藤原朝子のレビュー一覧
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イノベータ―のキャリアにおいて親・学校(教師)・その他メンターがどのような影響を与えているか。基本的には子供の自主性を重んじて情熱を注ぐことを見つけさせる。学び方を学ばせることが重要とのこと。
従来の統一テストやSTEM科目重視の教育方法については否定的だが、個人的には定量化して学校の善し悪しを(一部の側面とはいえ)見える化するためには重要だと思う。ただこれは次のビル・ゲイツを作るための教育で、次のジョブズを作るためには人文科学やアートも同じだけ必要らしい。ケン・ロビンソンもTEDでそんなことを言っていた。
画期的な授業を行っているオーリン工科大学については今後も注目したい。 -
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ネタバレ私がこの本が良いと思う理由に、イノベーターの作り方と言った本書の主張をまとめたページが無いことです。本によってはエッセンスが要約されたページが用意されていて、そこを読めば短時間でも本を理解できるような構成で作られています。
しかし、この本は各箇所に大事なエッセンスやポイントがちりばめられており、それが逆に良いと思うのです。すぐに理解が出来るような本ではなく、子供や後輩・部下に実践する中で、「イノベーターとして、育てるのはどうしたら良いか?」「この子をイノベーターに育てるにはどうしたら良いか?」という問いを感じた時に、舞い戻るような指南書や教科書的な位置づけになる本ではないでしょうか。自分が直面する問題に対する問いを持って読んだ時には、それに相応しい答えが見つかるはずです。
私が本書で一番強烈にインパクトが残ったのは「教育によって好奇心が抜き取られてしまう」という一文です。好奇心を辞書で調べると、“珍しいこと・未知のことに対する強み興味・関心”と出て来ます。言われて見ると、子供の頃は好奇心から触れること・質問すること・チャレンジすることが生活の中に織り込まれています。常に新たな一歩を踏み出しているとも言えるでしょう。
しかし、年齢を重ねるに連れて、新たな一歩を踏み出すことをしなくなるのは、好奇心が段々と抜き取られているという捉え方を私はしました。当たり前のことですが、教育を受けるのは人間で、機械ではありません。機械でないとするなら、人には「心」があります。その心を耕すこと・鍛えることこそ、教育の本質ととらえることができるはずです。
本書を読むに連れて、好奇心が抜き取られてしまう原因に、「子ども(広い意味で相手)を型にはめる」というものがあるのではないかと思い始めました。型にはめて教育を行うことで、狭い世界での枠に収まることを生んでしまう。これではイノベーターを生むための教育とは、大きなズレが生じていることになると思います。
「それでは、どうしたら良いのか?」
私なりの結論で言えば、相手に合わせた教育をすることになると思います。先生は生徒に、親は子に、先輩は後輩に、上司は部下に、相手を基軸にした、主役にした教育を徹底的に心掛けることがイノベーターを生むために何より大事だと言えます。そこには相手との信頼関係や信頼を作るための時間が必要になります。その中で好奇心を大切に育て、相手(教育を受ける側)に「学びを愛する」気持ちを生んでいけるような環境づくりこそが教育する側に求められていることではないでしょうか。
「私たちは子供の決定や選択に基づき指導する。子ども達が何をしようとしているのかを見極め、助けます。そのためには、子ども達が何に関心を示しているか見逃さないようにしなくてはいけません。教員の観察力が要求されます」
私は、この文章にこそ、本書のメッセージがつまっていると思います。行き着くところは、やり方ではなく、在り方だと。 -
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個人のエンパワメントがもたらす社会の地滑り
2015年に出版された本書が予測するのは、20年後の2035年の世界。あと9年後である。
歴史家である筆者は、インターネットによって個人の影響力が増した今の状況を15世紀の活版印刷術の発明に重ねてみせる。
活版印刷術は教会の権威を脅かし、プロテスタントを生み出した。活版印刷が生み出した社会の分断は、16世紀の宗教戦争へと繋がって行きもした。
では現代はどうだろう?
インターネット、生成AI、量子コンピュータ。
社会を激変させる技術革新の数は15世紀の比ではない。
技術革新が人を豊かにすれば不安にもする。
その不満を回収できなければ、社会は地滑りを起こしかねない。そんな可能性を伝えてくれる警世の書。 -
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プラットフォームビジネスの教科書的な本でわかりやすい。
従来の直線的なビジネスモデルとプラットフォームビジネスの違いについて、それがテクノロジー、インターネット世界の進展とともに変化していく中で、具体的な企業の事例から論じられている。
また、プラットフォームビジネスはどのように構築すればよいか、成功事例をもとにそのヒントについて学ぶことができる。多くの企業、誰もが構築すること自体はできるがネットワーク外部性を働かせていかにスケールさせるか、ユーザーの心理をついた仕掛け、進め方、法規制との向き合い方など、さまざまなことを考慮して進める必要があり、考えるためのヒントについて得られる本。 -
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ステレオタイプ脅威=人が所属する学校や職場等の集団の中で悪いステレオタイプを意識しすぎてしまい、実際にパフォーマンスが低下してしまう事を数々の実験で検証をしていく内容です。
この本を読んで、自分の職場にも似たようことがあるなーと感じました。会社によるかもしれませんが、様々な場所から人が集まる社会集団=会社だと思いますので、どうしても偏見や先入観などの悪いステレオタイプが発生することもあります。
特に今は多様性が謳われている時代です。何でもかんでも理解することは難しいと思いますが、まずは受け入れること、そして人に対する見方や考え方を分け隔てることなくフラットにしていくことが大事なんだなと感じました。 -
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ネタバレ子育ての参考に読んでみた。
イノベーターには大雑把に言えば
問題を自分自身で定義すること。
情熱を持つこと。
目的意識を持つこと。
失敗はあるものだと受け入れること。
コラボレーティブでいること。(自分だけで解決できると思わないこと
が必要である。
また、そういった者を育てる為には親は
子供が興味を持つことを見つける手助けをすること。
興味を深める手助けをすること。
オーナーシップを子供に委ねること。
答えはないので失敗しながら試行錯誤すること。
あたりが必要なことらしい。
結果として、イノベーターを育てる為には親自身がイノベーターのように振る舞い、接しろ、ということだなぁ、と解釈。
概ね同意だが、残念なポイントとして、質的研究(インタビュー)に終始してしまっているため、良く言えば仮説、悪く言えばただなんとなくインタビューして共通項をまとめただけの本。
ただ、他の検証されている研究結果などと照らし合わせればそこまでズレたことは言ってないと思うので、参考にはなる。
また、多くのイノベーターやイノベーターの親やメンターのインタビューが載っているので、自身がどのように振る舞えばいいのかの参考にはなる。(あくまでも本書の仮説を採用する場合には、だが -
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洋書の話の構成が苦手でなかなか読み進められなかったが、所々になるほどと思う点があった。
イノベーターに自分がなりたいわけでも子どもになって欲しいわけでもないが、消費するだけでなく、環境・ゴミ問題から否が応でもサスティナビリティの社会に変わらなければいけないし、そのためには創造性は必要なスキルだと思った。あとは創造性があると仕事でもプライベートでも充実感を味わえそう。
・創造力は鍛えることができる
・読書は視野の広がりや気分転換に必要なので小さいうちからやろう
・情熱がある先生を探すというのは盲点だったけど、科目ではなく先生ありきも確かに重要
・内省力はキャリアを考える時に毎回つまずくが鍛えておいた方がよいと強く思うスキル。自分のことを良く知れば賢い判断ができる、そうなんだよなー。
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ラヴロックの最後の著作、人類へのラストメッセージとも言うべき本。
地球を一つの生きたシステムとみなすガイア理論の提唱者ということで、ニューエージ的な環境保護派にみられがちであるが、基本的にはテクノロジーの人。
なので、地球温暖化に対して、早くから警鐘を鳴らしつつも、どっちかというと技術的な問題解決にフォーカスはあると思う。その辺のバランス感がラヴロックの面白いところ。
そのラヴロックは、この著書を書いていた頃、どう考えていたのかというと、普通の意味では悲観的なヴィジョン、つまり地球温暖化の進展による人類の大量死は避けられないと諦めている感じ。
だけど、テクノロジストのラヴロックは、違うタイプの希望を見出す。つまり、アンドロイド、ロボット、AI的な存在による世界の継続に希望を託すのだ。
つまり、彼らにとっても、地球の温暖化は問題なので、彼らがソリューションを考えつくであろうとのこと。
これはマトリックス的なディストピアと考えるのか、あるいはある種のユートピアなのか?
ラヴロックの議論は、上に紹介したように単純なものではなく、いろいろな視点をふくむものなので、興味を持った人は読む価値あり。 -
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本書はアプリ開発だけでなくプラットフォーム事業者へのコンサルなどを行っている企業(アプリコ)の創業者のモザド氏などによるプラットフォームビジネスの解説書です。原題は”Modern Monopolies”ということで近代の独占、つまりプラットフォームはこれまでとは違う独占形態を生み出しているということなのですが、中身の主張を読むと必ずしもそうとは言えません。むしろ独占できたとしてもその期間は非常に短いだろうということや、これまでネットワークを席巻したプラットフォームが一転してあっという間に凋落する事例をたくさん紹介しています。
まず感銘を受けた点について。さすがにプラットフォーム事業を数多く間近で見ていただけあって、プラットフォーム事業の特徴や成否を分ける細かな機微などについては具体的かつ説得力があり面白いと思いました。プラットフォーム事業がいかにこれまでの直線的なバリューチェーン企業と異なるか、については特に興味深く読みました。
他方、プラットフォーム事業を概念的に語るパートについては正直首をかしげる箇所がいくつかありました。前半部分でプラットフォーム事業がいかに20世紀までの直線的なビジネスモデルと違うかを力説しておきながら、「プラットフォームは取引の「工場」である」といった表現を使っていて、マルクスの生産中心価値観を引きずっている感じをうけました(工場という表現を意図的に使っているのはあえて古い頭の人にもわかりやすいように、という配慮なのでしょうか)。また第6章ではプラットフォーム事業は「見える手」で動いているという表現を使っていて、これはアダム・スミスの「見えざる手」との対比で使っているとは思うのですが、書いてある内容を見ると、見える手ではなく、見えざる手であります。本書では、プラットフォーム事業は「オーディエンス構築」「マッチメーキング」「中核的ツールとサービスの提供」「ルールと基準の設定」において「見える手」がユーザーの行動を決めているとのことですが、これらを見える手が決めていたら恐ろしい世界です(入りたくもないプラットフォームに無理矢理加盟させられるのかという話です)。アダム・スミスの見えざる手とは、市場の価格がシグナルとして生産者、消費者の行動を誘導する、そして落ち着くところに落ち着く、というロジックですが、プラットフォーム事業でもユーザーへのインセンティブ(補助金、利用料金など)を通じてプロデューサーもしくは消費者を誘導(勧誘)しようとしているわけで、これは見えざる手と同じです。「見える手」という表現は終始違和感を持ちました。プラットフォーム事業の事例や細かい機微(戦術など成否を分けた要因など)はとても面白いと思いましたが、大局観や言葉の定義は正直あまり感銘を受けませんでしたので星3つとさせていただきました。 -
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ニュースで難民問題とか シリア情勢とか流れていても
ヨーロッパで起こってる事は
飛行機で10時間以上離れているだけに
あまり 身近に感じていない人も多いと思います。
しかし、災害大国日本ですので 突然の災害にあって
家や 家族や 友人らを なくしてしまうこともあるので
他人事ではないと思います。
この本では 一人の人が どのようにして 移動していくのか著者が 密着したり 生きて逃れてきた人たちを取材したものをまとめていました。
殆どの人は 好き好んで故郷を離れれるのではなく
故郷での 独裁体制や 戦争や 飢えなどから逃れる為に国を離れる。
砂漠を越えるのは 海の上を越えるのと同じくらい大変な事。
昨日まで 普通の漁民だった人が 今日は密漁船となる。
仕事がないから 密航業者になる。
密航業者にお金を払っても すぐには 移動できず
劣悪な環境の中に 留められていたり、
女性はレイプ被害にあったり、食事もろくもできなかったり。
そんな 危険をなぜおかすのか。
船で死ぬかもしれない。
けれど 国にいても 死が迫ってくる。
他に選択肢がないから 密航船に乗る。
船でヨーロッパについたら 安心という訳でもない。
沖で 助けられた時は ホッとするけど 上陸したら 新たに大変な扱いが 待っている。
国で 密入国者を排除しようとしている所では
助けた人が 捕まってしまったりする。
(ボランティアなのに 密航業者とみなされて)
そして 大変な思いをして やっとヨーロッパに辿りついて難民申請しても (申請するまでも大変)
受理できるまでの長い時間。
壁を作って 難民を入れないとする国の考えも 理解できる。
難民が 増えすぎて 共倒れになっちゃうから。
だけど 紛争などが ある限りは 難民問題は なくならないでしょう。
壁を作ったり 国境を警備する 予算を増やすよりも紛争地域に 平和をもたらすように する為の 努力に予算などをついやせないのかなぁと 思いました。
それは 簡単ではなく とても大変な事かと思うけど誰だって 故郷を離れて暮らしたいとは思わないのだから。
皆が 幸せに 自分の故郷で 暮らせるようになることを 祈ります。 -
Posted by ブクログ
人種に対する偏見と差別。この本はアメリカ在住の、主に白人及び黒人学生が被験者となり、ある一定の条件下でそれら学生が個々の能力が人種、性別等の違いが関係なく発揮出来るか等の実験がされ、その結果が書かれております。数学や陸上競技、バスケットボール、音楽について、人が持つステレオタイプとそれに苦しむ各人種の人々。一方、黒人差別を是正する為に白人及び黄色人種に対する理不尽である意味差別的な措置。トランプ大統領が誕生した社会的背景についても書かれておりますので、気になる方は是非読んでみて下さい。一方、黄色人種(アジア人)についての記載は殆どありませんので、別の本を探して読んだ方が良いと思います。
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ネタバレ人の内面にあるステレオタイプ脅威なるものが、無意識のうちに自分にプレッシャーをかけることによってパフォーマンスに影響を与えているという事実を、多数の実験を通して実証的に検討していく内容だった。
内容としては非常に興味深く、自分のこれまでの経験を通しても納得のいくものだった。偏見とは違う形でステレオタイプとして扱うことで、より本質的な考察が出来ているように思えた。
主として伝えたいことは理解しやすいが、多くの実験が絡まり合った構成になっており、すこし頭を整理しながら読んでいく必要があった。忙しい人は、序文と1~3章、11章を読むだけでおおよその筋はつかめると思う。