toi8のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ログ・ホライズンの人。基本的に会話のみで書かれているので、誰がしゃべっているのかが分かりにくいところがある。あと、キャラクターの口調が微妙なところがあったかな。
ストーリー的にはもっとラノベ的な軽いものかと思っていたが、軽く経済書かと(笑)この人頭いいなぁと思った。用語にも解説が付いていて、それもちょっとしたジョークをはさんだりして、よくできているなぁ、と。ただ、これは解説しないの?という用語があったり、その逆に、これはいいでしょ?ってのもあったり。まあその辺は作者も言っているけれど、より広い世代の人に読んでもらいたいからなんだろう。
とにかく、会話体での書き方さえOKなら面白いと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズを続けて読んでると、正直ちょっと飽きてくるけど、間を空けて読んだらやっぱり安心できるというか、面白いしストレス無く読めてほっこりする。
すごいことが起こるわけじゃないし確かにユルい。文章があっさりしてるから緊迫感もないし、なにより主人公たちがのほほんとしてるから、問題の発生から解決にいたるまでが「こんなことあったよー」で済むような雰囲気。でも、話自体は筋が通っていて、ちょっとした意外性もあり、解決方法(主人公たちは立ち会うだけで特別なにかをするわけではないけど)も納得できる。とてもちゃんとした小説じゃないか!と、大変失礼ながら再発見した気分です。
癒されるって、今まであんまり感じたこと -
Posted by ブクログ
シリーズ2作目にして、ストーリーを支える小さな謎たちが、とても素敵になりました。ひとつひとつが…とにかく素敵です。
短編の連作としての深みも、登場する人たちがそれぞれの短編の垣根を越えて繋がり始めたことで増してゆく感じがします。ひとりひとりのキャラクターや服装、話し方までくっきりと映えてきて、まるで長編ファンタジーのようにのめり込んでしまいます。
今回のお勧めは「幻の本」。ぶわっとこみ上げてきました。
そうそう、この本の副題にもひとつの物語が。これもじんわりと沁みました。
本が好きであることって、幸せですね。半世紀を超えて生きてきましたが、こんな素敵な本を素敵だと思える自分が、自分の中 -
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Posted by ブクログ
現代の陰陽師が王子にお店を出し、妖狐の中学生を雇って様々な依頼をこなすお話し
ドラマ化もされ、主なエピソードは同じだけど、前提となる設定が違うので雰囲気も結構違う感じ
個人的には日常系ミステリの亜種と感じた
実際に霊感のない陰陽師が口先で物事を解決して尚且つ人の気持ちもちゃんと汲んでいるという
さらにそれを毒舌のキャラでこなすというのも好きなキャラ設定だ
京極堂シリーズに通じるものを感じるけど、そこまで類似点はない
1章ずつはさくっと読める
ただ、化け狐が存在していて、本人はそれを家族以外には隠している思っているけど、周囲は本人が隠していると思い込んでいることも含めて知っているという設定 -
Posted by ブクログ
ネタバレ近代の人間であれば誰もが「勧善懲悪」や「戦って勝った者が正義」で世は成立しないことは薄々理解していることだろう。利害関係、損得勘定、妥協、調停…あらゆる調整がされたパワーバランスで、人の世は出来上がっている。そのような観点を、かつてのゲームRPGのような「勧善懲悪」のファンタジー世界で、あえて勇者と魔王がコンビとなって説いていく新鮮な視点で描かれた作品。経済学や農学、戦争学、宗教の要素が要所に散りばめられ、説得力がある。
ほぼ登場人物の会話のみで物語が進められる戯曲小説で、正直言って読みにくい。ドラゴンクエストの世界のような前提知識や学問のある程度の知識がないととっつきにくい。
学問的な正