藤原朝子のレビュー一覧

  • 米中戦争前夜―――新旧大国を衝突させる歴史の法則と回避のシナリオ
    覇権を持つ国と新興国の間の緊張の高まりが戦争に至ってしまった事例と、戦争を回避した事例をあわせて提示。現在の米国と中国が、どうすれば衝突を回避しうるかを論じた本。一方で、衝突が起こりうるシナリオについても詳述。

    アジア太平洋地域と欧州の地政学リスクを考えるためにとても参考になった。
  • プラットフォーム革命――経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか
    プラットプラット本は、色々ありますが、とても学びの多い一冊。

    理由1、プラットプラットと一言で言っても、色々なプラットプラットの種類が存在する。
    その分類を体系的に整理してくれる。

    理由2、単に批評するだけでなく、プラットフォームの作り手としての専門家知見が豊富。

    理由3、事例がグローバルなサ...続きを読む
  • 米中戦争前夜―――新旧大国を衝突させる歴史の法則と回避のシナリオ
    【足を踏み入れないように】既存の覇権国と新興国の間に構造的ストレスが生じることを表した「トゥキディデスの罠」について解説し,米中が同じ罠に陥らないようにするための提言をまとめた作品。過去の類例を振り返りながら,超大国関係の管理の方策を探っていきます。著者は,クリントン政権では国防次官補も務めたグレア...続きを読む
  • シリア難民 人類に突きつけられた21世紀最悪の難問
    英『ガーディアン』誌の移民担当記者が精力的な取材に基づいてまとめた1冊。日本語タイトルは『シリア難民』となっているが、原著タイトルは『The New Odyssey: The Story of Europe's Refugee Crisis』で内容はシリア難民に限らず、アフリカや中東のさまざまな地域...続きを読む
  • シリア難民 人類に突きつけられた21世紀最悪の難問
    「なぜ危険な海の旅の試みを続けるのか」、「ここの人間の慈悲よりも、神のご慈悲を信頼しているからだ」シリアからエジプトに着き、イタリアを目指す難民の言葉。多くが詰まっている。
    すぐに解決策を見出せる問題ではないが、こうした事実があることを知ることが、問題解決の本質を探る上では重要。
  • シフト
    シフト

    2035年、世界はどうなるのか?

    米国最高情報機関が予測する驚愕の未来!!

    非常に興味深く一気に読みました。

    この本はお薦めです。
  • 未来のイノベーターはどう育つのか ― 子供の可能性を伸ばすもの・つぶすもの
    本年度2冊目。


    読むのに時間はかかったものの、いろいろな示唆をもらえた!

    子育てにも、仕事にも、自分自身のことにも…
    おもちゃの与え方、スクリーンタイムの扱い方、考えさせられることたくさん。

    何より親として、教師として、イノベーターに関わってきた人の多くの人のエピソードが満載。


    いい一冊...続きを読む
  • 未来のイノベーターはどう育つのか ― 子供の可能性を伸ばすもの・つぶすもの
    人が育つプロセスは大人も子供も変わらないという事を日々考えさせられています。

    未来のイノベーター…は本書の下記のフレーズにピンときた方は必読です!
    ”本書の目的は彼らがいかに生まれながら才能に恵まれていたかを伝えるのではなく、その才能を引き出し育てるために大人がどんな手助けをしたのか、そしてそこか...続きを読む
  • 未来のイノベーターはどう育つのか ― 子供の可能性を伸ばすもの・つぶすもの
    昔読んだエジソンの伝記で、エジソンはラジカルな質問をやたらとして教師を困らせた、というのがあったけれど、それを思い出した。

    印象的だった一文。(少し補足入り)
    「オレンジからもっとジュースを搾り取る方法を教える教育はあるが、より良いオレンジを育てるための教育は確立していない。」

    からからのに搾っ...続きを読む
  • 未来のイノベーターはどう育つのか ― 子供の可能性を伸ばすもの・つぶすもの
    経済の成長エンジンとしてのイノベーションを教育的側面から促進する考えについて述べた著書。

    イノベーションを起こすためには「専門性(知識)」、「クリエイティブな思考力」、「モチベーション」が必要と言う考えのもと、現在の家庭・公的教育はそれらの能力を育む仕組みになっていないと問題提起している。

    家庭...続きを読む
  • 未来のイノベーターはどう育つのか ― 子供の可能性を伸ばすもの・つぶすもの
    これからますます世界中で必要とされる「イノベーター」という存在をどうやったら生み出せるのか、その方法を探った一冊です。
    何人かの若き「イノベーター」たちへのインタビューを通じた、生い立ちや教師・メンターとの出会いの記述が半分くらいを占めていますが、どれも面白いです。親や教師がとても特別なことをしてい...続きを読む
  • 未来のイノベーターはどう育つのか ― 子供の可能性を伸ばすもの・つぶすもの
    【学び】
    イノベーター教育に必要なこと
    ・コラボレーション(一人でイノベーションを起こすのは無理)
    ・実践的(何を知ってるかではなく知っていることを応用して何ができるか)で分野横断的(工学+IT、環境、デザインとか)学習
    ・遊び→情熱→目的
    ・自分で考え決める自由を与え、決断を応援すること。特異な親...続きを読む
  • 未来のイノベーターはどう育つのか ― 子供の可能性を伸ばすもの・つぶすもの
    とにかく共感する部分が多い本となりました。多くの人がうすうす感じているけれど、なかなか動こうとしないところをズバリと言い放つ論調は爽快です。学校教育によって、創造性への好奇心を奪われているという件は、この本のハイライトでしょう。幸いにして、その学校教育へ疑問を感じていた先生に教わった僕は、幸運だった...続きを読む
  • 未来のイノベーターはどう育つのか ― 子供の可能性を伸ばすもの・つぶすもの
    本としてはいまいちで、文章に引き込まれる感じがないのですが、(翻訳の問題かも?)著者の主張が今後の社会にとって極めて重要な意味をもつと思うのであえて高評価としました

    いずれ計算機含む機械の能力が向上し、定型化された仕事はすべて機械に置き換えられるのは確実で、そうなるとイノベーティブな活動をする人だ...続きを読む
  • 集まる場所が必要だ――孤立を防ぎ、暮らしを守る「開かれた場」の社会学
    以前から漠然と感じていた「貧困地区は一律リスクあるのか?」という疑問が、スッキリ解決しました。コミュニティを作るための環境を作るのは大事。自分も何らかお役に立ちたい。。
  • 未来のイノベーターはどう育つのか ― 子供の可能性を伸ばすもの・つぶすもの
    ある本で紹介されていたこともあり、読んでみました。

    アメリカの学校も、日本の学校と同じく、出る杭は打たれるのですね。
    アメリカは、日本なんかよりも、秀でた児童・生徒に手厚いものだと勝手に思い込んでいましたが、そうではないことを知り、軽いショックを受けました。
    また、アメリカの学校も、日本の学校と同...続きを読む
  • プラットフォーム革命――経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか
    プラットフォームが構造化されてて仕組みや要所がわかりやすいです。
    事例が多いので、知らない企業のパートは冗長的に感じてしまうかも
  • 未来のイノベーターはどう育つのか ― 子供の可能性を伸ばすもの・つぶすもの
    子育てに限らず、企業で人材育成を担う場合にも参考になる本だと思った。

    子どもを信じること、内的モチベーションを大切にすることが特に重要と感じた。

    「子供たちにいちばん求めているのは、自分にとって大事なことを気にかけ、夢中になること、自分に正直な人生を送ることです。」という記載が印象に残った。自己...続きを読む
  • 中国経済の謎―なぜバブルは弾けないのか?
    何故かクラッシュしそうでそうならない中国経済の謎を解説する。
    米国、日本の失敗から多くを学び、バブルやアメリカとの貿易摩擦への対応を上手くこなしている。
    国内の市場規模が非常に大きい事、法規、国民の声を無視して政策を進める事が出来る事が、うまく対応出来た一因のようだ。
    米国の強引な中国の押さえ込みは...続きを読む
  • 集まる場所が必要だ――孤立を防ぎ、暮らしを守る「開かれた場」の社会学
    日本は遅れていると感じる社会的インフラの整備。
    社会的孤独は言葉では表しにく、数値にしにくいために、論じにくい。作者は非常事態や極度の貧困層がターゲットであるが、うまく言葉にして述べている点で、この本は素晴らしいと思う。
    日本ではどのような社会的インフラの整備が進められるべきか。考えるきっかけになっ...続きを読む