輪渡颯介のレビュー一覧
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古道具屋皆塵堂シリーズ、8作目。
祝、シリーズ再開!!
輪渡さんの作品の中ではやっぱりこのシリーズが一番好き。ホラーとコミカルのバランスがちょうど良い。前作から間が空いたので、この人誰だっけ?状態の人もいたけど、概ねお馴染みのメンバーで嬉しいやら、懐かしいやら。欲を言えば、太一郎の出番がもう少し欲しかったかな。しかしながら、今作の主役、麻四郎さんも真面目でついつい応援したくなるキャラであるの間違いない。千右衛門さんの正体は分かりやすくて、ストーリーのオチ自体は意外性がほとんどなかったけど、麻四郎さんはまた何かしらで皆塵堂メンバーと絡んで欲しいな。 -
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溝猫長屋シリーズ、5作目最終巻。
とうとうこのシリーズも最終巻。正直、最初は皆塵堂シリーズの方が好きだったなぁと思っていたんだけど、今はもう子供たちが愛しくて寂しくなっちゃう。前巻で、お多恵ちゃんの事件が解決し、今作では早々に4人の子供たちがそれぞれ奉公などで長屋を卒業したうえ、猫も野良太郎も先生までもが居なくなって、寂しさ満開だったのに、やっぱり最後はね、そうこなくっちゃ。途中すっかり先生の存在を失念してて、何て美味しい登場の仕方なんだとついニンマリ。ここにきて登場した新キャラもまだまだ活躍出来そうな気配があるし、これで完結と言わず、ぜひ文庫書き下ろしで続けていただきたいものです。 -
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溝猫長屋の三作目。
なぜか飛ばしてしまったらしい。
もう無いと思っていたクッキー缶をあけたら、
チョコクッキーが残っていたような気分。
シリーズが終わってしまったと思っていたせいか、
面白く感じた。
幽霊の臭いを嗅いで、聞いて、見るという恐ろしい能力を
お使いの銭を落とした言い訳に使おうとするとは、
随分幽霊になじんできた長屋の男の子たち。
その力の源、お多恵ちゃんの悪口を言って、
いつも順番が狂って来るというややこしい事態に。
そこへ箱から出てしまう箱入り娘のお紺が、
男の子たちを幽霊の出そうなところへ連れ出す。
幽霊がでるので、当然人の生き死にの話になるのだが、
そこにあまり「情」が -
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<溝猫長屋>シリーズ第二作。
新作が出たのかと思ったら、過去作品の文庫化だった。
面白いから再読してしまったが。
通り魔に殺されてしまった『お多恵ちゃん』の祠をお参りするようになって、霊感を持ってしまった溝猫長屋の少年四人組。
今回は幽霊が次に殺される人物の名前を告げる「優しい幽霊」。しかし何故か下手人の名前は告げない。そこに「優しい幽霊」ならではの理由があった。
しかしこれは手習い所の師匠・小宮蓮十郎が言うように優しさではない。結果的にたくさんの人が殺されているのだから。
なんて書くとシリアスな怪談話かと思われがちだが、輪渡さんの作品なので軽快。
パターンとしては少年四人組のうちの三人が -
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こういうのって一期一会だよなあと、本屋さんでみかけて気になったものは購入するようにしています。読むのが何年もあとになることもありますけれど(だからダブリ買いをちょこちょこしてしまう)
これは多分、夏くらいに購入してずっと枕元に積んであったもの。ついに読んだよ! 読んだよー。
最初の話はぎこちなくて、なんとなく固くって、このまま最後までいくと辛いかも、なんて若干の心配がありましたが、2話からはそうでもなくって、するすると読むことができました。結構おもしろいじゃんあっさりしてるけど! とか。
もし、不満をあげるなら
なんで最初のキャラクター紹介に鮪助がいないんだ、ここ大事でしょうぉぉぉ(い