輪渡颯介のレビュー一覧

  • 髪追い 古道具屋 皆塵堂

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    皆塵堂シリーズの最新作。
    今回メインを張るのはの遊び人の茂。ダメ人間は円九郎にお株を奪われている感があるので、久々に登場したら結構しっかりした人になっていたような印象。考えてみたらそんなにダメな描写の人物でもなかった気がする。猫も助けてたしな。
    いい意味で相変わらずのストーリーで安心。強いて言えば、増えすぎて収集がつかなくなった猫はいったん打ち止め宣言くらいでしょうか。たしかに増えたからと言って猫が減っていく描写はみたくない。人死にの描写よりも抵抗あるな。ある意味。

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    2022年05月17日
  • 呪い禍 古道具屋 皆塵堂

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    古道具屋皆塵堂シリーズ、8作目。
     
    祝、シリーズ再開!!
    輪渡さんの作品の中ではやっぱりこのシリーズが一番好き。ホラーとコミカルのバランスがちょうど良い。前作から間が空いたので、この人誰だっけ?状態の人もいたけど、概ねお馴染みのメンバーで嬉しいやら、懐かしいやら。欲を言えば、太一郎の出番がもう少し欲しかったかな。しかしながら、今作の主役、麻四郎さんも真面目でついつい応援したくなるキャラであるの間違いない。千右衛門さんの正体は分かりやすくて、ストーリーのオチ自体は意外性がほとんどなかったけど、麻四郎さんはまた何かしらで皆塵堂メンバーと絡んで欲しいな。

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    2021年08月03日
  • 呪い禍 古道具屋 皆塵堂

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    シリーズ再開!だそうで。嬉しい限りです。今回から文庫書き下ろしの形態なようで。文庫派の自分としてもさらに嬉しい。
    内容は・・・いつも通りですね。変わらぬ面々による変わらぬ楽しさ。新たに麻四郎さんという人物が登場しますが、これまでの人に比べて若干パンチが弱いというか普通の人というか・・・あんまり濃いキャラクターばかりだと収集つかなくなりそうでもあるからこれはこれでまあいいんですかね。次回作もとても楽しみに待っています。

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    2021年06月16日
  • 別れの霊祠 溝猫長屋 祠之怪

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    溝猫長屋シリーズ、5作目最終巻。

    とうとうこのシリーズも最終巻。正直、最初は皆塵堂シリーズの方が好きだったなぁと思っていたんだけど、今はもう子供たちが愛しくて寂しくなっちゃう。前巻で、お多恵ちゃんの事件が解決し、今作では早々に4人の子供たちがそれぞれ奉公などで長屋を卒業したうえ、猫も野良太郎も先生までもが居なくなって、寂しさ満開だったのに、やっぱり最後はね、そうこなくっちゃ。途中すっかり先生の存在を失念してて、何て美味しい登場の仕方なんだとついニンマリ。ここにきて登場した新キャラもまだまだ活躍出来そうな気配があるし、これで完結と言わず、ぜひ文庫書き下ろしで続けていただきたいものです。

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    2021年03月11日
  • 欺きの童霊 溝猫長屋 祠之怪

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    溝猫長屋の三作目。

    なぜか飛ばしてしまったらしい。
    もう無いと思っていたクッキー缶をあけたら、
    チョコクッキーが残っていたような気分。
    シリーズが終わってしまったと思っていたせいか、
    面白く感じた。

    幽霊の臭いを嗅いで、聞いて、見るという恐ろしい能力を
    お使いの銭を落とした言い訳に使おうとするとは、
    随分幽霊になじんできた長屋の男の子たち。
    その力の源、お多恵ちゃんの悪口を言って、
    いつも順番が狂って来るというややこしい事態に。
    そこへ箱から出てしまう箱入り娘のお紺が、
    男の子たちを幽霊の出そうなところへ連れ出す。

    幽霊がでるので、当然人の生き死にの話になるのだが、
    そこにあまり「情」が

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    2020年07月07日
  • 優しき悪霊 溝猫長屋 祠之怪

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    ネタバレ

    溝猫長屋の二作目。

    相変わらず、祠のお多恵ちゃんに振り回されている溝猫長屋の男の子たち。
    大きい空き家でかくれんぼをして、幽霊を嗅いで、聞いて、見る。
    そして死体がみつかり、
    その幽霊が告げた名前の男が次々と殺される。

    自称箱入り娘のお紺がいい味を出してきて、
    謎解きでも活躍していて面白かった。
    まあでも、犯人を自殺に追い込む結末には納得がいかない。

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    2020年02月19日
  • 溝猫長屋 祠之怪

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    Tさんのおすすめ。

    猫がうろうろする溝猫長屋。
    昔亡くなった女の子の祠があり、
    そのお多恵ちゃんが子供たちを見守っている。
    というか男の子たちを厳しく育てている。

    なぜか長屋の一番年上の男の子たちが、
    幽霊の(死体の?)臭いをかぎ、
    声を聞き、そして見るようになる。

    とうとうその年になった男の子たちがそうとは知らず、
    昔子供が殺された家に入り込み、
    その子供の幽霊と遭遇する羽目に。

    幽霊を分割して感じるという設定は面白いし、
    近所の自称箱入り娘も良い感じだが、
    寺子屋の先生が暴力志向なのはちょっと。

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    2020年02月18日
  • 古道具屋 皆塵堂

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    ネタバレ

    少し話が軽過ぎるかなあという気がしなくも無いですが、病院の待合いとか、電車の中とかで、細切れに軽く読むのに丁度良く面白いです。

    幽霊の見える古道具屋の倅、
    倅の幼馴染みの人の良い棒手振り魚屋さん、
    倅の修行先の古道具屋の旦那さん、
    修行先の小僧さん、
    修行先のお得意さんのご隠居さん
    が主な登場人物です。



    最後の話は切なくかわいそうでした。
    小さな子供が不慮の事故で死ぬほど悲しいことは無いです。最後は良かったね、という話です。
    5歳の子供が、一緒に溺れた妹を助けられなくても誰もあなたを責めたりしないよ。仕方のないことでしたよ。

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    2019年12月15日
  • 優しき悪霊 溝猫長屋 祠之怪

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    <溝猫長屋>シリーズ第二作。
    新作が出たのかと思ったら、過去作品の文庫化だった。
    面白いから再読してしまったが。

    通り魔に殺されてしまった『お多恵ちゃん』の祠をお参りするようになって、霊感を持ってしまった溝猫長屋の少年四人組。
    今回は幽霊が次に殺される人物の名前を告げる「優しい幽霊」。しかし何故か下手人の名前は告げない。そこに「優しい幽霊」ならではの理由があった。
    しかしこれは手習い所の師匠・小宮蓮十郎が言うように優しさではない。結果的にたくさんの人が殺されているのだから。

    なんて書くとシリアスな怪談話かと思われがちだが、輪渡さんの作品なので軽快。
    パターンとしては少年四人組のうちの三人が

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    2019年09月18日
  • ばけたま長屋

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    怖がりなのに、おばけにとことん関わることになった弦次。 笑っちゃ気の毒なんだけど、笑ってしまう。 でも、そのおばけ騒動は、なんだか切ない。 最後の最後のあれは、特にひどい。 あれで、成仏できていますように。 あいつのためじゃなく、おばけさんのためにそう思う。 愉快な三五郎や、おばけ運のない朔天さんにも、また会いたい。

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    2018年10月22日
  • 蔵盗み 古道具屋 皆塵堂

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    三作目で、またまた皆塵屋の奉公人(被害者?)が替わった。太一郎も庄之助も顔を出すので、このまま人がどんどん増え続けるシリーズなのかもしれない。(登場人物を覚えるのが苦手なので、ちょっと心配。)太一郎より巳之助のほうが、たくさん登場している。でもって、結果的には猫の鮪助が一番偉いということがわかった。

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    2018年02月27日
  • 古道具屋 皆塵堂

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    こういうのって一期一会だよなあと、本屋さんでみかけて気になったものは購入するようにしています。読むのが何年もあとになることもありますけれど(だからダブリ買いをちょこちょこしてしまう)

    これは多分、夏くらいに購入してずっと枕元に積んであったもの。ついに読んだよ! 読んだよー。

    最初の話はぎこちなくて、なんとなく固くって、このまま最後までいくと辛いかも、なんて若干の心配がありましたが、2話からはそうでもなくって、するすると読むことができました。結構おもしろいじゃんあっさりしてるけど! とか。

    もし、不満をあげるなら

    なんで最初のキャラクター紹介に鮪助がいないんだ、ここ大事でしょうぉぉぉ(い

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    2018年02月04日
  • 猫除け 古道具屋 皆塵堂

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    再読。
    『曰く品』も構わず扱う古道具屋《皆塵堂》で今回修業するのは『陰気なすっとこどっこい』の庄三郎。
    彼の重すぎる身の上を癒すには、恐ろしくてお気楽な《皆塵堂》はピッタリか。
    やはりキャラクターが良い。
    気を遣っているんだか面白がっているんだか分からない店主、超現実主義で仕事が出来すぎる小僧、店の経営状況など気にしない地主、猫が好きすぎる乱暴な魚屋、水と鰻と猫が大嫌いなのに何故か猫に空かれる古道具屋若旦那。
    全体の雰囲気もホラーとおとぼけが上手く噛み合っていてテンポ良く読めた。
    最後も上手く収まり、いつものオチ。

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    2017年04月16日
  • 迎え猫 古道具屋 皆塵堂

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    あ~、今回も面白かった♪
    なにしろ、いつもにもまして、猫さんがたくさん♪
    そして、巳之助さんが活躍?(笑)
    それにしても、最後の庄三郎さん、驚かせてくれるな~。

    あとがきを読んで、そうか、このシリーズってホラーだったんだ!と気付く始末。
    確かに、幽霊とか祟りとか、呪いとかを解決していくお話だった、と目からウロコ。
    続きがすぐに読みたくて、ここからは単行本でいくことにして、すでに手元にあったりする。
    楽しみ。

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    2016年09月11日
  • 蔵盗み 古道具屋 皆塵堂

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    今回、皆塵堂にやってきたのは、濡れ衣で首になった店への復讐を心に誓う男。
    目的のためとはいえ、よく働くね~(笑)
    再登場の礼蔵さんが活躍したのも、なんだか嬉しい。
    それにしても、巳之助の女性を判断する基準の優先順位には笑った!さすが、巳之助。それでこそ!
    素敵な奥様が見付かるといいね。
    そして、茂蔵もなんだか憎めない。
    先が楽しみでたまらない。

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    2016年09月10日
  • 猫除け 古道具屋 皆塵堂

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    新登場の庄三郎。
    辛い過去も、伊平次にかかればあっさりしたもの(笑)
    でも、伊平次や太一郎、巳之助に、救われていくことにほっとする。
    巳之助が、いいやつ過ぎて本当に面白い。
    太一郎も、父親との仲が修復されて、どこかふっきれたようだし。ま、猫や水が平気になる日がちゃんとくるかは謎だけど(笑)
    猫除けの根付の一件は吹きだしちゃった(笑)
    続きがとっても楽しみ。

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    2016年09月08日
  • 古道具屋 皆塵堂

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    面白かった!
    皆塵堂の主人の伊平次が個性的すぎる♪
    幽霊の見えるたちの太一郎が、曰くつきの商品の集まる皆塵堂へ修業に行くことでいろんなことが動き出す。
    長男である太一郎が、なぜ、1度は跡取りの座から降ろされたのかの謎は意外なもの。父親は、彼を疎んじたわけではなかったことにほっとした。
    太一郎の幼馴染巳之助がいい味を出している。
    彼と美津との経緯は、冷や冷やさせられたけど、ま、いいところに着地したという感じかな。
    シリーズの続きが楽しみ。

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    2016年09月04日
  • 蔵盗み 古道具屋 皆塵堂

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    シリーズ第3弾。
    今回ネコと太一郎の出番は少なめ。
    それでもやっぱり個性的なキャラクターが
    ストーリをより面白くしてくれています。
    今回はホラー<ミステリーっぽさを感じた1冊でした。
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    宮越礼蔵の名前のルビ、2巻も3巻も本編では「らいぞう」なのに、今回の人物紹介で「れいぞう」となっていたのが、ちょっと気になりました。

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    2016年09月04日
  • 迎え猫 古道具屋 皆塵堂

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    ネタバレ

    猫!猫!子猫!
    いつもよりコメディ色強め?でもちゃんと怪談も入ってますよ!
    大満足。
    太一郎、早く猫に慣れなされ~。

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    2016年06月26日
  • 猫除け 古道具屋 皆塵堂

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    「古道具屋 皆塵堂」シリーズ第二弾。
    可愛い表紙と魅力的な登場人物たちでマイルドにはなっているけれど、きちんと怪談。
    今回皆塵堂に現れたのは、朴訥で真面目なのにツキに見放された不運な男 庄三郎。これが本当に可哀そう。第三話「憑いているのは」では、そんな彼に憑いているものの正体が明らかに....とは言っても厄病神ではない。
    前作で主人公だった太一郎もちゃんと実家の若旦那として引き続き主役級で参加。考えてみれば曰く品を扱うこのシリーズには欠かせない存在なのだから当然。猫が苦手な太一郎と猫の鮪助とのやりとりはいつも微笑ましい。

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    2016年06月04日