小林秀雄のレビュー一覧

  • 地獄の季節

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    早く亡くなった人かと思ってたら、50年近く生きてる。
    有名な詩の部分は、なにか、目を留める文章だと思う。これを訳した小林さんの力もあると思う。
    前半の「地獄の季節」は面白く感じたけど、後半の「飾画」は分からなかった。
    沢山の仕事を転々としているっぽい。
    映画を発見したので、そちらを見て、どの時にどの詩を書いたのか、見てみたい。

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    2017年11月24日
  • 学生との対話(新潮文庫)

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    約40年ぶりに対面する。あの頃もそうだったが、やはり小林は難しい。自分の頭では一読二読では到底理解できない。なのに、国語の教員をしている…。

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    2017年07月26日
  • 学生との対話(新潮文庫)

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    1961年から1978年の間、5度学生に対して九州の合宿で講義した記録。学生との真摯な質疑応答が厳しくも優しい。科学について、物理学が数学の姿をとるように、経済学者や社会学者は数学を手本にし過ぎるので誤りが出る。それぞれの個性に準じて、科学精神を用いればよい。なるほど。2017.5.18

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    2017年05月18日
  • モオツァルト・無常という事

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    批評といえば、この人。
    なのだが、分からない。全く分からない。
    参った。素晴らしいことを伝えているんだと思うが、分からん。
    いつかわかる日が来ることを願う。

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    2016年11月20日
  • モオツァルト・無常という事

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    高校生の頃買った本.小林秀雄は教科書にものっていたし,大学入試でも定番だったから,読もうとしたのだろう.その当時の私には読めなかっただろうと思うが.

    さて,長い年月を経て「モオツァルト」「徒然草」「無常という事」「骨董」「真贋」を読む.

    さすがに「モオツァルト」はいいたい事はよくわかる.しかしなんとも音楽の聞こえてこない評論.音楽そのものではなく音楽から引き起こされる文学的な感興を文章にしたような感じ.むしろ小林秀雄の興味は音楽そのものよりも,モオツァルトという人間にあるといった方がよいかも.

    また,読みながら始終,もっとわかりやすい表現があるだろ,とか思ってしまう.つねに伝えたい内容に

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    2014年03月12日
  • 本居宣長(下)

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      小林秀雄の「本居宣長」、やっと上下巻を読み終える。とは云っても、新潮文庫のこの下巻のうち、付録としてついていた「補記Ⅰ」、「補記Ⅱ」はパスした上でのことだが・・・・。なんせ少し古文体を読むのに疲れてしまったというのが理由。情けないね。
      さて、この「本居宣長」、小林秀雄が11年半をかけて書いた、まさに畢生の大作と云っていいのだろう。若い時分に宣長の「古事記伝」を読んだ感動をずっと暖め、30年後にこうした成果で結実したということのよう。古事記や万葉集はもちろんのこと、契沖、賀茂真淵、荻生徂徠、中江藤樹、上田秋成ら古学者の古典、書き物にはほとんど眼を通した上での執筆というから、その膨大な裾野

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    2013年05月11日
  • 地獄の季節

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    人情的なもの感傷的なもの或は形而上学的なものそういうものが織り成す雰囲気さなぞに一顧も與へていない。と訳者の小林秀雄は言う。それがゆえ、逆に、詩そのものよりもランボウ個人の思考へと興味が移ってしまうのか。とにかく自分の無知を露呈された。

    ランボウはこれを19歳で書き上げた。こんな19歳が今も世界中にいると思うと恐ろしい。翻訳は専門の人のほうがいいのではないか。小林秀雄の訳には作家としての欲が見え隠れする。

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    2012年12月07日
  • 地獄の季節

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    ネタバレ

     ランボーの代表作。



     夜明け、より引用/

    「俺は彼女の途轍もなく大きな肉体を、仄かに感じた。夜明けと子供とは、木立の下に落ちた。
     目を覚ませ、もう真昼だ。」

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    2012年04月07日
  • 考えるヒント3

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    講演などを書き下ろしたものが多くなり、前巻よりは読みやすい。
    戦争で旦那さんを無くした婦人が、旦那さんが死ぬ瞬間を夢で見たというエピソードに対するベルグソンの態度を書いているが、そのことをあるがままに受け入れるといった内容に感銘を受けた。
    でも、やはり難しい一冊である。

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    2013年08月09日
  • 考えるヒント2

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    この本は難しいです。
    徂徠などの江戸の儒者や孔子などの思想を著者の視点で解説した内容であるが、思考の後をたどることも難しいと感じた。
    著者が書く題材について、一定以上の知識がないと厳しいと思う。

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    2013年08月09日
  • 人間の建設

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    批評家、文筆家として有名な小林秀雄と、
    歴史に名を残す数学者・岡潔の対談本です。
    昭和40年(1965年)のものだということです。

    冒頭から、ピカソやアインシュタインを引き合いに出しながら
    話は進んでいきます。
    「無明」をちゃんと分かっている方が良いんだという流れになります。
    無明って、僕は「救いのない」ことなのだろうと読んでいたのですが、
    言葉の意味を間違えていたようで、パソコンの広辞苑を開くと、
    「一切の迷妄・煩悩ぼんのうの根源。三惑の一つ。」などと書かれていたりする。
    となると、話は全然違ってくる。
    自分の愚かしさを知っておいた方が良いというような意味にとらえられますね、
    彼らの、とく

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    2025年06月17日
  • モオツァルト・無常という事

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    批評って元々よくわからないんだけど、ますますわからない。
    突き放したような書きぶりだと思ったら、急に個人的な印象の話になる。そうかと思えばまた一般論に戻る。
    そういう、立ち位置やテーマとの距離感が次々と変わっていくようでどんなスタンスで読み進めていいのかわからない。そんな書きぶりに振り回されているううちになんだかわからないまま終わってしまった。

    正直、小林秀雄がどれだけすごいのかわからなかった。これだけ評価されているのだから間違いなく何かがあって、それを読み取れなかったんだろうな、とは思うんだけど。もっと知ってもっと考えないといかん、てことだろうか。

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    2010年07月09日
  • 地獄の季節

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    正直前半はそんなに面白いとは思わず。しかしこれが書かれたのは筆者が若干十代のときのはず…『悪の華』ほど毒吐きではないものの、その分若さによる激烈さに溢れてます…

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    2010年04月29日
  • Xへの手紙・私小説論

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    面白かった。特に中原中也との関係について興味があるからこその面白みもある。(Xへの手紙)
    文章は堅い。けれど本質を伝えたい、という意思が汲めるほど言葉は真っ直ぐだ。
    骨があって肉がある文章である。
    あくまで考えを読み取るもので、小説の面白みではない。

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    2010年04月13日
  • 考えるヒント

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    最後の、「ソヴェットの旅」が一番面白かった。講演だからか。そのひとつ前の「ネヴァ川」と重なるところもあるのに、全然分かりやすいもん。のろのろと、具体的言えば3ヶ月かけて読んだようなので、前の方はどんなだったか忘れてしまった。でも、つまらなくはないし、なるほどと思ったこともあっただろうけど、全体的に面白いかと言うとそれほどでもない。ついこないだ、文学部の先輩が旅先にこの本を持っていってよかったとTwitterに書いてたが、読む人が読めば、ということか。あと、「考えるヒント」の部分よりも、それぞれがせいぜい3ペイジくらいの「四季」の部分のほうが印象に残ったかな。「人形」とか。解説は江藤淳。

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    2011年07月17日
  • 地獄の季節

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    インテリチックで美の感性にあふれている
    悪徳まみれを装いすぎてる感もある
    マッチョイズムにたいしてある種の恐れと憧れを抱いているかもしれない

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    2009年10月07日
  • モオツァルト・無常という事

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    考えるヒントの小林秀雄。
    色々と勉強になった。
    特に Mozart = tristesse これにはとても賛成できる。
    天才っていうのは常にどこか様子がおかしかったりするものです。
    そして常に見えない悲しみの中にいます。

    時々飽きてくるところもあったけど、その他の「当麻」、「徒然草」、「無常という事」、「西行」、「実朝」、「平家物語」、「蘇我馬子の墓」もよかったよ。
    沢山勉強しないと書けないよね、こういうのは。

    作者がちょっとだけ麻生太郎に似てると思うのは私だけですか?

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    2009年10月04日
  • モオツァルト・無常という事

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    模倣は独創の母である。唯一人のほんたうの母親である。二人を引離して了つたのは、ほんの近代の趣味に過ぎない。模倣してみないで、どうして模倣出来ぬものに出会へようか。僕は他人の歌を模倣する。他人の歌は僕の肉声の上に乗る他はあるまい。してみれば、僕が他人の歌を上手に模倣すればするほど、僕は僕自身の掛けがへのない歌を模倣するに至る。これは日常社会のあらゆる日常行為の、何の変哲もない原則である。だが、今日の芸術の世界では、かういふ言葉も逆説めいて聞える程、独創といふ観念を化物染みたものにして了つた。(小林秀雄 『モオツァルト』)


    模倣でない独創は無い、と言っている。
    小林秀雄だけでなく、この類の物言

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    2009年10月04日
  • 考えるヒント

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    これを読んで青年は大いに考えさせられたとさ。くはっ。
    読めば読むほど深さが分かる。
    でも難しい。

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    2009年10月04日
  • 作家の顔

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    小林秀雄の作家論集。語られる作家たちに一人でも興味があれば、おすすめ。
    『中原中也の思い出』と『死んだ中原』のために買った人間もここに。
    ただ、収録する評論の選択はやや強引な感も。

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    2009年10月04日