輪渡颯介のレビュー一覧

  • 藁化け 古道具屋 皆塵堂

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    元々がホラーのシリーズですが、だいぶ前からコメディ寄りにはなっていましたが、今作ではホラーがもうホント申し訳程度・・・よりさらに少な目。いやでも、もうもはやホラー的な要素を期待して読む人も皆無といってもいいシリーズだしなあ。自分もそうなので別にこれはこれで満足だったから問題なしです。
    あとがきでも書かれている通り、巳之助主役ということでそもそもコメディ全開ではありましたけど。

    でも最後の巳之助がちょっと潔いというかかっこよすぎませんかね?なんか話を畳むために無理にかっこよく描いた感がでてしまった・・・のは邪推でしょうか?

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    2024年11月25日
  • 悪霊じいちゃん風雲録

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    薬種屋の若旦那の伊勢次と、貧乏御家人の七男の文七郎は、それぞれ自分の祖父の幽霊が見える。

    伊勢次の祖父の幽霊は、店で聞いてきた噂話を伊勢次に解決させようとおどろおどろしい姿で出てきては伊勢次を怖がらせる。

    得意先の店で夜な夜な聞こえる謎の足音の正体を突き止めるべく
    怖がりな伊勢次と血の気たっぷりに文七郎が、お化け退治に挑む。

    お化けから見えてきた、ある絵師が描いた掛け軸を狙う人々の存在に気づき、泥棒退治にまで発展したこと。

    続きがあるならシリーズもので読んでみたい。

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    2024年10月29日
  • 蔵盗み 古道具屋 皆塵堂

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    今回も一人入って最後に出て行った。
    そしてますます太一郎が頼りがいのある男に。
    皆塵堂って実は幸せの館?それとも不幸のリハビリ施設?
    最後の大団円が大阪のお笑い舞台のようだった。

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    2024年10月23日
  • 猫除け 古道具屋 皆塵堂

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    太一郎はメインではなかったけど、再登場した時は別人かと思うほど立派だった。
    今回は猫がたくさん登場したけど、必ずしも可愛いだけじゃなく、やはりところどころ残酷。物語といえど読んでて眉間に皺がよる。
    2作目メインの庄三郎、本当に辛いことばかりだけど、皆塵堂で憑き物が落ちてまた一歩前に進めたのが良かった。3作目もまた違うメインが出てくるのかな?

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    2024年10月20日
  • 捻れ家 古道具屋 皆塵堂

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    〈古道具屋皆塵堂〉シリーズ第12作。
    安定の面白さでテンポよく読めた。

    今回は、筆職人の念次郎が得意先の若旦那・松助と飲みに行った途中で奇妙な料理屋に迷い込んだところから始まる。
    まるで迷い家のように誰もおらず、時間も季節もめちゃくちゃなその料理屋で松助が姿を消す。途端に火事が起きたのか煙に巻かれ気を失う念次郎。
    その後道端で寝ていた念次郎は円九郎に起こされ、清左衛門に連れられ皆塵堂へ。

    例によって皆塵堂に住み込むことになるのだが、これまでの話のようにここで怖い目に遭うということはない。
    何しろ念次郎は松助探しに忙しいのだ。
    しかも松助の実家・松葉屋に事の次第を知らせに行くと訳ありの様子で

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    2024年07月17日
  • 捻れ家 古道具屋 皆塵堂

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    おなじみの皆塵堂シリーズ。前作から新たに加わった新キャラお縫ちゃんが・・・と思ったら、でないのかよ。いかにもこれからでますよ感が満載だったから・・いやまあいいんだけど。
    今回は筆職人の念次郎と若旦那が奇妙な料亭に迷い込む。どうにか脱出できた念次郎だったが若旦那はその料亭にとらわれてしまった。おなじみの皆塵堂の面々で謎を解き、若旦那救出に挑む。

    いつも通り面白かったです。例によって例のごとくな感じですが。しいて言えば語り手が念次郎ということでコメディ要素が控えめ。その辺は円九郎関連でほとんどが賄われている印象。これはこれでいいんだけど円九郎のダメっぷりが若干しつこい。茂蔵も似たような立ち位置で

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    2024年05月16日
  • 祟り神 怪談飯屋古狸

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    怪談飯屋古狸シリーズ、3部作のうちの2作目。

    最近読んだ皆塵堂シリーズの新作の怖さが物足りなかったせいか、こちらは程良い怖さで面白く読めた。虎太に限らず、どのシリーズもキャラはほんわかとしていてとても良い分、怪異の怖さの匙加減が難しいところ。
    で、このシリーズはやっぱり虎太のキャラが良き。阿呆というか、のん気というか、絶妙に聡いところもあって、キャラの好き度が増していってます。皆塵堂シリーズの魚屋との邂逅場面が「怨返し」だけでなくこちらでも読めたのもサプライズ。更に、あのお爺さんも。「怨返し」を結構最近読んでいたので、記憶に残っている人物だったのだけれど、分かる人には分かる、くらいのゲストキ

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    2023年08月23日
  • 髪追い 古道具屋 皆塵堂

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    古道具屋皆塵堂シリーズ、9作目。

    今回は皆塵堂に持ち込まれた曰くつきの古道具にまつわるものではなく、巳之助の子分の茂蔵が開けてしまった箱をめぐる怪異噺。
    怪異描写は相変わらずの結構な怖さだけど、皆塵堂メンバーのセリフ回しが楽しくて楽しくて、スルスルと読めます。やっぱりこの皆塵堂メンバーが一番好きだな。今回、箱に封じられた髪束に込められた怨念をどう始末つけるか、ですが、実に太一郎らしい始末で良かった。単なる怨霊退治にならず、霊を見ることができる太一郎だからこその采配かな。それをちゃんと汲み取ってあげる伊平次もさすが。

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    2023年04月05日
  • 怨返し 古道具屋 皆塵堂

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    古道具屋皆塵堂シリーズの第十弾。いつもながらの連作ホラーコメディ。というかもはやホラー感はほとんどないですねえ。ホラー苦手って人もこのシリーズは余裕なんじゃないですかねえ。
    そしていつも通りの軽快な読み口でした。面白かったです。若干軽すぎな気持ちもないでもないですかね。最後がちょっと駆け足っぽいなと思いました。もっとじっくり読みたかったですが、いつも「これくらいのページ数で」って決められてるんですかね。本の厚さいつも同じくらいだし。そう考えるとシリーズおなじみの登場人物や皆塵堂の描写説明が人数増えてくにしたがって圧迫してしまってるんですかね。物語にがっつり絡む人以外の説明ははぶいちゃてもいいん

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    2023年03月23日
  • 祟り神 怪談飯屋古狸

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    ネタバレ

    今巻もバッタバッタ祟り殺されていくオカルトミステリー時代小説。
    生霊、幽霊、殺人、自殺、強盗皆殺し、そして巡る御神木の祟り。
    そこに繋がるのか、とスッキリしつつも恐ろしく、楽しい虎太の日常物語、猫かわいい。
    次巻で完結らしいですが、是非番外編などで続いて欲しいなぁ。

    喧嘩っ早くて短気で阿呆なちょっと流されやすい虎太がいいキャラなのです。
    あと美味しいどこ取りしていく団子www
    彼の物語もあったら嬉しいな〜(*´艸`)

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    2023年03月12日
  • 髪追い 古道具屋 皆塵堂

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    曰く品が集まる古道具屋皆塵堂シリーズ第9作。
    あとがきにある通り、シリーズが『しれっと』再開してからは第二作となる。

    今回はいつもと趣向を変えて、新規の登場人物はなし。
    元遊び人の茂蔵が酔った勢いで祠にある木箱を開けると、中には長い髪の毛の束があり、それが襲って来た。慌てて元に戻し逃げ帰るも、翌朝祠からは木箱が消えている。

    ホラー部分は怖いのだが、それを上回るコメディ要素とテンポの良さで楽しく読める。

    最初、茂蔵と円九郎がごっちゃになっていた。二人とも小者感たっぷりだし『巳之助に逆らえない男』なのだが、茂蔵は聞き込みは上手くやっているしチーム皆塵堂に上手く溶け込んでいる。ちょっと外して巳

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    2022年07月03日
  • 古道具屋 皆塵堂

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    訳あり商品承ります
    別に困りませんし
    安く買って
    安く売ります

    ただ、呼ばれるように誰か
    人が
    流れ着きます

    最初は…
    一番使える奴です

    んで
    その後は結構
    猫三昧小説でしょうかね?

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    2022年05月31日
  • 髪追い 古道具屋 皆塵堂

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    皆塵堂シリーズの最新作。
    今回メインを張るのはの遊び人の茂。ダメ人間は円九郎にお株を奪われている感があるので、久々に登場したら結構しっかりした人になっていたような印象。考えてみたらそんなにダメな描写の人物でもなかった気がする。猫も助けてたしな。
    いい意味で相変わらずのストーリーで安心。強いて言えば、増えすぎて収集がつかなくなった猫はいったん打ち止め宣言くらいでしょうか。たしかに増えたからと言って猫が減っていく描写はみたくない。人死にの描写よりも抵抗あるな。ある意味。

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    2022年05月17日
  • 呪い禍 古道具屋 皆塵堂

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    古道具屋皆塵堂シリーズ、8作目。
     
    祝、シリーズ再開!!
    輪渡さんの作品の中ではやっぱりこのシリーズが一番好き。ホラーとコミカルのバランスがちょうど良い。前作から間が空いたので、この人誰だっけ?状態の人もいたけど、概ねお馴染みのメンバーで嬉しいやら、懐かしいやら。欲を言えば、太一郎の出番がもう少し欲しかったかな。しかしながら、今作の主役、麻四郎さんも真面目でついつい応援したくなるキャラであるの間違いない。千右衛門さんの正体は分かりやすくて、ストーリーのオチ自体は意外性がほとんどなかったけど、麻四郎さんはまた何かしらで皆塵堂メンバーと絡んで欲しいな。

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    2021年08月03日
  • 呪い禍 古道具屋 皆塵堂

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    シリーズ再開!だそうで。嬉しい限りです。今回から文庫書き下ろしの形態なようで。文庫派の自分としてもさらに嬉しい。
    内容は・・・いつも通りですね。変わらぬ面々による変わらぬ楽しさ。新たに麻四郎さんという人物が登場しますが、これまでの人に比べて若干パンチが弱いというか普通の人というか・・・あんまり濃いキャラクターばかりだと収集つかなくなりそうでもあるからこれはこれでまあいいんですかね。次回作もとても楽しみに待っています。

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    2021年06月16日
  • 別れの霊祠 溝猫長屋 祠之怪

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    溝猫長屋シリーズ、5作目最終巻。

    とうとうこのシリーズも最終巻。正直、最初は皆塵堂シリーズの方が好きだったなぁと思っていたんだけど、今はもう子供たちが愛しくて寂しくなっちゃう。前巻で、お多恵ちゃんの事件が解決し、今作では早々に4人の子供たちがそれぞれ奉公などで長屋を卒業したうえ、猫も野良太郎も先生までもが居なくなって、寂しさ満開だったのに、やっぱり最後はね、そうこなくっちゃ。途中すっかり先生の存在を失念してて、何て美味しい登場の仕方なんだとついニンマリ。ここにきて登場した新キャラもまだまだ活躍出来そうな気配があるし、これで完結と言わず、ぜひ文庫書き下ろしで続けていただきたいものです。

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    2021年03月11日
  • 欺きの童霊 溝猫長屋 祠之怪

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    溝猫長屋の三作目。

    なぜか飛ばしてしまったらしい。
    もう無いと思っていたクッキー缶をあけたら、
    チョコクッキーが残っていたような気分。
    シリーズが終わってしまったと思っていたせいか、
    面白く感じた。

    幽霊の臭いを嗅いで、聞いて、見るという恐ろしい能力を
    お使いの銭を落とした言い訳に使おうとするとは、
    随分幽霊になじんできた長屋の男の子たち。
    その力の源、お多恵ちゃんの悪口を言って、
    いつも順番が狂って来るというややこしい事態に。
    そこへ箱から出てしまう箱入り娘のお紺が、
    男の子たちを幽霊の出そうなところへ連れ出す。

    幽霊がでるので、当然人の生き死にの話になるのだが、
    そこにあまり「情」が

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    2020年07月07日
  • 優しき悪霊 溝猫長屋 祠之怪

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    ネタバレ

    溝猫長屋の二作目。

    相変わらず、祠のお多恵ちゃんに振り回されている溝猫長屋の男の子たち。
    大きい空き家でかくれんぼをして、幽霊を嗅いで、聞いて、見る。
    そして死体がみつかり、
    その幽霊が告げた名前の男が次々と殺される。

    自称箱入り娘のお紺がいい味を出してきて、
    謎解きでも活躍していて面白かった。
    まあでも、犯人を自殺に追い込む結末には納得がいかない。

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    2020年02月19日
  • 溝猫長屋 祠之怪

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    Tさんのおすすめ。

    猫がうろうろする溝猫長屋。
    昔亡くなった女の子の祠があり、
    そのお多恵ちゃんが子供たちを見守っている。
    というか男の子たちを厳しく育てている。

    なぜか長屋の一番年上の男の子たちが、
    幽霊の(死体の?)臭いをかぎ、
    声を聞き、そして見るようになる。

    とうとうその年になった男の子たちがそうとは知らず、
    昔子供が殺された家に入り込み、
    その子供の幽霊と遭遇する羽目に。

    幽霊を分割して感じるという設定は面白いし、
    近所の自称箱入り娘も良い感じだが、
    寺子屋の先生が暴力志向なのはちょっと。

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    2020年02月18日
  • 古道具屋 皆塵堂

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    ネタバレ

    少し話が軽過ぎるかなあという気がしなくも無いですが、病院の待合いとか、電車の中とかで、細切れに軽く読むのに丁度良く面白いです。

    幽霊の見える古道具屋の倅、
    倅の幼馴染みの人の良い棒手振り魚屋さん、
    倅の修行先の古道具屋の旦那さん、
    修行先の小僧さん、
    修行先のお得意さんのご隠居さん
    が主な登場人物です。



    最後の話は切なくかわいそうでした。
    小さな子供が不慮の事故で死ぬほど悲しいことは無いです。最後は良かったね、という話です。
    5歳の子供が、一緒に溺れた妹を助けられなくても誰もあなたを責めたりしないよ。仕方のないことでしたよ。

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    2019年12月15日