田倉トヲルのレビュー一覧
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“「全部最初からやり直す。……お前を見ていたら、そうしなきゃいけないと思った」
「へ」
「今のお前は"王族"だ。俺と違って、本当の意味で自分の考えを持って答えを出してる。きっと誰にも流されたりしないんだろう。……昔はどうあれ、今のお前は"セシル・エルマー"じゃない。……王族らしさの定義を見失ってる奴が言っても説得力はないと思うが」
「…………」
ぽかんとして目の前に座る兄を凝視する。そのうちにいたたまれなくなってきたのか、彼は帝王学の本を手に席を立ち、「作業の邪魔をした」と短い挨拶を述べて退室していった。扉が閉まり、足音が遠ざかる。
その頃になってようや -
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久しぶり、なお兄さん再登場、の巻。
話もがっすんがっすん進んでおりますが…関係は微々たる進み。
どうなるのでしょうか? というより、どうするんでしょうか?
確実に何だかスルーしてる感じなのですが!?w
自分だけで突入していくのと、守りながら突入していくのでは
当然動きが違います。
方向転換してきた竜は、その辺りどうするつもりなのでしょうか?
第二の被害者は、どう手綱を操って行くつもりなのでしょうか?
むしろ再登場はあるのか!?w
何でしょう…こう、新密度というか、スキンシップが
微妙に増えている気がします。
それはそれで面白いですけど、ヒーロー、ばったり。
完璧ではない、というか、動揺理由 -
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“「先導は俺がする。落ちる前に拾ってやるから、大人しくこっちに乗っておけ」
「…………。何かもうちょっと他に言いようは無いの、貴方は」
誰かが堪えきれないと言わんばかりに吹き出した。振り返ると、ハーヴェイ小父様が押し殺した笑い声をあげていた。リオンとレイフォードの顔にも生暖かい微笑が滲んでいる。
やがて小父様は、先程まで笑い転げていたのが嘘のように紳士的な笑みを浮かべた。
「いやはや。これだから女性を口説いたことのない男は。"私以外の男に貴女を守る役目を譲らねばならないなど、考えただけでも胸が張り裂けそうだ"くらい言えないものかな」
「…………。小父様。今一押しの恋愛小説を -
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面白かったのだが、いかんせんとにかく、読みづらい。わかんなくて前の部分を読み返したところが多々あった。そこまで駄々漏れって、逆にすごいな。
しかし、悪口は言いたくないんだが、いい加減ロッティに苛々する部分も多少あり。そんな簡単に国とか領地とか背負えないだろうってのはわかるつもりだが、自分一人で何もかもを片付けろと言ってるわけでなし、自信がないのかあまりに固辞し続ける姿を見てると、責任負うの嫌なだけなんじゃと意地悪な穿った気持ちも湧いてきてしまった。まあロッティが簡単に決断してしまったら話終わっちゃうし仕方ないんだが。
ロッティの性格と、前述の読みにくさのせいで、いまいち気持ちよく読み進めるこ -
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“「……ねえ。彼、"王にとって国民は自分の所有する物でしかない“って言ってなかった?あれ、どういうこと?」
「ああ……。そういえば、お前は他国に行ったことも、他の王に会ったこともなかったな」
「他国の政治の仕組みをまとめた本は読んだわよ?」
「本が全てを語っているとは限らない。それに、当たり前過ぎることは、書かれないものだよ」
部屋の本棚に並ぶ、政治に関する本の数々を見やるレイフォード。つられて私もそちらに視線を向ける。
「この国は特殊な成り立ちから生まれた。でもそれだけじゃない。政治から思想から、あらゆる点で他国とは違っている。第三者的に言うなら、間違いなく異色だよ」
「異色、って -
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ネタバレ大学生×大学生
双子の兄への想いに終止符を打った主人公。
けれど、家族として過ごす二人の仲睦まじい姿をわらって見ていられるほど図太くもない。
そうして、風変わりな友達のところに入り浸っては、二人でねんどをコネたり、話をしたり…。
ちゃんと自分の居場所を確保してくれる友達に感謝をしていたが・・・。
…主人公と相手、こたつで黙々と美少女フィギュアを作るの巻。
いや、けっこうな冊数BL本読んでますけど、登場人物二人してもくもくとオタ趣味に没頭するとか初めて読んだ(笑)
しかも主人公はともかく、相手は人気原型師というじゃないですか。
ちょっと作者はどこまで下調べしたんだろうと(笑)
挿し絵でもちゃ -
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ネタバレ弟×兄(ただし二人に血のつながりなし)
母を亡くし、父の暴力から逃げて施設に入っていた峻也。妹と一緒に山で遊んでいたとき、誘拐された男の子を助ける。
それが縁となりその過程に兄妹は引き取られることになる。
年月はたち、妹に惚れていると豪語する弟(誘拐された子)は、峻也の気持ちを振り回して…。
手元にあるのは初版本なのですが…
表紙カバーに堂々と「峻也」の名前が「俊也」と誤植(笑)しっかりせぇや(笑)
2版から直っていることを願います。
さて、私はこの関連作品となる「親友恋愛」から読んだのですが、こっちはあまりもえませんでした。
設定が詰め込まれすぎてるんですよね。
切りの兄弟で、妹はちょ -
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“「まあな、だが、あくまで期限付きだ。俺は見定めたいだけだ」
「......見定める?」
国王様が眉を顰める。私も同じく、彼の言葉の意味がちっとも理解出来なかった。城から出ない第四子、しかも王子ではなく“姫”の護衛役を申し出ただけでも不可解なのに、それが期限付きでしかも何かを見定めるため?一介の騎士が、何を見定めると言うんだ?
アルベルト・ホースマンは例の笑みを絶やさず、歌うように、言った。
「我が主、亡きジョセフ・フォルモントから遺言を賜った。俺が従うに値する“王”がいる。主亡き後、俺の目で“王”の資質がある者を見定め、ジョセフ・フォルモントに誓った忠誠を再びその者に誓ってもいいと思ったそ