藤原朝子のレビュー一覧
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ニュースで難民問題とか シリア情勢とか流れていても
ヨーロッパで起こってる事は
飛行機で10時間以上離れているだけに
あまり 身近に感じていない人も多いと思います。
しかし、災害大国日本ですので 突然の災害にあって
家や 家族や 友人らを なくしてしまうこともあるので
他人事ではないと思います。
この本では 一人の人が どのようにして 移動していくのか著者が 密着したり 生きて逃れてきた人たちを取材したものをまとめていました。
殆どの人は 好き好んで故郷を離れれるのではなく
故郷での 独裁体制や 戦争や 飢えなどから逃れる為に国を離れる。
砂漠を越えるのは 海の上を越えるのと同じくらい -
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人種に対する偏見と差別。この本はアメリカ在住の、主に白人及び黒人学生が被験者となり、ある一定の条件下でそれら学生が個々の能力が人種、性別等の違いが関係なく発揮出来るか等の実験がされ、その結果が書かれております。数学や陸上競技、バスケットボール、音楽について、人が持つステレオタイプとそれに苦しむ各人種の人々。一方、黒人差別を是正する為に白人及び黄色人種に対する理不尽である意味差別的な措置。トランプ大統領が誕生した社会的背景についても書かれておりますので、気になる方は是非読んでみて下さい。一方、黄色人種(アジア人)についての記載は殆どありませんので、別の本を探して読んだ方が良いと思います。
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ネタバレ人の内面にあるステレオタイプ脅威なるものが、無意識のうちに自分にプレッシャーをかけることによってパフォーマンスに影響を与えているという事実を、多数の実験を通して実証的に検討していく内容だった。
内容としては非常に興味深く、自分のこれまでの経験を通しても納得のいくものだった。偏見とは違う形でステレオタイプとして扱うことで、より本質的な考察が出来ているように思えた。
主として伝えたいことは理解しやすいが、多くの実験が絡まり合った構成になっており、すこし頭を整理しながら読んでいく必要があった。忙しい人は、序文と1~3章、11章を読むだけでおおよその筋はつかめると思う。 -
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人をある種のカテゴリーで見る「固定観念」のことを「ステレオタイプ」というのですね。
例えば次のようなもので、発言する者にとって都合がいい「偏見」要素を含むものが根強く生き残っているように思います。
黒人はさほど知的ではない。
白人は運動神経がにぶい。
女性は理数系に弱い。
女性の方が保育士や看護師に向いている。
理系の人は空気が読めない。
女性はリーダーシップ力が欠ける。
子どもは女性が育てるもの。
男子は運動能力が高いはずだ。
太った人は自制心に欠ける。
慢性疾患者は生活がだらしない。
高齢者は記憶力が悪い。
これらの「ステレオタイプ」は当てはまった時に声を大きくして言われます。
当ては -
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ネタバレ「ガイア理論」を提唱したラヴロックが100歳になり、今後の未来像について語った本、ということで読んでみました。
地球はひとつの生命体である。
地球は誕生してから今日まで、地球上の様々な生命とやりとりをしながらひとつのシステムをつくってきている。
その地球の進化と発展の中で、人類が生まれ、これからはその進化の必然として誕生するサイボーグ(ロボットやAIなど)がそのシステムを維持していくことになる。
ガイア>サイボーグ(ロボット・AI)>人類
とする構造の中で、
超知能とされるサイボーグたちはガイアを壊すわけにはいかないから人類と共同生活を送るだろう。
本書の展開には、正直、驚かされます -
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ネタバレ生産者と消費者をつなぐことが、プラットフォームのメリット。プラットフォームは在庫を持たず、多くの生産者と消費者をつなぐことで、手数料をもらうビジネス。
プラットフォームそれ自体は参入障壁は低いため、如何にして巨大なネットワークを作れるかがトップに立てるかを決める。だから、最初は登録料無料などで、多くのユーザを集めることから始まる。無料にするメリットとして、ユーザが集まらないと効果が出ない仕組みの場合、初期フェーズにおいてユーザ離れを防ぐためにもなる。例えば、ウーバーは、ドライバーが多くなればなるほど、待ち時間も減るし、運賃も減る。でも初期フェーズはドライバーが少ないので、待っても来ない、なんて -
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最近プラットフォームと言うことばを
よく聞きます。
でも
”プラットフォームって何?”
って聞かれると、明確に言葉にするのは難しいものです。
本日ご紹介する本は、
プラットフォームビジネスについて
紹介した1冊。
ポイントは
「価値」
何かの価値を消費者に提供できるのは
コンテンツホルダー
プラットフォーマー
のどちらかです。
コンテンツは価値の内容。
価値あるものを生み出したり、見出したりすることで、
その価値を消費者に提供できます。
プラットフォームは
消費者とコンテンツホルダーを円滑に結びつけるもの。
そこに、消費者とコンテンツホルダーの両方に価値が発生します。
「ス -
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著者は、ハーバード大学ケネディスクール初代院長で、レーガン〜オバマ政権の歴代国防長官の顧問を務めた国際政治のエキスパート。
古代ギリシャで、スパルタに挑んだアテネの脅威が、スパルタをペロポネソス戦争に踏み切らせた。
そのことから、著者は、新興国の台頭が覇権国を脅かして生じた構造的ストレスが、新旧大国の衝突に至る事象を、歴史家トゥキディデスの名に因んで「トゥキュディデスの罠」と呼ぶ。
ドイツ対イギリス(第一次大戦)や日本対アメリカ(第二次大戦)など、過去500年の新旧大国の衝突16ケースをひもときながら、現代における米中戦争の可能性と回避の方策を論じる。
トゥキディデスは、対立構図を戦争に発 -
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新興国の台頭に覇権国が脅かされて生じる国際的緊張状態は、著者によれば過去16回あり、その内12回は戦争に至ったという。
トゥキュディデスの罠というらしいが、野心満々の新興国の勢力拡大に軋轢が高まるのは当然だろう。
著者は戦争に至らなかった4つのケースから教訓を抽出しようとしているが、残念ながらどれも現状の米中関係には当てはまらない。
あり得るとすれば、AMD(assured mass destruction)だが、それでも数億人は生き残るといっている中国共産党にどれ程の効果があるのか。
「我々の子孫が中国に支配された世界に住むところは見たくない」と言ったヒラリー・クリントンに大いに同意 -
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ネタバレ【222冊目】ペロポネソス戦争が起こったときのように、新興国と覇権国は戦争に至る場合がある。これを「トゥキディデスの罠」と呼び、アメリカと中国もこの罠に陥って戦争になるおそれがあると指摘した本。
新興国は、自らの成長の勢いに比べると自らの主張が覇権国や国際社会に受け入れられることが少ないことから、そうした上京を作出しているのは覇権国が既存の秩序に固執しすぎていると考える。覇権国は、新興国が自らの権威と現在の秩序に挑戦しようと考える。
相互不信に陥った両国は、スパルタとアテネのように、小さなボタンの掛け違えから戦争にまで突き進んでいく、というもの。これを、罠にはまった第一次世界大戦や、逆に -
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本書は、ガーディアン紙の記者が各地の難民に取材をすることで完成したルポタージュの大作である。本書の主張は次の通りだ。難民の置かれた状況はあまりに過酷で「ヨーロッパの指導者が何を言おうと難民はヨーロッパを目指す」のだから「秩序だった定住政策が最も有効」であり、「難民の絶対数は多いが総人口に占める割合という観点ではヨーロッパ社会は吸収できる」というものだ。本書のこうした主張は、言葉や文化、置かれた社会環境が違っていても、難民たちは同じ人間という仲間なのだという信念に支えられている。そうした信念があったからこそ、これだけの取材を敢行できたのだろう。パトリック・キングスレー氏のこうした態度には本当に尊
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「シフト」このタイトルと「個人は最大の脅威となる」という帯のコピーを見て、従来の国家なような巨大な既成集団から、個人が国家でも手に負えないいう大きな力を持つ、という視点での個人の力が起こすリスクの詳細な分析、というようなものを期待して手に取った。しかし内容は、「個人の力」の強大化ということを詳細に分析した本ではない。すでに多くある近未来の世界情勢分析本、という範囲から出ていない。これは肩透かしであり、出版社の帯のコピーも「詐欺」といえるのではないかw。
なので、もしそういった未来予測本を読んでいるのであれば、本書は得るものが多くはない。初めて読む未来予測本であれば、まとまっているのでオススメ -
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ネタバレグローバルトレンドはNICが4年に1回作成され一般公開されている
これからの時代は戦略的な計画立案に真っ先に成功した国が世界との競争で大きく優位に立つ
クラウドシステムの普及によって、世界の人口の80%が高度な演算能力と分析力を利用できるようになる
今の時代の勝ち組は新しいテクノロジーを操る高い技能を持つ一握りの人間
権威主義から民主主義に体制移行中の国が不安定になりがち
ゲノム解析とビッグデータ解析によって特定の疾患と生涯との遺伝的関連が発見される
スーパーコンピュータ京は人間の脳の正確なシミュレーションに成功した。ただし1秒のシミュレーションに40分かかった@2013年
アメリカは2014