白身魚のレビュー一覧
-
-
-
Posted by ブクログ
ポプラキミノベルということで、表紙はお姫様と王子様みたいで可愛らしい!
大好きな綾崎隼先生の作品
綾崎先生の新たな一面を見れるような作品であった
こんな作品も描けるのかと、素直に驚いてしまう
ファンタジー感の強い今作はドンピシャに好み
子供の時に読んだら、今以上にワクワクしただろうなって断言出来る
何も覚えていない少女が目覚めた場所は、物語管理局と呼ばれる物語で不幸になった者達がたどり着く場所
そこでは少女の先輩である王子
童話の住人たちであるはだかの王様やマッチ売りの少女、人魚姫、おやゆび姫、みにくいアヒルの子など様々な住人たち
不幸になった者を助ける物語管理官
なんて魅力的な設定なのだ -
Posted by ブクログ
こんなに感情移入した恋愛描写ははじめて。
もはや稲葉んの感情だかわたしの感情だかわからないくらい、境目が溶けてしまうくらい、没入する。酩酊する。
稲葉ん!稲葉ん!
今回は伊織の爆発した痛切な叫びにもとても胸を衝かれたし
(ひとが真剣に悩んでいるのに前振りでいちゃつくのはやめて頂きたい。伊織の為だと理解はするけど、稲葉んに他意は絶対にないとわかるけど、結果的に特殊なプレイに巻き込まれたいたたまれなさである爆発しろ!)、
伊織の為にやらかした自己犠牲野郎太一が格好良くてめちゃすごいと心底思えて嬉しかったけれど、
やっぱりダントツで稲葉んである。
取り繕わずに弱さを打ち明ける稲葉んと内心受け止め切 -
Posted by ブクログ
一足お先に、読ませていただきました(^ ^)
(サイン本だぜ!うらやましかろう!)
普通の女子高生、ミャオがタイムスリップして、9年前の同級生と父親探しをするお話です。
とりあえず、パパがかっこよすぎて、わたしが気絶しそうでした。(動悸
時に笑えて、時にほろりとして、人の優しさが渇いたハートにしみわたるのよ。
イノリはきっと、ずっと、ミャオより大きな男になるために努力してきたんだね。
これから、ミャオはたいへんだ。離してもらえなさそう。
ミャオとイノリをとりまく大人たちがほんとうに素敵で、わたしもこんな大人でいられるように、ハートを柔らかくしておこうと思います。
さて、わたしのイノリ -
Posted by ブクログ
ネタバレアニメを見て小説を読見始めた。
「自己犠牲野郎」と罵倒される程の優しい主人公による優しい物語で、少し自分のココロも満たされるような作品だった。
永瀬伊織とは同じわけではないが、私自身も誰かを反面教師にして、他人から怒られない、嫌われない「わたし」を創り上げて生活をしていた。そうして生活していた分には問題はなかったが、環境が変わって反面教師にする存在がいなくなった時に、いつの間にか「わたし」、「アイデンティティ」が消失、あるいは亡失して、なにもできなくなっていた時期があり、自分にとっては他人事のようには思えなかった。
(「『わたし』の話」(pp.196-203))
青木の「表面上は変わりにくい話 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1巻を読み終えた時、理由がわかるにせよ主人公の性格・言動に対して否定的、嫌悪感すら持っていた状態であり、『アオイハルノスベテ』に対しても少し否定的な気持ちを抱いていた。
しかし、この2巻で、この作品はトゲのある主人公が周囲と接している内に、周囲の成長と共に、優しくなっていく、その過程を描いていく作品なのだと理解した瞬間、主人公、そして作品に対しての評価もガラッと変わった。このための導入(1巻)だったのだろう。
最後の結末が少し、というかかなりご都合主義だと感じたが、それを差し引いてもこのお話(2巻)については、非常に面白いものだった。 -
Posted by ブクログ
前向きな青春恋愛ものとライトノベルの中間みたいな作風と文章と
どちらも好みでどう褒めたら良いか困る
P66より引用
豚は飛んでもただの豚だろ、と真宮は思う。たとえ努力して飛べるようになったところで豚である事実は変わらず、豚であった過去も飛べなかった過去も消えるわけではない。端から見れば豚のままだ。他の豚との違いなんてありゃしない。たとえ飛べて変わった気にはなれたとしても、本当に変わることなど不可能だ。
真宮は自分の足元を見る。足を上げ、靴の裏を見る。そうしてまた足を戻した。
根は張っていなかったが、たとえ跳んでも同じ場所にしか着地しない気がした。
言っていることに感心するのでなく後半 -
Posted by ブクログ
ネタバレ理不尽を戦い抜く少年少女の物語、完結。どんなに絶望的な教育を施されながらも「人は環境によって作られるのではない」と信じることは希望なのかもしれないが、同時にあまりに厳しい現実と向き合わざるを得なくなる絶望でもある。
それでも希望を信じ抜くということは、いったいどれほどまでに強くなければならないんだろう? 『白蝶記』には悪が満ちているが、本当にいい人たちもたくさん登場する。陽咲や樹、朱里をはじめとして、時任や金城……。人間は優しさに支えられ、救われているんだと思う。
無関心という暴力の種を打ち砕くように、憎しみと怒りの対象だったはずの残虐な父を知ろうとする旭。クライマックスは泣けた……
打ち切り -
-
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレとりとめのない感想です。
(アニメ全話見てから入りました。)
ココロとカラダが入れ替わったらどんなことが起こるんだろうか。
男子が女子になったら、どうしても下ネタの方向にいく気がする。
そう思うと、女子は恐怖しかないと思う。
なので、稲葉の意見が一番、個人的には近いかなと。
(自分以外は信用できないというもの)
太一と青木は何もしないのが逆に感心する。
長瀬に関しては、自分自身が誰か分からないというような深いもの。
考えると誰でもそのような気もするし、それは例外のような気もする。
長瀬が橋から落ちてから太一の意識はどこに言ったのか。
急に病院での描写になっているが、その間がよくわからない