感情タグBEST3
Posted by ブクログ
シリーズ2~フウセンカズラによる人格入れ替えから3週間,部室で稲葉姫子はブラジャー一つになって太一に迫る。桐山唯は駅で女子生徒が絡まれている場面で,ぶちのめしたいという心の声が聞こえ,6人を打ち倒し,警察が来て取り押さえようとしている場面を見て,青木は警官と立ち回りを演じる。永瀬と太一は突然,声が聞きたいと互いに電話を掛ける。後藤に乗り移ったフウセンカズラは,欲望解放で皆を観察すると宣言する。唯は引きこもりになり,唯を家から連れ出そうとして,欲望が解放されると,互いに傷つけ合う状態に,互いに距離を取り始める。自分が自己中で人を傷つけると気が付いたが,皆と一緒にいたい気持ちを確認し,永瀬を部室に呼び出し,青木を訪ねて,二人で唯を説得し始める。青木は桐山唯が好きだから,傷つけたくないから,性欲を抑えられると宣言し,唯をラブホに誘う。根負けした唯は学校に行くと誓った。喪失感に悩まされた稲葉はシャ-ペンの芯を万引きして自己嫌悪に陥る中,フウセンカズラが現れて,世界を破壊すれば良いと揺さぶりをかける。遠足当日,稲葉は太一のことが好きだという感情が抑えきれず,伊織に気付かれてしまい,必死で逃げるが,伊織に追いつかれ,5人の仲を壊さずに太一への思いを成就する道を稲葉なら採るはずだと,伊織に説教される。突然,伊織に乗り移ったフウセンカズラは太一が落ちたと告げ,必死で太一の姿を求める稲葉は,太一の無事な姿を発見して,腹にエルボーを落とし,校舎裏で「好きだ」の三文字を伝えた~フウセンカズラは神だね。最近はカミが流行っているけど,走りかも知れない。うーん,稲葉はツンデレだったかぁ。さて,フウセンカズラは次にどんな揺さぶりを掛ける?
Posted by ブクログ
シリーズ2作目
『人格入れ替わり』が終わり、次に待ち受けていたのは『欲望開放』とうものだった。
読んでいくうちにどんどん世界に引き込まれていった。
『人格入れ替わり』よりも厄介な現象だったと思う。
傷つけ合うけどもどんどん友情を大きくしていき、人としても成長していく。
今作も面白かったと思う。
Posted by ブクログ
ヒトランダム以上に厄介な欲望開放現象に巻き込まれた文研部5名の波乱の青春譚。現象の特性と、5人の関係の変化から、前作より苦く痛い。全てが終わったときに、果たして稲葉は同じ結論に辿り着けるだろうのか。
Posted by ブクログ
シリーズ2冊目になり5人のキャラが掴めてきて読みやすくなった。今回は顔と名前も一致したままだし。
それにしても、最後の伊織と稲葉んの感情むき出しの応酬、伊織の言葉が激しく胸を打つ。実際この状況でこんなに爽やかに終われるか?とも思うけど、察しがいいことなんて重要じゃない。本気の言葉って必要なんだなと。
前作とは逆に稲葉んの脆さと伊織の鋭さが際立った。5人のナイーブさの描写が秀逸で、徐々にネガティブ思考の深みにおちていく様とか非常に細かい。しかもそれを5人分掻き分けている。
唯を復活させるための青木も大活躍したし、ライトノベルとしては予想を裏切る良作だと思う。
Posted by ブクログ
庵田定夏は二次成徴期の人格形成の歪みを的確にとらえることができるすごい人だと思う。
彼ら五人がヒトランダムとキズランダムで明らかにさせられてきた悩みや弱みは強弱の程度はあれ誰しもが心に抱えてることだと思う。それがうまく中高時代に消化できないとすごく壊れやすい大人になる、いわゆる新型うつってやつ、そこまでいかなくても人間関係がうまく作れなかったり、微妙な距離感が詰められなかったりするひとも多いと思う。
しかし青木かっこいいなぁ
藤島委員長と、後藤先生もそれぞれしっかり役割を果たしてた
Posted by ブクログ
今回問題となるのは、<欲望解放>という、無意識下に抱いている自己の欲望を表面に押し出す現象だ。
これは非常に怖い。本文でも述べられているが、いつ何時、何をしでかすのか分からないのだから。「あなたは何を望んでいますか?」という問いが与えられたとして、的確に答えることができるだろうか?多くの場合は曖昧になってしまうように思われる。「何を望みますか?」ならその場で考えて答えを出すことができるが、突発的に望んでいることを問われても、自分の中で明確なものを導き出すことは容易でない。そこでは理性や感性といった様々な要素がひしめき合っていて、どれが本当に望んでいることなのか、確信を持てないのである。まあ、だからこそ人間というのは難しくも面白い存在であるのだろうけど。
さて、主人公達文研部員五人が<ふうせんかずら>なる者の支配下に置かれ、逆らうことのできない一方的な干渉に苦しめられながらも、その中で自己、あるいは現実と向き合い、自分の在り方を模索していくというコンセプトは前作から引き継がれている。今作では特に太一と稲葉んにスポットが当てられていて、自己犠牲的な配慮の是非や外界との関わりといったことについて、あれやこれやと悩み、悩み、悩み、悩みぬいた末に、完全とは言えなくとも、自分で納得できる答えを見出していく。
物語の展開は、前作に比べ穏やかになっていると思う。だからと言って退屈という訳ではなく、<欲望解放>によって否が応でも自己の曖昧な部分に相対しなければならなくなるだけに、心情描写にウェイトを置いて登場人物の内面を丁寧に映し出している。そうすると、内容はシリアスになりがちで、実際シリアスなのだけれども、生と死が交錯するほど追い詰められるという文学によくあるパターンには陥らず、ある種のポジディブシンキングを残して現状の打破(あるいは克服)に努める。そうした前向きな姿勢を見失わない辺り、ライトノベルがライトノベルたることができる理由の一つのような気がしないでもない。(汗)
クライマックスでは、水色で濡れた世界に散った陽光が淡く輝いている、というような、可憐で清爽な印象を受けた。
つまり、読み終わった後はスッキリ!ということ。(個人差があります)
ところで、「自己犠牲」という言葉を聞くと、どうしてもあのサーヴァントの言葉を思い出してしまうのが人の常。
「理想を抱いて溺死しろ!」
・・・・・・以上、型月煽の戯言でした~。(爆)
Posted by ブクログ
稲葉と自分とを重ねあわせてしまうような部分もあって、個人的にはすごく楽しめた。というか、入り込んで読んでしまった。
ヒトランダムよりも最後の展開に勢いが感じられて、高揚感に包まれながら読み終えた。
Posted by ブクログ
稲葉ーーーーー!
と思わず叫ばずにはいられないココロコネクトシリーズ2巻。
全巻から勢いそのままなのがまず驚いた。「欲望開放」現象とはまたまた面白いところをいく。
稲葉がとにかくヤバい。この破壊力はもはや説明不能!w
あと藤島様の作品内における存在が非常に大きくなっているが、大丈夫か?
Posted by ブクログ
今回中心にいたのはまぎれもなく稲葉。今までの稲葉姫子とのギャップの大きさが変化を的確にあらわしているのですが、その変化を決断させた伊織の格好よさといったらもう!
Posted by ブクログ
ココロコネクト第2弾。
主人公率いる5人の文化研究部が謎の現象に翻弄されながらもそれぞれのもつ悩みに向き合って成長していく物語。
結論から言うと面白かった!!
今回は欲望解放という現象に翻弄される部員たち。
自分が心でしたいこと、思っていることが理性で抑えられなくなってしまう現象。
傷害事件を起こしてしまう桐山。ついかっとなってクラスの人を殴ってしまいそうになる太一。自分の気持ちを必死で隠そうとひとり努力する稲葉。
前巻でも思ったけど青木の桐山に対しての思いがまっすぐでとてもうらやましい。なんだかんだで一番芯がまっすぐで強い人間はこの作品の中だと青木だと思う。こんな人間になりたいっておもえたりする。バカだけど。
そんで最後の最後に稲葉んがやってくれました!
もう最高!!かわいい!!
最終的に選ばれるのが稲葉んであると信じたい!!
応援してるよ。
Posted by ブクログ
シリーズ第2弾。
今回、やはり「ふうせんかずら」によって文研部のメンバーたちに引き起こされることになった異変は、瞬間的な衝動を抑えきれなくなるというものでした。その結果、他校の生徒たちを傷つけてしまった唯は、半ば引きこもりの状態となってしまいます。
唯を救いたいと願う太一ですが、伊織や青木との話し合いの中で「欲望解放」が起こり、お互いに心の中で思っていたことを口にしてしまい、相互不信を増幅させてしまいます。しかし、彼らの信頼はそんなすれ違いも克服するほど強く、彼ら自身がそのことを信じていたことで、「欲望解放」によって呼び起こされる相互不信を克服して、ふたたび文研部は結束することになります。
そんな中、姫子だけが文研部に戻ることができないでいました。そんな彼女の前に「ふうせんかずら」がやってきて、彼女の心の中に押さえつけられていた一つの欲望の所在を彼女に告げ知らせます。それは、彼女が文研部の結束を破ってでも太一のことを想う恋心でした。そして、校外学習のハイキングで、そんな姫子の気持ちが伊織に知られてしまうことになります。
今回は、姫子の可愛らしさと伊織のカッコよさが光っています。ドロドロした展開にならないことにほっとする反面、ちょっとつまらないと感じてしまいますが、ライトノベルなのでこれが正解なのかもしれません。
Posted by ブクログ
どんどん成長していく5人。
前回の人格入れ替わりではなく、今回は『欲望解放』。
これって、凄く怖い。
だって、思った事を、願った事を無意識状態で暴走させるのだから。
傷ついて、痛みを知って、皆の共有したい場所を再確認させられて。
稲葉姫子は八重樫太一に恋をした。
誰にも頼らず、我を張って、一人強くあろうとした外壁が瓦解した。
それを知られないために、必死で守って来たのに。
でも。瓦解した外壁がなっくても、それでも友達を止めないと言った永瀬伊織に救われ。
伊織と姫子は太一を奪い合うライバルとなる。
こんな小説、 中学の時に読みたかったなー。
Posted by ブクログ
人格入れ替わりの次は欲望開放によって揺さぶられる5人の物語です…とまぁ5人と書いたけど今回は主に稲葉に焦点を当てた物語です。
アニメでは表現しきれなかった所まで描写されていて、読んでいて面白かったし共感もしやすかったです。ただ、共感できない人もけっこういそうな話なので人を選ぶなーというのが印象です。
タイトルのキズランダムの意味もアニメよりわかりやすかったです。
つまる所、稲葉んが可愛かったということです(笑)。
Posted by ブクログ
前作に続き、アニメから。
いやもう、やっぱりアニメはよく出来ていたと評価させて欲しい。
けれど、小説の方が稲葉の描写が細やか。
稲葉ん可愛いよ稲葉ん。
今度の試練は「欲望解放」
本来表層に現われないものを強制的に発現させる、「人格入れ替わり」よりもよっぽどキツイ。
傷つくことを、傷つけられることを怖れてばらばらになる5人だけど、
「それでもいいんだ」と結束を固める結末はやっぱ青春。
そんなこんなで2作目「キズランダム」でした。
Posted by ブクログ
「自分を嫌いな人間が、自分を好きになってくれと言えるはずがない」
どれだけ自分が好きだと胸をはって言えるやつがいるんだよ。「ダチを想う前に自分を大切にしてやれ」と言われたことなあったけどこの歳になっても本当の意味でそのことを理解するのが難しい。
自己犠牲のうえに成り立つものなんてたかが知れているとわかっているのになんでなんだろーな。
成長してないのかなぁ。
ともかくアニメよりも面白かった!
Posted by ブクログ
今回も予想以上に痛い展開に。
うーん…とか思ってたんだが、クライマックス読んだらなるほどなあと、いやもう稲葉ん可愛すぎだろう。つか稲葉んは俺の嫁w
Posted by ブクログ
今季アニメから枠その1の2巻。
「人格入れ替わり」に続き今作のテーマは「欲望解放」。前作よりもはるかに危険な現象で中盤までいたたまれないシーンが続く。
「欲望解放」というテーマを上手に使って文研メンバーの心情を文字通りさらけ出し、突っ込み癖も抑えて物語に没入させてもらえた。友情愛情の不安定さに綺麗事でなく勇気で立ち向かうのが熱い。
Posted by ブクログ
今回は人格入れ替わりではなく、やりたいと思っていることに対する歯止めが効かなくなってしまう、『欲望開放』というものが5人に発生します。これによって5人はすこしずつ孤立していってしまいます。
前巻の『ヒトランダム』とは別の視点で各キャラクターの内面が書かれていました。特に今回は半分ぐらいの場面が稲葉姫子の視点で書かれているので、彼女の不安などについてよく書かれています。
前巻と比べるとクライマックスの展開はおとなしめに感じました。中盤は結構暗い感じになっていきますが。
Posted by ブクログ
ヒトランダムの3週間後の話.
今度は自分に正直になる話.
自分に正直というか,欲望に忠実というか….
普段考えても行動に移さないアレを実行させられるというか.
例えば…,いや,辞めておこう.
相変わらず<ふうせんかずら>が謎だなぁ.
稲葉ちゃん可愛いよ稲葉ちゃん.
Posted by ブクログ
1巻のように入れ替わりーはないけれど
またこれはこれで自分を考えさせる感じになってたかなー。
伊織・・・強気で良いなぁ・・
稲葉もさっぱり具合が良いけど♪
Posted by ブクログ
こちらを1巻と間違えて先に買ってしまったので仕方なく読む
お題は違うがしていることはまったく1巻と同じ
もう少し題材の見せ方の緩急をつけてライトノベル寄りにすべき
Posted by ブクログ
人格入れ替わりが終わったと思ったら、今度は何と
欲望解放が行われる事に。
人格よりもきついものが出てきました。
理性で抑えられるはずのものが、外に出てきてしまう。
どれだけ精神を安定させるか、というのも大変ですが
それを考えてしまった時点で、波風立つような?
小テスト中に叫んでみたり、睡眠に負けてしまったり、は
確かに可愛い方です。
うっかり相手を傷つけてしまったら、というのは
ものすごく怖い事です。
が、人間関係できてないならともかく、できているなら
出てこない時点で傷はつくような。
現象はあれですけど、ものすごく青春してます。
最後の方もそうですし…。
いや、でも言えてよかった、という状態です。
言わずにおいておくと、それはそれで辛いです、これ。
Posted by ブクログ
自分の中の欲望が解放されてしまうという現象。
それは無意識の欲望だとしても。
永瀬の悩みは今回は思ったより小さい?
むしろ活躍している。
桐山、太一、稲葉がかなり苦しんでいるという。
中々話が進まず、途中、ちょっとイライラ。
Posted by ブクログ
描写が何だか”作り物”のような感じがし、終始違和感を感じました。
自然じゃないと言うのか。
もちろん、人それぞれ悩みが違いますし、直面している当人にとってはそれが一番深刻で大きな問題なんだと感じるのは当然ではあります。人それぞれの悩みを比べて、それは小さいだのこれは大きいだのと言うのは愚の骨頂でしょう。
ですが、大多数の大人にとっては、生きていればもっと深刻な悩みや苦しみは経験してきているのが普通ですし、登場人物のさも世界の終りみたいな悲劇の主人公気取りは共感できません。
読者の年代によっても感じ方は違うでしょうから、読む人を選ぶと思います。
Posted by ブクログ
1巻(ヒトランダム)に続き購入。
前作はありきたりな現象(人格入れ替わり)だったからか、
今回の欲望解放という現象があまりしっくりきませんでした。
前作の方が面白かったかな~と。
しかし、現象自体はしっくりこなくとも話の流れは面白いです。
その現象に向き合っていう5人の強さ・絆がまた深まったんじゃないですかね。
次回作につながっていきます。
Posted by ブクログ
「オレは、唯を傷つけたくない欲求の方が強い自信がある!」
結局的に自分は自分のためにしか行動できない。そのことを認めた人間が、他人の気持ちの方を優先すると言っている。自分にはできると言っている。勢いではなく、理性的に考えてそうだと言っている。
その人のことを思う気持ちが、自分の中で絶対的なものだと、本当に心の底から信じていないと口にすることのできない言葉だ。
(P.214)
Posted by ブクログ
本心をぶつけ合ってまた一歩成長するお話。うーむ。1巻よりはわかりやすく青春してるかも。
稲葉んかわいいなあ。そして白身魚さんのイラストかわえええ。
でもやっぱり怪異(?)に頼る箱庭物語は好きではないのでした。ただ、ラノベでよくある、キャラクターを増やして話を進めることはしてないのでそこは評価してる。