あらすじ
「こころの病」は、脳だけでなく、食べ物や腸内細菌までも含めた、からだ全体の問題だった――。この十年で、精神疾患とアレルギー性疾患が二倍以上も増えた理由、脳と免疫系が密接に影響しあうメカニズム、セロトニンなど神経伝達物質生成における腸内細菌の重要な役割……「こころの免疫力」をつけるための革命的パラダイム。
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Posted by ブクログ
いわゆる現代病で急増している「うつ病」などの精神疾患が脳や精神の問題だけでなく、体の問題、特に腸内細菌の減少が起因しているという話で非常に内容的に興味深い本でした。
腸というのは第二の脳と言われており、腸の働きが脳に影響を及ぼすというのは驚きでしたね。
精神病の特効薬は抗うつ剤の摂取ではなく、食物繊維や乳酸菌などの摂取による腸内細菌の増加を含めた規則正しい食生活の改善が大きいと説いており、トランス脂肪酸の摂取は危険であること、免疫力を高めるNK細胞の働きなど、なるほどな!と感心しっぱなしでした。
コレステロールというのは別に悪い要素ではないという話も驚きでした。
但し、精神疾患は食生活の改善が大きなウェイトを占めるが、カウンセリング(コミュニケーション)の重要性についても書かれていますね。公私ともに身の丈に合わせ無理の無い生活を送るのが良いということですね!
Posted by ブクログ
「こころの病気」を防ぐには「こころの免疫力」を高める必要がある。そのためには、(薬に頼るのではなく)遠回りでも正しい食生活を送って腸内細菌を活性化することが重要。納得できる箇所も多かった。
Posted by ブクログ
免疫学の立場から、脳の働きを考えるというのはとてもびっくりした。そして、その体の免疫を支えるのが腸の状態。さらにその腸を正常に保つには、正しい食生活をすることによって、腸内のバランスを維持する菌たちを保たなければいけないということ。
いかに、食べるという行為が大事なことを痛感しました。
バランスのよい食事。これが一番の薬ですね。
Posted by ブクログ
うつ病等の「こころの病」の現状、原因、治療が書かれている。
専門的に書かれているところもあり、少し難しく感じたが、内容の信憑性が高いと感じた。
現状について。
日本では年間自殺者数3万人。
日本の治療法は薬に頼り、先進国の中では治療のやり方が遅れている。
治療(予防)について。
こころの病気を治すには腸内細菌を増やし、免疫力を高める(野菜や菌を採る)。免疫力の約70%に腸内細菌が関係しているから。
楽しく生きる。
ポジティブな思考をする。
規則正しい生活をする。
これらにはメカニズムがあり、それらのことが書かれています。
特に、食事については詳しく、そしてそんなに食事って大事だったんだ、って感じました。
Posted by ブクログ
藤田先生の他の本も読んでいるが、それと比べて文章が少し難しく感じた
アレルギーもうつ病も清潔で便利な暮らしを手に入れた代償なのだろうか
食べ物がいかに大事か気づかされる
「風が吹くと桶屋が儲かる」的な、「食物繊維を摂るとうつ病がいなくなる」ようなメキシコと比べるのは面白い 自殺にも関係している
Posted by ブクログ
●幸せは腸から。
→幸せ(神経)物質
ドーパミン、セロトニン
→ドーパミン、セロトニンは食べ物・タンパク質から
→ビタミンB.Mと腸内細菌必要
→腸内細菌の餌の食物繊維が多く必要
→糞便少なく腸内細菌減少
●心の病の治療には、
免疫力の向上が必要→ドーパミン、セロトニン→腸内細菌→食物繊維、楽しさ
●腸は第二の脳
→動物が最初に持った器官 腸
●フライドポテトが腐らない
→ショートニング
→フライドポテト、ドーナッツ
→トランス脂肪酸
→マーガリン、コーヒーフレッシュ