輪渡颯介のレビュー一覧

  • 夢の痕 古道具屋 皆塵堂

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    シリーズ第十四弾。

    古道具屋〈皆塵堂〉の向かいの油屋の小僧・参太は、曰く付きの古道具に囲まれながらも平然としている峰吉に、幽霊を見せて震え上がる姿を見てみたいと思います。
    そこで幽霊話を仕入れては、峰吉に幽霊を見せようと奮闘しますが・・。

    ということで、今回は「峰吉に幽霊を見せて怖がらせよう!」プロジェクト(?)の回でございます。
    参太をはじめ、巳之助(の、猫好き仲間・徳右衛門さん)、茂蔵、円九郎と次々と幽霊譚を持ってくるものの、語る話が図らずも全部夢ネタになってしまうという、お約束のおまぬけ展開です。

    で、勿論ターゲットの峰吉が怖がるわけもなく、赴いた幽霊スポット(?)で、ちゃっかり古

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    2025年07月30日
  • 夢の痕 古道具屋 皆塵堂

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    集まる古道具も、店の者も、そこに集うものもみんな癖が強い〈古道具屋皆塵堂〉。
    あとがきによると、シリーズ第14作とのこと。
    シリーズ初期に比べるとホラー色は薄れてきたが、相変わらず面白い。

    今回は小僧・峰吉を怖がらせたい作戦の巻。
    霊が集まる皆塵堂で長いこと寝起きしながらも、全く幽霊を見たことがないし、その手の話を全く怖がらない峰吉を何とか震え上がらせたいと、向かいの油屋の小僧・参太は様々な幽霊話を集めては、現場に峰吉を連れて行くが、思った通り上手くは行かず…という予想通りの話。

    何れの話も夢が出てきて、夢の中で暗示があったり怖い場面があったりして、それが実際の現場や人とリンクしていく。

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    2025年06月07日
  • 夢の痕 古道具屋 皆塵堂

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    おなじみ古道具屋皆塵堂シリーズ。前作のあとがきにもあったように今回は峰吉回です。いわくつきの古道具にかこまれていても一向に怖がることのない峰吉をどうにか怖がらせようと向かいの油屋の小僧参太が幽霊譚を仕入れてみるが・・・

    前作もたいがいホラー色がなくなってきてはいましたが今作は輪をかけて・・・まああとがきにもあったように峰吉回だしなあ。相手が悪い。ホラーにしようがない。別に怖いものを求めてこのシリーズを読んでる人ももはやそうはいないと思うのでまあいいんですけども。あと短期集中の新聞連載的なものを含んでいるせいかいつもとなんかテイストが違う。最初の一話が分割されて・・・という話ですが、どちらかと

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    2025年05月09日
  • 藁化け 古道具屋 皆塵堂

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    皆塵堂シリーズ。個性の強いキャラが揃っているこのシリーズだが、今回は巳之助回。身分違いの美人女中に振り向いてもらう第一歩としてご隠居の清左衛門から出された課題が、藁人形から物々交換をして四日間で価値あるものに替えること。わらしべ長者巳之助バージョンである。
    棒手振りの仕事をしながら皆塵堂に持ち込まれる怪異にも関わり、一つの事件ごとに品物を交換してゆく巳之助の活躍が楽しい。そして最後の決断はいい男すぎる。もうすでにホラー要素はほぼないが、面白かった。

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    2025年05月03日
  • 古道具屋 皆塵堂

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    道具屋の長男なのに跡継ぎから外され、他家をタライ回しにされた挙句、実家を継ぐことになり皆塵堂へ修行に出る太一郎の因縁話の第一巻。
    いわく付きの道具たちに、幽霊が見える太一郎という体で話は進むが……。
    そういう理由だったか〜!

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    2025年04月16日
  • 藁化け 古道具屋 皆塵堂

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    古道具屋皆塵堂シリーズ、13作目。

    皆塵堂版「わらしべ長者」。物々交換のスタートは呪いの藁人形(!)から。作者曰く、巳之助回ということで、何時になくコメディ要素の強い回となりました。もうちょっとホラー味が濃くても良かったかな、と思わないでもないですが、長期シリーズの中にこういう回もたまにはあってもいいかも。
    果たして、藁人形から想い人のお志乃さんに送る贈り物に辿り着けるのか。結末はまぁ、巳之助らしい、かな。何より猫ファーストで、強引かつ迷惑な言動をしがちな巳之助だけど、根は結構良い男なんだよね。そういうところを神様はちゃーんと見てらっしゃるということですね。

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    2025年04月04日
  • 藁化け 古道具屋 皆塵堂

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    安定の面白さ。
    長く読んでるので、各々のキャラクターに愛着が出て楽しい。
    今回は巳之助。どんどん怖いキャラになっていくけど、憎めない。太一郎はほとんどゲスト扱いだけど、もう仙人のような域になってた。

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    2025年02月02日
  • 藁化け 古道具屋 皆塵堂

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    シリーズ第十三弾。

    怪力&コワモテ&自称"江戸一番の猫好き”の棒手振り魚屋・巳之助が、札差の大店〈大和屋〉の美人女中・お志乃に惚れてしまいます。
    憧れのお志乃さんへの贈り物の為に、巳之助は〈皆塵堂〉の主・伊平次の提案(てか、思いつき)で“呪いの藁人形”から始まる“わらしべ長者”に挑戦させられる羽目に・・。
    さて、巳之助はお志乃さんの贈り物に見合うモノまで交換することができるのでしょうか・・。

    今年は巳年ですね!ということで(?)今回は巳之助メインのストーリーでございます。

    高嶺の花であるお志乃さんへのプレゼントの為に“恋のわらしべ長者”に挑まされるわけですが、スタートが“呪いの

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    2025年01月28日
  • 藁化け 古道具屋 皆塵堂

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    〈古道具屋皆塵堂〉シリーズ第13作。

    今回は作家さん曰く『巳之助回』。
    体が大きく顔が怖くて、女衒だろうが借金取りだろうがお構いなしにやっつける、敵に回すと怖いけれど味方になってくれたら心強い。
    女にはモテないが、簿手振りの営業先の主婦たちからはからかわれる。
    友人の太一郎のように猫が寄ってくることはないが、江戸一番の猫好きで、江戸で知らぬ猫はいないほど。

    そんな巳之助が一目惚れしているお志乃さんに、皆塵堂が買い付けた美しい小箱を渡すため、わらしべ長者のように藁人形から様々なものに交換してもらって最終的に小箱に見合ったものに交換できるかを試されることになった。
    思いついたのは伊平次だが、判

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    2024年12月23日
  • 捻れ家 古道具屋 皆塵堂

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    最初の店が宮部みゆきの「黒武御神火御殿」を思い出した。
    太一郎の力がますますパワーアップしてして、昔の宜保愛子のよう(笑
    円九郎、なかなか好きになれず、登場人物たちの冷たい態度がまた面白い。
    今回は休み休み読んでしまったので、誰が誰だかイマイチ理解できずに終わってしまった。

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    2024年12月03日
  • 怨返し 古道具屋 皆塵堂

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    今回は太一郎がほとんど出て来ず…寂しい。
    藤七の伯父が江戸ですっぽんの桑次郎の名で借金の取り立てをしていて、どんなに極悪非道かと思ったが、最後に種明かし。ちょっと安直な感じはするけど、大団円でいいかな。
    ご隠居の「木」講釈が回を追うごとにヒートアップしてる。

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    2024年11月26日
  • 呪い禍 古道具屋 皆塵堂

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    終わったはずのシリーズを再開したからか、メインの登場人物は同じように愛すべきキャラのままだったけど、今までと少し流れが違う感じがした。
    円九郎はいつまでたっても真っ当にならないし、連助も幽霊とニアミスしてるのに、太一郎の呪いのせいで全く気がつくことがない。
    いつか円九郎は謙虚になって、連助は太一郎に感謝する日がくるのかな?

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    2024年11月16日
  • 夢の猫 古道具屋 皆塵堂

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    仔猫祭りで12匹!
    そりゃこの時代に避妊手術なんかないから、オスとメスがいれば増えるよね。
    今回は12匹の貰い先が決まったけど、来年もまたお祭りがくるだろうに。
    私は猫好きだから面白いけど、興味ない人はどうなのかな?
    今回でも円九郎は成長しなかった。普通の小説だったら終わるまでに心入れ替えて人が変わったようになるけど、こやつは2巻終わってもダメなまま。
    あとがきに「このシリーズは終わりです」って。
    え?私が持ってる8巻はなに⁉︎

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    2024年11月12日
  • 影憑き 古道具屋 皆塵堂

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    毎回、扉絵の人物紹介が好きなんだけど、今回のは太一郎の顔が別人のように怖かった。
    今回の皆塵堂の居候は今までの中で一番同情できない性根のヤツ。こいつこの巻が終わるまでに改心できるのか?と訝しみながら読んでた。
    ♀ニャンズたちがご懐妊で、鬼の宴のような「仔猫祭り」に私も参加したい!

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    2024年11月10日
  • 祟り婿 古道具屋 皆塵堂

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    今回の居候?はいつもと毛色が違う。
    自分から皆塵堂で働かせて欲しいと押しかけた幽霊や呪いを一切信じない男。
    陰でみんなが奮闘して、太一郎の働きは全く彼に知られぬまま事件が解決してしまってのは、ちょっとモヤモヤするけど、太一郎が「私はいいんです」なんて言わずに仕返ししようとしてるのが、また人間味があっていい。

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    2024年11月04日
  • 迎え猫 古道具屋 皆塵堂

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    全作とも猫が出てきて、猫の僕としては嬉しい限りだけど、猫好きじゃない人にはどうなんだろ?
    太一郎の猫嫌いや幽霊の見え方(幽霊が見た過去まで見える)が加速してきてる気がする。面白いからいいけど。

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    2024年11月02日
  • 捻れ家 古道具屋 皆塵堂

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    シリーズ第十二弾。

    筆職人の念次郎は取引先〈松葉屋〉の若旦那・松助と飲み歩いているうちに、いつの間にか奇妙な料理屋に迷い込んでしまいます。
    二人がその不思議な料理屋をウロチョロしていると、まるで火事が起きたかのような煙に巻き込まれて、気を失ってしまう念次郎。
    目が覚めたら、念次郎は元の現実に戻っていたのですが、松助が行方不明になってしまい・・・。

    今回は“消えた若旦那・松助を探せ!”ということで、目覚めるたびに知らない場所にワープしてしまう(汗)念次郎と、縁あって彼をサポートすることになった、お馴染み〈皆塵堂〉メンバーが東奔西走する展開でございます。

    やっぱり太一郎が“ちゃんと活躍”して

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    2024年09月22日
  • 闇試し 古道具屋 皆塵堂

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    古道具屋皆塵堂シリーズ第11作目。
    今回は太一郎視点の話。幽霊が見えないが幽霊事件に関わりたい娘お縫のお目付け役として、怪異のある家を巡ることになる。
    幽霊話はインパクトのあるものはなかったが、それを解決するお縫と見守る太一郎、連れ回される峰吉、巳之助、茂蔵が面白かった。伊平次の空気っぷりは相変わらずで、たまには活躍してほしいと思う。

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    2024年09月06日
  • 捻れ家 古道具屋 皆塵堂

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    毎回思うのだけど、最後の作者のあとがきが読者との距離が寄り間近になり親しみが増してしまう。
    相変らず作風に人それぞれの特徴が表れていて面白いです。

    今回は捻じれ家入った途端にどこに行く?
    読んでいて直ぐに迷子になり彷徨いました。
    今回は猫の鮪助の出演が少なかったのが惜しかったな。

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    2024年06月30日
  • 闇試し 古道具屋 皆塵堂

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    古道具屋皆塵堂シリーズ、11作目。

    久しぶりの太一郎視点。とは言え、今回は幽霊を見たい札差大和屋の養女・お縫いの補佐に回る。お縫いは実は○○の妹なのだが、これまたあの兄にしてこの妹といった感じで愛らしいユニークなキャラ。太一郎のような幽霊を見る能力は皆無であるにもかかわらず、幽霊沙汰を意外にも上手に捌いていくので安心して読める。まぁ、女の子相手なので、いつもと違って全然怖くない幽霊さんばっかりでしたけど。怖いのは正直苦手だけど、このシリーズではもうちょっと怖くされてもいいかな、なんて。
    今作、久々の太一郎視点で、、、やっぱり太一郎が主人公がいいなぁ、と思いながら読んでいたんですが、著者のあと

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    2024年05月29日