【感想・ネタバレ】呪い禍 古道具屋 皆塵堂のレビュー

あらすじ

料理屋・福芳で修行するも、やむを得ない事情から店を辞めることになってしまい、途方に暮れていた麻四郎。

困って街を歩いていると、古くからの知り合いである千右衛門に声を掛けられ、皆塵堂を紹介される。
どうやら人手が足りないらしく、ひとまず十日ほど試しに働いてみることに。

麻四郎が店番を手伝っていると、呉服屋の弥平という男が訪れ、やけに綺麗な壺を「ただで引き取ってほしい」という。
おかしな話だが、峰吉の巧みな交渉によって、壺数個を買うことを条件に、綺麗な壺を引き取ることに。

だがその晩、麻四郎がふと目を覚ますと壺の口から人の手が出てきていて……!?
その幽霊の正体とは? そして、麻四郎の不運の本当の理由とは。

大人気シリーズ、3年ぶりの待望の新刊!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

あとがき読んだところ、
辞めます宣言からの心機一転だったシリーズ新作だったようで

そこに気づかないまま手にしたんで
ちょっとばかり説明的な部分が長えなぁ
と思ってました(^◇^;)

まだまだ伸びしろあるに決まってるシリーズだとおもうんで
シリーズ再開
有り難いです

0
2022年06月23日

Posted by ブクログ

まさかの!!!再会!!!!!!!
もう皆塵堂メンバーに会えるのがうれしくて!!!!!!!
本屋さんでスキップしそうになりました笑

個人的に太一ちゃんの活躍が薄かったのだけが心残りですが、最近(というと語弊があるけど)はずっとそんなかんじだったしなー。主だし、仕方がないかな。次作に期待。

というか、次作!ありそうな雰囲気!

ありがとうございます輪渡先生!
ありがとうございます関係者様!

幸せなひと時を過ごせました~!

0
2021年06月13日

Posted by ブクログ

やった、皆塵堂再開!
今回の主人公は、なぜか小さな不運に見舞われ続ける麻四郎。
いい奴なのにねぇ。何かとお気の毒。
でも、皆塵堂周辺のみんなは相変わらずで、再会が嬉しい。
幽霊を全く信じなくて、とんでもな呪いを受けちゃってる連助もあいかわらずw
冒頭、麻四郎と千右衛門が会ったあの経緯は案の定だったわー。ま、かなりバレバレだったから。
麻四郎の身の振り方にも決着がついて、皆塵堂は、きっと引き続き曰く付きのあれこれが集まる、と。
どんなものが集まるか楽しみ。
峰吉はメンタル強すぎて人間離れしたあの主従は、何があってもぶれないから。
さて、お次はどんなことが起こるかな。

0
2021年05月28日

Posted by ブクログ

古道具屋皆塵堂シリーズ、8作目。
 
祝、シリーズ再開!!
輪渡さんの作品の中ではやっぱりこのシリーズが一番好き。ホラーとコミカルのバランスがちょうど良い。前作から間が空いたので、この人誰だっけ?状態の人もいたけど、概ねお馴染みのメンバーで嬉しいやら、懐かしいやら。欲を言えば、太一郎の出番がもう少し欲しかったかな。しかしながら、今作の主役、麻四郎さんも真面目でついつい応援したくなるキャラであるの間違いない。千右衛門さんの正体は分かりやすくて、ストーリーのオチ自体は意外性がほとんどなかったけど、麻四郎さんはまた何かしらで皆塵堂メンバーと絡んで欲しいな。

0
2021年08月03日

Posted by ブクログ

シリーズ再開!だそうで。嬉しい限りです。今回から文庫書き下ろしの形態なようで。文庫派の自分としてもさらに嬉しい。
内容は・・・いつも通りですね。変わらぬ面々による変わらぬ楽しさ。新たに麻四郎さんという人物が登場しますが、これまでの人に比べて若干パンチが弱いというか普通の人というか・・・あんまり濃いキャラクターばかりだと収集つかなくなりそうでもあるからこれはこれでまあいいんですかね。次回作もとても楽しみに待っています。

0
2021年06月16日

Posted by ブクログ

終わったはずのシリーズを再開したからか、メインの登場人物は同じように愛すべきキャラのままだったけど、今までと少し流れが違う感じがした。
円九郎はいつまでたっても真っ当にならないし、連助も幽霊とニアミスしてるのに、太一郎の呪いのせいで全く気がつくことがない。
いつか円九郎は謙虚になって、連助は太一郎に感謝する日がくるのかな?

0
2024年11月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本作の問題人物は,腕の良い料理人ながら,勤め先の営業不振で自ら職を辞した麻四郎。親戚の料理屋で雇ってもらおうとしたところタイミングが良くないのでしばらく待ってくれと言われ,その間料理人以外の仕事をしておけと言われ塩の振り売りに身をやつしている。ある日,修行中に気にかけてくれていた老人に出会い,皆塵堂に行くように勧められる。前作までの連助や円九郎も引き続き登場し,ドタバタを繰り広げる。
「何かが起こる店」
富士見屋の弥平という男が怪しげなツボを買い取ってほしいとやってくる。峰吉はタダでもいらないと一度は突っぱねるが,店先に置かれたいくつかの品を買い取るという交換条件で引き取ることになる。しかし夜中に物音で目を覚ました麻四郎は暗闇に壺が倒れていてその口から男の頭が出てくるのを見てしまう。
「足音の主」
大工の作五郎という男から家のいらない道具をまとめて引き取って欲しいという依頼を受け,伊平次と麻四郎が引き取りに行く。女房が誰もいない2階で不審の物音がするといい,取り合わなかった作五郎と喧嘩をして実家に帰ってしまったという。しかし,伊平次と麻四郎も物音を聞いてしまい,原因を調査することになる。
「正しい楽しみ方」
伊平次が知り合いの古道具屋から良くないものを掴まされてしまったので引き取って欲しいと依頼を受ける。皆塵堂に新しい奉公人が入ったと聞いて様子を見に来た連助は麻四郎とともに引き取りに行ってほしいと頼まれる。その前に麻四郎は米屋で働いている円九郎に連助残し方を聞く。円九郎は連助に幽霊を見せて一泡吹かせたいと考えていて,麻四郎にも協力してほしいと頼む。そして引き取りに行った先は丸屋という店の蔵で。連助と二人で蔵の中に入った麻四郎は,不穏な空気を感じ,やがて実際幽霊を見るのだが,なぜか連助は絶妙なタイミングで幽霊を見ないで済んでしまう。流石の麻四郎もいらつくのだが...。
「開かない引き出し」
麻四郎の親戚で最初雇ってもらおうとしていた店の芝蔵が皆塵堂に呼ばれてやってきて,麻四郎の知らない呪いの話を知らせる。
一方木綿問屋の上総屋からの依頼で道具を引き取りに行くことになった麻四郎は円九郎を連れて行くことになる。ものは引き出しが開かなくなってしまった鏡台。上総屋の娘にいいところを見せようとした円九郎は力任せに鏡台の引き出しを開けようとする。するとついに開いた引き出しから老婆の頭が飛び出して...。
「のろいか」
芝蔵が熊谷に住む自分の父親惣兵衛を連れて皆塵堂を訪ねてくる。騒兵衛は前回芝蔵がした話についてより詳しいことを話すという。そして,太一郎が麻四郎が出会った幽霊たちについて素性を明らかにする。

0
2023年04月30日

Posted by ブクログ

皆塵堂シリーズ第8弾。前作でシリーズ終了ということだったが、三年ぶりの再開である。
料理屋で修行中だった麻四郎が店を辞めることになり、知り合いの紹介で皆塵堂で働くことに。さっそく幽霊を見たりして地味に不運が続くのだが‥
太一郎や巳之助はもちろんのこと、以前皆塵堂で働いていた連助や円九郎も登場して相変わらずの姿を見せてくれて嬉しい。今回の主人公麻四郎はこれらのメンバーに比べると普通の良い人でストーリーもわりと地味な方だが、幽霊が出てもほっこりする読後感はいつも通りで面白かった。

0
2022年01月30日

Posted by ブクログ

幽霊がついていたり、曰く付きの古道具ばかりが集まる皆塵堂。
15歳にもなるが外見は可愛い小僧、中身は強かな超現実主義の商売人、「峰吉」。店主でありながら四六時中釣りばかりに出掛けてしまい頼りになるや否や不明な主人、伊平次。そして大家の清右衛門。

今回の主人公は、ついてない麻四郎。腕はいいが人が良すぎる料理人。

ひょんなことから、皆塵堂で働くことを勧められ。。。


全編が実は麻四郎にまつわることでハッピーエンドになるのではあるが、回を重ねてこのシリーズも登場人物もこなれて読むうちに、凸凹な人間の集まるこの店の魅力に引き込まれる。

0
2021年11月07日

Posted by ブクログ

“祝・皆塵堂再開”ということで、しれっとシリーズ第八弾です。

今回、皆塵堂で働くことになったのは、人が良くて真面目な元料理人の麻四郎。
彼に立て続けに起こる“地味な不運”は果たして“呪い”によるものなのでしょうか・・・。
まずは、久々に皆塵堂メンバーに再会できて嬉しいですね。良くも悪くも相変わらず・・と言いたいところですが、峰吉の“客察知センサー”と巳之助の“猫馬鹿データ”がさらにパワーアップしている気がします。
そして『祟り婿』に登場した連助と『影憑き』に登場した円九郎も再登場。
頑なに幽霊を信じなくて太一郎を敵視する連助に、またもやイラっとさせられましたが、峰吉の言う“正しい連助の楽しみ方”に、目から鱗が落ちたような気持になりました(笑)。これで私も“連助を楽しむ”ことができるかも?
ついでに麻四郎が言うていた“峰吉の正しい楽しみ方”も知りたいものです。
せっかくシリーズ再始動したのに、太一郎の出番がちょっとしかなくて寂しかったので、今後はもっと登場して欲しいです。という事で次作も楽しみにしております。

0
2021年08月22日

Posted by ブクログ

何故か『曰く付き』の品と不運な男が引き寄せられる〈古道具屋皆塵堂〉。前作「夢の猫」のあとがきで『完結編』と書いてあったことはなかったことになっている…つまりシリーズは続くということらしい。好きなシリーズなので嬉しいことではある。

今回〈皆塵堂〉で働くことになったのは麻四郎。料理人として長年勤めていた料理屋からリストラされ退職金もなく、当てにしていた親類の居酒屋で働くことも出来なくなり振り売りの仕事でしのいでいて…という典型的な転落振り。そんな折に知り合いの料理屋の主から紹介されて〈皆塵堂〉で働くことに。
早速働かない店主・伊平次や相手によって見事に態度を使い分ける小僧・峰吉、『曰く付き』の品による怪異という〈皆塵堂〉の洗礼を受ける。

麻四郎の『不運』は一つ一つは小さなものなのだが、重なれば呪いか?と疑いたくなる。居酒屋を営む親類から聞かされた話は正にその疑いから確定になりそうなものだったが、真相は。そして麻四郎の『不運』は収まるのか。
タイトルの「呪い禍」は多分「コロナ禍」に引っ掛けているのだろうが、もう一つ、「呪いか?(呪いなのか、そうじゃないのか)」というダジャレでもあるようだ。
オチはこれまでの輪渡さんらしい脱力系。

シリーズ再開ということで、これまで〈皆塵堂〉で働いていた男たちも再登場。
隣の米屋で働く円九郎は相変わらず怠けることばかり考えているようだが、米俵を担ぐくらいは出来るようになった(その後が笑える)らしいし、女性の前ではキリッとしている。
間抜けな呪いを掛けられた連助は相変わらず幽霊や化け物を見ないし信じない。目の前に幽霊がいるのにほどけた褌の紐を閉め直すのに必死。間が良いのか悪いのか。
〈銀杏屋〉の若旦那・太一郎は猫が苦手なのに相変わらず猫に追いかけられている。だが彼の目利きは確かで安心出来る。
そして〈皆塵堂〉で働いてはいないがレギュラーの巳之助。相変わらずの猫好きは変態レベルで町内の飼い猫から新たに産まれた猫まで全て把握している。引き取り手探しから猫の快適な暮らしのためなら部屋主を蔑ろにすることすら当たり前。
峰吉の達観も感心レベル。大家で世話好きな清右衛門が何故か円九郎にだけ厳しいのも笑える。

麻四郎が周囲に振り回されてばかりのキャラクターなのかと思っていたら、時に峰吉より先に客の応対をしようと対抗意識を持ったり(負けるけど)クセのある男たちを上手く使う方法を考えたりとなかなか逞しい。

ちょっと盛り上がりにかける話ではあったが、いつものユーモラスな輪渡作品らしさを楽しめた。このくらいのユルさが良いのかも知れない。

※古道具屋皆塵堂シリーズ一覧
(★はレビュー登録あり)
①「古道具屋皆塵堂」
②「猫除け」★
③「蔵盗み」
④「迎え猫」★
⑤「祟り婿」★
⑥「影憑き」★
⑦「夢の猫」★
⑧「呪い禍」(本作)★

0
2022年03月23日

「小説」ランキング