藤原朝子のレビュー一覧
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流行りのプラットフォーム戦略について、概要を学べる良書。
全てのプラットフォーム関係の本に目を通したわけではないので、これが「ベスト!」と言い切れるわけではないですが、
企業がプラットフォームを構築する際に必要なことが豊富な実例と共に説明されていて、
その点でこの本の価値は非常に高いです。
失敗例も多く、本の中のフレームワークに則って、著者なりの分析がなされている。
多くのプラットフォームは、アメリカ発の事例なので、
理解できないケースもあるかもしれませんが、
アメリカの事例をあまり知らない自分でも、概ね理解できました。
フェイスブックやツイッターなどの超有名プラットフォームに関する記載もあり、
非常に参考になります。
大まかな全体感だけでなく、豊富な事例含めて、
プラットフォームを理解したい人にとっては、とても良い本だと思います。 -
Posted by ブクログ
『プラットフォーム革命』読んだ。北米・中国の巨大プラットフォーム群を、各ビジネスモデルに沿って丁寧に解説。マクロミクロの両面からプラットフォームビジネスの原理・法則に迫る一冊で、限界費用ゼロゲームの盛者必衰性のエゲツなさも手の取るように伝わる。
プラットフォームは、ユーザーとリソースからなり、好きなときにアクセスできるスケール化可能な大型ネットワークを作る。また、プラットフォームは、ユーザーが交流し、取引ができるコミュニティーと市場を作る。p49
直線的なビジネスが、商品やサービスを作ることで価値を生み出すのに対して、プラットフォームはつながりを作り、取引を「製造する」ことで価値を生み出す。GMは自動車を作るが、ウーバーはドライバーと乗客の取引を作る。ただし輸送そのものをするのではなく、ドライバーと乗客のつながりと、両者間の価値交換を円滑化する。p62
コア取引を円滑化するために、
1. オーディエンス構築
2. マッチメーキング
3. 中核的ツールとサービスの提供
4. ルールと基準の設定
p64
プラットフォームはインターネットから自然に生まれたビジネスモデルー純粋に限界費用ゼロの情報ビジネスだ。それはデータを使って取引を円滑化し、ネットワーク化された生産を可能にする。生産の限界費用が低いということは、原価が売上高を上回るペースで増えないことを意味する。p125
ユニットエコノミクス(顧客獲得コストと売上高のバランス)のおかげで、プラットフォーム企業は理論的には市場そのものと同規模まで拡大できる。p126 -
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ネタバレアメリカのNIC(国家情報会議)で4年ごとに作成しときの政権に提出する長期予測「グローバルトレンド」マシューバロウズ
分裂する21世紀の世界
メガトレンド
1.「個人」へのパワーシフト
2.台頭する新興国と多極化する世界
3.人類は神を超えるのか
4.人口爆発と気候変動
ゲームチェンジャー
5もし中国の「成長」が止まったら
6.テクノロジーの進歩が人類の制御を超える
7.第3次世界大戦を誘発するいくつかの不安要因
8.さもようアメリカ
2035年の世界
9.「核」の未来
10.生物兵器テロの恐怖
11.シリコンバレーを占拠しろ
新たな世界は目前に迫っている -
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ネタバレ元CIAの著者がアメリカを中心としてこれから起こりうる変化を予測して書いた書籍。執筆当時はまだトランプが大統領に選ばれる前であったが、あたかもそれを予測するような内容。
アメリカ一強から中国の台頭とそれに付帯する世界の多様化。パワーのアンバランスから次の世界がどうなるか。アメリカ的にはシェールガスである程度エネルギー確保が見えてきたから中東に気を使わなくて良い、EUとか弱体化してめんどいし、そもそも世界の警察とかもういやだから国内に閉鎖的になろうよと、トランプ路線そのもの。
中国も生産人口のアッパーが見えてきて、次はインドとブラジルか?その中で日本は?なんだけどほとんど日本の話は出てこず。
ざっと近未来の世界情勢予測を知りたい人にはオススメの一冊です。
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トマス・ホッブス
17世紀のイギリスの哲学者。「リバイアサン」強力な中央政府の必要性。
イマヌエル・カント
18世紀のドイツの哲学者。人間は外的権威から開放されて自律的に考えなくてはいけない。
中間層は現在は10億人程度、2030年には20億人を超えてくる。
中国の生産人口は2016年に9億9400万人となりピークをむかえ、2030年には9億6100万人まで減る。
一方でインドは2050年にピークを迎えるまで増え続ける。
ブラジルは2023年までにイギリスとドイツを抜くと言われている。
少なくとも先進国では20〜40年後にはほとんどが体外受精で生まれるようになるだろう。
シェールオイルに関して。
2014年にアメリカはサウジアラビアを抜いて世界最大の産油国となり2030年には原油の純輸出国に転じるとみられている。
中国の高齢化も深刻。
現在アフリカにはアメリカの2倍の携帯電話がある。
アメリカ国内の教育。アメリカも段々馬鹿になってる。 -
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イノベーションとは?イノベーターとは?
AIとともに生きる時代が現実味を帯びてくる中、将来労働集約型の仕事はどんどん自動化されていくと思われます。
いまの子どもたちが社会の主役になる頃がまさにAIと完全に共存して生きる世界になっているはずです。
ただし、イノベーションを起こすことは機械にはできません。
世の中の問題を見つけて、それを解決するアイデアを作ることは機械にはできません。
イノベーターになることは自分を守ることにつながると思っています。
ではイノベーターとはどのような存在なのか。
本書では求められるスキルとして以下をあげています。
好奇心。すなわちいい質問をする癖と、もっと深く理解したいという欲求。
コラボレーション。これは自分とは非常に異なる見解や専門知識を持つ人の話に耳を傾け、他人から学ぶことから始まる。
関連付けまたは統合的思考。
行動志向と実験志向。
そして、イノベーションを起こすのに必要なものを以下のように定義しています。
クリエイティブな思考力
専門性
モチベーション
それではこれらの力はどのようにつけられるのでしょうか?
この問いに対して、現在活躍している様々な若者たちの実例を通して解答を出しています。 -
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我が子への教育は、一緒に過ごし様子を見る、そこから始まる。
ゲームは子どもにとって悪なのだろうか?
この本ではゲームをさせるよりも他のものをある。
それも一理あるとは思うが、それだけではないと思う。
ただゲームをやるのではなく、ゲームをもっと突き詰めて考える。
攻略だけなく、なぜおもしろいと感じるのか、
どうやったらもっとおもしろくなるのか。
そういうことを議論することで生まれるものがあると言っているのだと思う。
これは学校などの教育機関にも言えることなのだろう。
過去の知識だけを学ぶではなく、未来の課題に向き合う。
各々の力に合わせて提供できるようになれば、それは最高の教育になるのではないだろうか。
(以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
○現代の製品やサービスや経験は非常に複雑であり、
クリエーティブな天才が一人いれば
問題は解決できるという思い込みはもはや幻想にすぎない。
問題解決には複数の分野を知る情熱的なコラボレーターが
必要だというのが新しい現実だ。
最高のデザイン思考者は、異なる分野の人と一緒に仕事ができるだけでなく、
自らもさまざまな領域で相当な経験を積んでいる。(P.23)
○私たちがやってもらおうと思っていること、
たとえばプログラム開発や会計処理が上手にできることは重要だ。
しかし私たちは全員にリーダーシップを求める。
誰かにリードしてもらうのを待つのではなく、
状況をコントロールできる人物だ。(P.25)
○現代の社会で「(大多数の人と)違う発想をするために、
違う行動を取る」のは容易ではない。
それを変えるには大人の行動を根本から変える必要がある。
グレガーセンはあるインタビューで創造性の欠如について語っている。
「4歳児は絶えず質問をし、物事の仕組みについて首をひねっている。
ところが6歳半くらいになると質問するのをやめる。
なぜなら学校では、厄介な質問よりも正しい回答が歓迎されることを学ぶからだ。
高校生にもなるとめったに知的好奇心を見せない。
そして成人して就職したときには、自分の中から好奇心を締め出してしまっている。
新しいアイデアを見つけることに自分の20%以下しか割かない企業経営者は80%にも上る。
もちろんアップルやグーグルのような企業の経営者なら話は別だが」(P.27)
○よそと違っていたのは、毎日1時間を読書の時間と決めていたこと。(P.53)
○「多くの親は子供によかれと思って、『正しい』習い事をやらせ、
『最高の』学校に入れる」とコードは続けた。
「でも私に言わせれば、そういう親は子供と過ごす時間の大切さを見落としています。
子供が何かを言ったときに耳を傾けてくれる大人が近くにいること、
子供が何かを探しているときに気にかけてくれる大人がいることは重要です。
私たち夫婦は子供と過ごす時間を犠牲だと思いませんでした。
人間として子供たちがとても興味深いと思ったから一緒に過ごしただけです。
多くの人はそこのところを軽視しています。
子供たちが小さかったとき、私は自分の会社を立ち上げて忙しかったから、
よく言われる『短くても質の高い時期を一緒に過ごすことが重要だ』と
考えた時期がありました。
仕事から帰ったら、子供と密度の高い45分を過ごせばいいと。
でも子供は、まず親が十分な時間を割いてやらないと
質の高い時間を与えてはくれません」(P.54)
○でも大学に入ったら、自分は科学者ではないことに気がつきました。
ひとつの問題にういて深く考えて実験を設計する、
といった孤独な側面に魅力を感じなかったんです。
ぼくが好きなのは、『みんなで作ろう』というコラボレーション的な作業。
スタンフォードに入ってかなり早い段階で、
それはエンジニアリングというものなんだと気がつきました。(P.57)
○対立は、優れたプロダクトを作る基本です。
革新的であるはずの多くの会社が素晴らしい製品を作れないのは、
新しいプロダクトを作るには制約を取り除かなければいけないと考えているからです。
でも制約を取り除いてしまったら、それを乗り越えるために考え抜き、
イノベーションを起こす原動力がなくなってしまいます。(P.62)
●プロダクトマネージャーは各制約を取り除くのではなく、
制約を基に、遥か高い目標を達成する。
そのためには各担当者と同じことができなくとも、
各々が何をやっているか、それぞれがどう絡み合っているか理解し、
相互作用による解決策を提示する。(P.62-63)
○まず、課題の解決をするためのスキルを教えること、
そして課題の難易度を少しずつ上げて学生に自信を持たせることだ。
教授は、自分の授業を受けた学生は博士課程で
「少しばかり怖いもの知らずになる」と言った。(P.73)
○仕事でハッピーだと思えなかったら、それは単なる働き口であって、
キャリアとは言えない(P.127)
○論文の発表数を基準にして無難な評価をしたいなら、それでもいい。
だが学生相手の授業を無難にやり過ごすべきじゃない。
それなら学生とはほとんど交流がない研究専門教員と、
論文の発表数など気にする必要のない指導専門教員をつくるべきです。
厄介だしむずかしいかもしれませんが、学生にとってはそのほうがいいでしょう(P.147)
○若者が自分の好きなことに打ち込むように後押しするのも重要だが、
現状を打破するために努力しなくてはいけないと教えることも重要だと実感している。
「(都市貧困地区に住む子供たちは)深く考えたり、限界に挑戦したりせず、
平凡に甘んじるよう育てられている」と、エリカは言う。(P.161)
○目的意識がある人間は、多くのことに耐えられる。
この部分が現在の教育システムにはすっぽり欠けています。
目的もわからずにあんな暗記作業をやりたい人間なんてどこにいるのでしょうか(P.189)
○未来の課題を理解することよりも、過去を学ぶことに力を入れすぎています(P.242)
○私はマックの担当の先生に会いに行き、マックが本を大好きで、
いつかすばらしい読者家になるとわかっているけれど、
いま読書を強制したら本を嫌いになってしまうと説明しました。
すると彼女は突然泣き始めて言いました。
『そう言ってくれて、どんなに私がうれいしいかわかりますか。
ほとんどの親は、先生がうちの子に読書を教えてくれないからでしょう、
と怒鳴るのです』」(P.269)
○失敗しないとすれば、それは無難にやったからに過ぎない。(P.305) -
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著者は、米国大統領が指針とする、中・長期的予測を行う国家情報会議(NIC)に所属し、15年先を予測する「グローバル・トレンド」を主筆ていた著者が、辞任後、20年後の2035年後の世界を予測した本です。
2015年に公開されたものなので、まだトランプが大統領になる前の予測が書かれているのですが、現実は描かれている楽観的な予測と正反対の方向に進んでいます。トランプが進めているような悲観的なシナリオ通りになった場合、アメリカの衰退が現実のものになったら、恐ろしさを覚えますね。
しかし、アメリカは日本を守らない、と書かれていますが、実際この本全体に感じることですが、日本では日米同盟といっても、アメリカから見れば日本は世界のある多数の国の一つであり、日中が衝突した場合、アメリカにとって最も有利な戦争とならない決着になるのは目に見えてます。
私にとっては、そういった視点も得られる貴重な本でした。 -
Posted by ブクログ
優れたイノベーションを成し遂げた人物は、どのような教育を受けて育ったのか。イノベーター本人やその両親、学生時代の恩師等への取材から、イノベーションを生み出すための資質と、それを育む家庭や学校教育のあるべき姿を提言した一冊。
著者は、知識獲得への偏重や試験による画一的評価など、"標準化"された現状の教育が"破壊的イノベーション"を妨げているとして、子供が自ら興味を持った「遊び」が「情熱」になり「目的意識」へと深化する「内的モチベーション」と、異なる要素を組み合わせる統合思考や他者とのコラボレーション、失敗から学ぶ実験主義を含めた「クリエイティブ思考力」を教育の中心にすべきだと主張する。
本書で紹介される親や教師達は皆、子供が本当にやりたいことを見つけることに腐心しており、良い成績や良い大学といったお決まりのキャリア形成を是としない点で、周囲から異端視されることが多いという。イノベーションこそが組織や社会を進化させると信じる一方、子を持つ親、部下を持つ管理者、生徒を持つ教育者として、価値観の矛盾や衝突に悩んだことのあるすべての人にとって必読書といえる。