輪渡颯介のレビュー一覧

  • 狐憑きの娘 浪人左門あやかし指南
    甚十郎に縁談が持ち上がった。相手は手習い塾の師匠の娘で、怪談話し好きの狐憑きの噂がある。ところが甚十郎がかなり乗り気になる。甚十郎が、今回もとんでもないほどの恐がりぶりを発揮してくれる。左門は、またもやタダ酒を飲んでいる。
  • 狐憑きの娘 浪人左門あやかし指南
    珍しくメインキャラに絡む女っ気が…!と思いつつ読み終わったら解説にほぼ同じ感想が書かれてました。
    しかも古道具屋シリーズまで読みたくなる罠がもれなく付いております。
    「古道具屋 皆塵堂」「猫除け 古道具屋 皆塵堂」の2作が出ているのですね。文庫化したらチェックしたいところ。
  • 無縁塚 浪人左門あやかし指南
    怪談ミステリ。時代小説だけどミステリと言いたくなります。
    そこからそう繋がってそうなるのか!という読後のスッキリさは癖になるかも。
    苅谷さんは相変わらずかわいそうな役回りでした。
    次作も楽しみ。
  • 狐憑きの娘 浪人左門あやかし指南
    左門シリーズ4作目です。
    ひょうひょうとした左門と生真面目な甚十郎が、
    相変わらず楽しいやり取りをしてます。
    ただここまで来ると流石に幽霊話の裏が読めてしまいますね。
    このシリーズは毎回幽霊話が随所に挿入されて、
    事件や一見不思議に思われる出来事の重要な伏線になっています。
    読む方もそれが分かってい...続きを読む
  • 捻れ家 古道具屋 皆塵堂
    表紙の絵に吊られて手にしたけど、この作品の前に10作以上シリーズが書かれているので、登場人物の関係性がよく分からない部分があって、今一ピンと来なかった。でも、何となく面白そうだ。
  • 闇試し 古道具屋 皆塵堂
    およそ小僧らしくない峰吉。その妹は大店の養女になっていた。その妹、お縫は「大の幽霊好き」
    太一のように、目では見えないものの、幽霊を救ってやりたい志が。

    今回はそのお縫いの幽霊修行となった。
  • 闇試し 古道具屋 皆塵堂
    皆塵堂シリーズ第11作。

    今回は久しぶりに太一郎が主人公。〈銀杏屋〉の若旦那として、霊能力者としては第一作から一回りも二回りも成長した太一郎が、このシリーズでどんな活躍を見せるのか…という話には勿論ならない。そのわけはあとがきにて書かれている。

    物語は太一郎視点で進むが、主人公は峰吉の妹・お縫と...続きを読む
  • 闇試し 古道具屋 皆塵堂
    シリーズ第十一弾。

    曰く物ばかりの品ぞろえでお馴染みの古道具屋〈皆塵堂〉を舞台にした、おとぼけ怪談(?)連作五話が収録されております。

    浅草の古道具屋〈銀杏屋〉の主・太一郎は幽霊が視える能力の持ち主。
    そんな太一郎の元に、大店の札差〈大和屋〉の養女・お縫が“ある物を見てほしい”とのことでやってき...続きを読む
  • 闇試し 古道具屋 皆塵堂
    皆塵堂シリーズの最新作。帯などの紹介にある通り新キャラ投入です。
    そしてあとがきで書かれているんですが、たしかに最近太一郎の能力がチートすぎてでてきたら解決!になってしまうのが・・・と思っていましたが、ここへきて能力に制限みたいなものが。なるほど。これで以降の作品へも出しやすくなりますね。

    という...続きを読む
  • 掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南
    堀割ー地面を掘った水路。お堀です。
    メフィスト賞で珍しく時代小説です。
    浪人左門あやかし指南でシリーズ化されているようです。
    解説者もおっしゃる通り、ミステリ+時代小説+怪談=捕物帳 という図式です。
    江戸の怪談を挟み、その怪談を利用した事件が起こり、世の中に不思議はないのです。という流れかと思いま...続きを読む
  • 攫い鬼 怪談飯屋古狸
    怪談飯屋古狸シリーズ、3部作最終巻。

    3部作なだけあって、前2作も含めた事件の謎の回収となっている。今回は怖いというより、「犬の恩返し」のようにほんわかとした不思議エピソードが良かったな。お悌の父親の亀八の正体は、途中で何となく予想がついた。まぁ、悪くない結末で何より。でも、虎太のキャラが結構好き...続きを読む
  • 怨返し 古道具屋 皆塵堂
    シリーズ第十弾。

    越ケ谷宿の旅籠で働く藤七は、亡くなった旅籠の主人で伯父の仁兵衛の遺品に憑いていた幽霊を見てしまいます。
    どうも仁兵衛は昔、「すっぽんの桑次郎」という異名で借金の取り立てをしていたらしいことが判明。
    この曰く付きの遺品を元の持ち主たちに返す為に江戸に行くことになった藤七ですが・・・...続きを読む
  • 怨返し 古道具屋 皆塵堂
    古道具屋皆塵堂シリーズ、10作目。

    幽霊が憑いた叔父の遺品を元の持ち主に返すため、「知りたがりの藤七」こと甥の藤七が江戸に出向き、皆塵堂メンバーの助けを借りつつ、叔父の正体、遺品の謎を解き明かす。

    皆塵堂メンバーとのやり取りはいつもながらに楽しいんだけど、「知りたがりの藤七」だけに話がしばしば脱...続きを読む
  • 髪追い 古道具屋 皆塵堂
    本作では新しい登場人物はなく,皆塵堂に居候することになるのは巳之助の弟分,茂蔵である。
    「朽ち祠」
    茂蔵が以前の遊び仲間との花見の宴の帰り道,ほろ酔い気分で歩いていたところ奇妙な祠を見つけて,つい扉を開けて,御神体が入っていると思われる箱を開けてしまう。するとそこから女の髪の毛らしきものが飛び出して...続きを読む
  • 呪い禍 古道具屋 皆塵堂
    本作の問題人物は,腕の良い料理人ながら,勤め先の営業不振で自ら職を辞した麻四郎。親戚の料理屋で雇ってもらおうとしたところタイミングが良くないのでしばらく待ってくれと言われ,その間料理人以外の仕事をしておけと言われ塩の振り売りに身をやつしている。ある日,修行中に気にかけてくれていた老人に出会い,皆塵堂...続きを読む
  • 怨返し 古道具屋 皆塵堂
    〈古道具屋皆塵堂〉シリーズ第十作。
    好きなシリーズではあるが、作家さんが書かれているようにこんなに長いシリーズになるとは思わなかった。

    今回の主人公は越ケ谷宿の旅籠で働く藤七(とうしち)。自分を引き取り育ててくれた伯父・仁兵衛が亡くなり、その息子で従兄弟・与吉に頼まれて仁兵衛の遺品を持ち主に返すた...続きを読む
  • 祟り婿 古道具屋 皆塵堂
    今作の中心人物は行き倒れて拾われて居候になったとかでなく,普通の商家の息子,連助。連助は幽霊とか呪いとか祟りとかを一切信じないばかりか,信じている人間をばかにするような男。それが皆塵堂の噂を聞いて,真実を明らかにすべく従業員として乗り込んできたという設定。しかしそれには訳があった。とは言え実際に皆塵...続きを読む
  • 蔵盗み 古道具屋 皆塵堂
    橘屋という大店の手代だった益次郎は,主人にも可愛がられゆくゆくは娘の婿にして家を継がせ用途考えられていたが,ある時見に覚えのない,店の金を盗んだという濡れ衣を着せられ追い出されてしまった。店を恨み,強盗に入るか,火付けでもしてやろうかと考えていたところ,名を知られた盗賊・甚左に声をかけられ,押し込み...続きを読む
  • 髪追い 古道具屋 皆塵堂
    シリーズ第九弾(一旦完結→再開を経て)。

    酔った勢いで祠の戸を開けて、封印されていた箱を開けてしまった茂蔵。
    中には女の髪が詰められていて、なんとその長い髪が茂蔵を襲ってきて・・・。

    基本ユルいのですが、怪異描写は何気に怖いこのシリーズ。
    襲う髪の毛は、不幸な目に遭って自害したお此さんというおか...続きを読む
  • 髪追い 古道具屋 皆塵堂
    皆塵堂シリーズ第9弾。
    今回は前にも登場した茂蔵の話。酔った勢いで祠の中に入っていた箱を開けて封印されていたものを出してしまった彼は、怪異を止めようと皆塵堂の面々とともに箱を探すことに‥
    真面目になったがやっぱり遊び人にも憧れる、ちょっと間抜けな茂蔵のキャラがほっこりしていい感じ。ストーリーとしては...続きを読む