あらすじ
書籍化にあたりトップクリエーターが集結し、「もっと面白く、もっと読みやすく、もっとわかりやすく」を合言葉に、総監修、桝田省治氏の指揮のもと「まおゆう」の魅力を最大限に引き出しました! 著者の橙乃ままれ氏自身による加筆修正でさらに面白く、文章が横組から縦組になってさらに読みやすく、水玉螢之丞氏のキャラクター原案とtoi8氏のイラストで登場人物たちがさらに輝き、山北篤氏・細江ひろみ氏による脚注で、経済用語や難しい単語もわかりやすくなりました。さらに、SF界の重鎮、笹本祐一氏、新城カズマ氏による対談を付録として収録! おふたりが鋭く「まおゆう」の世界を斬り込みます。
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前巻では、経済という武器を使い、魔王と勇者は南部諸王国を変えていこうと試みていました。
第二巻では、その活動はさらに広まり、青年商人の活躍もあり人間界全体を巻き込むほどの勢いです。
さらに、舞台は魔界へと広がり、魔族の八大氏族長を迎えての忽鄰塔(クリルタイ)へと展開します。
前巻にも増しての怒涛の展開に、目が離せません!
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1巻でまかれた種が着実に成長する2巻。
政治・経済・戦争とあらゆる情勢が複雑さを増すが登場人物の扱いがうまく、テンポがいいとは言えないが着実明快に物語が進行する。
鉄国少尉や従僕、辣腕会計といった相方ポジションの重要さが身にしみる作品。会話相手がいないからロビイストの影が薄いんや。
Posted by ブクログ
第2巻は小麦を巡る話と、魔王軍の各種種族をまとめる話が中心。前者は経済の話を持ち込んでおり、後者はいわゆる会議ものであり、どちらもファンタジーではあまりない話なので面白いなぁ、と感じました。その要素が物語にきちんと合致しているのも良いです。
巻末の対談を読むと、この物語を作りにあたって作者が考えている事が分かって興味深かったです。
続きも楽しみながら読み進めたいです。
Posted by ブクログ
前巻の最後で南部3か国は聖王国を中心とする中央諸国と袂を分かつことになり、更にはこの巻の序盤で宣戦布告される状況にまで発展します。
一方南部側は魔王不在の状況でこれに対処しなくてはならず、そこで冬越し村で魔王から教育を受けた子弟達が南部3か国で重要な役割を果たしていくのですが、彼らが魔王から教えられた知識だけでなく、それぞれ独自の上積みを重ねて成長していく所が立派でした。
勇者達サイドの方でもかつての勇者パーティーのメンバー、女魔法使いが登場して、その桁外れの魔法もさることながら、周りのペースを崩しまくる不思議ちゃんぶりで勇者達の中に入り込んできます。
そして今回最もストーリーで大きな役回りを果たしたと言えるのが青年商人で、先物取引システムなどを駆使しつつ小麦を買いあさって小麦の価格を操作し、国々の物流や、中央諸国による南部侵攻などに多大な影響を与えるというスケールの大きさを見せてくれます。
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魔王,魔界の族長たちを緊急招集.
モテモテ勇者に第三の女が.
青年商人の仕掛けるマネーゲーム.
そして魔界の秘密が….
面白かったよ.
経済関係の本って言ったほうがいい話だよね.
魔王とか勇者とか言ってるけど.
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面白い。
いろんな人が各自の立場でうごめいている。
トムクランシーの作品のようにパラレルに話が進んでいるが、これを破綻させずに進める作者の力量はすごいと思う。
ただ、勇者にはもう少ししっかりしろと言いたい。
第3巻は人間同士の戦争になるのかな?
どのような展開となるのか、楽しみ。
Posted by ブクログ
魔王と勇者の活躍が少なく、1巻に較べパワーダウンを感じるが、クリルタイをどう乗り切るかはワクワクする。
前半、魔王は冥府宮で孤独に歴代魔王の霊に耐える。のっとられかけた所を勇者が玄室を壊して無理やり助けだす。
その頃人間界では、南部諸国と中央の戦争が準備され、一方で白夜の国から鉄の国へ奇襲があり、海からは蒼魔族の侵攻というピンチ。それを女騎士、軍人子弟、女魔法使いなどの力で阻む。
面白かったのは、青年商人が小麦を買い占め、(お金があっても食べるものがない)中央の通貨を弱くして、南部の馬鈴薯本位制で2大経済圏の構造を創り上げたところ。
Posted by ブクログ
魔王と勇者が手を握り、世界を救う?! 経済ファンタジーの2巻目。
1巻目に引き続き、面白かったですね。
農奴解放…はちょっと急激過ぎて混乱の方が大きいんじゃないの?とも思ったりしますが、まあそんなことは些細なことかな。
Posted by ブクログ
結構長いけど、商戦・戦争・会議と色々な戦い方をするので飽きない。
話の展開自体も登場人物の使い方が上手くて引き込まれる。
子弟チームも公女もモブだと思ってたのにスッカリ重要キャラになってるし。
しかし一巻もそうだったけど誤字とか書式ミスがちらほらあるなぁ。
テキスト多いのはわかるが付録つける余裕あるなら校正も頑張ってください。
物語と直接関係ない対談とかあんまりいらないので。
Posted by ブクログ
人間界における経済戦と戦争の前半と、魔界で氏族同士の思惑が交差する忽鄰塔(クリルタイ)の会議戦の後半。登場人物の深掘りが進んで関係性も交差して面白さが加速する。三子弟の活躍も良い。特2巻後半から3巻にかけての魔族サイドの信頼が紡がれていく辺りは見所の一つ。
Posted by ブクログ
いよいよ本格的に経済戦争の様相を呈してきたな~
しかし、やばい。
特に魔王が放置しちゃったアレの存在がやばい!
あれは戦争を一変させる可能性を持っているけど、いったいどうなることやら…
今回も見事な引きを見せてくれました。
第3巻が楽しみです。