あらすじ
ネットで最もアツイといわれる物語『まおゆう』が遂に登場!! RPGにありがちな魔王と勇者の対立から始まる物語は、世界全体を巻き込んで大きく動き出します。書籍化にあたり著者による大幅な加筆修正を加え、さらにゲームデザイナー桝田省治が完全監修!
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ストーリーは、ファンタジーの物語のよくあるクライマックスシーン、勇者と魔王が世界の平和をかけて戦おうとするシーンが真っ先の出だし。このときの魔王というのが学者肌の変わり者で、ここで2人がただ殺し合ったとしても、決して世界が平和になることはないと勇者を説得。魔王と勇者が手を組んで、経済や政治を駆使して戦争の勝ち負けではない形で世界の争いを終わらせようとする…という話。
魔王「だが、わたしは何かをすると決めたんだ。このまま、血まみれの夢に似た消耗戦を百年繰り返し、取り返しのつかない停滞をすごすつもりはない。わたしは『終わったあとの物語』が読みたいんだ」
[p.47]
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戯曲?のような手法で、ほぼセリフのみ。なのにキャラの魅力、世界観、四季の移り変わり、あらゆることが脳内に再現できる。そして、魔王と勇者が戦い以外の結末を求めて協力し、農業や教育、身分制度などの社会変革を進めようとする。ある意味、地に足のついたファンタジー。ときたま、キャラの台詞が心にささる。一巻ラストのメイド姉とか。
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こちらも奥トレで交換してもらった1冊。もはや今の世界を救うには、魔王を倒せばいいって単純な話じゃない。勇者も魔王も、全ての利害関係者が同じ目的を持って取り組まないと世界は変わらないっていうメッセージが込められた、これまでのRPGの常識を取り入れながら現実の世界まで応用できる形で世界の変え方のモデルを示す、いい作品だと思いました。男でドラクエとかFFとかやってた人は読んでておもしろいんじゃないかなと思います。^^
Posted by ブクログ
先日終了したアニメ「まおゆう魔王勇者」の原作を5巻にまとめた本。
私はその時の2chスレッドを存じ上げていませんので、
アニメから入って純粋に読み物として読ませていただきました。
この作品は、タイトルの2人が活躍する話ではない、
2人を取り巻く人間模様を描いた作品です。
後書きに監修の舛田省治さんが述べていますが、
私自身の言葉で言わせてもらいますと
「脇役のいない作品」。
アニメの最終話で物足りなくなった人は是非、
そしてありえざるものが手を組んだ物語に興味のある方は是非
読んでください。
Posted by ブクログ
2ちゃんねるのスレッドに投下された戯曲形式の物語の書籍版
勇者と魔王というシステムにたいしてメタ的視点から切り込み勇者と魔王が世界の平和のために手を取りあう物語。
人々の飢餓や疫病を救い、魔界の魔族たちにシステムや建築技術を与え、世の中の発展をもって平和へ導く新しい勇者と魔王。
しかしこの作品、スレの戯曲とは思えないほどの筆者のストーリー構成力に脱帽。物語の舞台設定や展開、キャラクターの行動などなど読んでいて続きが気になりドキドキし、キャラクター達の気持ちに思いを重、ねこのファンタジー世界に読者は否応なく虜にされる。
アニメや漫画で楽しんでもいいでしょう。経済物としてもファンタジーとしても戦争モノとしても一級品です。
Posted by ブクログ
ファンタジーと経済という新しい組み合わせにとても惹かれました。
わかりやすく、読みやすくて一気に読むことができました。
続編もぜひ読ませていただきたいです。
Posted by ブクログ
全編会話だけで展開するので、最初は戸惑うかもしれません。しかし、軽妙な会話のテンポのおかげで、とても読みやすく、スピーディに物語が展開します。複雑な内容にも関わらず、次々とページをめくりたくなります。
また、豊富な知識のわりにおぼこい魔王と、純粋でまっすぐな勇者のかけあいが、温かい笑いを誘います。
Posted by ブクログ
今期アニメ見て原作読んだ枠。これは面白い。
魔王と勇者が結託し、勝ち負けではない戦争の終結を目指そうという話。挑むのは人間も魔族も戦争を必要としている社会構造そのもの。そのための武器は経済、農業、教育。
本文はほぼ会話だけで進行するスタイルで、情景や人物の心象の描写は基本的に存在しない。経済用語などは魔王がじきじきに欄外にて解説してくれる。
独特な構成で慣れを必要とするだろうが、それ以上に魅力あふれる作品だと思う。善悪という概念に対し達観し斜に構えるでもなく、諦観して受容するでもなく、子供のような純真さで世界のあり方を追求して変化を求めている。これもひとつの冒険譚の形か。
Posted by ブクログ
勇者がいて魔王がいて世界は戦乱の真っ只中で、という日本人なら誰でも馴染みがありそうなRPGの世界が舞台なのに話のテーマは「近代的な農業や経済で世界をどうよりよくしていくのか」。
しかも魔王と勇者が手を取り合ってる。
こんな異色のファンタジーは読んだことなかった。
魔王が紹介する農業革命や新しい穀物や文明の利器は現代からしてみれば「後出しジャンケン」だけど、それらが人々の生活をどう変えて行ったのかをドラクエ的な世界を舞台にして追うことができてわくわくしながら読みました。
話の中心が農業や経済の話なので登場人物たちはシンプルでわかりやすい設定になっているけど、このキャラたちの織り成すドラマもけっこう面白い。
特に魔王様がかわいい!
アニメに負けず劣らずゴージャスでたゆんたゆんでぷにぷにです。
すごく続きが気になるところで終わってしまったので、2巻以降をまとめ買いしてきてしまいました。
Posted by ブクログ
①「この我のものとなれ,勇者よ」「断る!」
魔王と勇者が共謀して戦争を勝者も敗者も出さずに終結させようとする話.
農法の改良,そして周知.
教育.
文章の殆どが登場人物たちの台詞という,ドラマCDの脚本みたいな小説.
まさかファンタジーで経済の話が出てくるとは予想外だった.
そうだよな,戦争してれば経済が活性化するもんな.
武器に食料に遠征費用に….
面白かった!
Posted by ブクログ
薦められて読んでみた。
勇者と魔王が手を組んで~はまれにある話ですが、さすがに・・・経済で世界を救おうとするのは新しい。
経済に興味がもてる本。
Posted by ブクログ
昔2chのSSまとめでハマって読んだ。懐かしくて書籍版を購入。勇者が魔王を倒せば世界は救われないのではないか?勧善懲悪ではなく経済社会的な変革でもって世界を救おうという話。やはり面白い。改めてレビューを見てみると会話のみの戯曲形式の表現というSS慣れしてるとまったく違和感のない部分への拒否感が結構多いことに新鮮な驚きがあった。登場人物の属性に付与されたお約束のキャラ付けを了解しつつ、工夫を施していくオリジナルSSの世界はそういえば現在の異世界転生などのテンプレ共有の走りとも言えそう。
Posted by ブクログ
ログ・ホライズンの人。基本的に会話のみで書かれているので、誰がしゃべっているのかが分かりにくいところがある。あと、キャラクターの口調が微妙なところがあったかな。
ストーリー的にはもっとラノベ的な軽いものかと思っていたが、軽く経済書かと(笑)この人頭いいなぁと思った。用語にも解説が付いていて、それもちょっとしたジョークをはさんだりして、よくできているなぁ、と。ただ、これは解説しないの?という用語があったり、その逆に、これはいいでしょ?ってのもあったり。まあその辺は作者も言っているけれど、より広い世代の人に読んでもらいたいからなんだろう。
とにかく、会話体での書き方さえOKなら面白いと思う。
Posted by ブクログ
近代の人間であれば誰もが「勧善懲悪」や「戦って勝った者が正義」で世は成立しないことは薄々理解していることだろう。利害関係、損得勘定、妥協、調停…あらゆる調整がされたパワーバランスで、人の世は出来上がっている。そのような観点を、かつてのゲームRPGのような「勧善懲悪」のファンタジー世界で、あえて勇者と魔王がコンビとなって説いていく新鮮な視点で描かれた作品。経済学や農学、戦争学、宗教の要素が要所に散りばめられ、説得力がある。
ほぼ登場人物の会話のみで物語が進められる戯曲小説で、正直言って読みにくい。ドラゴンクエストの世界のような前提知識や学問のある程度の知識がないととっつきにくい。
学問的な正論ばかりではなく、登場人物の人間臭さもよく描かれていて小説そのものとしても楽しめ、飽きなかった。青年商人と魔王の交渉シーンやメイド姉の葛藤そして覚悟の訴えのシーンでは、思わず鳥肌が立つほど人間の凄みを感じた。随所に「萌え」要素が出てくるのも萌え好きにとってはありがたい。
はじめは魔王と勇者による二人の独壇場といった感じであったが、だんだんと登場人物のそれぞれの魅力が大きくなってきており、この先の展開も楽しみである。
Posted by ブクログ
ふと気になって手にとって見たのだが、楽しいぞこれ!確かに昔授業で読まされた戯曲とかとも似てる。固有名詞の廃止といい、潔いまでにシンプル。本のレイアウトも、内容に合わせて読みやすいよう工夫してていいなこれ。
Posted by ブクログ
アニメ版と比べると、細かい説明や用語の解説などがある分、テーマとなる経済なんかに関しては理解しやすいけれど、反面戯曲形式なのが災いして初見で話を追うのは少し苦労するかも? しかしロマンス分はアニメより多いです(超重要←
いいたいことはだいたい全部解説に書いてあるので、まずはそちらをご一読いただければ(笑)
Posted by ブクログ
ファンタジー世界を楽しみながら、経済が学べる素敵な本。
解説もあり、とても親切。ほぼ台本形式の小説でト書きがないが、読んでいると自然と世界観が膨らんだ。次巻も期待!
Posted by ブクログ
ほぼセリフだけで構成される小説。
元がweb小説と聞いていたので、正直あんまり期待してなかったら、…文章はともかく内容はおもしろいです。
1冊読むのに以外に時間がかかりますが、一気に読まないと国とか政策とかが記憶から抜けていきそうなので続けて5巻(完結巻)まで読もうと思います。
Posted by ブクログ
アニメから入った
なんでもありなチート勇者も世界を救うことはできない
人から欲を取り除かない限り平和は訪れない、だが欲のない種は生き残り続けることはできない
続きも気になるぞー
Posted by ブクログ
アニメ見たので、前に読んでたものをもう一回読み直しました。
ページ脇の注釈を一つ一つ確認しながら読むと勉強になります。
物語としてもかなり面白いし、感じ入るところも多い。
何回も読み直せる作品だと思います。
Posted by ブクログ
勇者と魔王がくっついて「きゃっきゃ、うふふ」なライトノベルだと思っていたら。経済系だった。
魔族と人類の戦いが集結すれば、大量消費を失って戦時よりも大量の死者が出る。
中世ヨーロッパの農業改革をモデルに輪栽式の普及から始める。
クローバーが窒素を蓄えるって、初めて知った。
Posted by ブクログ
面白かった。
戯曲形式は自分勝手に場面を想像できるのでたまにはいいかな。
時々、自分が持っている知識で例えば織田信長に仕えることができたら、どれだけのことができるかと夢想することがある。
この本は僕の夢想のさらに先まで行っていた。
新たな技術がその世界の経済に対してよい影響を与えるだろうとは想像できるが、それが既存の勢力により排斥されそうになることまでは想像していなかった。
魔女狩りって怖いね。
そして、この話が掲示板でほぼ即興で作られていったというのが驚きです。
ただの経済の話ではなく、中世の風俗や政治についての知識も有しているようで、作家さんの力量に感服しました。
時々入る勇者と魔王との掛け合いも、ほのぼのしてて好ましいです。
Posted by ブクログ
最初、普通の小説ではなくシナリオみたいでびっくりしたのですが、魔王と勇者がらぶらぶでなんか微笑ましかったです。
後半は一気に話が展開していって、メイド姉の言葉にはぐっときました。
残念ながら、この本だけだと物足りない感じがするので(シナリオじゃなくて、小説だったらたぶんどんどん読み進めてしまったと思う内容)ドラマCDとかアニメになって生きてくる物語のような気もするので、書籍より別の媒体になったものを見たいなぁと思いました。イメージ湧くようになったら、また続きを読みたいと思います。
Posted by ブクログ
魔王と勇者が手を取って、世界の真の平和を求める会話だけで進むラノベ
会話だけで進むので情景やストーリーがちょっと掴みにくく、場面が変わる時になんか間がとんでる印象を受ける。
アニメから原作に入ったのである程度は世界観がわかるが、ラノベから入っていたら途中で挫折してたかも。
最後は綺麗にまとまって次巻の伏線も見え隠れして期待もあるけど、疲れたという気持ちが強いかな。
Posted by ブクログ
積み本していたのですが、アニメを見たら続きが気になったので読んでみました。
お話的には、魔王と勇者が手を取り合い、人間と魔族の戦いに終止符を打つべく、まずは人間世界の農業と産業の改革に取り組むというもの。
ファンタジーRPGかと思えば、どころがどっこい経営シュミレーションでした~的な斬新さがありますが……
いや~、最後のアレ。
メイド姉の気持ちは分かりますが、流れ的にはマズイんじゃないでしょうか?
…と、続きが気になる今日この頃ですw
Posted by ブクログ
勇者と所有契約交わして農地改革とかしちゃう魔王の話。
設定が面白い。駄肉に悩む魔王かわいい。
ひたすら台詞という特殊な文体だから慣れないと読みにくいかもしれない
Posted by ブクログ
『ネット小説は微妙だな』と思っていたのですが。
試しに本屋で読んでみたら、面白かったので、すぐに購入しました。
会話のみで物語が進んでいくので、慣れるのに少し時間はかかりましたが、慣れればさくさく読み進めることが出来ました。
Posted by ブクログ
本を開いてびっくり。台詞しかない!!!
いわゆる戯曲形式らしいです。
でも頑張って読み進めているうちに慣れてきました。
中身はというと、面白い!
異世界経済学ファンタジーで(狼と香辛料と似ているらしい)
勧善懲悪な話ではなく魔王と勇者が手を組んで、
「戦争(実はこれがないと世界の経済が成り立たない)がなくても
生きていける世界」を目指して頑張るお話。
勇者はバカチートでありふれた主人公なんだけど(失礼)
魔王さまが可愛い。テンプレキャラだけど好感もてる。
経済学や人類の研究の歴史も勉強になる上に、
ちゃんとストーリーとしての盛り上がりや面白みもあって
想像以上の内容だった。
ただ、メイド長の「えっちではしたない体」ていう台詞に
うっとなってしまったので、☆-1……。
お色気はサービスシーンなのはわかってても、
これは気持ち悪かった……。