【感想・ネタバレ】怨返し 古道具屋 皆塵堂のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年03月29日

猫三十郎って、あれ、この子を引き取る人、あの人?
なんか、このエピソード?え、あれ、チュウ?ってなってたのが、あとがきですっきり。
巳之助さん、あっちでもこっちでも活躍しすぎw
今作のメインの話は、藤七が亡くなった伯父が残したものを元の持ち主に返すというけっこう大変そうな話なのに、藤七が逗留するのが...続きを読む皆塵堂なので、シリアスにはなりようもなく。
猫が多すぎてダウンしていた太一郎の出番が少なかったのは残念。
次作ではもっとがんばってねー。

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Posted by ブクログ 2023年03月23日

古道具屋皆塵堂シリーズの第十弾。いつもながらの連作ホラーコメディ。というかもはやホラー感はほとんどないですねえ。ホラー苦手って人もこのシリーズは余裕なんじゃないですかねえ。
そしていつも通りの軽快な読み口でした。面白かったです。若干軽すぎな気持ちもないでもないですかね。最後がちょっと駆け足っぽいなと...続きを読む思いました。もっとじっくり読みたかったですが、いつも「これくらいのページ数で」って決められてるんですかね。本の厚さいつも同じくらいだし。そう考えるとシリーズおなじみの登場人物や皆塵堂の描写説明が人数増えてくにしたがって圧迫してしまってるんですかね。物語にがっつり絡む人以外の説明ははぶいちゃてもいいんじゃないですかね。まあ太一郎さんは能力がチートすぎてでてきた瞬間にお話が終わっちゃいかねないので取り扱いが難しそうですが。

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Posted by ブクログ 2023年07月07日

シリーズ第十弾。

越ケ谷宿の旅籠で働く藤七は、亡くなった旅籠の主人で伯父の仁兵衛の遺品に憑いていた幽霊を見てしまいます。
どうも仁兵衛は昔、「すっぽんの桑次郎」という異名で借金の取り立てをしていたらしいことが判明。
この曰く付きの遺品を元の持ち主たちに返す為に江戸に行くことになった藤七ですが・・・...続きを読む

遺品を返すと共に、幽霊の謎と、恩人である仁兵衛が本当に恨まれていたのかということを解明する為に、「皆塵堂」の“クセ強”メンバー達の協力を得て江戸のあちこちを訪ねる藤七。
今回は怪談パートが少な目で、話の展開もサクサク進んでアッサリとした感じでした。
本筋の内容が浅かったのは、ご隠居・清左衛門の“木の話”にページが割かれていたのが原因では?と勝手に思っております。
「知りたがり」が災いして(?)ご隠居の話し相手をさせられていた藤七ですが、そんな藤七に伊平次が料理屋への口利きを提案するなど、(おそらくご隠居のお相手要員として)江戸に滞在できるよういつになく熱心だったのが、“どんだけご隠居の話相手するのが嫌やねん!”と思わず苦笑しました。
因みに太一郎は、“猫”が原因で寝込んでいた為(ねこでねこむ・・・あ、いや、洒落ではないですww)、終盤にちょっとしか出てきませんでして、この“太一郎小出しパターン”にも慣れてきた感じです。

あと、著者の方のあとがきで描かれていた“猫三十郎”裏話にはニヤリとさせて頂きました。
これからも、遊び心とユルさとちょっぴりの怖さが盛り込まれた当シリーズを楽しみにしております~。

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Posted by ブクログ 2023年06月14日

古道具屋皆塵堂シリーズ、10作目。

幽霊が憑いた叔父の遺品を元の持ち主に返すため、「知りたがりの藤七」こと甥の藤七が江戸に出向き、皆塵堂メンバーの助けを借りつつ、叔父の正体、遺品の謎を解き明かす。

皆塵堂メンバーとのやり取りはいつもながらに楽しいんだけど、「知りたがりの藤七」だけに話がしばしば脱...続きを読む線して、ちょっと展開が遅く感じた。怪異噺も、最初のが一番怖かっただけで、いつもよりパワーダウン気味。ホラー苦手なので、とびっきりのホラーを望んではいないんだけど、もう少し怖くてもいいかも?
あと、シリーズならではで、歴代のゲストキャラが再登場してくれるのは嬉しいんだけど、10作目となると、もはや覚えていないキャラもいて。思い出すのに少々苦労致しました。

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Posted by ブクログ 2023年04月26日

〈古道具屋皆塵堂〉シリーズ第十作。
好きなシリーズではあるが、作家さんが書かれているようにこんなに長いシリーズになるとは思わなかった。

今回の主人公は越ケ谷宿の旅籠で働く藤七(とうしち)。自分を引き取り育ててくれた伯父・仁兵衛が亡くなり、その息子で従兄弟・与吉に頼まれて仁兵衛の遺品を持ち主に返すた...続きを読むめに江戸へ行くことに。
もちろんその遺品はタダの品物ではなく、幽霊付き。そして持ち主が見つからなければ引き取ってくれるという古道具屋はもちろん〈皆塵堂〉。

男女の幽霊が出てきたり、江戸に着いたとたんに刀狩りに遭って遺品の刀を盗られたりと散々な目に遭う藤七だが、助けてくれたのはなんという偶然か、魚釣りにやって来た伊平次(今さらだが、彼が三十代半ばだったとは意外。もっと年上だと思っていた)。
そして早速、峰吉の小憎らしさ、伊平次の大らかさというかいい加減さ、清左衛門の話の長さに巳之助の猫好きというメインキャストたちの個性に面食らう。

今回も太一郎はなかなか登場しない。何故なら猫が生まれすぎて太一郎の部屋に集結してしまったからだという、太一郎の事情を知らない藤七には何とも理解しづらい状況だ。
だが最後に太一郎は格好の良いところも見せてくれるのでお楽しみに。猫に好かれ過ぎてお気の毒なところと、キリっと真相を見抜くギャップが面白い。

ただ今回の話だけで言えば、ちょっととんとん拍子すぎてあっけなかったようにも思う。
本筋としては藤七にとっては大恩ある伯父・仁兵衛が、実はとんでもない悪人だったのかどうなのかという真相を探るもの。
シリーズ初期であれば、その探索のなかで様々なホラーな出来事があり、一方でコミカルな要素があったりとバランスよく織り交ぜてあったのだが、段々とコミカル要素の方が強くなってきたように思う。

そのせいか、最後がちょっとバタバタしてあっけなく片付いていったのが残念。
ただ真相としてはホッとしたし、オチも面白かった。
これから峰吉の名が独り歩きしていくのかどうかも楽しみ。

※シリーズ作品一覧
★はレビュー登録あり
「古道具屋皆塵堂」
「猫除け」★
「蔵盗み」
「迎え猫」★
「祟り婿」★
「影憑き」★
「夢の猫」★
「呪い禍」★
「髪追い」★
「怨返し」本作★

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