田倉トヲルのレビュー一覧
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購入済み
雰囲気が良い
最初から最後まで優しく純粋な空気感で魅せられる作品。終始穏やかな流れで読める。
ただ、話に山あり谷あり…っていう起伏がないので、ちょっと物足りなかったかな。
ピュアなほのぼのBLが好きな方にはオススメ。 -
Posted by ブクログ
月にまつわる民話伝承、何でも取り扱う部署に
配属されてしまった主人公。
そこで起こった、月に関する謎4つ分、の話。
元々配属されていた月狂いの人が探偵で
新人たる主人公は情報収集?
最初の話はこっているな、という反面
そこまでするか?! の驚きが。
これで大事にするならともかく、これでは
譲ろうという気にならないのは確かです。
一体自分は何が大事なのか。
それが気づけたのは、よい事なのでは? な2話目。
生涯、それに気が付かない場合もあるわけですし
そう考えると幸せです。
これだ! と利用できた人達もいたわけですし。
突如もて始めたら、何を一番疑うか。
落ちを見て、もしかして…という疑い -
Posted by ブクログ
新人キャリアの主人公は『オカルト』ちゃんと呼ばれる
妙な体質を持っていた。
怪しいものに近寄って巻き込まれてしまうとは
因果な体質だな、と。
職業を考えれば大丈夫そうですが。
始まりの放火事件から、やたらに出会う青年。
彼は何? という状態でしたが、本人の独白により
正体が判明するわ、やり口が判明するわ。
これどうやって事件解決まで進むのかと思っていたら
背後が~背後が~で、二転三転していく事件内容。
一体誰が何の目的だったのか、が分かった時
スリリングな相手を選んだな、と。
確実に、ばれた時がやばそうですし、ばれそうな環境で
どうするつもりなのか、と問いただしたいものが。
終わりよければ -
Posted by ブクログ
“ランバートル”は誰かを呪う書なんかじゃない。誰かを守るために生まれたものだ――。ガーディアンの力で争いを止めたヒースは女神の力を超える英雄と讃えられるように。神の書の呪いを解く“鍵”を見出した彼女は、それぞれの書の主人に願いを込めて終わりを書き記すよう伝える。ザクロの存在を心から大切に思うようになったエリカは自身の心の迷いを自覚し、イルシオーネはずっと自分にとって唯一無二の存在だったランツァの思いを知り悩み続けるが・・・。そしてサールヴァールのたくらみを阻止し、三書の解放することを目指す彼らは力を合わせて奔走するのだった。
あとがきでふれられていますが、突然の二段組みに最初戸惑いましたが、 -
Posted by ブクログ
三木先生の今までのシリーズ(帝都探偵絵図やクラーク巴里)では、探偵役とその相棒との間には揺るがない信頼関係があり、その関係性の中で描かれる物語だったのですが、今回の待宵と桂との間にはそれがまだない。この本に収録されてる4つのお話を通してそれが徐々に構築されていっていく途上、みたいな感じですね。
その結果、二人の捜査行動がバラバラで(桂の手のひらの上で待宵が踊らされているだけのようにも見える……)、男同士の友情に悶えたい私としてはちょっと物足りない(笑)
ミステリのネタ自体は三木先生お得意の、史実と人の心の機微・思惑が絡み合った結果発生する物語、といった感じで。(あとこれは完全に個人の趣味ですが -
Posted by ブクログ
黄昏の書をイースメリアに持ち込んではならない。三書が揃うとき、この国は滅びる――!?エリカの命を救うために赴いた異教の国シテで、大好きな“ランバートル”と神書の隠された過去を知ったヒースは?女子が頑張る、書を巡るビブリオ・ファンタジー第二弾。
なぜか2巻で完結と勘違いしていて、これはいったいどういう終わり方だ!?と混乱していたら、次で完結だった。あーびっくりした。ランバートルに隠された歴史で中核人物の正体が明かされるのですが、ヒエンが今まで持っていた闇っぽい部分にようやく納得がいった。そしてシドとジダイの秘密にふれたヒースが覚悟を決めてこれからどう進んでいくのか、彼女にももっとヒースラッドを -
Posted by ブクログ
知の聖騎士・ヒースはランバートルの物語に惹かれその書から突如ガーディアンを呼び出したことで話題となるが、守護に徹した力のため戦えないと評され、落ちこぼれの烙印を押されていた。それでも自分が愛する物語をもっと多くの人に知ってほしいと吟遊詩人のように町で子供たちに読み聞かせる日々だったが・・・“久遠の書”が目覚めを迎える時、ヒースが図書院で出会ったのは!?
wwが大好きで新作も本当に楽しみにしていて、Webサイン会で為書きしていただいた大切な一冊です。
名前が紛らわしくて最初読みづらかったですが(笑)、中盤以降は引き込まれてあっという間に読み終えました。今まではみんなの後ろにいるしかなくて自分の -
Posted by ブクログ
中のシリーズ1冊を飛ばし、1巻と3巻目のこれを
読んでしまった。
最初の本では淡白なだけの青年貴族の彼が
ヒロインを今回はデビュタントに誘う。
それは実は正式な求婚で…と言ったお話。
ゲストキャラのヴィヴィが可憐で素敵。
どんな経緯を持ってそうなったか知りたかったら
途中の1冊を読むべきだが、飛ばしてしまっていても
特に困らない。
このくらいの甘さがあってちょうどいい。
やっとコバルトらしくなったと思ったら
ラストの本かな?
出てくる場面は少ないがヒロイン月子の母が、
まことに痛快なモダン・ガールで読んでいて
胸がすく。
異国の貴族に恋した娘の発破になってくれそうな
思い切りの良さ -
Posted by ブクログ
題材や道具立て、雰囲気はとてもいい。なのになんとなくもっと面白くなるはずだと思う本。
名家の御曹司で美貌のハーフの青年が経営する、ハイカラな喫茶店。時は文明開化。ヒロインは女学校に通う可憐な女の子。言葉遣いも綺麗で素敵。だからもっと夢中になっていいのに。店主の青年の個性付けのための説明や淡々とした演出が繰り返されるのに行数を使うよりもっと心理描写をしてほしい。
雑誌に間を空けて掲載した関係上、書かねばならないことだけど、単行本にまとめると、ダジャレめいたお決まりのやり取りがくどくて、それが読みたいんじゃないなと思ってしまう。少女小説王道の作品なので、もっとロマンチックに行くなら思い切ってキ -
Posted by ブクログ
ネタバレ紫陽花茶房の完結編。
月子が好き、でも彼女に愛を告げると言うことは、祖国を捨てて、文化も何も違う遠い異国の地に、伯爵の妻として来てもらわなければいけないし、きっと母親のように苦労をするかもしれないと思うと中々踏み出せない。でも月子の周りに若い男性が現れると、気にせずにはいられない。
そして月子にパーティーのパートナーを申し込んだ紫音。申し込んだはいいが、月子の気持ちと覚悟がわからず悩む彼の、背中を押したのは親友のアル。
一方月子も自分が紫音のパートナーを務められるか心配になる中、出会ったのは不思議な少女、ヴィヴィ。リトルレディは幼くても、ダンスもマナーも完璧。でもその正体は魔女。ヴィヴィの作る