【感想・ネタバレ】欺きの童霊 溝猫長屋 祠之怪のレビュー

あらすじ

溝猫長屋の奥にある祠にお参りしてから、幽霊を「見る」「聞く」「嗅ぐ」ことができるようになった忠次ら四人。

ある日、彼らは忍び込んだ空き家で父子の幽霊に会う。
そこには昔、借金を苦に夜逃げした一家三人が住んでいたというが、ならば母の幽霊は一体どこへ?

そして不思議な少女に調子よくついていった仲間の留吉は、川に引きずり込まれてしまい――。

少年たちの滑稽さが小気味いい人情怪談シリーズ第3弾!

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Posted by ブクログ

溝猫長屋の三作目。

なぜか飛ばしてしまったらしい。
もう無いと思っていたクッキー缶をあけたら、
チョコクッキーが残っていたような気分。
シリーズが終わってしまったと思っていたせいか、
面白く感じた。

幽霊の臭いを嗅いで、聞いて、見るという恐ろしい能力を
お使いの銭を落とした言い訳に使おうとするとは、
随分幽霊になじんできた長屋の男の子たち。
その力の源、お多恵ちゃんの悪口を言って、
いつも順番が狂って来るというややこしい事態に。
そこへ箱から出てしまう箱入り娘のお紺が、
男の子たちを幽霊の出そうなところへ連れ出す。

幽霊がでるので、当然人の生き死にの話になるのだが、
そこにあまり「情」がからんでこない、からっとしたところが、
このシリーズの良いところだったのだと、いまさらながら思う。
あと、極悪非道呼ばわりされているお紺ちゃんが良かった。

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2020年07月07日

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