田倉トヲルのレビュー一覧

  • 首の姫と首なし騎士

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    ミステリ調とはいえ少女向けでありながら一人称なのが目新しいが
    他はいろいろつらい
    展開が雑
    背景が浅くて狭い
    舞台の規模とか背景とかがおざなり過ぎる
    いちおう異世界ものなのにスポーツハンティングとかいっちゃう意識の低さ
    少女小説でなく女性向けライトノベル
    新人第一作だから今後の成長に期待とはいえ
    出来るひとは最初から出来ているわけだし
    とはいえ書いているうちに良くなるひとももちろんいるけれども

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    2018年10月25日
  • 紫陽花茶房へようこそ ~ふたりのための英国式魔法茶~

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    ハイカラ女学生給仕の月子と魔女の孫でイギリス人店主の紫音さんがほのぼのしていて可愛くて良かった。紫音さんの言うハーミットやポーションのカタカナ単語や、夢色六・一号、星色三・五号みたいな不思議な単語にどきどきする。夢の中に小さな妖精サイズで入り込むのもファンタジックで素敵だった。でもアルゴスの目が入った魔法茶はいやだああ。色々なお茶に有間カオルさんの「魔法使いのハーブティー」を、全体的な雰囲気に何となく阿部暁子さんの「鎌倉香房メモリーズ」シリーズや白川紺子さんの「下鴨アンティーク」シリーズを連想した。

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    2018年10月17日
  • ソルティ・ブラッド ―狭間の火―

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    第六感で事件や犯人に巡り合ってしまう二十三歳低身長の刑事アリスと放火事件と吸血鬼と売春。血が無二の食料である者の存在と刑事ものの共存が独特だけれど個性というには弱いかなあ。アリスが特に有能でもないから薄ぼんやりとしていたけれど次第に馴染んだ。アリスには想像もつかなかったという動機に意外性はなかった。

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    2018年10月16日
  • 紫陽花茶房へようこそ ~夜のお茶会は英国式で~

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    英国伯爵と魔女の孫である紫音さんとハイカラ女学生の月子の醸し出す雰囲気がひたすらに心地好い。大正が舞台なことは意識から外れがち。月子からの心の距離が近付いて来ているところや、紫音さんの子供時代のことが赤毛の親友の登場を通して少しわかったこと、月子が働かせてほしいと押し掛けた時の話に益々引き込まれた。

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    2018年10月09日
  • 紫陽花茶房へようこそ ~夜のお茶会への招待状~

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    紫音と月子が出会う前の紫陽花茶房のお客様である、奥勤めをしていたマクベスの三人の魔女のようなお婆さんたちが新鮮だった。大正が舞台だと、自分の生きて来た時代として大奥が普通に出て来ちゃったりするんだなあ。時代柄、西洋かぶれの月子が最後まで女学校に居場所がないところが少し淋しかった。いい子なのになあ。

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    2018年10月09日
  • 拝啓、兄さん様

    購入済み

    雰囲気が良い

    最初から最後まで優しく純粋な空気感で魅せられる作品。終始穏やかな流れで読める。
    ただ、話に山あり谷あり…っていう起伏がないので、ちょっと物足りなかったかな。
    ピュアなほのぼのBLが好きな方にはオススメ。

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    2018年09月08日
  • こいものがたり (2) 【電子限定カラー収録&おまけ付き】

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    とうとうクラスメイトにゲイバレで一悶着。また恋愛面での進展はないけど、もう恋愛にならなくてもいいんじゃないかなって思える程、友人たちといい関係を築いている。スローペースながら新キャラ登場。まだまだ続きそうです

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    2018年08月27日
  • 月世界紳士録

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    月にまつわる民話伝承、何でも取り扱う部署に
    配属されてしまった主人公。

    そこで起こった、月に関する謎4つ分、の話。
    元々配属されていた月狂いの人が探偵で
    新人たる主人公は情報収集?
    最初の話はこっているな、という反面
    そこまでするか?! の驚きが。
    これで大事にするならともかく、これでは
    譲ろうという気にならないのは確かです。

    一体自分は何が大事なのか。
    それが気づけたのは、よい事なのでは? な2話目。
    生涯、それに気が付かない場合もあるわけですし
    そう考えると幸せです。
    これだ! と利用できた人達もいたわけですし。

    突如もて始めたら、何を一番疑うか。
    落ちを見て、もしかして…という疑い

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    2018年08月06日
  • ソルティ・ブラッド ―狭間の火―

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    新人キャリアの主人公は『オカルト』ちゃんと呼ばれる
    妙な体質を持っていた。

    怪しいものに近寄って巻き込まれてしまうとは
    因果な体質だな、と。
    職業を考えれば大丈夫そうですが。
    始まりの放火事件から、やたらに出会う青年。
    彼は何? という状態でしたが、本人の独白により
    正体が判明するわ、やり口が判明するわ。
    これどうやって事件解決まで進むのかと思っていたら
    背後が~背後が~で、二転三転していく事件内容。
    一体誰が何の目的だったのか、が分かった時
    スリリングな相手を選んだな、と。
    確実に、ばれた時がやばそうですし、ばれそうな環境で
    どうするつもりなのか、と問いただしたいものが。

    終わりよければ

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    2018年05月13日
  • ガーディアンズ・ガーディアン(3)終わりを綴る者と想い繋ぐ者たち

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    “ランバートル”は誰かを呪う書なんかじゃない。誰かを守るために生まれたものだ――。ガーディアンの力で争いを止めたヒースは女神の力を超える英雄と讃えられるように。神の書の呪いを解く“鍵”を見出した彼女は、それぞれの書の主人に願いを込めて終わりを書き記すよう伝える。ザクロの存在を心から大切に思うようになったエリカは自身の心の迷いを自覚し、イルシオーネはずっと自分にとって唯一無二の存在だったランツァの思いを知り悩み続けるが・・・。そしてサールヴァールのたくらみを阻止し、三書の解放することを目指す彼らは力を合わせて奔走するのだった。

    あとがきでふれられていますが、突然の二段組みに最初戸惑いましたが、

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    2018年03月04日
  • 月世界紳士録

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    三木先生の今までのシリーズ(帝都探偵絵図やクラーク巴里)では、探偵役とその相棒との間には揺るがない信頼関係があり、その関係性の中で描かれる物語だったのですが、今回の待宵と桂との間にはそれがまだない。この本に収録されてる4つのお話を通してそれが徐々に構築されていっていく途上、みたいな感じですね。
    その結果、二人の捜査行動がバラバラで(桂の手のひらの上で待宵が踊らされているだけのようにも見える……)、男同士の友情に悶えたい私としてはちょっと物足りない(笑)
    ミステリのネタ自体は三木先生お得意の、史実と人の心の機微・思惑が絡み合った結果発生する物語、といった感じで。(あとこれは完全に個人の趣味ですが

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    2017年09月09日
  • 月世界紳士録

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    宇宙開発企業の部署で月に関係する民話や伝承を収集する竹取班。直接お月様に関係なくても何でもありのよろず月相談所みたいな話だった。レトロっぽく感じるけど現代の設定。

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    2017年08月01日
  • 月世界紳士録

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    月にまつわる謎に挑むミステリー。少しこじつけっぽい感じもあって、すごく面白いという感じでもなかった。
    作中にいちごミルクほうじ茶サイダーというのが登場しますが、七尾作品へのオマージュですかね。

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    2017年06月25日
  • ガーディアンズ・ガーディアン(2)三書の秘密と失われた一族

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    黄昏の書をイースメリアに持ち込んではならない。三書が揃うとき、この国は滅びる――!?エリカの命を救うために赴いた異教の国シテで、大好きな“ランバートル”と神書の隠された過去を知ったヒースは?女子が頑張る、書を巡るビブリオ・ファンタジー第二弾。

    なぜか2巻で完結と勘違いしていて、これはいったいどういう終わり方だ!?と混乱していたら、次で完結だった。あーびっくりした。ランバートルに隠された歴史で中核人物の正体が明かされるのですが、ヒエンが今まで持っていた闇っぽい部分にようやく納得がいった。そしてシドとジダイの秘密にふれたヒースが覚悟を決めてこれからどう進んでいくのか、彼女にももっとヒースラッドを

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    2017年05月20日
  • ガーディアンズ・ガーディアン(1)少女と神話と書の守護者

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    知の聖騎士・ヒースはランバートルの物語に惹かれその書から突如ガーディアンを呼び出したことで話題となるが、守護に徹した力のため戦えないと評され、落ちこぼれの烙印を押されていた。それでも自分が愛する物語をもっと多くの人に知ってほしいと吟遊詩人のように町で子供たちに読み聞かせる日々だったが・・・“久遠の書”が目覚めを迎える時、ヒースが図書院で出会ったのは!?

    wwが大好きで新作も本当に楽しみにしていて、Webサイン会で為書きしていただいた大切な一冊です。
    名前が紛らわしくて最初読みづらかったですが(笑)、中盤以降は引き込まれてあっという間に読み終えました。今まではみんなの後ろにいるしかなくて自分の

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    2017年03月06日
  • 恋愛事件捜査係 担当官は恋愛オンチ

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    配属された先でコンビを組まねばならない相手は
    コンピューターのような先輩だった。

    結婚詐欺は、相手からの訴えがないかぎり、ですから
    捜査するのは大変です。
    この話のように、さくさくっとは解決しないでしょうが
    心理はこんな感じなのか? と。
    分かっていても信じたい。
    それが分からない先輩と、同情してしまう主人公は
    バランスが取れたコンビではないでしょうか?
    確かに、この口調でずっと言われると
    ストレス溜まりそうですが。

    先輩の職に対するこだわりがすごい。
    これは空腹時には読んでは駄目な小説です。
    とにかく美味しそうでたまりません!!w

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    2017年02月08日
  • 紫陽花茶房へようこそ ~夜のお茶会への招待状~

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    中のシリーズ1冊を飛ばし、1巻と3巻目のこれを
    読んでしまった。

    最初の本では淡白なだけの青年貴族の彼が
    ヒロインを今回はデビュタントに誘う。
    それは実は正式な求婚で…と言ったお話。

    ゲストキャラのヴィヴィが可憐で素敵。

    どんな経緯を持ってそうなったか知りたかったら
    途中の1冊を読むべきだが、飛ばしてしまっていても
    特に困らない。

    このくらいの甘さがあってちょうどいい。
    やっとコバルトらしくなったと思ったら
    ラストの本かな?

    出てくる場面は少ないがヒロイン月子の母が、
    まことに痛快なモダン・ガールで読んでいて
    胸がすく。

    異国の貴族に恋した娘の発破になってくれそうな
    思い切りの良さ

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    2016年11月10日
  • 紫陽花茶房へようこそ ~ふたりのための英国式魔法茶~

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    題材や道具立て、雰囲気はとてもいい。なのになんとなくもっと面白くなるはずだと思う本。

    名家の御曹司で美貌のハーフの青年が経営する、ハイカラな喫茶店。時は文明開化。ヒロインは女学校に通う可憐な女の子。言葉遣いも綺麗で素敵。だからもっと夢中になっていいのに。店主の青年の個性付けのための説明や淡々とした演出が繰り返されるのに行数を使うよりもっと心理描写をしてほしい。

    雑誌に間を空けて掲載した関係上、書かねばならないことだけど、単行本にまとめると、ダジャレめいたお決まりのやり取りがくどくて、それが読みたいんじゃないなと思ってしまう。少女小説王道の作品なので、もっとロマンチックに行くなら思い切ってキ

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    2020年01月21日
  • 六花爵と螺子の帝国

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    ネタバレ

    主人公と、悲しい過去持ってそうな秀才の、かみ合わない会話が面白かった。漫画のような教師の台詞テンポも面白かった。
    精霊の描写が想像力かき立てられた。涙を美味しそうに食べる精霊とか。精霊の変化とか。

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    2015年12月30日
  • 紫陽花茶房へようこそ ~夜のお茶会への招待状~

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    ネタバレ

    紫陽花茶房の完結編。
    月子が好き、でも彼女に愛を告げると言うことは、祖国を捨てて、文化も何も違う遠い異国の地に、伯爵の妻として来てもらわなければいけないし、きっと母親のように苦労をするかもしれないと思うと中々踏み出せない。でも月子の周りに若い男性が現れると、気にせずにはいられない。
    そして月子にパーティーのパートナーを申し込んだ紫音。申し込んだはいいが、月子の気持ちと覚悟がわからず悩む彼の、背中を押したのは親友のアル。
    一方月子も自分が紫音のパートナーを務められるか心配になる中、出会ったのは不思議な少女、ヴィヴィ。リトルレディは幼くても、ダンスもマナーも完璧。でもその正体は魔女。ヴィヴィの作る

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    2015年10月30日