藤原朝子のレビュー一覧
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我が子への教育は、一緒に過ごし様子を見る、そこから始まる。
ゲームは子どもにとって悪なのだろうか?
この本ではゲームをさせるよりも他のものをある。
それも一理あるとは思うが、それだけではないと思う。
ただゲームをやるのではなく、ゲームをもっと突き詰めて考える。
攻略だけなく、なぜおもしろいと感じるのか、
どうやったらもっとおもしろくなるのか。
そういうことを議論することで生まれるものがあると言っているのだと思う。
これは学校などの教育機関にも言えることなのだろう。
過去の知識だけを学ぶではなく、未来の課題に向き合う。
各々の力に合わせて提供できるようになれば、それは最高の教育になるので -
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著者は、米国大統領が指針とする、中・長期的予測を行う国家情報会議(NIC)に所属し、15年先を予測する「グローバル・トレンド」を主筆ていた著者が、辞任後、20年後の2035年後の世界を予測した本です。
2015年に公開されたものなので、まだトランプが大統領になる前の予測が書かれているのですが、現実は描かれている楽観的な予測と正反対の方向に進んでいます。トランプが進めているような悲観的なシナリオ通りになった場合、アメリカの衰退が現実のものになったら、恐ろしさを覚えますね。
しかし、アメリカは日本を守らない、と書かれていますが、実際この本全体に感じることですが、日本では日米同盟といっても、アメリ -
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優れたイノベーションを成し遂げた人物は、どのような教育を受けて育ったのか。イノベーター本人やその両親、学生時代の恩師等への取材から、イノベーションを生み出すための資質と、それを育む家庭や学校教育のあるべき姿を提言した一冊。
著者は、知識獲得への偏重や試験による画一的評価など、"標準化"された現状の教育が"破壊的イノベーション"を妨げているとして、子供が自ら興味を持った「遊び」が「情熱」になり「目的意識」へと深化する「内的モチベーション」と、異なる要素を組み合わせる統合思考や他者とのコラボレーション、失敗から学ぶ実験主義を含めた「クリエイティブ思考力」を -
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イノベータ―のキャリアにおいて親・学校(教師)・その他メンターがどのような影響を与えているか。基本的には子供の自主性を重んじて情熱を注ぐことを見つけさせる。学び方を学ばせることが重要とのこと。
従来の統一テストやSTEM科目重視の教育方法については否定的だが、個人的には定量化して学校の善し悪しを(一部の側面とはいえ)見える化するためには重要だと思う。ただこれは次のビル・ゲイツを作るための教育で、次のジョブズを作るためには人文科学やアートも同じだけ必要らしい。ケン・ロビンソンもTEDでそんなことを言っていた。
画期的な授業を行っているオーリン工科大学については今後も注目したい。 -
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ネタバレ私がこの本が良いと思う理由に、イノベーターの作り方と言った本書の主張をまとめたページが無いことです。本によってはエッセンスが要約されたページが用意されていて、そこを読めば短時間でも本を理解できるような構成で作られています。
しかし、この本は各箇所に大事なエッセンスやポイントがちりばめられており、それが逆に良いと思うのです。すぐに理解が出来るような本ではなく、子供や後輩・部下に実践する中で、「イノベーターとして、育てるのはどうしたら良いか?」「この子をイノベーターに育てるにはどうしたら良いか?」という問いを感じた時に、舞い戻るような指南書や教科書的な位置づけになる本ではないでしょうか。自分が直 -
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プラットフォームビジネスの教科書的な本でわかりやすい。
従来の直線的なビジネスモデルとプラットフォームビジネスの違いについて、それがテクノロジー、インターネット世界の進展とともに変化していく中で、具体的な企業の事例から論じられている。
また、プラットフォームビジネスはどのように構築すればよいか、成功事例をもとにそのヒントについて学ぶことができる。多くの企業、誰もが構築すること自体はできるがネットワーク外部性を働かせていかにスケールさせるか、ユーザーの心理をついた仕掛け、進め方、法規制との向き合い方など、さまざまなことを考慮して進める必要があり、考えるためのヒントについて得られる本。 -
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ステレオタイプ脅威=人が所属する学校や職場等の集団の中で悪いステレオタイプを意識しすぎてしまい、実際にパフォーマンスが低下してしまう事を数々の実験で検証をしていく内容です。
この本を読んで、自分の職場にも似たようことがあるなーと感じました。会社によるかもしれませんが、様々な場所から人が集まる社会集団=会社だと思いますので、どうしても偏見や先入観などの悪いステレオタイプが発生することもあります。
特に今は多様性が謳われている時代です。何でもかんでも理解することは難しいと思いますが、まずは受け入れること、そして人に対する見方や考え方を分け隔てることなくフラットにしていくことが大事なんだなと感じ -
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ネタバレ子育ての参考に読んでみた。
イノベーターには大雑把に言えば
問題を自分自身で定義すること。
情熱を持つこと。
目的意識を持つこと。
失敗はあるものだと受け入れること。
コラボレーティブでいること。(自分だけで解決できると思わないこと
が必要である。
また、そういった者を育てる為には親は
子供が興味を持つことを見つける手助けをすること。
興味を深める手助けをすること。
オーナーシップを子供に委ねること。
答えはないので失敗しながら試行錯誤すること。
あたりが必要なことらしい。
結果として、イノベーターを育てる為には親自身がイノベーターのように振る舞い、接しろ、ということだなぁ、と解釈。 -
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洋書の話の構成が苦手でなかなか読み進められなかったが、所々になるほどと思う点があった。
イノベーターに自分がなりたいわけでも子どもになって欲しいわけでもないが、消費するだけでなく、環境・ゴミ問題から否が応でもサスティナビリティの社会に変わらなければいけないし、そのためには創造性は必要なスキルだと思った。あとは創造性があると仕事でもプライベートでも充実感を味わえそう。
・創造力は鍛えることができる
・読書は視野の広がりや気分転換に必要なので小さいうちからやろう
・情熱がある先生を探すというのは盲点だったけど、科目ではなく先生ありきも確かに重要
・内省力はキャリアを考える時に毎回つまずくが鍛えて -
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ラヴロックの最後の著作、人類へのラストメッセージとも言うべき本。
地球を一つの生きたシステムとみなすガイア理論の提唱者ということで、ニューエージ的な環境保護派にみられがちであるが、基本的にはテクノロジーの人。
なので、地球温暖化に対して、早くから警鐘を鳴らしつつも、どっちかというと技術的な問題解決にフォーカスはあると思う。その辺のバランス感がラヴロックの面白いところ。
そのラヴロックは、この著書を書いていた頃、どう考えていたのかというと、普通の意味では悲観的なヴィジョン、つまり地球温暖化の進展による人類の大量死は避けられないと諦めている感じ。
だけど、テクノロジストのラヴロックは、違う -
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本書はアプリ開発だけでなくプラットフォーム事業者へのコンサルなどを行っている企業(アプリコ)の創業者のモザド氏などによるプラットフォームビジネスの解説書です。原題は”Modern Monopolies”ということで近代の独占、つまりプラットフォームはこれまでとは違う独占形態を生み出しているということなのですが、中身の主張を読むと必ずしもそうとは言えません。むしろ独占できたとしてもその期間は非常に短いだろうということや、これまでネットワークを席巻したプラットフォームが一転してあっという間に凋落する事例をたくさん紹介しています。
まず感銘を受けた点について。さすがにプラットフォーム事業を数多く間