白身魚のレビュー一覧

  • ココロコネクト11 プレシャスタイム

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    ふうぜんかずらとそれに起因するさまざまな出来事を乗り越えた彼らの、何てことはない高校生活の最後の煌きが詰まった一冊でした。

    僕は小説を読む時、極端に登場人物に感情移入することはあまりしないし、好きではないのですが、彼らの生き方、感情はとても人間的で、だからこそ作品、ひいては登場人物たちに惹かれていったのだろうなと思います。

    そして永瀬視点で描かれる最後のエピソード、これこそここまで彼らの物語を読んできた僕らが万感の思いでたどり着いたものだと思いますし、永瀬の最後の言葉はずっしりと重く、胸に響きました。

    彼らの行く先は誰にもわかりませんが、この物語を最後まで読めてよかったと心から思います。

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    2013年11月10日
  • ココロコネクト11 プレシャスタイム

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    「ココロコネクト」見事完結!
    途中だれたところもあるけれど、最後まで読めてよかったという作品です。
    特に今作の「新入生よ、大志を抱け」と「未来へ」は個人的にはヒットで、ドタバタや超常現象に頼らなくてもしっかり読ませる力のある作者だなと再確認。
    次は単巻でシリアスな青春ものとか書いてくれないかな。
    庵田先生の次回作を楽しみにしています!

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    2013年10月13日
  • ココロコネクト11 プレシャスタイム

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    4つの短編集。そしてココロコネクトシリーズの最後。

    ふうせんかずの起こす現象も終わって、
    どう過ごしていったのか、どんな道を歩んでいくのかということがわかる話。
    最後の「未来へ」では永瀬の想いっていうのが伝わってきてラストにふさわしいものだったと思う。
    少し思うところがあるならば5人で締めてほしかったなと。

    「新入生よ、大志を抱け」では、
    宇和千尋と円城寺紫乃の2人がちゃんとやっているというのもわかったし
    憧れてた先輩5人のようになってほしいと思ったし、追い抜いてほしい。

    このシリーズは読んでて考えさせられることも多かった。
    感動もできる話で満足です。
    お疲れ様でした。

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    2013年10月07日
  • 扉の外

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    起きたらそこは密室で、クラスの皆がそこにいた。
    モニターに映しだされる『人工知能ソフィア』によれば、ここは宇宙空間で、ルールに従ってさえいれば生きられるとのコトだった。

    部屋には扉があり、そこを出てしまうとソフィアの加護を受けられなり、戻ることはできない。

    紀之は嫌悪からソフィアの加護を拒否したのだが、クラスはそれを受け入れた……みたいな出だし。

    駆け引きや心理戦、人間模様なお話なんだけど、グイグイ読ませられる。
    序盤は加護を失った紀之が、クラスから浮いてく話なんだけど、後半に行くに従って、戦略ゲームみたいになっていく。最後が?なので、続き読みたい!

    あと、あとがきがファンタジーで意外

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    2013年10月02日
  • ココロコネクト7 ユメランダム

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    ネタバレ

    高二の二学期。

    1年に仕掛けた ふうせんかずら のあと、何事も起こらず平和な部室にて。

    進路希望を決める用紙で太一だけが未だ白紙状態。
    そんな中で出てきた ふうせんかずら 。
    彼曰く『これで最後です』と。
    学校全体の人の夢を見る事が出来る『ボーナスステージ』と言うが。
    姫子と青木は何もしない派。
    太一と唯は行動する派。
    伊織は中立を保っている。
    1年は現状を知っているが、今回はペンタゴンのみで。
    手助けをしてしまっている太一&唯のコンビは『恋愛の神様』等と呼ばれ、自分達はグダグダになっている事に気付くが。
    青木の父親がここへきて『冤罪』で家庭内ごちゃごちゃで。
    そんな中、修学旅行が始まった

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    2013年09月05日
  • 扉の外

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    土橋真二郎のデビュー作?
    密室に閉じ込められたクラス全員
    人工知能の言う事を聞いていれば最低限の生命維持に必要な生活は可能
    文化的な生活をおくるためにはゲームで自分達の場所を守らなければいけない
    そんな設定

    土橋作品の原点なのか、集団心理の初歩の描写がされてある
    人が死なないので某館や某ジレンマまでの悲惨さはない
    ただ、「やっぱり集団って怖ぇ~」って思わせるあたりは流石

    ただ、ラノベという意識で読んでしまったからなのか、キャラクターの性格がいかにもな設定
    やれやれ系の主人公が何故かモテ(?)たりとかね

    ラストの解決する気のなさはこの頃から全開
    ま、これは続編があるようなので、最後まで読ん

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    2013年08月28日
  • ココロコネクト6 ニセランダム

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    ネタバレ

    二年に進級し、後輩も 一応 紫乃と千尋、二人出来…
    だけど、クラス替えで姫子と太一は別れてしまった。
    姫子は青木と同クラスだが、他は皆一緒。
    文句タラタラな姫子が可愛過ぎ。

    体育祭前に事件はあった。

    今回の ふうせんかずら は新入生を対象にした。
    ペンタゴンをかき乱せと。
    次々に標的にされるペンタゴン。
    けれど。
    翻弄されながらも絆はシッカリしているペンタゴン。
    話し合ってその絆はなお強くなる。
    ふうせんかずらがけしかけたのは二人の新入生。
    紫乃は拒絶し、千尋は引き受けた。
    千尋が滑り止めで受けた山星高校。千尋は満足してなかった。
    だからこそ ふうせんかずら の話しに乗ったのだ。
    けれども

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    2013年08月16日
  • ココロコネクト5 クリップタイム

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    ネタバレ

    短編集です。
    途中経過と、時系列がちょっとばらついております。
    ちょっとお休み的なカンジで。

    4本のお話から成っております。

    スクープ写真の正しい使い方
     文化祭の出し物として文研部がバラまき作戦を決行する。
     山星高校のミスコンに伊織が参加して見事に優勝。
     それを合図に屋上から煙花火で注目させてから、
     一気にスクープ写真を載せた文研新聞をバラまく!
     スクープ写真を撮られた先生二人は結果オーライ。
     そして彼方此方で大告白大会。

    桐山唯の初体験
     産まれて初めて貰ったラブレターは、同学年の女子だった!!
     しかも、『異性として』と。
     唯には男性恐怖症があった。
     それを女子と初デ

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    2013年07月21日
  • ココロコネクト3 カコランダム

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    ネタバレ

    冒頭は初詣、唯、伊織、青木の三人同時に時間退行を引き連れて。
    太一と姫子で悪戦苦闘から始まる。

    ふうせんかずら 2番目 が太一の前に現れる。
    そして『時間退行現象』が始まる・・・
    12時〜17時の時間限定。
    しかし条件があり、太一以外という。
    太一が秘密を漏らしたら、ずっとと。もっと大変と。

    11歳の唯。6歳の伊織が可愛過ぎー!
    と、部室内だから良かったが、次回は学校では無理。冬休みだ。
    って事で翌日稲葉家へ。
    伏線。途中で唯のライバルであった三橋と出会う。
    被害は稲葉姫子4歳と青木10歳へ。
    避難のために廃ビルになった一角へと避難するペンタゴン。
    唯は青木の付き合っていた相手の代わりでは

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    2013年06月16日
  • ココロコネクト2 キズランダム

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    ネタバレ

    どんどん成長していく5人。

    前回の人格入れ替わりではなく、今回は『欲望解放』。
    これって、凄く怖い。
    だって、思った事を、願った事を無意識状態で暴走させるのだから。
    傷ついて、痛みを知って、皆の共有したい場所を再確認させられて。

    稲葉姫子は八重樫太一に恋をした。
    誰にも頼らず、我を張って、一人強くあろうとした外壁が瓦解した。
    それを知られないために、必死で守って来たのに。
    でも。瓦解した外壁がなっくても、それでも友達を止めないと言った永瀬伊織に救われ。

    伊織と姫子は太一を奪い合うライバルとなる。


    こんな小説、 中学の時に読みたかったなー。

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    2013年06月01日
  • ココロコネクト9 アスランダム 上

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    これまでと比べると事件の規模が圧倒的に大きく、状況も違い、敵だった人間(?)が味方っぽくなるなど、最終話らしい環境装置が用意されている。
    読み応えはあったけど、これまでのシリーズ作品と比べるとちょっと牽引力が弱かったかも。自分のテンションの問題かもしれないけど。

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    2013年05月23日
  • ココロコネクト10 アスランダム 下

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    シリーズ本編完結。

    元々説教臭いところのあるシリーズだが、今回はこれまでに輪をかけて説教臭い。
    あと青臭い。
    もちろん面白かったので良いのだけど、いつも通りの熱血マッチョ力で解決みたいなテンションには、結局最後まで馴染みきれなかった。

    蝿の王的舞台が用意されていて、結構期待したものの、ベースが俺(達)TUEEE系なので、やっぱり緊張感には欠ける。
    ラノベ作品はカタルシスに至るまでのストレスの配分が難しいなぁと感じた。
    ライト過ぎるとカタルシスが弱くなり、かといってシリアスすぎるとラノベの本分を失うという。
    予定調和を楽しむのが正解なのかな。

    最後に短編の刊行が予告されてるけど、チェック忘

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    2013年05月23日
  • ココロコネクト10 アスランダム 下

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    個人的にはヒト〜ミチランダムで燃え尽きて、それ以降は何となく惰性で読んでしまった感はあるけどココロコは間違いなく心のバイブル、いや人生のバイブル!
    次回作は気軽に読める話(短編集はそういう話なのかな?)というのも見たいですね。

    いろいろあったけど何はともあれお疲れ様でした!

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    2013年05月11日
  • ココロコネクト10 アスランダム 下

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    ネタバレ

    ココロコネクト10作目、完結編。

    全ての人間に現象が起きている『孤立空間』。
    終わらせる条件は「皆が一つになること」

    『強制終了』を避け、皆で脱出するため動く文研部。しかし、次第に限界を迎える生徒達。
    生徒会長、香取により『強制終了』を脱出の手段として提示され、友人同士で互いに傷つけあう生徒達。
    そして現象が起きていないことがバレ、敵視される文研部。
    守りたいのに、真実を話せず、信用されず、追い込まれるメンバー。
    それでも諦めず、奮闘することで、世界は少しずつ変わりだす。

    人を一つにするには、集団をまとめるには、結局のところ対個人としてよびかけるところから始めるしかない。当然といえば当然

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    2013年05月06日
  • ココロコネクト9 アスランダム 上

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    ネタバレ

    ココロコネクトシリーズ9作目。最終章上巻。
    <ふうせんかずら>が終わりを告げた修学旅行(『ユメランダム』)から4ヶ月。

    今回の現象は基本的に文研部以外で起きる。『人格入れ替わり』と『欲望解放』部外者だからこそ、迂闊に手を出せず、もどかしさを抱えながらそれでも助けようともがく文研部メンバー。

    また、時同じくして文研部メンバーに起こる一時的な記憶の消失、生徒達の会話が時折聞こえなくなる現象。
    それらは全て<三番目>達によるものだった。

    現象にまつわる記憶及び出来事を無かったことにする『記録抹消』。
    そして、山星高校生徒を『孤立空間』に閉じ込め最大限面白くする為に動く<三番目>達と戦うべく、<

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    2013年05月06日
  • ココロコネクト10 アスランダム 下

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    最終巻はまさに筆者が表現したかったものをあるがままに書いた、そんな印象を持ちます。

    確かに文章だけで言えば至らない部分もありますが、こんなに直球な作品も最近ではあまりないのではないでしょうか。

    好みは分かれると思いますが、この作品は細かい部分まで世界への想いに溢れています。最後の太一の独白はまさに筆者の言葉を代弁したかのようです。

    その青臭さが僕は好きで、だからこそ最後の瞬間まで一喜一憂しながら読めたのだと思います。

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    2013年04月30日
  • ココロコネクト10 アスランダム 下

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    今回はすべての「最後」へ向けて後編

    最後のエピソードらしく壮大で大掛かりな現象が起きてどういう風に締めくくるか気になっていた前編。
    この巻はそのまとめといったところ。
    面白かったんですけど、やっぱりちょっと壮大すぎたのと最後はこうなるだろうなと思ったところに着地していい意味での読者を裏切れなかった気がします。
    まぁ、ある人物が自信を取り戻したのはなによりでしたが(笑)

    いままでありがとうございました!

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    2013年04月18日
  • ココロコネクト ヒトランダム

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    ペンタゴンコメディ~山星高校文化研究部の一年生五人,自己犠牲が好きな八重樫太一,めまぐるしく代わる父親に本当の自分を見失ってしまった永瀬伊織,他人を信用できない稲葉姫子,男性恐怖症の空手少女である桐山唯,ちゃら男の青木義文は,前触れもなく人格が入れ替わる現象に戸惑う。部室で善後策を話し合うが,顧問の後藤がやってきて,フウセンカズラという者で,好きに人格を入れ替えているのは,君たちが面白いからだと云う。唯の空手の技も歯が立たない。ランダムに人格が入れ替わり,永瀬の悩み,稲葉の苦しみ,桐山の戸惑いを何とか解決しようと,太一は立ち回る。青木の告白はまだ桐山に受け入れられず,苦悩を軽くした太一に稲葉も

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    2013年04月18日
  • ココロコネクト10 アスランダム 下

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    ネタバレ

    ココロコ最終巻です。
    まさに自分が上巻の感想で書いてたことをひしひしと感じる
    最終巻で、感無量!は感無量なのですが…

    うーん、ひとつ納得いかん!
    やっぱり、伊織たんが少し置き去りになってる気がします。
    結構物語内で1番ひどい目にあっていた気がする子だと
    思うんですが、色々な意味で彼女がちょっと置いてけぼりだった
    気がします。
    稲葉んも好きなので結末はとても嬉しいのですが、彼女がどんどん
    いいとこを取っていくようになった感も。
    この物語でクライマックスになっているシーンでも出てきますが、
    1巻の最後の挿絵、あれが物語のキーになってましたね。
    (中身が伊織たんの稲葉んと太一のハグ。
    絵的には稲葉

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    2013年04月27日
  • ココロコネクト7 ユメランダム

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    ネタバレ

    ココロコネクトシリーズ7作目。

    今回の現象は他人の夢を見る『夢中透視』。
    これまでの現象と異なり文研部に直接被害は無く、解決策は「何もしない」こと。現象による物語を始めないこと。だからこそのボーナスステージ。

    「誰かのため」というのを免罪符に、自分の行動指針を他人を理由にして思考放棄は駄目だよね、というお話。
    「自分が無い」というのは結構クリティカルな問題で、私自身もそうじゃないかと思ったりするけれど。
    子どもと大人の境界線にいる彼らだからこそ、こうした青臭いながらも重要な問題に正面からぶつかれるのだろう。

    唯の、太一の告白はそれこそ今回の現象を乗り越えて自分を曝け出すことが出来たものだ

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    2013年04月13日