あらすじ
文研部の八重樫太一・永瀬伊織・稲葉姫子・桐山唯・青木義文は、奇妙な現象に直面していた。突然青木と唯に起こった“人格入れ替わり”。それは次々と部員全員へ襲いかかり、彼らを異常な日常に放り込む。戸惑いつつも、どこかその状況を楽しむ太一たちだったが、心の連鎖は彼らの心の傷をも浮かび上がらせ……。平穏が崩れる時、5人の関係は形を変える! 第11回えんため大賞特別賞受賞作品、愛と青春の五角形コメディ登場!!
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Posted by ブクログ
アニメを見て小説を読見始めた。
「自己犠牲野郎」と罵倒される程の優しい主人公による優しい物語で、少し自分のココロも満たされるような作品だった。
永瀬伊織とは同じわけではないが、私自身も誰かを反面教師にして、他人から怒られない、嫌われない「わたし」を創り上げて生活をしていた。そうして生活していた分には問題はなかったが、環境が変わって反面教師にする存在がいなくなった時に、いつの間にか「わたし」、「アイデンティティ」が消失、あるいは亡失して、なにもできなくなっていた時期があり、自分にとっては他人事のようには思えなかった。
(「『わたし』の話」(pp.196-203))
青木の「表面上は変わりにくい話」(p.148)は参考になったし、そして、病院での太一と伊織の「別れのシーン」(pp.292-296)はどうしても涙腺がゆるんでしまう。
非常に面白かった。そして、「ココロ」の整理も出来きました。
Posted by ブクログ
とりとめのない感想です。
(アニメ全話見てから入りました。)
ココロとカラダが入れ替わったらどんなことが起こるんだろうか。
男子が女子になったら、どうしても下ネタの方向にいく気がする。
そう思うと、女子は恐怖しかないと思う。
なので、稲葉の意見が一番、個人的には近いかなと。
(自分以外は信用できないというもの)
太一と青木は何もしないのが逆に感心する。
長瀬に関しては、自分自身が誰か分からないというような深いもの。
考えると誰でもそのような気もするし、それは例外のような気もする。
長瀬が橋から落ちてから太一の意識はどこに言ったのか。
急に病院での描写になっているが、その間がよくわからない。
「フウセンカズラ」とは何者か?
花言葉は、永遠にあなたとともに。
別名は「Heart pea(ハート ピー)」、または 「Heart seed(ハート シード)」。
ハート=ココロ?に関係する気が。。。
Posted by ブクログ
だいぶ前に購入していましたが、アニメをみて満足していました。本棚の整理をしたら出てきたのでいまさらになって読み終わりました。
自分にとってはすごく深い悩みなのに、いざふたを開けてみればそんなにたいしたことでもないと気づかされる、主人公の「自己犠牲野郎」っぷりがかっこいいと思える作品でした。1巻完結型ですが主人公取り巻く文研部のみんなが、次はどんな奇妙な現象に巻き込まれるのか楽しみになる1巻だったです。
もちろん私は稲葉ん推しです!!笑
Posted by ブクログ
想像以上に面白かった。「人格入れ替わり」っていう妄想しやすい事象を実際にここまで深く描写するってのもなかなかいいんじゃないでしょうか。やっぱり続編読みたくなったじゃないか、お金飛ぶじゃないか、ちきしょう。
Posted by ブクログ
平凡な高校生5人におきた「人格入れ替わり現象」
ギャグシナリオでよくある設定だけど、この作品は思春期が抱える悩みや傷が中心になっている。
シリアスとギャグがうまく混ざっていてページをめくる手がとまりませんでした。
ラスト病院で伊織が告白シーンは涙がでました。そして、死ぬと思わせといて「おめでとう。峠は越えたがら彼女はもう大丈夫だよ」の一行はその場にへたり込む気持ちになりました。それくらい物語に入りこんでしまう作品です。
Posted by ブクログ
アニメから入ったので展開は知ってた、けど!
久しぶりに原作とアニメが全く問題なく調和している作品だと思えた!なので文句なし☆5
最後は知ってるのに泣きそうになった。声優さんもうまいと思ったけどやっぱり文字の持つ表現力には敵わない、個人的な補正かかりまくりだからね
おいらの好きな学生デビューをした作家殿に敬意と応援の意味を込めてシリーズ全部新刊で買ってこよう!!
あ、あと、題名のセンスがすごく好き!
Posted by ブクログ
5人の高校生が会話で繋ぐストーリーが好印象。うまいことキャラの心情がみえてきました。それぞれの抱えているものは時として自分で大きくしているだけなのかもしれませんね。
Posted by ブクログ
人格入れ替わりもの。
エロ&コメディもおもしろいですがそれに終わらず各人物のバックグラウンドと心理の掘り下げに至る。
入れ替わりで発覚する個人の抱える問題の解決に向けた太一のヒロイックな行動力が凄まじい。
着目すべきと思うのは稲葉なんですが、対唯と対伊織であれだけ見どころを作ったので弱く感じ惜しい。
くどいというほどでもないが文章が少々気になる。
藤島さんの立ち位置が妙に魅力的。
脇にこういう楽しみを付加しておくとおもしろいですね。
Posted by ブクログ
ペンタゴンコメディ~山星高校文化研究部の一年生五人,自己犠牲が好きな八重樫太一,めまぐるしく代わる父親に本当の自分を見失ってしまった永瀬伊織,他人を信用できない稲葉姫子,男性恐怖症の空手少女である桐山唯,ちゃら男の青木義文は,前触れもなく人格が入れ替わる現象に戸惑う。部室で善後策を話し合うが,顧問の後藤がやってきて,フウセンカズラという者で,好きに人格を入れ替えているのは,君たちが面白いからだと云う。唯の空手の技も歯が立たない。ランダムに人格が入れ替わり,永瀬の悩み,稲葉の苦しみ,桐山の戸惑いを何とか解決しようと,太一は立ち回る。青木の告白はまだ桐山に受け入れられず,苦悩を軽くした太一に稲葉も好意を見せる。その稲葉は,太一も永瀬も好き合っているのにまだるっこしいと背中を押す。永瀬の身体に入った稲葉が,太一は永瀬が好きなのかと問い詰めるが,入れ替わりは偽りで,聞いてきたのは身体も心も永瀬だった。居たたまれずに校外へ走り出した永瀬を太一は自転車で追い,そんな永瀬が好きだから付き合ってくれと申し出るが,永瀬の身体にフウセンカズラが入り込み,背中から川に落ちた瞬間,太一の身体に桐山が入り込み,飛び込んで救うには至らなかった。集中治療室で手当を受ける永瀬を心配する待合室に,後藤の身体を乗っ取ったフウセンカズラは,30分の内に永瀬は死ぬ,誰の魂でも代わりにあの世に送れるから決めろと宣言する~謎の存在,フウセンカズラ。神か悪魔か。う~ん,こんな能力があったら,いろんな悪戯をしてみたいものだ。作者は男で大学在学中にえんため大賞の特別賞を貰ったらしい。出てくる高校生も適当にスケベで楽しいぞ。こんな高校生の描き方が流行っているのだろうかねえ。白身魚のイラストが足りない想像力を補ってくれて,大事な場面でキャラクターの外見を確認してしまった。この文庫本はファミ通文庫編集部が手掛けていて,発売元は角川
Posted by ブクログ
発想はとても面白い。物語の展開も先が気になるし、登場人物たちも個性的でイイ感じ。
欠点は、思いついたまま打った文章を、文節変換してそのまま載せた。といった雰囲気の読みにくい文章。もっと開くとかしてさ、すらすら読めるようにして欲しかったな。
第1巻から読み進めると、上記の文章上の欠点も次第に克服されているのがわかる。しかし、地の文に於ける説明過多は相変わらずだ。これは作者のクセのようなものだろう。対策として、地の文は斜め読みすると良い。そのように工夫しても読む価値が本作の内容にはある。
Posted by ブクログ
シリーズ物の第一弾。アニメ化にもなりました。
私はアニメから入ったんだけど、結構ハマったので原作読んでみたくて。
原作は面倒な書き方になってるけど・・・
それでいて、シュールにモノを見ている太一が可笑しくて。
文研部の皆の個性が個々にキャラ立ちしてて楽しいです。
lastに永瀬が自殺未遂を図るように『ふうせんかずら』が操作。
男前の永瀬にちと感動。
稲葉のファーストキスを奪ってしまった太一に同情しつつ。
ヒトランダム終了〜。
頑張れ、太一。
多分文研部の皆が主人公で、その中でも太一視点が一番大きい。
人格が入れ替わるって、それ、凄い個人情報漏洩。
Posted by ブクログ
アニメ見て買ってみた。
ストーリーはいいんだけど、ちょっと読みにくい。
でも面白かったんでハマッてます。
人格入れ替わりっていうのがまたよかった。
Posted by ブクログ
限りなく3に近い4、という事で。アニメ版から入ったせいかもしれないがどうにも地の文がしつこく感じた……。あまりにも語られ過ぎているせいで、思考実験的な考察が全面に出ているような。
テーマとしては面白いので読んで損は無いと思いますが。
あ、けどあのセリフとかあのセリフは文章で見た方が破壊力抜群でした←
Posted by ブクログ
アニメから入り、原作。
アニメはよく出来ていたと思う。読みつつアニメのシーンが浮かんでた。
「人格入れ替わり」という非日常を扱っているものの、
本質はどうしようもなく青春小説。
Posted by ブクログ
日常の生活から突然、未知の力により様々な現象に陥る5人を見守る物語。
最後がちょっと急展開すぎるってのはよく言われているが、尺を考えると調度良かったのかな。
主人公、太一がはじめから誰が好きってのがはっきりしているので、ハーレムもので押して行かないのも良かった。
Posted by ブクログ
入れ替わりモノの学園SF
ラストはほぼ予想通りとはいえ入れ替わりモノな学園SFという設定、キャラ描写、文章すべてが新人離れしていて実に秀逸な仕上がり。
ただこれ続編あるらしいってのがなあ、たしかにふうせんかずらの謎は残ったままだし、キャラが立ってるだけあって勿体なくはあるんだけどこれはこれで終わっておいた方が綺麗な気がしないでもないかなあと…ま、いちおう次も買うけどさ。
いやね1はめっさ面白かった空色パンデミックも2はいまいちだったからなあ。
Posted by ブクログ
話の内容は『人格入れ替わり』現象がおきそれに立ち向かっていくというもの。
人と人との繋がり、関わり方っていうのを考えさせられました。
ちょっと読みづらい部分あるが個人的には面白かった。
Posted by ブクログ
人格入れ替わり現象に悩まされる文研部の5人がトラウマや性格の問題を克服しつつ、結束を強めていく青春物語。傷つくことを恐れず深く他人と向き合っていく潔さが心地よい。ある告白、そして死は…の章は泣いてしまう。
Posted by ブクログ
『ロミオの災難』のようなホラー風味という二の味がなく
脚本にきっちり合わせてキャラクタが演技している感じ
読みやすく文章は悪くないけれどあまりに話主体すぎで
ライトノベルとしてそうでないものとしても中途半端
Posted by ブクログ
文芸部に所属する5人の見に、恐ろしい事が起こった。
意識がランダムに入れ替わってしまうのだ。
固定? と思ったら、題名通りランダムでした。
それにより、全員…というか、女の子達の
隠していたトラウマやら悩みやらが露出。
これを、犠牲者男子が一人で解決していきます。
解決しよう、と思ってしているわけではない最初と
解決してこい、と言われた次と…。
これはやられると、確かに惚れてしまいます。
殴りたいのは、入れ替えを設定してくれた存在、ですが
自分の手を一切汚してません。
体もそうですけど、お金の面も…。
人のお金、そんな風に使ってはいけないと思いますが
この顧問のならいいか…と思ってしまう何かがw
Posted by ブクログ
シリーズ第1弾。
私立山星高校の文化研究部のメンバーである、八重樫太一(やえがし・たいち)、稲葉姫子(いなば・ひめこ)、永瀬伊織(ながせ・いおり)、青木義文(あおき・よしふみ)、桐山唯(きりやま・ゆい)の身に、魂の入れ替わりという奇妙な出来事が起こります。そんな彼らの前に、文研部の顧問を務める後藤龍善(ごとう・りゅうぜん)の身体に入り込んだ「ふうせんかずら」と名乗る正体不明の生き物がやってきて、彼らの観察をおこなうことを宣言します。
太一たちは、周囲の人びとに怪しまれることのないよう、注意を払いながら魂の入れ替わりに対処しますが、そんな中、一つの事件が起こります。唯の身体に入り込んだ青木が、じつは唯が男性恐怖症だったことを知ってしまい、そのことを知られた唯が心を閉ざしてしまうことになったのです。けっきょく太一が、唯と魂の入れ替わりが起こったのを機に、男性の弱点を唯に教えたことで、唯の心のこわばりが解かれることになります。
しかしその後、伊織により深刻な事態が訪れます。つねに周囲を窺い、そのつどのキャラクターを作り上げてきた彼女は、魂の入れ替わりが頻繁に起こる中で、自分自身の輪郭が溶けてしまうような不安に襲われるようになったのです。さらに、身体が入れ替わっているときに何をされるか分からないという不安を拭い去ることのできない姫子は、そんな自分自身の心の醜さに絶望します。
魂の入れ替わりという、マンガやアニメではおなじみの展開を使って、登場人物たちの心の奥底にあるドラマを構築しているところがおもしろいと感じられるかどうかによって、評価が変わってくるのではないでしょうか。正直なところ、それなりに深刻な心理劇と、マンガ的なギミックの落差に、若干の違和感を覚えてしまいました。
Posted by ブクログ
アニメから入ったこの作品。個人的な感想としてはアニメ制作陣の力は偉大だったということ。原作の物語構成は素晴らしいものを感じましたが、文章が少し読みにくいかな。文章が自分に合っていないと小説はかなり読みにくいものと化してしまうので少し残念(;´・ω・)お話自体は面白いので小説が合わなかった人は是非アニメの方を観てください。
Posted by ブクログ
文の稚拙さが気になるが、内容は面白かった。
キャラ設定がしっかりしている。
特に理由もなくあれこれされる、というのは無理やり話を作っているよう。
けれども、それによって起こる心情の揺れはとてもよく描けている。
Posted by ブクログ
高校生の人格が入れ替わったりなおったりすることで、各自が自分や関係性を見つめ直していく物語です。
アニメを見て本だとどうやって表現してるのかと思い手にとってみました。
人格入れ替わりということもあって、多少の読みにくさはありました。こういうのはアニメにはどうしても勝てない所なので仕方ありません。
原作を読んでみると、アニメはよく再現できていたなーと思います。
話の内容は面白いので、アニメでも本でもどちらでもとっつきやすい物から進めていけるお話です。
Posted by ブクログ
1度読み挫折したのですが
アニメ見てハマってしまいました!
やっぱりちょっと読みにくいかな?
けど、だんだん面白くなっていきました。
アニメから入った方がキャラが掴み易いですね。