい彼女は見つかっていません。 なぜ、私がサナダムシを飼っていたのか。それは、インドネシアの奥地に行ったときに次のような疑問を持ったのがはじまりです。
なお、アレルギーを防ぐためには、腸内細菌の数が多いのはもちろん、その種類の多さがカギとなります。そして、腸内細菌の種類を増やすには、子供のころからいい菌も悪い菌も含めて多くの菌に触れる機会を持たねばなりません。第1章で、赤ちゃんが何でも口に入れてなめたがるのは腸内細菌を取り入れるための本能的行為であることを述べましたが、強い免疫力を得るには、自然界のさまざまな菌と触れ合って、できるだけ多くの種類を腸内へ取り入れていくことが必要なのです。 ところが、現代の日本では、行き過ぎた
すなわち、現在の日本でアレルギー性疾患に苦しむ人が増えたのは、「キレイ社会」がもたらしたツケなのです。
もし、アレルギー性疾患の克服を願うのであれば、私はただちに次の3つを実践することをおすすめします。 ①家のなかから、殺菌・抗菌・除菌をするためのグッズをすべて排除する ②外遊びをたくさんして、土や自然とおおらかに触れ合う ③食品添加物を排除し、食物繊維や発酵食品を毎日食べて腸内細菌を大いによろこばせる じつにシンプルですが、これらを実践に移せば、腸内細菌の数や種類が増えてきて、アレルギーにはむかっていくための底力がついてくるはず。
脳は糖を欲しがり、腸は糖を嫌がる。 50 歳を過ぎたら、糖質制限を心がけよう はっきり申し上げましょう。 50 歳を過ぎたら腸には糖質は必要ありません。
私は、かねてから日本人は医療に頼り過ぎだと感じています。 多くの人は、体調が悪くなったり病気になったりしたら医者を頼るのが当然だと思っていることでしょう。でも、病院へ行く前の段階で「自分でできること」はたくさんあるのではないでしょうか。
ウンコは腸というパートナーからのメッセージのようなもの。調子よく働いているときは、立派なウンコを出してくれますし、いまひとつ調子がよくないときは、硬いウンコや軟らかいウンコを出してきます。そして、こりゃダメだというときは、便秘や下痢で不調のメッセージを送ってくるのです。
すなわち、 太っているかやせているかには、腸内フローラが大きく影響していたのです。
そもそも、腸と肌とは、同じルーツを持つ〝親戚〟のような間柄です。
発生学的に見ても、腸と肌は同じ外胚葉から生まれています。分裂を繰り返した受精卵はしばらくするとちくわのような筒状になるのですが、ちくわの外側に形成されていくのが肌であり、ちくわの内側に形成されるのが腸なのです。だから、腸は「内なる肌」のような存在だということになります。
男性のペニスや女性のヴァギナだって、もともとは腸だったのが変化してできた器官なのです。だから、わたしたちも、ペニスが勃起してムズムズするときや、ヴァギナがほてってもんもんするようなとき、さかんに〝腸〟で性欲を感じているといえるのかもしれません。
そして、そういうふうに腸がよろこぶような相手となら、長く友好的な関係を築いていけるものなのです。男と
女の相性も、いちばんのカギは、「同じものを食べて素直においしいと感じられるかどうか」ではないでしょうか。結婚して一緒に暮らすようになれば、ほとんど毎日同じものを食べていくことになるわけですから、相手と自分のおなかのなかの腸内細菌のフィーリングが合うことが重要なのです。
ですから、みなさんが相性ぴったりの異性を選ぶのであれば、何度も食事デートを重ねてみて、食事後に腸の声に耳を澄ませてみてはどうでしょう。もし〝この人と食事をするといつもおいしいし、腸がよろこんでいる感じがする〟のなら、その人とは腸内細菌の相性もぴったりなのかもしれません。
幸せか不幸かは、 腸で決まっていた! 人の幸せは、腸においてつくられています。幸せな気分になれるか、不幸な気分になるかは、腸のコンディションによって左右されています。幸せか不幸かは、腸が決めているといってもいいでしょう。 いったいどうして、そんなことがいえるのか? それは、セロトニンやドーパミンなど「幸せ物質」のもとが、腸内細菌によってつくられているからです。
じつは、人体のセロトニン量は、約 10 ミリグラムほどです。そのセロトニンは100%腸でつくられていて、全体の約 90%が腸に存在しています。残りの8%は血小板に取り込まれ、脳に存在しているセロトニンはたった2%しかありません。 セロトニンは、わたしたちの心の健康を左右するくらいの大切な物質です。その 90%が腸にあるのですから、心の健康に対し、腸がいかに大きな影響力を持っているかがおわかりいただけるのではないでしょうか。
うつ病は、もはや〝一般的な病気〟だといっていいでしょう。きっと、みなさんの周りにも、何人かはこの病気になった方がいるはず。最近は「誰それがうつ病で……」と聞いても、そんなに驚かなくなったような気がします。
ところが、こんなに増えている病気なのに、うつ病は、いまだに原因もわかっていないし、治療法も確立していないのです。いったいどうしてなのでしょうか。
それは薬で症状を抑える方法を用いているからだと思います。 薬に慣れると効果が薄れ、さらに薬を増やすという悪循環が脳のセロトニンを増やすどころか、腸まで壊しているの
うつ病をはじめとした心の病気を患う患者さんには、腸内環境が悪く、腸内細菌が少ない傾向が顕著です。また、腸内環境の悪化がうつ病をもたらす原因なのではないかということを示唆する研究報告もたくさんあります。
先にも紹介しましたが、カナダ・マックマスター大学の研究グループは、「行動的なマウス」と「臆病なマウス」の腸内細菌を互いに移し替えたところ、両者の性格や行動がすっかり入れ替わったと報告しています。
物事は「頭で考える」よりも、 「腸で考える」ほうがうまくいく!
きっと、腸には「人を見る目」があるのかもしれませんね。第3章では、好きな人と食事をしていると腸内環境がよくなって、嫌いな人と食事をしていると腸内環境が悪くなる
ことについて述べましたが、〝お、この人とは相性がいいぞ〟〝ああ、この人とは相性サイアクだ〟〝こいつは信用しちゃいかんぞ〟といったことを、何となく感じ取って発信してくれているのかもしれません。
ただ、私は最近よく思うのですが、脳で考えていることって、わりと「どうでもいいこと」が多いような気がするのです。年をとってくると、とくにそう思います。それに比べると、腸で考えていることには、これから生き永らえていくために実践的に役立つ部分が多いような気がします。
なぜなら、 腸は「究極のありのまま」だからです。 腸は「虚飾」や「我慢」とはまったく無縁の存在です。他人の目を気にすることもありませんし、ヘンに格好をつけることもありません。 無理に自分を抑えることもありませんし、自分を曲げることもありません。出しゃばる
こともなく、遠慮をすることもなく、自分を大きく見せようともせず、小さく見せようともせず、「いつもの自分」「素の自分」を保ちながら、自然のリズムに従って、日々淡々と自分の役目をこなしています。
腸は、すべてを悟りきった仙人のように執着を捨てています。ひとつだけ執着していることがあるとすれば、それは、ただただ「生きること」です。
腸が知覚しているのは「いま、ここ」のことだけ。 腸にとって大事なのは、「いま、この状況で何をすべきか」「いま、とるべき行動は何なのか」ということ。 つまり、「この瞬間、この瞬間を、どう対処してどう乗り越えていくか」を考えるだけで精いっぱいなのです。
専門は寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。 -
Posted by ブクログ
どの健康本でもやっぱり
腸と運動!
・・・以下メモ・・・
腸内フローラは幸せを作って出荷する工場のようなもの
お母さんの膣から菌をもらえる
→う〇こからももらえるから出したほうがいいらしい笑
初乳からももらえる
→数ヶ月で初乳による免疫効果がなくなるから、ワクチンが必要
ワクチンは獲得免疫、自分で作るのが自然免疫
→ナチュラルキラー細胞
→腸がいいとこれが多い
三歳までに菌が決まる
→外から新しい菌がやってきても前から住んでる菌に追い出されてしまって定住できない
→菌の数は増やせる
「菌が喜ぶ生活」
・3食きちんと食べる
・よく噛んで食べる
・甘いものを食べすぎない
・消毒液や除菌剤を使いすぎない
・自然の中で楽しく遊ぶ
・いろいろな人と触れあう
・ゆっくり呼吸をする
・お日様の光を浴びる
・運動をする
・時々大笑いをする" -
Posted by ブクログ
ネタバレ①50歳過ぎたら長寿のための体に(メタボ検診は無意味)。週2回は肉の日を。オリーブオイル、ガーリックで焼き、肉は野菜と一緒によく噛んで食べる。②3時間待って3分診療(時間がないので→コレステロールの多い肉や卵を控えましょう)に頼ってはいけない。血管をきれいにするのは、卵の黄身、大豆、小魚。 藤田紘一郎 著「50歳からは肉を食べ始めなさい」、2014.2発行。
人は125歳まで生きられる。50歳が健康長寿の分かれ目。三浦雄一郎氏の元気の元は「メタボ」にあり。元気な百寿者はみんな肉もりもり。菜食主義の人に元気な百寿者はいない。子供と高齢者に必要な栄養素は異なる。50歳からは炭水化物や甘味を控え、肉を。コレステロールと血圧は少し高めが健康にいい。血管をきれいにするにはレシチンを含む卵の黄身、大豆、小魚を。そして、噛めば噛むほど毒素は消える。(唾液の酵素が活性酸素を無毒化)また、人間の体は化学物質に慣れていないので注意を。藤田紘一郎「50歳からは肉を食べ始めなさい」。
藤田紘一郎「50歳からは肉を食べ始めなさい」、2014.2発行、再読。気付きの点: ①三浦雄一郎の快挙は「メタボ」②コレステロールと血圧は少々高めが健康にいい ③血管をきれいにするには、卵の黄身、大豆、小魚 ④噛めば噛むほど毒素は消える(唾液酵素の抗酸化作用)⑤断食しなくてもデトックスはできる。断食は腸に負担が大。排便こそ人体最高のデトックス ⑥健康は腸が9割。 なお、著者は、2021.5.14、誤嚥性肺炎でお亡くなりに。享年81。
藤田紘一郎「50歳からは肉を食べ始めなさい」、2014.2発行、再読。①コレステロールと血圧は少々高めがいい(コレステロールの薬は効果が少なく副作用が大きい。また、コレステロールを無理に下げると早死にする)②動脈硬化の原因は「肉」ではなく「活性酸素」③噛めば噛むほど毒素は消える(唾液が活性酸素を無毒化)④50歳からは「肉」、野菜と一緒に(肉は生活習慣病の予防。50歳が健康長寿の分かれ目)⑤血管をきれいにするのは、卵の黄身、大豆、小魚 ⑥腹が「グーッ」と鳴ってから食べる。
腸の役目は、消化吸収、免疫、解毒。食べ過ぎては腸が疲れ命を縮める。体は食べたものでできているので素食も命を縮める。藤田紘一郎「50歳からは肉を食べ始めなさい」、2014.2発行。①コレステロールと血圧は少々高めが健康にいい ②血管をきれいにするのは、卵の黄味、大豆、小魚 ③動脈硬化の原因は「肉」ではなく「活性酸素」④前向きな意欲は、性ホルモンがつくる。性ホルモンの材料は肉や卵などのコレステロール。男性は筋肉を増やし、女性は大豆を食べる ⑤食物繊維よし。白米、パン、麺類、砂糖などの白く精製されたもの悪し。 -
Posted by ブクログ
カイチュウ博士藤田紘一郎先生の寄生虫本。
先に読んだ「目黒寄生虫館物語」と一緒に、娘の夏休み課題対策として。
両冊とも、寄生虫研究者たちは変わり者で優しく、「人間でも動物でも大便を集めて調べるの大好き!!」な人たちだという感じだった(笑)
こちらの笑うカイチュウでは、まずは昨今の日本における寄生虫研究の縮小化を憂いている。
日本は清潔になったし、寄生虫の研究も一段落でこれ以上の必要はないんじゃないかということ。
そういえば私が子供の頃やっていたギョウチュウ検査も今はない。
しかし実際には次々に新しい寄生虫たちが発見されたり、新たな病気を運んだりしている。
最近話題のトキソプラズマ、アニサキスなどは実際に死者も出たり問題となっている。
また、化石生物の寄生虫を調べることにより生命の進化が分かるなど、多角的な研究も行える。
研究とはその分野だけでなく、他の分野に繋がり合っていくのだから、寄生虫分野も新たに進んで新たな研究成果が知りたいですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ腸内には善玉菌、悪玉菌、デブ菌ヤセ菌である日和見菌が存在。そして最近の研究では腸内の菌の中で日和見菌が多くを占める。ヤセ菌が好む食事をとること(ヤセ菌は高食物繊維・低脂肪の食事を好む)で日和見菌の性質をヤセ菌へと傾けさせ、ヤセ菌になびく善玉菌を増やす食事をする事で痩せる体質になるという内容。
自分はこの栄養学には賛同できるので参考にしたい。
メモ欄にヤセ菌が好む食材及び詳細を記述。
▼ヨーグルトについて
・私達の腸には生後1年の間にすみついた乳酸菌やビフィズス菌である〈マイ善玉菌〉が生きている。新たに入ってきたどんなに素晴らしい菌であっても、あなたの腸と相性が合わなければ、3〜7日で排泄されてしまう。なので菌は生きて届かなくても良く、必要なのは乳酸菌群がいた溶液。マイ善玉菌の仲間の菌を育てた溶液は、マイ善玉菌のエサにとなる。マイ善玉菌を育てる事が重要。
・ヨーグルト400g食べると、脂肪分が多いため、デブ菌のエサになる。なので上澄み、ホエイを飲むだけがおススメ。
▼オリゴ糖100%で善玉菌を増やす。
▼体型はさほど太ってないのに、お腹だけポッコリしている人は食物繊維不足が考えられる。 -
購入済み
潔癖社会にNO!
消臭・抗菌・潔癖社会は人格の狭量さにも影響するというのはなんかうなずくものがあった。自分も最近、窮屈な世の中だなぁと痛感した出来事があったから。
この先日本はもっと面倒になる。