あらすじ
魔族の大会議である忽鄰塔、そこで起きた魔王暗殺! さらには人間の魔界遠征、そしてキャラクターの旅立ちなど、物語が大きく動き出します。今回もSF界の重鎮、笹本祐一氏、新城カズマ氏による対談を付録として収録! おふたりが鋭く「まおゆう」の世界を斬り込みます。お見逃しなく。
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シリーズ3巻。登場人物たちの意思の強さが光る内容だったと思う。
魔王や勇者の手が届かないところでどんどん事態が動き始めるが、その場にいるキャラクターが確固たる意志と行動を示すのがいい。相変わらず密度が高いが退屈する場面がない。
傭兵団のシーンみたいなのに全く免疫がなくて困る。
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今回は、戦争がテーマです。
女騎士や軍人子弟率いる軍隊が、絶望的な状況で、知恵と力を振り絞り戦います。
そして、この戦いは、時代の一つの区切りとなりました。戦争のあり方、国家の体制、そして、人間界と魔界のあり方は、この戦いを機に一変します。
様々な立場の人々が、己のなすべきことを模索し、信念を持って足掻く様子は胸を打ちます。
この巻では、今まで積み上げてきた物語が一気に展開します。
Posted by ブクログ
メイド姉の行動力が激しい。
昔やっていたゲームの「女は行動力」
……って言葉を思い出した。
実際に女性陣がアクティブなシリーズ。
火竜公女にしても、奏楽子弟にしても、女騎士にしても、
魔王にしても、
男性陣の前に進んでいる雰囲気がする。
魔族側と人間側それぞれでうごめく不穏な動きに、
翻弄されながらも、それぞれの意思の下に動く彼ら。
それぞれの戦いが、それぞれに深い。
終盤での、やるせなさ。
勇者が魔王と女騎士に見せる姿は彼の弱さと強さを垣間見た気がする。
Posted by ブクログ
前巻の最後、魔族の会議上で魔王の退位動議を出され、正直今の魔王は押し出しに欠ける上に、人間との緊迫した関係からすれば、穏健派よりも急進派の方が指示を受けやすいのは現実でも過去の歴史がたくさん証明しています。
この政治的窮地を、これまた政治的なやり方でしのいだかと思えば、今度は反乱という力技で逆襲されると来てます。力技だったら反則級の戦闘力を持つ勇者やその仲間で何とかできるのですが、もっと厄介なのが中央諸国で興った聖鍵遠征軍です。
何しろ向こうには大義名分もあれば兵力もある、更には魔王が作り出すも色々なトラブルで実用化できずにいたマスケット銃を手に入れて量産、銃兵を編成するまでに至ってます。
加えてそれらを指揮する王弟元帥は指揮官としての才能に優れている上に、マスケット銃の利点と欠点をしっかり把握して最大限に効果を発揮させる術を編み出す構想力、更には人心掌握術も心得ていると言う具合で隙がない。
このかつてない強敵を前に、勇者と魔王、仲間達、南部諸国と魔族達はどうやって立ち向かうのか
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内政半分,戦争半分.
魔王のかつての弟子も登場したりして.
大活躍の火竜公女,青年商人.
ここにはない何かを探す旅に出たメイド姉.
帝都の教会まじ真っ黒.
アレだよな,神とか聖とか自分で名乗っちゃ駄目だよな.
神聖帝国とか聖鍵遠征軍とかさ.
疚しい事が有るからこその「神」であり「聖」であり….
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魔王暗殺未遂を機に魔族が会議制になる。メイド姉の旅立ち。反乱を起こした魔族の南部への侵攻。さらにマスケット銃を量産した王弟元帥の大軍の南下と抵抗勢力による南部連合の結成。自体は様々な様相を呈するが、いずれも決定打にならず、膠着状態に。
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クリルタイでは想定外の事が起こる。東の砦将が衛門族として参加することで、9氏族となり多数決での現魔王の廃位を逃れた。また執事の活躍で、蒼魔の魔王暗殺未遂を明らかにする。
追いつめられた蒼魔族は人間界へ侵攻し、白夜国を占領する。
聖王国では王弟元帥の下、聖骸奪還名目で、マスケット銃の生産と銃兵の育成を進める。
そして、蔓穂ヶ原の戦いが起きる。攻める蒼魔2万5千に対し、守る鉄の国5千500。そこに銀虎公率いる獣牙族8千が到着するが、マスケット隊を中心とする聖王国軍3万が両軍へ発砲する。最後は地形を利用した計略で引き分けとするが、犠牲は大きかった。
一方戦っていた蒼魔刻印王と勇者は、大主教の百合騎士団に襲われる。
傭兵隊長の犠牲でかろうじて逃げ延びた。
今回、魔界での魔王の弟子が登場。奏楽子弟は人間界へ旅し、メイド姉と行動を共にする。土木子弟は、開門都市で橋を作る。
三国同盟を南部連合に拡大した所で次巻へ続く。
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タイトルの魔王と勇者から離れてその周辺の登場人物が各々に動き出して、波乱が波乱を呼んで戦いに巻き込まれる魔王と勇者。
各登場人物がそれぞれの想いをもって行動していくので、ぐっと世界が広がる分読むのも大変。
今回からメイド姉が旅に出ました。彼女がどう成長していくかもこのタイトルの楽しみの一つですね。
Posted by ブクログ
今回も面白かった。
勇者のライバルキャラ的な刻印王があっさり退場したのは残念だが。
巻末の対談で作者以外のひとがやたら偉そうに感じる。
監修の人の「わしが育てた」みたいな感情が見えるようだ。
巻末の部分要らないだろうと思う。
Posted by ブクログ
【ややネタバレ、かな】
一、二、三巻と読み進めてきたが、全く飽きが来ない。先の一、二巻と比べると注釈が少なくなった気がする。ちょこちょこ挟み込んでくるあのマニアックな注釈はなかなかに勉強になるのだが、量的には三巻のそれくらいが読みものとして適当かもしれない。
本作としては初めての戦の描写もあり、なかなかにエキサイティングな内容になっていると思う。
巻を重ねるごとにページを進めるごとにキャラクターの深みが増していく(一見脇役のようなキャラクターでも)のも、この作品の魅力なんだろうな。個人的には、軍人子弟の活躍があると、というか軍人子弟の場面なだけでうれしくなる。つい応援したくなってしまうんだよなあ。うん。
Posted by ブクログ
前の巻よりもサブタイトルの要素が強めですね。
全五巻あるうちの中盤、このあと2巻でどうまとまるのか、楽しみです。
各巻表紙が繋がってるようなので、最終的にどんな並びになるのか気になります。
誰がどの人物か考えるのも楽しいですね。
Posted by ブクログ
各勢力が入り乱れた戦局が動いていく蔓穂ヶ原の戦いの様子とメイド姉の旅立ちが描かれ、これまで掘り下げられてきた各勢力や登場人物個人が大きく動き始める「転」を感じさせる展開。特に軍団規模の戦闘描写はログ・ホライズンではあまり描かれないので本作の特徴のひとつ。
Posted by ブクログ
色々と二転三転あった後に、トドメとばかりに始まる大きな戦争。
前巻と同じく、次巻への引きが非常に上手いな〜
取り敢えず、一番印象に残ったのは、メイド姉の無敵っぷりw
そして、二番目は、白夜王は作者に恨まれてんのかと思う程、扱いがヒデェ~ことw
Posted by ブクログ
とうとう魔界での勢力争いまで話が広がってしまった。
さすがに話が大きくなりすぎて、勇者と魔王が歴史の波でもまれている感じ。
でも、魔王の弟子たちがそれぞれ主人公並みの活躍をはじめ、勇者はともかく、魔王の撒いた種はますます大きくなってきました。
現実の世界はもっと複雑。
こんな中でいろいろな判断を迫られる政治家や企業も大変なんだということがわかりますね。