藤原朝子のレビュー一覧
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子育てに限らず、企業で人材育成を担う場合にも参考になる本だと思った。
子どもを信じること、内的モチベーションを大切にすることが特に重要と感じた。
「子供たちにいちばん求めているのは、自分にとって大事なことを気にかけ、夢中になること、自分に正直な人生を送ることです。」という記載が印象に残った。自己と深く向きあい、理解する力というのは、難しいが身につけるべき力だと思う。
また、親が子どもに価値観を押し付けない、型にはめようとしない、というのも心がけるべき点と感じた。
先日読んだcuriousで伝統的な教育の重要性を理解したので、知識重視の教育とコラボレーション、イノベーションといった観点の新しいかたちの教育、両者のバランスが大事なのかと思う。
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ステレオタイプ脅威=ステレオタイプを追認することを恐れ本来の実力を出せなくなること、が本書のテーマ。
数学のテストを受ける女子学生、
知能テストを受ける黒人、
スポーツテストを受ける白人など
「元々そういうのが苦手な人たち」というわけではなく
心理的なプレッシャーが実際の生理学的な影響を与え、パフォーマンスを下げることにつながっている。難しい証明だがいろいろな角度から研究を進め、対応策も見出し始めている。これまでステレオタイプ脅威のせいで埋もれてきた才能を考えると慚愧に堪えない。
日本発売は2020年だが、米国で発売したのは2010年というのも驚き。 -
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「国際金融のトリレンマ」とは国際金融政策では固定相場制と、資本の自由な移動と、独立した金融政策の三つは同時に実現できないとされている。
資本は最も大きなリターンを得られる場所に移動するから、資本の国際移動を認めている国は、FRBと一致する金融政策をとるか、変動相場制を受け入れなければならない。
「シャドーバンキング」=銀行が簿外の投資会社を管理、支援し、それを通じて融資すること。
銀行のバランスシートから切り離すことができるため、中央銀行の制限をうけない
サプライサイド改革=レーガンやサッチャーがとった、減税と規制緩和によって成長を喚起する政策。
小さな政府によって民間のダイナミズムを解き放つやり方。
中国のやり方は逆に政府の介入を大幅に増やす。
不動産会社や重工業会社のバブルがなぜ弾けなかったのか。
政府が介入し、スラムの取り壊しやその住民に補助金を与え、住み替えを促した。
また住宅ローン融資を拡大し大量に販売する銀行を高く評価した。
また誰が住宅を購入できるかは、それぞれの街の受託在庫によって調整された。
また政府による鉄鋼、石炭会社の統廃合を押し進めた
2016年デレバレッジに対処するために、「マクロプルーデンス評価」を取り入れた。
「マクロプルーデンス」=金融システム全体のリスクの状況を分析・評価し、それに基づいて制度設計・政策対応を図ることを通じて、金融システム全体の安定を確保するとの考え方。
ルールを破った銀行は処罰される。ルールを守った銀行は褒美を与えられる -
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遊び、情熱、目的意識を育て尊重することが、なによりも重要。学校のカリキュラムや評価制度ができることは少ないが、型破りなメンター(学外のこともある)との出会いが影響を与えるのでコミュニティとしての意味はある。
子供の能力開発に親ができることなんてあんまりない、友達(メンター含む?)からの方が影響を受けると以前どこかで読んだけど、この本によれば、親ができることはたくさんある。遊びや情熱を探求する機会を多く持たせ、情熱をもっていることがあれば応援すること。もちろんこれをやって必ずイノベーターが生まれるという十分条件ではないだろうが、必要条件ではあるのかもしれない。
実際、振り返ると、親に相談すれば保守的な回答しか普通は得られない。自分は子どもに同じことをしないよう、努力しないといかんなと思うが、できるだろうか。 -
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自分自身のアイデンティティとは?
ステレオタイプ(先入観、思い込み、固定観念、偏見など)が、人の心理やパフォーマンスにどのような影響を与えるかを社会心理学によって検証した一冊。
たとえば、才能が無いのだから、人の何倍も努力しなければいけないという考え方。ともすれば「やればできるはず」の根拠の無い根性論にも行き着いてしまう。本書ではこれもステレオタイプのひとつで、"過剰な努力"と表現している。
「自分はXXXだから」と、ひとりで結論づけて自身の可能性にブレーキを踏んだり、うまく行かない理由をステレオタイプと都合良く結びつけて、チャレンジすることを諦めていないだろうか。自分自身にそう問いかけずにはいられなかった。
また、たびたび登場するアイデンティティという単語が強く心に残った。自分とは何者だろうか?存在が、所属
を生み、ステレオタイプへと繋がっていく。
良書だと思うが、気になった点も2点挙げさせていただく。
1. 著者自身が黒人で、人種差別がアメリカで根深い社会問題であることは理解できるが、テーマであるステレオタイプへの考察が、人種問題からのアプローチに少々偏り気味なことは少し残念だった。
2. 帯で謳っている「男性はケア職に向いていない」「年寄は記憶力が悪い」は、本書では検証されていない。またカバーが白人の若い男女なのは、恐らくマーケティングの要素もあるのだろうが、ミスリードされて手にする読者もいるはず。
#StayHome
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いわゆる直線的ビジネスでB2B、上位顧客に依存するモデルで生きながらえている自社が、最近、プラットフォームビジネスに変革するのだと言い始めたので、ちょっと調査のつもりで手に取った本。
プラットフォーム企業が今までの企業と何が違うのか?そして、プラットフォーム企業のコアとなる機能は何か?今生き残っているプラットフォーム企業はどの様な施策を取ってきたのか?が書かれています。
本の作りとしては、主に米国のスタートアップを中心に上記の観点から分析がされていて、興味ある人には良いと思う。この本では、ベースとしてインターネットを活用して成功したプラットフォーマーにフォーカスが当たっているが、個人的には、インターネットに限らず、プラットフォームを築いて来た企業にも触れて欲しかった。あとは、企業の強さの指標として主に投資家に使われるエコノミックモートとの関係が気になった。エコノミックモートのネットワーク効果、ブランド、コスト優位性、乗り換えコスト、ニッチ市場と言った指標は、プラットフォーム企業にもよく当てはまる。
さて、自社はプラットフォームビジネス変革出来るのだろうか?
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まず、ここでのプラットフォームの定義は、消費者とプロヂューサー(モノやサービスを作る人たち)を結びつける場である。「世界がよりコネクトされると、企業が何を所有しているかよりも、何を結びつけられるかのほうが重要になる」
プラットフォームは、何らかの形で取引コストを削減する。なので、取引コストが発生しているところを探すことが、まずはプラットフォームビジネスの目の付け所になるのかもしれない。UberやAirbnbはまさしく取引コストを劇的に低減して、その劇的であるがゆえに新しい需要を創造した。また、それがゆえにプラットフォームは中核となる「コア取引」を有する。早く何が中核となる「コア取引」なのかを明確にすることが必要だ。これが価値を創造するプラットフォームの工場になるからだ。
著者は、プラットフォームのコア機能を次の四つだという。
1. オーディエンス構築: 消費者とプロデューサーをクリティカルマス以上獲得して、流動的なマーケットプレースを構築する
2. マッチメーキング: 正しい消費者を正しいプロデューサーと結びつけて、取引と交流を円滑化する
3. 中核的ツールとサービスの提供: 取引費用を下げ、参入障壁を取り除き、データによって長期的にプラットフォームの価値を高めて、コア取引を支援するツールとサービスを構築する
4. ルールと基準の設定: どのような行動が許されて奨励されるか、どのような行動が禁止され思いとどまるよう促されるかを定めたガイドラインを作成する
また、交換型プラットフォーム(1対1で在庫が必要)とメーカー型プラットフォーム(どちらかというと1対多)とタイプを分類する。交換型プラットフォームの在庫の調整が非常に難しい。また、質の維持が非常に重要で、ここを間違えて沈んでいったプラットフォームがたくさんある。その点でFacebookが大学で閉じた形で非常に限定した機能で一定の規模まで広げていったのは非常によい戦略であったと持ち上げている。また、自動マッチングとするのか(コモディティの場合にはその方がよい)、検索性を高めるのか、というのもプラットフォームの性質から出てくる判断だ。
プラットフォームがこれからますます重要になるのは、アルゴリズムによって中央集権的に市場をコントロールできるかもしれないからだ。これは自由市場主義と計画経済との新しい形の止揚された形式なのかもしれない。また、技術の進歩でいうとソフトウェア自体はコモディティに過ぎないために、競争上の防御性を高めるために、「ユーザー、取引、データのネットワーク」を抑えるプラットフォーマーになるべきだと説く。ネットワークによる規模の経済性やスイッチングコストを高めることで堀を作らなければならない。
ただ、ネットワークを作るときに、正しい市場と正しいユーザーを選ぶことが必要である。悪いユーザーは良いユーザーを駆逐する。この点で失敗したのがMySpaceで苦労してあえいでいるのがTwitterである。
最後に、どうやってネットワークの規模を獲得するかだが、いくつか方法が紹介されている。
①大規模な初期投資で安全を確保する
②業界の既存者と協力する
③プロデューサーの仕事をする
④既存のネットワークを利用する
⑤価値の高い、または「セレブ」ユーザーをつかまえろ
⑥シングルユーザー・ユーティリティを提供する
さて、それではプラットフォームビジネスをどのように見つければよいかという観点で次のようなアドバイスを続ける。
1. 取引コストを減らしてボトルネックを取り除ける技術を探す
2. 複雑もしくは見過ごされているネットワークを探す
3. 大規模で分断された未活用の資源を探す
技術としては、ブロックチェーンやIoTを挙げていたが、長期的には今日は目に見えないものだろうという。
新しい知見が得られたというよりも、うまくめとめました、という感じ。「プラットフォーム」についての意識を高めるために、ざっと読むのにちょうどよいかと。
家事手伝いのHnadyの例などはいろいろと調べてみた方がいいかもしれないな。